村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

梅雨霽ツユバレの川

2023-06-18 21:21:37 | お勉強

 与謝野晶子
天の原にごれる海をみなもとに 
なして行くらむ梅雨霽ツユバレの川

浮世草子に
財宝残らず釜の下の灰、広庭の落葉までも
ゆづる也とある

竈の下の灰まで→家の中のものあますところなく。
全部の意。

江戸時代は「灰買い」という職業があったという
・染色の定着材
・土壌の改良剤
・焼き物の釉薬
また草木灰に含まれるアルカリ性と
細かい珪酸分を利用し、
茶碗等の器物の洗浄や、
汚染されていない灰で
人体の洗浄剤や
傷口の消毒剤
にも用いられてきたようだ

週二日間の稽古日に
風炉の灰型
二文字押切を二つ
なかなか満足とはいかない
いや満足は一度もない

炉の灰は
灰汁アクの抜けた灰にして
サラサラと灰さじから撒かねばならない
でも
風炉の灰は
灰汁をとってしまうと
サラサラして
灰型ができない

ただ
炉になるまでの
風炉の半年間
日常の炭手前を繰返し
篩フルイでふるうを繰返す
そして
炉の季節になれば
また次の風炉までの半年間
私は水屋の縁の下にしまっておくだけだ

若いときには
灰の本を読んだり
灰型の講座を受けたりしたが
結局は自己流
今日は朝日カルチャー
灰型のお話しはとても勉強になった

写真は最近凝ってるパン

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