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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

軍政の天才アッティラ

2016年05月20日 | yyy51侵略する人々


五世紀になると、このフン軍団は周辺の遊牧民を糾合して、ドニエプル川からドナウ川にかけて侵略を繰り返す大軍事勢力になります。ここで侵略の対象として、ドナウ川の対岸に広がる最高の文明領域、東西ローマ帝国にひきつけられていくのは当然の成り行きでしょう。獲物が大きければ大きいほど仲間を呼び集めやすい。その原理に気づいた軍政の天才がアッティラ大王だった、といえます。






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ヴォルガ川、ドン川、ドニエプル川

2016年05月19日 | yyy51侵略する人々


紀元四世紀、中央アジアで形成されたフン族連合体は周辺部族の大統合に成功しました。ある程度の規模に成長すると、連戦連勝となりますから、その侵略戦線は東西南北の部族に圧力をかけます。その時代、ヴォルガ川から西方へ、ドン川、ドニエプル川の流域に広がる農耕地、牧草地の住民から略奪する食糧、財物の品質が高かったので、そちらを侵略するメリットが大きい。西へ向かう慣性がついて移動速度を増しながらますます強大な軍団が形成されていきました。








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戦力のスケールメリット

2016年05月18日 | yyy51侵略する人々


この時代、農耕民も部族連合を作っていてかなり大規模の防衛隊を組織しています。その防備を打ち破って侵略を成功させるためには規模の大きな攻撃部隊を動かせる組織力が必要です。中央アジアで、ある遊牧部族が戦闘力に優れていて他部族と連携する能力に長けていた場合、その部族を中心に連合集団が形成され、戦力のスケールメリットを求めて規模は成長し続けるでしょう。そうして、フン族を中心に侵略戦争のための軍事連合ができてきました。








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フン族興隆の遠因

2016年05月17日 | yyy51侵略する人々


むしろこの時期、食糧植物の品種改良や鉄器の普及、灌漑の技術など、農業の生産性が上がったことがフン族興隆を引き起こした遠因であった可能性があります。中央アジア周辺の農耕民の生産性が上がり経済が豊かになり食糧や財物の蓄積が大きくなると、必然的に武力による略奪が起こります。武力に優れた遊牧民にとって、農耕民の領域へ侵略し生産物や財物を略奪するメリットは大きくなるからです。








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フン族の急な拡大

2016年05月16日 | yyy51侵略する人々


軍の武力が強くなるためには個々の兵の戦闘力が強いだけではだめで、その数が多く、よく統率されていることが必要です。
フン族は紀元四世紀ころのある時期から急に軍団の規模を拡大し、統率された軍事力になってきます。その理由ははっきり分かっていません。マクロ的に推測するに、武器の技術が革新されたか、人口が急増したか、民族意識が高まったか、などいくつかの理論が考えられますが、どれもあまり説得力がありません。








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