村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

蓋置のこと

2022-05-16 23:39:41 | 茶の事

 橘曙覧アケミ
羽ならす
蜂あたゝかに
見なさるゝ
窓をうづめて
咲くさうびかな

さうび とは
薔薇 そうび/しょうび(さうび/しやうび) 
バラのこと
日本には薔薇の原生種がいくつかあり、
「うばら」「いばら」と呼んでいた。
同じ薔薇の仲間でも、
唐土から渡来したものは
漢語「薔薇」を音読して
「しやうび」「さうび」と呼び、
在来種の薔薇とは別物と見ていたようだ。

古今集には「さうび」を題とした歌が見え、
西暦10世紀初めには
既に渡来していたことが知られる。


いつも建水の中にあり
柄杓と一緒に持ち出す
蓋置は別名隠れ家
常に何かの下に隠れてるからだ

蓋置は、茶釜の蓋を置くことと
柄杓の合の部分を載せるのに用います。

素材には、
竹とその他の蓋置がある
竹は「引切」といわれ、
根元が上を向くように切り
その切り方で
炉と風炉の違いがある
炉用は
中節。節が真ん中。
風炉用は 
天節。上部に節がある

陶器、金属、木製、ガラスなどは無季だ

茶入や薄器は何種類もたくさん持ってなくとも
蓋置を選んで使えば
取り合わせが広がる
季節感などや趣向をさりげなく表現できる
はずだ

写真は五島美術館
古墳だそうだ

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葉の重みして若楓

2022-05-15 23:08:25 | 茶の事

雨ふくみ葉の重みして若楓 石鼎

今日は日曜日
朝七時
目覚ましが鳴ったが 
起きれない
低気圧が来てるのだろう
九時まで布団で
ゴロゴロしてから
ようやく起き上がった
きっと雨が降る

藤灰とは何かと
聞かれたことがあった
【藤灰】フジバイ
〘名〙 藤の木を焼いて作った灰。
また、一説には、
欅(けやき)を焼いて製したもので、
やや藤色を呈しているところからいうとも。
茶の湯などで用いる。
(コトバンク)

藤灰(ふじばい)
化粧灰とも言い、
樹皮をはいだ藤を焼いたもの。
風炉の蒔灰(まきばい)に
化粧として用いる。
灰形を仕上げて水の卦を切った後、
最後に景色よく蒔く。
夏に向かって徐々に蒔く量をふやして
涼しさを表現する。
風炉の初炭や後炭手前で灰器に盛って持ち出す。

ネットにはあった

写真は
土曜日に行った食事
いつもの和食

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やどりせし花橘も枯れなくに

2022-05-14 23:52:53 | 美術館・博物館

 大江千里
やどりせし
花橘も枯れなくに 
など郭公
こゑたえぬらん

大江千里
オオエノチサト
平安前期の儒者。
生没年不詳。
中古三十六歌仙の一人。
大江音人オトンドの子(一説に孫)。
《古今和歌集》に10首入集。



今日は美術館
上野毛の五島美術館へ
【近代の日本画展】六月十九日まで

「風景表現」を中心に、
橋本雅邦、
小川芋銭、
横山大観、
川合玉堂、
冨田溪仙、
小林古径、
橋本関雪、
安田靫彦、
川端龍子、
明治から昭和にかけての
近代日本を代表する画家の作品
約40点を展観。とある

横山大観の作品をたくさん持ってるんだな
と感心した
五島美術館のカレンダーにも
大観の富士山
あった気がした
帰りに大観の四季の富士山の絵はがき買った
雨上がりの五島の庭に降りると
眼も身体も心地よい
森林浴だ

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ほとゝぎす初声きけば あぢきなく

2022-05-13 23:06:38 | お勉強

 素性法師
ほとゝぎす
初声きけば 
あぢきなく 
ぬしさだまらぬ
恋せらるはた

【素性法師】ソセイホウシ
平安前期の歌人。
生没年不詳。
三十六歌仙の一人。
僧正遍昭の子。
俗名 良岑玄利(よしみねのはるとし)。
出家して雲林院に住み,
896年(寛平8)雲林院に行幸の日,
権律師となり,
後に石上(いそのかみ)の良因院に移った。
宇多天皇時代に最も活躍し,
《古今集》の撰者たちと親交があった。
《古今集》以下の勅撰集に60首,
家集に《素性集》がある。
(コトバンクヨリ)


今日は南方録のお勉強
なかなか難しい

台子の
 天板の
茶入は陽
茶碗は陰
 地板の
風炉釜は陽
水指は陰
 杓立の
火箸は陽
柄杓は陰

写真はユリノキの花
ユリノキは
別名ハンテンボク
葉っぱがハンテンに似てるから

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桐の花はも

2022-05-12 23:49:39 | 村雨庵 稽古 

聖人の生れ代りか桐の花 漱石

 芥川龍之介
いつとなく
いとけなき日の
かなしみを
われにおしへし
桐の花はも


今日は木曜稽古
夜の部の稽古に
雷蔵君とEのさんが見えた 
月に一度くらいしか来れないので
まだ略盆点前の稽古中だ
少しずつだが点前を覚えてきた様子
使う道具の名前も
以前よりはわかってきたようだ
それと
お習字の勧誘をしたところ
すぐに入会
手渡した硬筆の課題の
楷書と行書をちゃんと書いてきた
それと硬筆の基本の勉強もしてほしい

写真は
次の「書の基本線」
基本の線をよく知らないので
この際 私も一緒に勉強しよう

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瓶にさす白芍薬に

2022-05-11 23:57:36 | 村雨庵 稽古 

 木下利玄
瓶にさす
白芍薬に蟻つけり
季節の花の
この鮮アタらしさ

木下利玄 キノシタリゲン
1886-1925 
明治-大正時代の歌人。
明治19年1月1日生まれ。
伯父の木下利恭トシモトの養子。
はやくから佐佐木信綱に師事し,
「心の花」同人となる。
明治43年「白樺」創刊に参加。
口語的な発想,
四四調の破調など,
利玄調とよばれる作風で知られた。
大正14年2月15日死去。40歳。
岡山県出身。
東京帝大卒。
本名は利玄(としはる)。
歌集に「銀」「紅玉」「一路」。

今日は水曜稽古
薫風の扇面をかけ
待合にはツツジに鮎の画の掛け軸
お菓子は
金団の銘は山つつじ
それと粽

写真は昨日撮ったもの
秋田犬が二頭と
シベリアンハスキーの
三頭の大型犬
近くよって触らせてもらった
とても嬉しい

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水さへ色ぞ緑なる

2022-05-10 22:36:23 | 食事会

 藤原定家
影ひたす
水さへ色ぞ
みどりなる
よものこずゑの
おなじ若葉に


今日は
従姉のKEIKOちゃんの誕生日会
晴れてる
気持ち良く銀ぶらして
予約済みの博品館の六階のお店へ
初めは
シャンパンで乾杯
写真は
まず前菜
そのあとパスタとパン
デザートに珈琲まで だが
パスタの量が多く
飽きて
残した
お腹はいっぱい
もうなにも食べられない

また今月
もう一度会う予定だ

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たつことやすき夏衣かな

2022-05-09 23:56:45 | お習字

 前大僧正慈円
散りはてて
花のかげなき
このもとに
たつことやすき夏衣かな


今日は古筆の研究会
 類聚歌合 ルイジュウウタアワセとは
歌合を
主催者の身分別に
類別集成したもの。
『歌合類聚』とも。
平安中・後期に二度編集。
「十巻本」
「廿巻(にじっかん)本」。
これにより、平安後期までの歌合は、
ほぼ全貌が確かめられる。
『十巻本類聚歌合』は、
9世紀末の『民部卿(行平)家歌合』から
1056年(天喜4)『皇后宮(寛子)歌合』に至る
46の歌合を10巻に類別編集。
編集は後冷泉天皇の在世中(1068以前)といわれ、
編集主体は関白藤原頼通、
源経信らが関与したと。
『廿巻本類聚歌合』は、
12世紀初め堀河天皇の意図に基づく
『和歌合抄』10巻の編集に始まり、
『古今歌合』に増補され、
ほぼ1127年(大治2)に『類聚歌合』20巻として整備編集されたと推定。
前記の『民部卿家歌合』から
1126年『摂政左大臣(忠通)家歌合』に至る
200以上の歌合を
20巻に編集した。
この編集主体者は『和歌合抄』以来太政大臣源雅実と推定され、
摂政藤原忠通も関係深く、
実務には源俊頼らが参加したといわれる。

自分ではわかった気がするが
すぐ忘れてしまうから
困る

写真はペン習字の基本
少しずつ
まずは①をやってみるか

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寛平御時カンピョウノオオントキ

2022-05-08 23:02:34 | 文の会

寛平カンピョウノ御時オオントキ
后宮キサイノミヤ歌合ウタアワセ
 紀秋岑キノアキミネ
夏山に
こひしき人や
いりにけむ
声ふりたてて
なく郭公

寛平御時后宮歌合とは
寛平元~五年
(八八九‐八九三)の間に、
光孝天皇の后(当時皇太夫人)
班子女王ハンシジョオウが主催した歌合。


今日は文の会
バイ様と二人で伊勢物語を読んで
色々お喋りする会
お昼はいつものイタリアンの店で
グラスワインに四種のおつまみ
サラダとパスタ二種をシェアして
満腹

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よものこずゑ

2022-05-07 23:14:49 | 短歌・俳句の事

 藤原定家
影ひたす
水さへ色ぞ
みどりなる
よものこずゑの
おなじ若葉に

よも 
 とは
四方ヨモ
=東西南北の四つの方向。
転じて、まわり。諸方。 
こずゑ
とは
【梢】
木(こ) + 末(すゑ)
=
木の幹や枝の先。
こずえ。


今日は髪を切る
だいたい毎月同じ店でカットしているが
今月の予約はいつなのか
記憶が全くない
電話してみるとはじめから
予約をしていなかったようだ
覚えてない
ともかく襟足が伸びた気がして
カットしてスッキリした
従姉から電話があり
家の屋根やら外装の工事が始まって
家にいても落ち着かないとのこと
それでは来週銀座へ食事に行きましょうと
約束した
先に楽しみがあるのが
嬉しい

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新茶かな

2022-05-06 23:43:47 | 短歌・俳句の事

点心はまづしけれども新茶かな 芥川龍之介


新茶が届いた
いつもお送り頂き今年も届いた
お元気の様子で安心した
今日は何も用事がない
気候も良い
あちこちの窓を開け放ち
扇風機を回して
ゴロゴロしてる
短歌を作らなくてはと
思うのだが
一向にまとまらない
夏休みの宿題もギリギリだったし
何でも締切近くにならないと
集中できないものらしい
無理

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河骨のふたもと咲くや

2022-05-05 22:00:36 | 村雨庵 茶事茶会

河骨の二もとさくや雨の中
  蕪村

 コウホネ/ 川骨、河骨
スイレン科の多年生水草。
日本各地や朝鮮半島の池や川に生育する。
6~9月に黄色の花を開く。
和名は、根茎の色や形が
骨に似ているところからつけられた。
根茎は白色、海綿質で泥中に横たわる。
水上葉は水面から抜き出て、
葉身は長卵形、基部は矢じり形になり、
長さ20~30センチメートル。
浮葉となることもある。
水中葉は細長く膜質で縁は波打つ。
花は根茎から出る長い花柄上に1個頂生し、
径4~5センチメートル。


今日も良い天気
朝の内は寒いが
日中は心地よい気温
今日の掛けものは
明堂宗宣の自画賛

明堂宗宣 ミョウドウソウセン
明和5年(1768)~天保8年(1837)
篠山藩老田塩家に生まれる。
字、明堂。
諱、宗宣。
号、春米子、返照散人など。
大徳寺東溟和尚に参禅。
滋賀堅田の祥瑞寺住持。
大徳寺第429世。


画は河骨コウホネ

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西にのみ心ぞかかる

2022-05-04 22:41:48 | 村雨庵 茶事茶会

 西行
西にのみ
心ぞかかる
あやめ草
この世はかりの
宿と思へば


今日は初風炉
頑張って掃除を
いつもの三倍くらい力を入れた
そのせいか自分的には
見違えるほど綺麗になった
と思っているが
実際は部屋の半分は
まだ荷物で山盛り
布を掛けて隠してあるだけ
ほんとはもっと片付けたいのだが
これ以上どうにもならない
諦め
今日は気分の良い日
気候がいい
外に出ると薫風自南来
気持ち良く風が通り抜ける
木戸を開けて玄関まで
わずかな距離だが
若緑の椿の葉が柔らかそうだ

初風炉の茶は格調高く
清々しくとの
エス先生のご指導を
心して
新たな気持ちで
茶に向かおうではないか
とお弟子様たちに言いたいが
ちょっと恥ずかしくて言えない

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心ざし深きみぎはのあやめ草

2022-05-03 23:28:07 | お勉強

 源 順 ミナモトノ シタゴウ
心ざし
深きみぎはの
あやめ草
ちとせのさつき
いつか刈るべき

源 順 ミナモトノ シタゴウ
911〜983
平安前期の歌人
嵯峨源氏。
挙 コゾルの子。
『後撰和歌集』の撰者の一人。
梨壺の五人の一人。
百科全書『倭名類聚抄 ワミョウルイジュウショウ』の著者。
三十六歌仙の一人。
家集『源順集』。


今日は読売カルチャー
利休の侘び茶の世界
『長闇堂記』
長闇堂は
奈良春日大社の゙禰宜ネギの
久保利世のこと
通称久保権太夫クボゴンダユウ
江戸前期の茶人
○北野大茶の湯に出かけ
感動して茶人を志した
○長闇堂の長は
鴨長明から遠州が名付けた
この二つしか記憶に無い
でも忘れなければ
これで十分

横浜駅はものすごく混んでいた
そごうの地下は
どこのお店も人が並んでる
柏餅でも買ってるのだろう

写真は
友人が送ってくれた

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山ほととぎす今日よりぞ待つ

2022-05-02 22:58:28 | 短歌・俳句の事

 和泉式部
桜色に 
染めし衣を 
ぬぎかへて 
山ほととぎす 
今日よりぞ待つ 


もうすぐ初風炉の茶
今日は朝から植木屋まがいに
木戸の紅葉を剪定
一雨ごとに葉柄が伸びるのだが
それがとても早い
古志様に頂いた長枝切り挟みの登場
伸びた枝を近くで切り
離れてみては
又も切る
届かない所があるので
椅子に乗っても切った
切った枝を
60リットルの袋に押し込む
木戸の紅葉が終わったので
奥の方を見回ると
青木の木が繁ってる
庭仕事は
始めたら止まらない
青木の木を気持ち良く切ってると
足元に山のようにたまった
これもビニール袋60リットルに押し込む
結構な達成感を味わう

明日は灰型を

写真は紫蘭

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