村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

曇り空

2013-07-16 23:29:54 | 懐石・料理
祇園會や真葛原の風かほる 蕪村

京都では祇園祭
今日は宵山 
明日は祇園祭の山鉾巡業だ
まだ一度も行った事がないので
来年こそは 行ってみたいと
思ってはいるが 来年の事だ どうなるか

今日の空は曇り空
気温も比較的低く 
楽だ
夜は料理の稽古に出かける
だんだん出かける事がおっくうになってくる
まして帰宅が夜中近くになると 少々疲れるのは
年齢のせいか
多少大変でも
出来あがった料理を食べる時は すこぶる幸せだ
幸せならば
おっくうでも続けられる
また頑張ろう っと



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臥龍居

2013-07-15 22:14:40 | 懐石・料理
6月29日は友人の山の誕生日
今年は台湾へ行くというし、私めも日光へ行っていたので
伸びて今日になった
毎回 誕生日祝に食事をするのだが
今日は赤坂6丁目のトゥランドット臥竜居
あの有名な脇屋シェフの店だ



前菜から







最後の麺料理 デザートも 美味である 
気に入った 
また来たい
という感想だ


そのまま帰るのも名残惜しい
丸の内三菱1号館カフェ1894でお茶を飲む
帰り際にホールの女性に
「素敵ですね着物姿」なんて言われ
てへっと
すっかり気分良くなった
実際は食事に行くような素敵な洋服を持っていないから
おしゃれというより手近な着物を適当に選んだ
それをちょいちょいと着る
この暑さだ
ホントは洋服の方が良いのだが
やむをえず
仕方なくなのだ が

ともかくドーパミンが出たのだろう
おかげでまだ 元気力が残っている
1号館で開催中の浮世絵の展覧会を
ひとりで観た


やる気のない時は
この方法もあるね
嘘でもいい
誰かに誉めてもらえば 
元気になる はず





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三十六歌仙 藤原朝忠

2013-07-14 21:37:45 | 茶の事
昨日はひとりで迎え火をした
家族は風邪で寝ている

仏壇の前は盆の飾りをしてあるが
今年は岐阜提灯を出さなかった
明日はお坊様が棚経に見える日だ
いつものお経の後にお菓子と薄茶を差し上げる
私は出かけるので用意をしておこう

午後久しぶりに森金さんが見えた
元気そうだ「綺麗になったんじゃないの」というと
「やはり わかりますか」と目をくりくりさせていつもの応答
変わりない ようだ
手造りの水羊羹をおもたせ
風邪中なのでマスクをしていたが
お菓子を食べようと外したところ
「あれ むくんでますか」
「いやぁ 太ったのですよ」
すぐ現況を見破られたが
しばし 楽しい話しが続く
よかった森金さん 元気で

私めは若い時からお茶を教えて 
今でこそ若いお弟子もいるが
当時は同年か年上が多かったせいもあろう
お茶をしているという事が共通だと
美術など趣味が同じ、目指す処、求めるところも同じだ
わがお弟子様達は上下の関係というより
同じ方向を見ている知己とう感じが強い
お茶はすべからくを広く勉強できるものだが
何よりも人間関係も磨かれる 
姿勢を正して
回りを見渡せば
一生の師も 一生の友も 茶の中にあった


出光美術館に展示されていた
松花堂昭乗筆の
水草下絵 三十六歌仙和歌色紙
三十六歌仙 中納言朝忠

百人一首の44番
あふことの絶えてしなくに中々に 人をも身をもうらみざらまし

中納言朝忠は藤原朝忠 910~967
25番 三条右大臣 藤原定方の五男 
土御門中納言または堤中納言



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小野通女

2013-07-13 23:39:31 | 美術館・博物館
今日は東美の講演会へ行く
演題は「仮名文字の成立とその後の展開」名児耶明先生だ
その前に
松風庵さまと出光美術館へ
現在の展示は「文字の力、書の力」
8月18日まで開催



さて出光美術館 入るとすぐ「高野切」 一の手
高野切は
平安時代後期、古今和歌集の書写本である
料紙は上質の麻紙で雲母砂子キラスナゴを散らしてあるというから
その雲母振りが見えるかと
体を折りガラスの前で下方から覗きこむ
松風さまが見えるわよと雲母を確認
その位置と変わると
確かに微かに光っているのが見えた
だからといってどういう事は無いが
ご覧あれ キラが見えると嬉しいものだ
次に継色紙、石山切、筋切、とにかく超一流古筆がならぶ
これら古筆の勉強もしたのだが
いまいち よくわからない 
鑑賞力が身についていないと言う事だろう
勉強がもう少し必要だ

進むと後陽成天皇の色紙や短冊があった
最近7巻目が出た漫画「イシュタルの娘」は小野於通と近衛信尹が主役だが
その近衛信尹の妹近衛前子は後陽成天皇の女御だったと
漫画で得た知識をたがいに確認す
歴史は 宝塚と漫画、小説で知識を得るのを常としている
この本も最近のマイブームで 歴史の知識の元になる
またサカチカさんか借りて読み始めたばかりだったが
風邪で本も漫画も読めなかった 調子を戻した昨日
チラッと近衛前子のところを読み返した
新鮮な知識だ

さらに隣に進むと美々しい屏風
その作者たるや 
小野通女とあるではないか



小野通女こそ小野於通 イシュタルの娘の主人公だ
たった今その話をしていたばかり
作品も少なく伝説の人かもしれないと思っていたので
実際に目の前にあるとは 感激
その屏風を見るとウルウルを景色が霞む

思いのほか生き生きとした筆づかいに
まごうかたなき 通女自身の息遣いを感じる
優美、豪奢、おどろくほどの力強さ 
料紙も素晴らしくゆっくりながめていたい が
でも次には 光悦の色紙や巻物 も圧巻

日本には昔から 美しい文字があり
文字を美しいと感じる感性があるのだと
見て回るが
東美へも時間がない 
また来よう 
イシュタルの娘の読者は 出光へ行こう 
忙しくとも 美術館へ行こう
また いにしえの知音に会えるかも知れない から


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三十六歌仙 藤原高光

2013-07-12 23:31:02 | お勉強
月に一度の茶の稽古
絽の着物で出かける
冷房を掛けてはいるものの
熱いことは熱い
外にでると なお熱いが
しかたない夏なのだから

電車に乗ると咳が出る
私の他にも遠くの方で同じような咳をしている
もしかしたら流行っているのか
知らなかった


昔 ある茶会で
銘が「高光」という茶入が登場した
さて高光は三十六歌仙の一人の藤原高光のことだろうか
違うかもしれないが
そうだとして その「高光」だったら
別名 多武峰少将入道
高光は父藤原師輔の死を契機に出家をのぞみ
超名家の御曹司が出家すると言うので世間はおどろいたのか
当時の物語に登場する

また昨日の「藤原伊尹」の異母兄弟である
父は藤原師輔 母は雅子内親王(醍醐天皇第十皇女)
三十六歌仙のひとりである
家集に「高光集」がある

かくばかりへがたく見ゆる世の中にうらやましくもすめる月かな(拾遺435)
藤原高光

銘「高光」の茶入は
羨ましくも澄める月 の意味かと 勝手に思っている


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三十六歌仙 藤原伊尹 45番謙徳公は 50番の父 

2013-07-11 22:25:15 | お勉強
だいぶ元気になった

明日は月に一度の茶の稽古
着物を着てこの暑さの中を果たして出かける事ができるか
昨日までは全く自信がなかったが
今日はまだ咳はでるものの
体調は悪くない
明日こそ  大丈夫だろう


百人一首  45番 謙徳公 
あはれともいふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな

貴女のほかに愛情をもってくれる人は思い浮かばない 
その貴女に冷たくされて
私はこのまま儚くなってしまうのだろうよ

三十六歌仙のひとりでもある
藤原伊尹フジワラコレタダ 924~972
 一条摂政と呼ばれる
藤原師輔の長男
藤原兼家は弟である
花山天皇の外祖父
後撰集の選定
和歌所の別当として梨壺の五人(清原元輔・紀時文・
 大中臣能宣・源順・坂上望城)主宰する
昨日の50番の父である 才色兼備の貴公子 だったとか

  

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藤原義孝は忘れない

2013-07-10 21:57:34 | お勉強
六日間のむ薬があと二回分になった
ようやく快方に向かっている
気がする
今日は楽に横になれて
眠るのも楽だった
三度の食事は過不足なく食し
おやつも食べた
そっとそっと
体重計にのったが 残念 かわらず
というより少し太ってる

百人一首は100人の歌人が登場する
百人一首の50番
藤原義孝フジワラヨシタカ 954~974

君がため 惜しからざりし 命さえ 長くもがなと 思ひけるかな

曽祖父は26番貞信公(藤原忠平)、
祖父は右大臣師輔
父は謙徳公の藤原伊尹 
子は藤原行成
飛びきりの上流名家にうまれ
美貌で評判だという
974年に流行りの疱瘡で兄の挙賢と同じ日に亡くなった
21歳の若さである

和歌番号も真ん中の50番 
夭逝で美貌、人柄も良かった
 藤原義孝は 忘れない



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夏風邪

2013-07-09 19:06:47 | 茶の事
昨日の予定では
今日はすっかり元気になっているはずが
朝起きると体が熱い
大気が暑いからかと思っていたが
熱がまだあるようだ
夏風邪をこじらせたらしい

外はもっと暑いのだろう
出かけると治りが遅くなる
大好きなお茶の稽古なのだが
どうも外出は無理だと判断
とりやめにした

それと少し前に
明日と明後日の村雨庵のお稽古も
休ませてもらうとメールをした
自分の稽古場は優先順位一位なので
多少の事では休まない
今回はその後にお茶事もあるので
思い切って休む事にした

こんなに何日も休んでいては
きっと痩せてがりがりになってしまうかもしれないと
一抹の不安があるのだが

食欲も脂肪もまだまだ確実にある・・・


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明日は 元気

2013-07-08 22:08:02 | 茶の事
我が庵は森の下庵いつとても青葉のみこそ生ひしげりつつ  良寛

一日は早い
昨日お二人に頂いたケーキ
綺麗だ
2つ 食べた
食欲はある
少し横になり
眠れるようになった
時間があるから
本を読めるかと思ったが
とんでもない
頭を使う事は一切できないらしい
活字をみると頭が痛くなる
ぼーっとすることしかできない 
これが薬かも


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たなばた だが 

2013-07-07 20:27:15 | 茶の事
昨日は元気だった が
夜は熱が出た
咳も出る 体を横にすると 咳がでて止まらない
眠れない
仕方なくマクラを二つ抱えてそれによりかかる
眠れるはずもなく 水分を取ってじっとしている
今日予定のお料理はどうも無理だろうと
三名にお料理とりやめのメールを書く 
外は白じらと明るくなり
小鳥のさえずりが聞こえる
まだ4時半頃だ 保存だけする
月曜日はふくめの会 会員に参加の有無確認のメールを書く 
これも保存して 朝7時半に発信した
このところ毎日予定が入っている無理をしたつもりはないが
年のせいか回復できないのだろう
少し静かにしていないと なおらない
明日のふくめの会はお休みしよう
用意した会費とお菓子は
紫先生はお出になると伺い
途中下車して頂き、お渡しする事にした
よかった

たなばたや龝をさだむる夜のはじめ 芭蕉

七夕は旧暦ではまさに秋の始まりなのだろうが
新暦では梅雨もあけ 猛暑はこれからだ
取り敢えず私めは 騒がずしずかに 風邪を治さねば


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大橋茶寮 七月葵会茶会 

2013-07-06 22:24:17 | 茶事 茶会 
今日は
大橋茶寮での葵会茶会
早めにと9時半に神谷町で待ち合わせた
社中のotakeさんとサカチカさんに仙人と
松風庵さまとリンセンさまの六名で行動
明日は七日だ
濃茶薄茶席とも七夕の趣向である
はじめに濃茶席
すでに4席目とか
待合で正客をお願いしますといわれ
またもや「はい承知」と即答
二度くらい乞われてから 「それでは」と徐に答える事
それがお茶人らしいのだが いつも忘れてしまう 
即答には気をつけよう

如庵写のお茶室は冷房もない
着物も今日は化繊だ
なお暑いがそれもしかたないか

本席は七夕の懐紙 
花入は胡胴 香合は糸巻
水指 旦入 茶入は破風窯 
茶碗高麗
茶杓は庸軒 
釜は也道也ナリドウヤ
菓子は源太の天の川

さすがのお取り合わせ
感激した




ここは市中の山居
茶会のどの場面を切り取っても
風情ある絵になる
それも目に嬉しい

写真は薄茶席の待合
花包みの大きさに
感激した

具合のわるさも 心楽しめば治るらしく
声は枯れ枯れだが 元気だ
茶会の後は美術倶楽部の正札会
そのあと やましたへ行った
元気でなければ行けない
元気だ


まだ書かぬ七夕色紙重ねあり 虚子

明日は たなばた


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真昼中

2013-07-05 21:22:54 | 茶の事
真昼中ほろりほろりと芥子の花  良寛


朝おきると 風邪だろうか
身体が重く 起き上がれない
たんが絡んでコホンと咳をしようとすると
腰が痛み咳もできない
小さく コホコホと咳をするが
つかえはとれない
体があつく
部屋が暑いのか自分に熱があるのかわからない
こういう時は ひたすら寝るのだ
今日は一日 用事もないから
あとで病院にいけばよいのだと
眠る
目が覚めるとお昼だった
予約した11時の鍼治療の時間は過ぎている
また約束を 忘れてしまった
われながら情けない
まだ熱っぽい
夕方 病院へ行く
血液検査をし、点滴、それに薬をもらう
会計で一万円以上支払った

不健康は 不経済だ

寝よう 
ねむれば なおる

明日は茶会だから

写真は
サカチカさんに作ってもらった茶杓筒の仕覆
私めの おたからだ




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芭蕉翁

2013-07-04 23:46:47 | 村雨庵 稽古 
芭蕉翁
四条派の村瀬玉田筆
1852~1917 村瀬双石の養子
昨日の軸である
芭蕉は思いのほか優しい面ざしだ

今日は木曜稽古
お弟子様は昼は三名 夜は一名
来る予定だった勝殿は 腰痛で来られず
安静にしてるそうだ
気候のせいか 私めも腰痛
のどが痛く咳をしても響く
デレラ嬢もお休み
お弟子様が少ないが
まあ そういう時もあるだろう

お互い
御身お大切に








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古池や

2013-07-03 23:55:12 | 村雨庵 稽古 
古池や蛙とびこむ水の音 
御存じ芭蕉の句


筆者は三井家八代目当主の三井高福ミツイタカヨシ
幕末明治の実業家である
高福は文化5年生まれ明治18年(1808~1885)
紅の美しい短冊に七十七翁とある
最晩年の作だ



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女房三十六歌仙 越前

2013-07-02 22:03:06 | お勉強
鶴屋吉信製の生菓子
天の川に金箔と銀箔
美しいお菓子だ

今日は茶の稽古

掛物は嘉陽門院越前の新古今集の色紙

夏引の手ひきの糸の年をへて
絶えぬ思ひにむすほれつつ



夏に引くまゆの手引の糸のそれではなく
どれほどの年数を経てもなおつきぬ嘆きのゆえに
心はふさぎ続けている



嘉陽門院越前は鎌倉時代の女流歌人 
女房三十六歌仙のひとり
伊勢女房、七条院越前ともいわれた
後鳥羽院の生母に出仕、のち後鳥羽院息女嘉陽門院に出仕
新古今和歌集以降の勅選集や歌合に作品を残し
歌人として長期にわたる活動が伺われる (ウィキペデァ)

なるほど 
越前 嘉陽門院越前 を 
今日は覚えた 
これで 忘れなければ良いのだが
日ごろは玄関を出ると
すぐ忘れてしまう

今は目に焼付けておき
またいつか 
この素晴らしい軸を
拝見したいものだ




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