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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

クラゲの形而上学

2010年12月27日 | xx4世界の構造と起源

Tizianodianaactaeon この世界に住むクラゲの私は、一体何者なのか?私たちはどこから来て、どこへ行くのか? いや、そもそもこの世界とは何なのか? なぜこの世界があるのか?

まもなく私は人間に引き上げられて、クラゲの刺身にされてしまうでしょう。その後も水深3メートル10センチのこの世界は、ここにあり続ける。この世界は何なのだろうか?そして私は何なのだろうか? 刺身になった私はどうなってしまうのだろうか? クラゲにタマシイはあるのだろうか?

どうでしょうか? こういう言い方をすれば、この話はちょっとした哲学(それも形而上学とか)のようにも聞こえますね。

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水平方向は無限に広い

2010年12月26日 | xx4世界の構造と起源

皆さんは、このような世界をどう思いますか? 海底の深さが変わらないなんておかしい、と思うでしょう。潮の満ち引きがあったり、横にずれていったりすれば、すぐ海底の深さは変わる。それでは、そういうクレームがでないように、クラゲ人間の私が住んでいるところは水族館のクラゲ用水槽だとしましょう。話を簡単にするためにそうしましょう。潮の満ち引きもない。水深はいつも一定です。

この世界は、水深3メートル10センチの水槽の内部です。水平方向にはすごく広い。無限に広いとする。いや、それよりも、この種のクラゲは横方向にセンサーがないので、横の壁の存在を感知できない、としましょう。簡単のためにそうしましょう。このクラゲは自分が横に動いても、その動きを感じられません。そういうことにしましょう。そうすると、水平方向には移動してもしなくても何も変わらない。横に移動しても移動したかどうかも分からない。そもそもこの身体は横に移動する装置を持っていない。水平方向という概念がないと同じです。

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3m10cmの世界

2010年12月25日 | xx4世界の構造と起源

Tizianodiana_a さて私は、身長10センチメートルの回転対称形の身体を持つクラゲである。名前はまだない。

私の上方1メートルに海面があります。私の下方2メートルに海底があります。したがって海面から海底までは、3メートルと10センチです。つまりこの世界は、海面下3メートル10センチに海底がある、という構造をしている。この世界は、なぜこのような構造をしているのか? 私がいてもいなくても、この世界の構造は変わらないように思えます。

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上下方向一次元の地理学

2010年12月24日 | xx4世界の構造と起源

身体が左右対称形ではなくて、回転対称形であるとすれば、上下の方向しか区別はつかない。クラゲにとっては、世界は海面までの上方空間と海底までの下方空間の二層からなる単純な構造でしかないでしょう。実際、私たち人間の身体が頭と胴体からなる左右対称形をしているというところから世界が前後左右上下に三次元空間として無限に広がっていると感じられるのだ、といえます。

もし私たちの身体がクラゲのように回転対称であるとすれば、私たちは、上と下、という言葉しか持っていないでしょう。前とか後とか、右とか左とか、を表す言葉はないはずです。そういう場合、私たちの地理学は「海面下10メートルでは圧力がどれくらいで、水温がどれくらいで、どういう生物がいるか」というような記述から成り立つことになります。つまり、上下方向の一次元の地理学になる。クラゲにとって、世界の構造は、そういうことになります。

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回転対称な私

2010年12月23日 | xx4世界の構造と起源

Tizianodiana20e20callis たとえば、私たちの身体の前後左右上下に三次元空間が無限に広がっている、と私たちは感じる。私が今いる建物の壁の向こうや天井の上に向かって、また床の下に向かって世界はどこまでも広がっている。それが私たちの住んでいる街であり、地球であり、あるいは宇宙である、と私たちは感じる。しかし私たちの身体がクラゲのように回転対称であるとすれば、どうでしょうか?

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