村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

梢ににほふ

2012-03-14 23:40:36 | 村雨庵 稽古 
水曜日は村雨会だ
昼は四名、夜も四名
夜、稽古の最中、九時五分頃地震があった
震源地は千葉県東方沖が震源地
こちらは震度3だったが
ちょうど釣釜で炭手前
釜は上げて灰を撒こうとして ぐらぐらと来た
地震じゃないかしらとの声に皆動作を止める
炉は二つ開いてそれぞれ赤く炭は熾きている
火に集中する 
すぐ終わるかと思ったが
強くなっていくようにも思えた
皆は堂々と落ち着いている
稽古中の地震は初めてだなどと言う
又地震があると鎖につる釜は揺れて危険だから
釣釜の方の炭はもう上げよう
すぐ消し壺を持ち出して
火をかたづけた
あとはそのまま稽古を続けたが
何となく落ち着かない
今日は早めにと
10時には仕舞った

明日 いや今日何があるかわからない
不安と言えば 勿論不安だが 
自然にはあらがえず
覚悟を決めるしかあるまい
明日も稽古日
茶が出来れば
しあわせである

西行法師 小倉百人一首
嘆けとて
月やは物を思はする
かこち顔なる 
わが涙かな

月は私にもの思いをさせる
嘆けとでも言うように
私を追いつめる
そのような月を私はついつい恨み
涙が溢れて来るのです

西行の俗名は佐藤義清サトウノリキヨ
今日の掛け物は加藤義清カトウヨシキヨ
何となく似ている名前だ
元治元年に名古屋に生まれる
昭和16年(1864~1961)
歌人、御歌所寄人

はるはなの
みだれ心に 
似ぬものや
梢ににほふ
春の夜の月
義清



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