山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

旅から戻って一週間

2011-09-08 06:08:25 | その他

 

  北海道の旅から戻って1週間が過ぎようとしています。まだ正気に戻らない感じがしています。尤も最近は自分の正気がどの辺にあるのかが良くわからず、もしかしたらそのようなものとは無関係の時間の中に埋没してしまっているような気もします。

 とにかく普通の定住地での暮しに戻らなければと、あれこれと動き回っているのですが、一向にはかどらず気分は依然としてまだ旅の中にあるような感じがしています。一つだけ明確に違うのは外の暑さです。家の中は必要に応じてエアコンを使うようにしていますので、暑さに閉口することはないのですが、外の様子は北海道とは一変して、まさに暑さがべっとりと身体全体にへばりついてくるといった感じがします。

 この暑さの中、とにかく先ずは家を取り囲んでいる雑草共を何とかしようと、3日間ほど早朝にこの退治に取り組みました。よくもまあのうのうと蔓延(はびこ)ったものだと、呆れかえるほどの草たちの世界がそこにありました。一番勢力が強いのがメヒシバで、これが全体の7割以上を占めていました。エノコログサも多くて、これは花が咲かないとメヒシバとの違いが判りにくい草です。いつものしつこいカタバミも出来上がった形で実を結んでいました。その他の名も知らぬ輩たちも己を主張して憚らない生長ぶりでした。それらに圧倒されてほんの少し植えていったトウガラシや青シソたちは痩せ細って辛うじて命をつないでいたという感じがしました。地べたには消えたと思っていたゼニゴケがわがもの顔に勢力を伸ばしていて、これらの連中には、放射能などというものは無関係の存在のようです。

早朝とはいえ、蚊の攻撃を防ぐためには皮膚が露出するのを避けなければならず、長袖のシャツはもとよりズボンだって厚手にしなければならず、又顔に虫よけの簾の付いた帽子をかぶっているため、もうそれだけで汗が噴き出す始末です。1時間半ほどが限界で、大した広さでもないのに3日も掛かってしまったというわけです。引き抜いた雑草はごみ袋に入れて出しましたが、11袋にもなってしまいました。これらの草たちにはどれほどセシウムなるものが含まれているのか気にはなるところです。家内の話では守谷市は雨の降る日が少なく、セシウムの量が他のエリアよりも多いのだというのですが、さて本当かどうか良く解りません。念のために市のホームページを見ましたら、幼稚園や保育所など学校関係の場所ばかり測定しているらしく、しかもその数値は場所によって、測定の仕方によって等々、測定の条件によって結果が異なるなどと断り書きがされていますので、殆ど当てにならない数値であることが判ります。まあ、葉っぱの方よりは根っこの方により多くセシウムが滞留しているということでしょうから、この3日間はかなり危険な作業をし続けたということになるのかもしれません。しかし、古希を超えた人間には、もはやそのようなことは気にしても仕方のないことなので、とにかく今までと同じ暮し方を続けたいと思っています。

嬉しい話もほんの少し混ざっています。裏庭に植えていった花オクラが雑草たちの攻撃を乗り越えてしっかりと育ってくれていて、大輪の花をつけていてくれました。植えていって良かったと思いました。旅に出るときには5センチほどの苗だったのですが、今は70センチ近くに育ってくれて、真に嬉しい限りです。

 

      

 

少し痩せ型だけど、花オクラたちだけはメヒシバたちの攻撃にも耐えて元気に花を咲かせてくれていた。

 

又茗荷(みょうが)も例年になくたくさんの花をつけていてくれました。しかしこちらの方は地面に這い出て花を咲かせていますので、家内は不気味がってとても食べる気は起きないようです。念のために申し添えますが、店で売っている茗荷というのは、あれは花の部分なのです。私は格別に卑しいので、せっかくの茗荷をそのまま捨ててしまう気にはとてもなれず、さてどうしたものかと迷っています。恐らく食べる方を選ぶことになると思います。

 畑の方も雑草は大変でした。一応は出かける前に7割ほどブルーシートをかぶせて行ったのですが、その隙間をぶち破ってメヒシバやスベリヒユなどが蔓延っていました。畑には食用菊の畝が一本あり、ここにもかなりの雑草が侵入していましたので、先ず最初にこれを退治しました。又旅に出るときにはまだ出来上がっていなかったジャガイモをそのまま1畝残して行ったものですから、これを掘り起こしました。ここにもセシウムの問題が降り被ってくるわけですが、丸々と育ったジャガイモは軽く10kgを超える量があり、これ又とても廃棄する気にはなれません。たったこれっぽちの畑でさえもでも未練は留まるところを知らないのですから、農家の方たちの心情は計り知れないものだろうと思います。収穫したジャガイモは、家内は近づくことすらダメでしょうから、冬につなげて自分ひとりでこっそり腹の中に収めようと考えています。

草取りが終わったところで、今度は庭木の整枝に取り掛からなければなりません。我家の庭のメインツリーはクロガネモチとオオヤマサクラですが、この他にも欲張ってサルスベリやヤブニッケイ、トキワマンサクなどが植えてあり、その他にも梅や柿それにブルベーリーまでも育てていますので、これらの樹木たちが皆一回り大きくなっているのを何とかしなければならないのです。夏の間の樹木の生長というのは目覚ましく、3カ月近くも留守にすると彼らの表情が変わって来ているのに気付きます。これを元の姿に収めるのは至難のことです。そのようなことを考えながら、今日はクロガネモチとトキワマンサクに鋏を入れました。

旅から戻ってから普通の生活のリズムを取り戻すまでは、いつもこのように庭や畑の手入れをすることが一番有効な手段のように思っています。日中の大半は寝床に横たわっていることが多いのですが、人間身体を動かさないと、本当の心身の回復は叶わないような気がします。暑さの鎮まりに合わせて、少しずつ日中の外での動きを増やしてゆこうと思っています。

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