goo blog サービス終了のお知らせ 

村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

暑さを解ホドく

2017-07-12 03:59:01 | お勉強
結ぶ手にあつさをほどく清水哉  千代女


月に一度の茶の稽古
今日は朝からすごく暑い

絽の着物をきて
荷物を持っている
朝のラッシュの電車には
とても乗れない
予定より1時間早く電車にに乗れば
少しはよいだろうと
駅に着いたのは朝七時少し過ぎたころ
人は思ったより多く
皆さん急いでいる
電車に乗りこむとまあまあの混み具合
座れはしないが
帯がとれるほどではなく
途中から座れた

目的の駅に着いた
まだ始まる時間には早いので
駅近くのいつもの喫茶店で
モーニングセットを頼む
ゆっくり珈琲を飲んで
時間調整
のんびりしていて好きな時間だ

お稽古は炭所望
名水点 茶碗荘 葉蓋 洗い茶巾
愉快で為になる稽古の時間
もっと
勉強したくなる



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓮ハチスの花 咲きにけり

2017-07-11 01:24:48 | お勉強
おのづから
月やどるべき
ひまもなく
池に蓮ハチスの
花咲きにけり
     西行

月に一度の研究会
楽しいお勉強も終えたその
帰りには結構お腹がすいてみんなで
豚カツ屋へよる 
夏らしく鱧かつ
一口ヒレカツと
揚げ茄子のおろし合え
それにご飯
久しぶりに美味しい揚げ物を食べ
満足した



上の写真は白桃
みずみずしさが溢れて
思わず声が上がった
いつもいつも
作ってくれて有難う


茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏雲

2017-06-28 03:08:44 | お勉強
今日は月に一度のお茶の稽古
床は夏雲多奇峰
花は破れ傘と篝火草

掛け物は
夏雲多奇峰
カウン キホウ多し
と読むらしい

夏雲とは入道雲の事
奇峰とは 変わった形の峰
夏の空を見上げると
もくもくと入道雲がそびえ立ち
まるで奇妙な形の山の峰のようだ

陶淵明の詩に
春水滿四澤。夏雲多奇峰。
春水四沢に満ち、夏雲奇峰多し
とある

巡りくる季節
春は水があちらこちらの沢に満々と流れ
夏は勢いよく入道雲が奇妙な峰を作り上げる
まるで
高くそびえる峰のよう
自然は偉大で美しいものだ
人もその自然の一部
おのおの人生を力強く生きよ
とでも言っておこうか



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深海の魚のごと

2017-06-27 05:59:45 | お勉強
深海の魚のごとくに梅雨ごもり 高安風生


月に一度の〇〇研究会
今日は
尾呂焼 犬山焼 夜寒焼

何でもそうだが
もう大丈夫わかっている
と思っても
じっくり土を見て
繰り返し 繰り返し
勉強する事が重要だろう

家の近くの花木
きれいに咲いている
何の花と聞かれたとき調べて
たぶん藤空木の仲間だと答えたが
さて
違うかもしれない



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山ホトトギス鳴きて過ぐ

2017-06-12 23:07:45 | お勉強
五月雨の
晴間もみえぬ雲路より
山時鳥
なきて過ぐなり 西行


今日は月に一度の研究会
お菓子は紫陽花金団と
水無月

水無月祓いや
ホトトギスの話があがる
会員の住む鎌倉や逗子などでは
今丁度ホトトギスの声を聞けるらしい
でも姿は一度も見たことがないとか
和歌俳句に絵画に工芸に植物にもと
ホトトギスは登場する
又3円切手にもホトトギス
それとは知らず見ている事もある
その声を
まだ聞いたことがなければ
スマホで
「ホトトギスの鳴き声」と調べると
それらしき声を聞ける

ホトトギスは
渡り鳥
初夏5月中旬ごろに
日本にわたってくるようだ
(ウィキペディアには)
分布は
アフリカ東部、マダガスカル、
インドから中国南部

5月頃になると
そのうちインドから中国南部に
越冬する個体群が
中国北部、朝鮮半島、日本まで
渡ってくる。
とある

他の渡り鳥より遅くくるのは
自分の卵をほかの鳥の巣に産みつけ
育てて貰う(托卵タクラン)の為
又毛虫を食べるため
早春では餌にありつけない為らしい

初夏の林の中に踏み入り
頭上からのホトトギスの
高く澄んだ鳴き声を浴びて
驚くも癒された若き一日が
あったような気がする
  夢か





茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卯花墻

2017-05-30 04:31:47 | お勉強
白妙の衣ほすてふ夏のきて
垣根もたわにさける卯の花
        定家

今日は月に一度の焼物研究会
今回は御深井や祖母懐などで
先月は志野を勉強した
国宝の志野茶碗の「卯花墻」には
歌銘がついている
『山里の卯の花垣のなかつみち
雪踏み分けし心地こそすれ』と
そのいにしえの
卯の花の垣根は
どんなに素敵な事だろうなどと
憧れていた
三十年経つかもしれない
むかし
卯の花をひと株
木戸の外側の小さな場所に
植えた
どんどん枝や根が広がって
その辺の
か弱い草木は皆消えさる

確かに卯の花は白く可愛い
五月あたりに白く可憐な花を
一気に咲かせたが
他の季節は葉ばかり茂り
茶花としてはほんの二週間くらい
植木屋さんと相談
今はその場所に土を盛り
クリスマスローズや河原ナデシコ
あと諸々を植えてある
卯の花や狭い土地には似つかわず

写真は
下野シモツケ バラ科
次々と花を咲かせる
ひとしきり咲いてまた
咲く
可愛らしい花だ
似ているものに京鹿の子がある
京鹿の子も同じくバラ科
あと
小手毬や
下野の仲間の
下野草や
土佐下野 
穂先下野がある



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春風や

2017-04-25 00:27:49 | お勉強
春風や侍二人犬の共 一茶

今日は月に一度の研究会
もう三十五年くらいは通っている
行けば何か忘れていた事を思い出したり
覚えていたものと照合したりする
勉強には卒業というものがない
細々とでも続けて行く
やめない事が重要だ

庭に
エビネが咲いている

茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花見のさわぎ

2017-04-05 02:40:05 | お勉強
遠く花見のさわぎを聞いてゐる 山頭火

月に一度の茶の稽古
四月ちょうど桜も満開
花見の客があちこち
駅も賑やかだ

利休百首は
花見せし帰りの客に茶の湯せば
花鳥の軸も花もいけまじ

桜というと何となくおめでたい雰囲気だが
桜の花はあっという間に盛りをすぎ
風に乗り散りいそぐ
人生のはかなさを見る如くだろう

京都のやすらい祭りは
桜の散る様に病気がまん延しないようにと
祈るお祭りだときく
いにしえから桜の頃は
気候気温も不安定であるから体調も宜しくなく
風邪をひいたり自律神経も
不安定

花筏の蒔絵は高台寺の御霊屋の文様の一つ
他に有名な菊桐
それと楽器や秋草だ

高台寺蒔絵は、黒をバックに
蒔絵の技法を駆使した
金の平蒔絵ヒラマキエ
絵梨地エナシジ
針描ハリガキ
描割カキワリ
付描ツケガキ
など


花はガマズミと五色散り椿

茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

力を尽し 且カツ堪忍して

2017-03-27 21:32:10 | お勉強
月に一度の研究会
掛け物は
松雲老師筆 堪忍

【堪忍】カンニン とは
1 怒りを抑えて、人の過ちを許すこと。
勘弁。
2 肉体的な痛みや苦しい境遇などを
じっとこらえること。
我慢すること。忍耐。

〈福沢・学問のすゝめ〉には
「且カツ力を尽し 
且カツ堪忍して
時節を待つ可きなり」
デジタル大辞林より

筆者の松雲とは
近代の禅僧
大徳寺5代管長 
宗般玄芳 号・松雲 
大徳寺486世

大徳寺歴代管長は
初代・玉淵宗騮・大徳寺467
二代・牧宗宗寿・大徳寺471
三代・伽山宗楞・大徳寺482
四代・広州宗澤・大徳寺483世
五代・宗般玄芳・大徳寺486
   号・松雲 
六代・全提要宗・大徳寺488   
   号・伝衣室  
   裏千家・淡々斎参禅
七代・ 寛慶 紹珉・大徳寺495
    喝山窟  松岡寛慶
八代・晦巌常正・大徳寺489   
   号・大梅窟 
九代・瑞巌宗碩・大徳寺503
   号・蔭凉   
   裏千家・鵬雲斎参禅
   後藤瑞巌
十代・歓渓紹忻・大徳寺505
   号・清涼  
十一代・雪窓宗甫・大徳寺506
    号・蔵睴室
    小田雪窓
十二代・浩明宗然・大徳寺512
    号・桃源   
    表千家・而妙斎参禅 
    方谷浩明
十三代・猷山祖洵・大徳寺513
    号・看雲   
    裏千家・坐忘斎参禅 
    中村祖洵
十四代・雪底宗潭・大徳寺520
    号・雪底
    表千家・猶有斎参禅 
    福富雪底
十五代・明浦宗哲・
    号・嶺雲室 
    平成24年現管長      
    高田明浦

名前を
知っておくとよいだろう
写真は家の芍薬



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶の十徳

2017-03-27 01:51:59 | お勉強
3月は釣り釜
4月は透木
蓋置は五徳を使うことがあるが
約束ではない
他の蓋置でも問題は無い
五徳の話から
茶の十徳を言いなさいとのこと
ひとつも言えなかった


茶の十徳
一、諸天(佛)加護
二、無病息災
三、父母考養
四、朋友和合
五、悪魔降伏
六、正心修身
七、睡眠自除
八、煩悩消滅
九、五臓調和
十、不惑不乱 (臨終不乱)



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の恋

2017-02-28 00:57:38 | お勉強
まとふどな犬ふみつけて猫の恋 芭蕉


まとふど
とは

またうど
【全▽ 人▽・真▽ 人▽】
〔全(また)き人の意の「またびと」の転〕
素直で律義な人。
純朴で正直な人。
また,正直すぎて気のきかない人

真面目な番犬を
ものともせず踏みつけ
わが道を行く猫の恋
芭蕉の俳句に
思わずクスリ

このところよく猫を見かける
目で追うとホトケノザが咲いていた

ホトケノザはシソ科
佛の座 
仏様が座るところという意味だろう

今日は研究会
エス先生が仏様になられ
一年が経った
今日は会員の皆様の殆どが
部屋に入られると
遺影の前の座布団に座り
手を合わせ
それから席に座る一連の
美しい仕草を
私は見ていた
天国で必ず
先生もご覧になり
お喜びのはず
3月は追悼の茶会が
茶道会館で披かれる
みんな風邪などは
ひかないように注意しないとね





茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅爐一點雪

2017-02-19 01:06:57 | お勉強
月に一度の茶の稽古

紅爐一點雪
前大徳玄道
とある掛け物

筆者は須賀玄道
大正8年 
大分県生まれ
元方広寺派管長
足利紫山老師、
元建仁寺派管長
竹田頴川老師について修行
昭和22年大徳寺派瑞泉寺住職に就任

紅爐一點雪
紅炉コウロ一点イッテンの雪
『碧巌録』第六十九則


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓬莱に

2017-01-22 00:02:09 | お勉強
蓬莱に初日さし込む書院哉 漱石

月に一度の茶の稽古
今日は初稽古
晴着が並ぶと華やかになるものだ
着物には力がある

そのあとお謡の稽古へ
一緒に習っているカナさんとタクシーへ
いつもは気楽な洋服なのだが
今日は二人とも着物
それも訪問着の派手な着物なので部屋がパッと明るくなる着物には力がある
もっと
もっと着物を着ようではないか
でも面倒だけどネ

写真は
今日の初稽古のお昼
お料理屋さんは
神楽坂の
一文字
ミシュラン一つ星だ
この他に煮物椀と蒸し鮨
中々美味

茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪舟の不二

2017-01-17 01:03:25 | お勉強
雪舟の不二
雪信が佐野
いづれか寒き 蕪村

雪舟の描く富士三保清見寺図は有名
雪信とは清原雪信のこと
久隅守景の娘
その雪信の描く佐野の渡り図
そのどちらが寒いか
又はどちらも寒いのか
と言うことだと解釈したが
今日も大寒波のなごり
まだ寒い


今年の研究会
初日はいつも御下賜の御神酒と御肴にて
新春を寿ぐ

初めは朱盃にて乾杯
そのあと先生お持ち出しの
編み笠形の三島のぐい呑みにて次を

金継直しはあるものの
あと僅か大きければ
薄茶も点てられそうな風情
それを愛でつつ
注がれたお酒を頂戴する
漆の朱盃と異なり
陶器の冷たい口触りが
キリッと日本酒に合うものだと気づかされた
この方が
お酒は美味しいと
今年も沢山お茶が出来ますように
盃を干す

お菓子は花びら餅を
お勉強の前に
終わりには紅白のきんとん
二つとも菓子部製である


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さあ灯りを近づけて ワインパーティー

2016-12-13 00:50:50 | お勉強
鍋敷に山家集有り冬ごもり 蕪村

師走の〇〇研究会
お勉強はいつもより
ずっと早めに終えた

今夜はワインパーティー
まずは灯りを近づけて
グラスを皆に分けましょう
というところの写真だ
ワインを飲みながらの
お喋りは愉しい

おつまみ、パン、スープに
最後はアップルケーキと紅茶
お腹も満足
気分も満足



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする