現代思想の潮流の中で、大衆とエリートの相克、というようなテーマで繰り返し理論化されてきた現代社会構造のとらえ方があります。大衆の反逆(一九二九年 ホセ・オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」)という概念は、現代の民主主義・資本主義社会の分析として頻繁に引用されます。この概念の基本テーマは、大衆は社会体制維持に関心も責任も持たずしたがってそれに責任を持てるエリート層が必要、という理論を下敷きにしています。

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