私は前から書いているように今は地金とCFDで金を買っているがまだ売っていない。地金は700ドルで買って以来タンスに入れてあるし、CFDも1060ドルの時から初めてまだ一度も利食いはしていない。それどころか、CFDではチャートを見て、安くなったところでたびたびに買い増ししているので、ポジションはだんだんと増えるばかりだ。(ただしレバレッジを上げないようにゆっくりゆっくりと買っている。)
こんなことを書いたのは、別のサイトで金の投資方法として、純金積立を薦める記事をみたからだ。薦めるのはいいが、利食い時期が書いてないのが気になった。投資はなんでも利食ってなんぼであり、特に金のように大きなサイクルで価格が動くものは(今のような危機経済時に買って)ずっと持っていれば損をすることは間違いない。金もおそらく2020年頃までには、一度数千ドルに暴騰してから、また600ドル程度に暴落すると考えている。
ということで、長期金ロングの利食い時期について、自分の見通しを書いておく。いろいろな見方があるが、次のように分けて考え、それぞれを配慮しつつ、分割して利食うのがいいかと思う。(短期投資ではチャートを見つつ適宜ということになるが。)
1 時期
おそらく2011年から2013年あたりが米国経済の最悪期なので、2013年あたりに利食うのがいいだろう。
2 金利
長期金利はこれからデフレ経済がひどくなるのでますます下がるが、どこかの時点でドル不安が起きて長期金利が上がり始めるはずで、米国債の価格低下が起こる。そこで金が暴騰すると予測される。(いわゆる出口戦略による、良い金利上昇の目はもうなくなったと考える。起こるなら、このタイプの悪い金利上昇だ。)それはごく短いスパンで起きるので、その暴騰時にすぐに売るのがいいだろう。従来の金の歴史からすると暴騰している時期は比較的短く、すぐに暴落するのが通例だ。新聞に米国はこれでおしまいというような記事が出るのが利食い時期と見ていいだろう。
3 株金レシオ
株価の暴落時には、金はつれて一旦下がるが、株金レシオが下がる法則により、かならず金は株価に逆行して上昇することになる。前から書いているように、たとえばダウゴールドレシオでは1.0あたりはあると思うので、ダウ3000ドル、金3000ドルあたりをひとつの目安と考えたい。ただ、ここまで行かずにレシオ2.0あたりもあり得るので、ダウ5000ドル、金2500ドルというのもありだろう。このあたりは株価と相談しつつ考えたい。
4 為替
ドル円のサイクルでおそらく70円がひとつの底の目安となるだろう。その時期は日本の株価の底とも一致すると思われるので、そこで金もかなりの高騰を見せているはずなので、売るチャンスだ。
以上、時期・長期金利・株金レシオ・為替の4要素をあげてみた。すべてが一致することがあれば最高だが、なかなかそうはいかないだろう。見合わせつつ慎重に判断するつもりだ。
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