山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

市議会議員選挙に思う

2012-01-24 04:46:33 | 宵宵妄話

  この頃の郵便受けには、やたらに選挙の手前味噌記入チラシが放り込まれています。日に何枚も入ってくるので、何なんだと調べましたら、間もなく市議会議員の選挙があるとのことでした。月末近くに公示され、投票日は来月の5日とのことです。守谷に越して来てから今年は8年目を迎えることになり、市議会議員の選挙は確か2度目となるはずです。4年前の時は誰がどうなのかさっぱり判らず、いっそ棄権しようかとも思ったのですが、それはやはり国民の義務違反だと考え、よく判らぬままに取り敢えずの一票を投じたのでした。

 

 その時から早くも4年が経って、再び投票の義務を果たさなければならない時が巡って来たわけですが、正直のところ困惑しています。だれを選ぶべきなのか情報が殆ど無いからです。市長を選ぶのならば情報が限定されやすいので論点などが解り易いのですが、市議会議員となると、不断の面識もない状況ではその候補者が何を考えているのかさっぱり解りません。市議会だよりというのがあり、時々自治会を通じて配布されてきますが、その内容を読んでいてもそこに載っている議員さんがどれだけ活躍しているのかなどということはさっぱり判りません。ごく当たり前のことを質疑しているとしか思えないからです。このような思いで選挙に臨んでいる市民が大半ではないかと思うのです。

 

 守谷市の行政に関しては不満を覚えていることが幾つもあります。その最大のものは街づくりということなのですが、7年ほど前につくばエクスプレス(=TX)という、東京都心とつくば市を結ぶ新しい鉄道が営業を開始し、守谷市はその中間点としての車両基地のみならず、運行ダイヤに関しても有利な条件にあり、新たな駅前開発が期待されたのですが、その結果としての現状は、これはもう惨状そのものではないかと思えるのです。地権者の思惑そのままに中小のビルやマンションが好き勝手な方向を向いて建てられ、それらの建物以上に点在している空地の大半は、一斉に駐車場となっており、いつ訪れるとも判らぬ次の土地の値上がりやビジネスチャンスを待つかのように広がっています。ほんの僅かばかりの駅前広場がありますが、バスやタクシーの発着場の緩衝地帯という程度のスペースしかなく、市がTX開通に向けた駅前開発のためにわざわざ担当部署を設けたほどのニーズは無かったといってもいい様な結果となっています。

 

 ま、ここに至るまでには様々な事情が絡んでいるのだとは思いますが、20名を超す議員がいるのに、この程度のことしかできなかったことに対しては、とても評価など出来るわけがありません。慾得まみれの世界に分け入ってでも、未来の街のために身命を賭して汗を流そうという気もなく、しっかりとしたビジョンも信念もアイデアもないまま、目先の小さな出来事に捉われてウロウロしている間に、たちまち現状に至っているのではないかという感じがします。自分は議員さんたちの能力を超える要求をしているのかもしれませんが、現在の街の形成の様子を見ていると、市長以下の為政者に対する怠慢感を禁じ得ないのです。

 

 さて、そのような不満の中で、再び市会議員選挙に臨まなければならないのですが、前述の情報不足ということに関連して、選挙の度に不満がこみ上げ、怒りに近い思いが膨らむのは、選挙管理委員会のあり方です。この選挙管理委員会というのは、一体何のための組織なのか良く解りません。自分的にはそれが国政であろうと地方自治であろうと、その代表者である議員というものを選ぶために、一般国民に対して必要な情報を最大限の努力のもとに提供するというのがその役割なのではないかと思っているのですが、その現状は全くお粗末で、やっていることといえば、候補者の受け付けから選挙終了までの事務処理と選挙民に対してはポスターの掲示作業と選挙公報の配布くらいのものです。これで事足れりというのであれば、これはもう怠慢と言わざるをえません。ま、当事者の立場からは法律等で決められたルールに従っているだけとの回答があることは承知していますが、私から言わせれば今の世の選挙制度では、この管理組織のあり方に一番の問題があるように思っています。

 

今は既に高度情報化社会に入っているのです。それに相応しい情報提供の仕組みや方法を考え出すべきです。ポスターなんぞで人を選ぶなどというのは、明治・大正時代の手法でありましょう。又選挙公報にしても配布のタイミングは遅いし、その内容も立候補者任せで、碌に己の主張も解らないような代物を掲載しているのを見かけます。立候補者に対しては、選挙民が選択のために必要な基本事項を指定して、しっかりと述べさせるべきです。(尤も、自分が何を言っているのか解らないような奴が選ばれるはずはないのだから、正直に書かせてもいいのじゃないかというのにも一理はあると思いますが)いずれにしましても、立候補者と選挙民とをつなぐ情報のあり方を再構築しないと、このままでは投票率などは益々低下の途を辿るのではないかと思います。

 

当今の政治のあり方については、真に以って言語道断の感があります。地方の小さな自治体の選挙など吹けば飛ぶよなものなのかもしれませんが、このような抜本的な問題に手を付けて貰いたいものです。安っぽい問題指摘だけのチラシや市民のご機嫌とりばかりのチラシを見るにつけて、選挙管理委員会はもっとしっかりせい!と思わずにはいられません。斯様な課題に手を付けるというのを公約する人物がいたら、間違いなく一票を投ずることになると思います。

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