科学が描く物質世界と私たち人間が感じ取る現実との関係は、光と影のようです。光があるから影がある。影があるから光があると分かる。物質が実在するから私たちがそれを感じ取ることができる、ともいえる一方、物質は、私たちの感性がそれがあると感じるからある、ともいえる。
どちらが光でどちらがその影かは決め付けることができません。私たちの知識が足りないからそれを決めつけることができないのではなくて、そういう問題は、そもそも問題になっていないといえます。いずれにせよ、私たちは(プラトン以来)洞窟の壁に映る影しか見ることができないし、その洞窟から脱出することは決してできない、というべきでしょう。
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