FX(外国為替証拠金取引)についての随想です。リンクはどうぞご自由に。
やまはFX



介入、介入という威勢のいい声が聞こえるが、実際のところの、台所事情はどんなものか、意外に知られていない。ネットを見てみると、この経済コラムマガジンというおもしろい記事を時々載せるサイトにいい資料があったので、そちらからちょっと数値を引用させてもらう。

日本の外国為替特別会計での外国通貨資産は、ほとんどがドル。ドル円換算で平均買いコストは115円で、1兆ドルのロング(買い持ち)ポジションだ。結構高いところで買っているものだ。で現在85円なので、含み損はなんと30兆円。累積した金利収入は20兆円あるが、結局10兆円の赤字となっている。

このサイトでは小泉政権下の118円あたりの介入についていろいろと推論をめぐらしているが、その当否は別として、円売りドル買いの為替介入が、結局は、最終的には米国債の購入になるという仕組みは間違いのないところだろう。現在の、財政赤字の中で、外為特会が、埋蔵金どころか、赤字だらけになることは、あまりうれしくないことのはずだ。一時の介入はともかく、継続的に円売りして90円半ばまで持っていくことなど、夢物語としか言いようがない。

しかしながら、今の雰囲気から、一時的なものとしては、今後、大きく円高が進み、介入がある可能性は高いと思っている。介入が本格的にあると、昔の記録からは、一瞬にして3円程度の円安に持って行かれる可能性もある。70円台が近づいてきたら注意する必要がある。しかし、90円から上にどんどん進んでいくことは、以上のような理由でひじょうに考えにくい。介入などの作用で一時的に逆行して90円を見るようなことがあれば、ボーナスステージというべきだろう。

なお、この引用したサイトにはなかなかおもしろい考察が多い。日本が破綻して超円安になるという論があるが、たとえば1ドル360円になると、上の、外為特別会計の1兆ドルの買いポジションは360兆円の大資産となって、財政問題が結構片付いてしまう、などなど。円高、円安とも問題は多岐にわたるということである。





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東京市場の仲値ではドル円86円を伺う勢いであったが、その後、景気実態の弱さが表れてきて、たちまちロンドン市場では85円割れとなった。予想通りというか、思ったより弱かったというべきか。こちらは85.70で若干ショートしたが、もっと大きく売ってもよかった。これほどまでの急速なダウンはやや意外感がある。
 
NY市場もダウ先物が弱く始まっているので、今日はダウで50ドル程度の下げ、ドル円も84円ミッドで引けるのではないか。株ショート勢の立場としては、明日からがますます楽しみである。ここで一段下のステージに進むのではないかと想像している。


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週末の読書で、本のご紹介をひとつ。日米とも景気後退色が強くなって、大きな政府を支持する声が高くなってきている。中央銀行には紙幣増刷や金融緩和を、政府には国債発行による景気対策を、という形で、日米ともさまざまな提言がなされている。
 
ところで米国では、このような大きな政府に対しては、「社会主義的」ということで伝統的な反感があり、現在でも共和党支持者や、いわゆる「ティーパーティー運動」という形で、小さな政府を支持する声が民衆レベルで強いことが、日本とは異なった政治状況としてある。(「(米)民主党=リベラル=ケインズ主義」に対する立場。)
 
このような考え方の基本にあるのはいわゆるリバタリアン(古典的自由主義者)と言われる小さな政府を基盤とした経済学の考え方であり、既述のロン・ポールなどもリバタリアンの政治家として有名である。
 
この『世界一シンプルな経済学』の著者のヘンリー・ハズリット(1894~1993)は、そのリバタリアニズムの伝統を継承した経済ジャーナリストであり、日本ではあまり知られていないが、米国ではきわめて知名度の高い人物だそうだ。この書もそういうことで米国では古典として広く読まれているようで、現在のオバマ政権への反対論者のバイブル的存在と言ってもよいものらしい。中味もたいへんに面白く、「公共事業は税金である」「公的融資は生産を阻害する」などの項目名でわかるように、大きな政府の問題点についてわかりやすい議論が行ってある。1946年初版と、古い書物であることによる若干の制限はあるが、現在でも価値を失っていないもので、本年になって本邦初訳されたことには大きな意義がある。これからの、オバマ政権VS共和党勢力の経済論争を見ていく上でたいへんに参考になると思う。また、日本での、財政政策による景気刺激策VS緊縮財政・政策論議にも資するところが大きい。ぜひ推薦したい。
 
世界一シンプルな経済学 (日経BPクラシックス)
Henry Hazlitt(ヘンリー・ハズリット)
日経BP社

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株価は大きく崩れそうであったが、日米とも大台割れを見て金融政策の面からのテコ入れがされるという形となり、テクニカル的な面もあいまって軽く反発した。為替もそれに連動して週末には若干の円安・ドル安となったが、あくまでも一時的なものだと考えている。画像は日経平均のP&Fであるが、ごらんのように9100円割れのところでトリプルボトムのブレークダウン(広く見ると7月以来のサポートを割っている。さらに広くは2009年の春以来。)となっており、週末で軽く上昇しているものの、全体として下向きのチャートであることは間違いない。ダウもP&Fで見るとまったく同様の状況であり、日米とも株価が弱いことは同じだろう。P&Fで比較するとわかるように、ダウでは夏に若干の上昇トレンドが見られるが、日経では5月以降完全に下降トレンドで、状況はより悪い。通常の、時間軸を持ったチャートに比べて、時間軸が圧縮されるP&Fでは下降がより明瞭に「見える化」されるのがわかるだろう。

日米連携して金融緩和になるようだが、それはすなわち、景気の先行きについて公式に黄色信号が点灯したということを意味する。

来週は金融緩和のアナウンス効果で若干の株価上昇が継続する可能性もあるが、基本はいつ落ちるかわからないと考えておきたい。為替もドル円で85円前後の動きとなりそうである。なかなかむずかしいが、様子をみてショート(円買い)に振っていきたいと考えている。



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昨日はダウが引けで大台割れになったが、それ以外にも注目すべき点があった。債券買い、円買いは相変わらずだが、このところ下げていた、銀・プラチナ・銅・原油といった資源系商品に値上がりするものが目立つ。株から逃げた資金がそちらに回っていると見られる。通常ならば株の値下がりとともに下がるところがあげているのはやや意外な現象である。いろいろ解釈はあるだろうが、まだ何とも言えない。今回の株の下げが普通の景気減退ではなく、ドルの膨大な供給が背後にあることと関係があるのだろう。

ダウゴールドレシオもそろそろ大きくレンジブレークしそうな気配である。来週あたりにさらに大きな株価下落があるのではないだろうか。とりあえず、今日の夜のバーナンキ演説を聴いてみたい。(画像はダウゴールドレシオの週足)

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さすがにダウ1万ドルの壁は厚く、午後の買い支えめいた動きで反発した。しかし、注目しているBKX(銀行株指数)は午後から上げたものの結局前日の値を超えられず、下降基調には変化ない。日米とも株価が大台近辺に来たためその値を意識した売買になるだろうが、今回の下げは持ちこたえられないと思われる。(画像はBKXの昨日の10分足)。

金が瞬間の下ヒゲ(1210)で回復してきたのはうれしい誤算であった。1220で少しだけ買えたが、また今後株価に連動して瞬間下げを演じるだろうから、そこでは今度こそちゃんと買っていきたい。為替もまだ売り目線で行くつもりだ。P&Fではドル円70円台半ばが見えているが、そこまで一直線で下げたら大サプライズだ。82円あたりからの反転の可能性も頭に入れつつ、ポジションを組み立てていきたい。


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ドル円は83円ローまで見たがまだ達成感はないようだ。介入などという声もあるが、83円程度ではとうてい無理だろう。またNY株価は大台割れが定着するところまでは落ちると思っている。その理由は、先日までに書いている通り、テクニカル的な分析で下げる可能性が高いということになる。

ということで、戻りはあるにせよ、ここからはまだドル円・クロス円の戻り売り体制で行きたい。ドル円82円台までは売りだ。


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市場の動きに明確な方向が出てきた。ダウの大台割れはもちろんだが、9500ドルあたりまでは充分に可能性がある。もしかすると、ダウの1万ドル以上は今日明日あたりを最後にこれから数年間は見られない可能性もある、、そういう局面と考えている。
 
今週は出だしからほぼ予想通りにリスク回避モードで展開しているが、この程度はまだ序の口と言うべきだろう。金の売られ方からして今回の株の下げは相当に大規模になるはずだ。円高・ドル高のキャッシュ回帰も当然大きく進むだろう。
 
金もこれから相当に売り込まれるが、株の下げがさらに大きいために、株金レシオは下降するはずだ。そのため金の下げは限定的になる。この下げの底は今後の上昇を見込み、絶対の買いの場面だと思う。慎重に途中から買い増していきたい。




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今週は難しいが、前のエントリーのようにNY株価の下落が始まる可能性が高いと考えるので、円買いで行きたい。ドル円かユーロ円の売りあたりを狙っていくつもりだ。
 
クリック365では個人のドル円買いポジションが9割を越えたという。これがそのままでドル円が上昇するというのはどうにも考えにくい。
 
今週は動くとすればひじょうにダイナミックな相場になる可能性がある。シートベルトはしっかりとおしめくださいということです。

画像はダウのP&F。20日にトリプルボトムのブレークが出ている。目標値はとりあえず10000ドル割れ。その後、9700から9800ドルというところだ。






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私は前から書いているように今は地金とCFDで金を買っているがまだ売っていない。地金は700ドルで買って以来タンスに入れてあるし、CFDも1060ドルの時から初めてまだ一度も利食いはしていない。それどころか、CFDではチャートを見て、安くなったところでたびたびに買い増ししているので、ポジションはだんだんと増えるばかりだ。(ただしレバレッジを上げないようにゆっくりゆっくりと買っている。)
 
こんなことを書いたのは、別のサイトで金の投資方法として、純金積立を薦める記事をみたからだ。薦めるのはいいが、利食い時期が書いてないのが気になった。投資はなんでも利食ってなんぼであり、特に金のように大きなサイクルで価格が動くものは(今のような危機経済時に買って)ずっと持っていれば損をすることは間違いない。金もおそらく2020年頃までには、一度数千ドルに暴騰してから、また600ドル程度に暴落すると考えている。
 
ということで、長期金ロングの利食い時期について、自分の見通しを書いておく。いろいろな見方があるが、次のように分けて考え、それぞれを配慮しつつ、分割して利食うのがいいかと思う。(短期投資ではチャートを見つつ適宜ということになるが。)

1 時期

おそらく2011年から2013年あたりが米国経済の最悪期なので、2013年あたりに利食うのがいいだろう。

2 金利
 
長期金利はこれからデフレ経済がひどくなるのでますます下がるが、どこかの時点でドル不安が起きて長期金利が上がり始めるはずで、米国債の価格低下が起こる。そこで金が暴騰すると予測される。(いわゆる出口戦略による、良い金利上昇の目はもうなくなったと考える。起こるなら、このタイプの悪い金利上昇だ。)それはごく短いスパンで起きるので、その暴騰時にすぐに売るのがいいだろう。従来の金の歴史からすると暴騰している時期は比較的短く、すぐに暴落するのが通例だ。新聞に米国はこれでおしまいというような記事が出るのが利食い時期と見ていいだろう。
 
3 株金レシオ
 
株価の暴落時には、金はつれて一旦下がるが、株金レシオが下がる法則により、かならず金は株価に逆行して上昇することになる。前から書いているように、たとえばダウゴールドレシオでは1.0あたりはあると思うので、ダウ3000ドル、金3000ドルあたりをひとつの目安と考えたい。ただ、ここまで行かずにレシオ2.0あたりもあり得るので、ダウ5000ドル、金2500ドルというのもありだろう。このあたりは株価と相談しつつ考えたい。

4 為替

ドル円のサイクルでおそらく70円がひとつの底の目安となるだろう。その時期は日本の株価の底とも一致すると思われるので、そこで金もかなりの高騰を見せているはずなので、売るチャンスだ。

以上、時期・長期金利・株金レシオ・為替の4要素をあげてみた。すべてが一致することがあれば最高だが、なかなかそうはいかないだろう。見合わせつつ慎重に判断するつもりだ。





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