そういう現代の常識のもとで、集団的目的を目指す行動というものは、まずそれを良いことであるとする場合には、個人主義を克服した賛美すべき協調性だとか、絆だとか、一致団結だとか言われ、新しい人間関係や政治革新が期待できるものであるとか、論じられます。また、それが悪いことであるとする場合には、愚かな群衆行動であるとか、あるいは極端な理想主義を信奉する教条的過激集団の行動であるとか、あるいは偽善的な人々が個人的目的を隠蔽するための見せかけのパフォーマンスである、というような見方がなされるようになります。
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拝読ブログ:プラグマティズムの現代的意義 - 『全-生活論』 篠原雅武