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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

フン族は連戦連勝

2016年05月15日 | yyy51侵略する人々


フン族は中央アジア起源の遊牧民です。匈奴と同一民族という説もあるように、紀元前から周辺の農耕民の領土を侵略し略奪する好戦的な軍団であったようです。侵略が得意であった理由は、まず武力が優れていたことです。
射出力の強い小型の複合材弓を使い走行騎射の技術に巧みな騎兵軍団でした。遊牧生活の延長として家畜を同伴して進軍、転戦、撤退を行うので兵站が容易で移動速度が速い。この集団走行騎射の攻撃に慣れていない重装歩兵隊は苦戦します。敵が組織力のない個別小軍団であれば、フン族は連戦連勝したでしょう。







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大繁栄の故に崩壊

2016年05月14日 | yyy51侵略する人々


ローマ帝国の栄養補給システムは、農耕牧畜による食糧生産と都市商工市民の維持、徴税による軍隊と貴族・官僚層の維持に依存していました。技術発展により農耕牧畜の生産性があがり地方が豊かになり、商業交易が発達すれば、地方が中央に従属するメリットは小さくなります。軍隊・官僚は上層部からの管理が緩くなれば自然とアウトソーシング、下請け孫請け体制になり、傭兵や外人部隊が大半を占めるようになります。各地で外人部隊がクーデターを起こし地方政権を樹立するのは時間の問題でしょう。帝国に隣接する野蛮人部族は国境を越えて不法移民し、豊かな経済の恩恵にあずかるための大移動が起こることも当然でしょう。こうしてローマ帝国は、大成功し巨大化して大繁栄したが故に、崩壊したとみることができます。







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崩壊するタイミングだった

2016年05月13日 | yyy51侵略する人々


時代とともに技術は発展し経済社会は変化します。ローマ帝国の経済社会システムも持続可能な時期を越えれば破綻する時に至るのが当然でしょう。そうであれば、フンの侵略がきっかけにならなくても、早晩、崩壊するタイミングにあったということです。







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ヨーロッパ中華思想

2016年05月12日 | yyy51侵略する人々


ヨーロッパ人の認識では現在も、フンの侵略は不可解な現象である、となっています。西洋文明の象徴であるローマ帝国がアジアから来た未開人軍団に破壊されたというショックでしょう。しかしこの見解の根底にあるヨーロッパ中華思想を取り除いてみた場合はどうなるでしょうか?







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ローマ帝国滅亡の始まり

2016年05月11日 | yyy51侵略する人々


五世紀のローマ帝国はキリスト教が浸透した宗教大国でもあったので、異教徒に侵略されたことはエリート・知識人にとって信仰上のショックでもありました。当時の文筆家は、フンの侵略を神の鞭(Flagellum Dei)、と表現しています。この恐怖の記憶がヨーロッパでは後世の歴史家に引き継がれて「ローマ帝国滅亡の始まりはフンの侵略にある」との通説が作られたと推測できます。







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