今日の掛物は
白雲影裏笑呵呵
ハクウンエイリ
カカトワラウ
影裏とは
光の当たらない所。
また、物陰。
かげうら。
筆者は金閣寺住職の
村上慈海ムラカミジカイ
就任期間は
昭和39年1月~昭和55年3月
明治35年、愛知県に生まれる。
大正5年、鹿苑寺にて得度。
大谷大学哲学科を卒業後、
天龍寺僧堂で修行。
昭和10年、鹿苑寺住職となる。
相国寺派宗務総長、
慈照寺特命住職などを歴任し、
(財)禅文化研究所理事長に就任。
この一行は
碧巌録 ヘキガンロク
第七十四則
金牛和尚キンギュウオショウ呵呵笑カカトワラう
の中の
白雲影裏笑呵呵、
兩手持來付與他。
若是金毛獅子子、
三千里外見訛。
意味は
白い雲が輝く下で、
はっはっはと笑い、
両手で持ってきて、
他人に与える。
もし菩薩であるならば、
三千里の彼方の下心がわかるぞ。
という
が
頭に入ってこない
【碧巌録】ヘキガンロクとは
中国の仏教書。10巻。
臨済宗で最も重要な書といわれる。
宋の圜悟克勤エンゴコクゴン著。
1125年成立。
雪竇重顕セッチョウジュウケン
が百則の公案を選んだものに、
圜悟克勤が批評や評釈を加えたもの。
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