自我意識の座
ちなみに、最近の脳画像観測の研究成果によれば、人間の脳では、何もしていない休息時には、頭頂から後頭部を結ぶ頭蓋中央線にそった大脳表面領域とその深部で神経細胞の活動が活発になる(二〇〇八年 パトリック・ハグマン、ライラ・カムン、ザビエル・ヒハンデ、レト・モイリ、クリストファ・ハニー、ヴァン・ウェディーン、オラフ・スポーンズ『ヒト大脳皮質の構造核のマッピング』)。そこは体性感覚信号やその他五感の感覚信号が集中する領域です。この脳領域が、いわゆる自我意識を生み出す神経機構の座ではないか、という提唱もある(二〇〇四年 ジョージ・ノートフ、フェリックス・バームポール『大脳皮質中央線構造と自我』)。
拝読ブログ:わたしが生まれる仕組みとは