将来きたるべき自分の人生、というイメージは、人類が農耕をはじめた時代から、社会と文明の基礎を作る重要な錯覚です。私たちの脳の中に、いつも、しっかり固定されている。たぶん、狩猟採集の時代からこの数万年、すべての人間が「自分の人生」というその錯覚のゲームを生きることができた。
私たち人間は、十数年にわたる異常に長期間の無力な幼少期を過ごす。子供の養育に要する母親と家族の負担は長期にわたり持続されなければならない。このことが、おそらく人類が人生という超長期のシミュレーションゲームを脳内に作り出すようになったきっかけでしょう。来年以降のために食物を保存する。道具を作る。不測の事態に備える。子供を大切に育てる。将来の人生というイメージを持たなければ、こういうことはできない。逆に言えば、個々人が人生というイメージを見つめることで、人類は、強力な生存繁殖能力を身につけた。
現代においても、自分の人生をイメージした個々人の努力が、社会を安定させる基礎になっている。逆に言えば、こういう人生シミュレーションの能力を持った人類だけが生き残って現生人類になったのでしょう。その結果、今も、私たちは懸命に明日を予測し、自分の人生を見つめながら生きている。
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