なんとも判断がつかない相場が続いていたが、今日の動きは大きかった。ここしばらくは、円安へと揺り戻す方向での流れだったと思うが、流れが変わったのではないか。ECBの利下げは、欧州に限らず、本格的な世界の景気回復がきわめて遠いことを印象づけたものだ。米国もQEの縮小ができなかったのみならず、マネタリーベースのチャートをみればわかるように、ここ1年すさまじい通貨増発を行っているが、相変わらず経済の自発的な回復はきわめてゆるやかである。貨幣乗数もそのためリーマンショック以来の最低値を更新しそうな下落ぶりだ。日本もこの先の消費税増税をにらんで、ここまでの株価上昇がさらに継続する気配はない。
ドル高なのに、ドル円が下落し、円高になっている今日の相場は、ここからしばらくの基調を暗示しているかのようだ。
トレードはなかなか難しいが、すくなくとも短期には、ドル円、クロス円の売りの方向性が望ましいのではないだろうか。大幅な円安の進行は、ちょっとお預けとみておきたい。
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