西行
うつり行く色をばしらず言の葉の
名さへあだなる露草の花
今日は火曜日
新聞をとりに玄関を出て足もとをよく見ると
青い小さな花が咲いている
それは見慣れたつゆ草で
昔から雑草のようにどこでも見かけた
染料になるという青い花は
朝露を受けて咲き
お昼頃にはしぼむ
名前はそれから露草
それに青花アオバナや藍花アイバナとか言われ
友禅染めの下絵に使われる
縹草 ハナダグサ
移草 ウツシグサ
月草 ツキクサ
蛍を取ったら籠にいれておくので
蛍草とも言い
花を包んでいる 苞ホウの形から
帽子花という名もある
なんとなく弱く寂しい花で
茶花としては主役にはなれないが
その可憐な花を
いにしへの人は目に止めて愛し歌に歌う
その感覚がいかにも日本的だ
写真は
土曜日に食べに行ったふくもと
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