山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

老人の捉え方

2015-09-22 11:05:25 | 宵宵妄話

 今週は先週末から休日が連続していて、明日まで続くわけですが、毎日が休日の私には今一そのありがたさも辛さも感ずることはありません。この頃は休日が続くと、家の近くの常磐道の混雑が激しくなるので、ああ、あそこを走らなければならない人たちは大変だなあと思うだけです。同時に、こんなに混むときには決して旅はしないことに気持を固めています。守谷には守谷SAがありますが、このSAは都心に向かう最後の拠点となるので、連続する休日の初めと終わりは大変な混雑となります。東京や川崎に住んでいる時は、この守谷SAまで来ると、自宅まで延々と続く低速道路に入り込む覚悟を決めたものですが、今はその必要もなくなり、都心を通ることも滅多に無くなりました。老境という奴の一現象なのかも知りません。

 昨日は敬老の日でした。そのことに気づいたのは、勿論今朝になってからです。このところ新聞の折り込み広告などやTVのコマ―シャルなどで「シルバーウイーク」というのを盛んに言うので、そんなに大げさに老人を持ち上げなくてもいいじゃないかなどと思っていたのですが、よく考えてみれば「シルバーウイーク」というのは老人週間ではなくて、5月のゴールデンウイークに対する連続休日期間への愛称の様なものなのでした。今の時代人口の1/4を超える老人世代に、愛称をつけるほど世の中は甘い筈もなく、とんだ間抜け老人の思い上がりなのでした。

 守谷市では毎年敬老に日には敬老会なるものを開催しており、今年も大分前にその案内が届いていたのですが、先日の大雨による鬼怒川の氾濫・洪水により隣りの常総市が大被害を受けたため、敬老会は中止するという緊急通達が届きました。これは真に当を得た判断だったと思います。一つには予定していた会場が常総からの避難者の方の避難場所として提供されていたということもあったのでしょうが、何しろ隣町の未曽有の大災害だったのですから、老人世代には知人も多くいて、のんびり敬老会などというわけにはゆかないという心情を汲んだものだったのかもしれません。

 いずれにしましても自分としては敬老会には二度と出席しないと決めていますので、取り止めになっても落胆することなど全くありません。最初の案内には、今まで昼時に配られていた赤飯を止め、今年からは紅白饅頭を配ることにしたとありましたが、それが不意になったとて、惜しいとは思いません。中止したのだから、使わなくなった予算費用は全部まとめて常総市の被災者の皆さんに寄付して欲しいと思うだけです。

 厚労省の発表では、今年の9月20日付けの65歳以上の高齢者は3,384万人で、総人口比が26.7%となっているとのことですが、この数値は江戸時代の日本国の総人口を上まわるものであることを考えると、高齢者なる者のこれからの生き方が多く問われる時代なのだと思わずにはいられません。

 自分自身も又高齢者の中に居て、間もなく医療対応では後期高齢者なるものに取り込まれることになるのですが、一番の基本として、「高齢者とは何か」ということを、国全体としてもっと議論する必要があるように思われてなりません。65歳以上だとか、後期高齢者だとかいう安易な区分で高齢者を捉えるのではなく、より精神活動と身体活動の実態に合った細かな区分が必要なのではないかと思うのです。それを確立できれば、よりきめ細かな高齢者対応策が生まれてくるように思うのです。

 私が密かに考えている老人の捉え方があります。それを参考までに紹介することにします。

 準老(65歳以下)

  順老(65歳~75歳)

  真老(75歳~85歳)

  深老(85歳~95歳)

  超老(95歳以上)

「準老」というのは、まだ老人ではなく、老人に準ずる世代の人々です。「順老」というのは自身が老であることを確認し始め、それに従う決心をする世代です。次の「真老」というのは、心身共に老人に相応しい自覚を持った世代です。更に「深老」というのは、老が深まって生きることへのこだわりが少しずつ解消されてゆく世代です。そして、「超老」は、もはや老など問題にしない、生死を超えた生きざまの世代です。

 これらの世代の特徴や課題について現在思案中ですが、それらがまとまったら改めて披歴させていただきたいと考えています。現在の様な老の区分では、社会政策としてもそれぞれの世代にフィットしたものは生まれにくく、老人を一からげにして扱うことのミスマッチが拡大して行くに違いありません。せめて、自分自身だけでも、或いは道づれとして家内も一緒に、この区分に従った生き方、暮らしの有り様を考えていきたいと思っているところです。

コメント
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