FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



米ドルの刷りすぎによる株価のバブルが言われている。もし、そのバブルが崩壊するなら、ドル円も大幅な下げは避けられない。ということで、為替の点からも、ダウの当面の動きには目が離せないわけだが、はたしてダウに代表される米国の株価はバブルなのだろうか?

それに対しては、現状はそうでないと考えるほうがいいと思う。その根拠は、いつもの、株金比(ダウゴールドレシオ)である。示したチャートは月足だが、御覧のように、現在は着実な上昇期に入っており、13という値は最悪時の2倍程度になってきている。しかし、2004年当時の26に比べるとまだ半分程度とも言える。レシオの大きな動きは、下のMACDで見るとわかりやすいが、2007年後半にピークとなり、2009年初頭まで下げ、その後順調に上昇となり、その動きは、明らかに景気の概況を的確に示している。

ダウゴールドレシオは、金何オンスでダウ1単位が買えるかという指標なのであるが、つまり、今は株も高いが、金も高い、それでバランスがとれている状態なのではないだろうか。つまり、ドルが安いのは事実、これはQEによる増発のせいなのだが、株に対してもドルは安いが、金に対しても安い、ユーロ、円、その他に対しても安い、まんべんなくドルが水ぶくれの状態なので、株から逃げ出す必要はないと解釈されると思う。
 
だから、ダウがバブルになるとは、そのバランスが崩れる時、つまり、もっと金が安くなるか、あるいは、株価がもっと上昇し、前回の例で述べると、ダウゴールドレシオが20を越えてくることが必要条件だと言えるのではないか。

ただ、落ちてくる時には2008年に15前後で一度大きく動いており、20までに行くところで、途中で大きな変動時期があると思われる。レシオが15を越えてきたら一応の警戒が必要だ。それを経て20から25あたりが本当のダウの天井ということになる。

ドル円もそれにほぼ従うと考えていいので、今後もダウゴールドレシオの流れには十分に注意していくことが必要だ。ただ、現状の結論は、ダウの大きな崩れはいましばらくはない、ということになるのではないか?ただ、13から15まではそんなには遠くない。値の動きには注意しておきたい。

なお、ドル円の長期予測に関しては、黒猫アイランド氏のブログで大変に有益な記事があったのでぜひ参照されたい。黒猫氏はきわめて有名な専業FX投資家で、このブログも有益な内容が多い(数十億の資産を築いたという噂であるが、間違いなく、本当だと思う)。

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ドル円100円、ポンド円160円、ユーロ円135円と、節目を越えていきつつある。ようやく、上方への流れが固まってきたようだ。ドル円、保ち合いからの脱出を狙っていたのだが、見事、逆をついてしまったが、気を取り直して、上を見ていきたい。
 
ドル円は99.7円からロングにし始めたが、前回高値を超えて105円程度までは可能性があるだろう。問題はその時期だが、年末年始は比較的問題がない時期なので、やはり春先、QE縮小が再度話題になるまでというあたりがもっとも妥当な予想となろう。
 
ドル円、クロス円とも、しばらくは押し目で買って、上で売るという方法で、中型の波に乗っていく形で大丈夫と考えたい。


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このところ、曲げてばかりなので、どうしようもないが、ドルインデクスの動きを(逆に)先取りしているゴールドの動きを見ると、この間のゴールド上昇はだましの動きであったということになりそうだ。ということで、ゴールド安、ドル高の流れへの復帰、そして円の自主的な動きの弱さ、それらから、当面、円に対してもドルが強い動きとなると考え直したい。
 
前から書いているように、このブログの内容は架空のものではなく、すべて自分のトレードに反映させている。したがって、ここしばらくのレンジ相場では、ドル円のスイングではまったく取れていないのが実情だ。まったくどうしようもないのだが、まだまだ未熟であると反省するしかない。

ただ、石原氏のブログに述べられているような

「ファンドの運用成績をみると、為替・株価先物・コモディティなどのアルゴリズム売買を行なうファンドのパフォーマンスが最も悪化している。この原因をクオンツに聞くと、「中央銀行によるカネ余り相場で、相場のトレンドを見分けることが困難になった」ということらしい。」

というのは同じ気持ちになってしまう。金、金利、株、その他の市場間関係で為替を予測する手法をとってきている自分としては、かなりやりにくい相場である。笑 しかし、儲けなくてはだめなのは当然であり、文句を言っても始まらない。

ここから先の動きは、大局的には、一度天井があり、大きく下げてから、次の大幅円安期に入るという、上げ、下げ、上げを予測しているわけで、それはおそらく大方の見方だろう。問題は、その当面の天井がどこかという1点に絞られる。今回、ドル円100円近くをなんとか回復したことからすると前回高値まではありうるのではないか。

しかし、底流を流れる逆方向への圧力も明らかに強くなっている。今のように、皆が心配しているときには大崩れはなく、むしろ誰もが強気になった時が天井となるというのが、これまでの歴史の示すところだ。今のドル円100円がさらに上に進むようなら、そして、前回高値を抜いてどんどんと上昇するなら、そここそが売り時になるだろう。次こそ、間違えないようにしたい。




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なんとも判断がつかない相場が続いていたが、今日の動きは大きかった。ここしばらくは、円安へと揺り戻す方向での流れだったと思うが、流れが変わったのではないか。ECBの利下げは、欧州に限らず、本格的な世界の景気回復がきわめて遠いことを印象づけたものだ。米国もQEの縮小ができなかったのみならず、マネタリーベースのチャートをみればわかるように、ここ1年すさまじい通貨増発を行っているが、相変わらず経済の自発的な回復はきわめてゆるやかである。貨幣乗数もそのためリーマンショック以来の最低値を更新しそうな下落ぶりだ。日本もこの先の消費税増税をにらんで、ここまでの株価上昇がさらに継続する気配はない。

ドル高なのに、ドル円が下落し、円高になっている今日の相場は、ここからしばらくの基調を暗示しているかのようだ。

トレードはなかなか難しいが、すくなくとも短期には、ドル円、クロス円の売りの方向性が望ましいのではないだろうか。大幅な円安の進行は、ちょっとお預けとみておきたい。


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