ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ラスト7

2011年08月31日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 DVDで「ラスト7」を鑑賞しました。

 ある男が路上で目覚めます。
 すると辺りには全く人の気配がありません。
 さまよううち、6人の男女に出会います。
 7人に共通するのは、過去の記憶がないこと。
 ポケットに入っていたIDカードで自分の名前や職業を知ります。
 その中に、陸軍大尉と軍曹がいることがわかり、二人は何か化学兵器かウィルスに汚染され、ロンドンが封鎖されて、取り残されたのではないかと予想し、ロンドンの北に向かうことにします。
 北に避難地区が設けられるはずだからです。
 全員を、フラッシュバックが襲い、断片的に過去の出来事が提示されます。
 それらの出来事をパズルのように組み合わせたとき、ことの真相がわかります。

 中途半端なつくりで、しかも思わせぶり。
 オチも予想どおりでした。
 お暇な方はどうぞ。

LAST7 [DVD]
タージ・アユーブ,ブレンダ・A・パーカー,ジョン・スタンリー
アット エンタテインメント

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二百十日

2011年08月31日 | 文学

 早いもので、明日は二百十日。
 台風が多いとされる季節です。
 昔の人が言うことは当たり、今、大型の台風が日本列島に向けて接近中。
 土曜日には、最接近するとか。

 今は気密性の高いマンションに住んでいますから、台風が来たところでなんともありませんが、子どもの頃住んでいた家は違いました。
 台風がくると、まず木製の雨戸を閉めます。
 雨戸を閉めれば大丈夫かというとそうでもなく、雨戸、ガラス戸が風で大きな音を立てます。
 ところどころ雨漏りがするので、その下にバケツを置きます。
 そんなことの一つ一つが、幼い私を、お祭りのようなわくわくする気持ちにさせました。
 その実家も、私が中学1年生の時に立て替えて、台風にまつわる昭和らしい思い出は、途切れてしまいます。昭和57年、昭和が終わる7年前の出来事です。

 夏目漱石「二百十日」という小説がありますね。
  阿蘇登山の間抜けな顛末を語りながら、主人公の金持ち批判、庶民に頭の革命を起こす、といった血気盛んな感じと、相棒の、のんびり観光を楽しもうという態度が対照的で、落語の「長短」を聞くような滑稽味があります。
 夏目漱石が神経症的な作品を連発する前の、乾いた文体が魅力です。

 時あたかも新総理誕生直後。
 ならば私たちも、二百十日を機に、頭の革命を起こすといたしましょうか。

草枕・二百十日 (角川文庫)
夏目 漱石
角川書店

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BDNF

2011年08月31日 | 精神障害

 私がかねて待ち望んでいたうつ病に関する研究成果が公表されました。
 血液検査で、うつ病かどうか診断できるようになるかもしれない、というのです。
 
 広島大学の研究グループが、脳内に多数存在するたんぱく質、BDNFに着目、未治療のうつ病患者と健常者とのBDNFの働きを比較しました。
 その結果、BDNFで起こるメチル化、という現象が、うつ病の未治療患者では、特異なパターンを示したというのです。
 過度なストレスが、異常なメチル化を引き起したと考えられるそうです。
 BDNFは神経細胞を作るための重要なたんぱく質だということなので、これの血中濃度の異常や、異常なメチル化がおこれば、脳および精神に与える影響は甚大であるようです。

 私はうつ病発症当初から、このような客観的な検査が可能になってほしい、と念願してきました。
 そうすれば長期の病気休暇の際にも、休んでいることに対する罪悪感が軽減されるのではないかと思います。

 また、原因が特定できれば、有効な薬を開発することもできるはずで、もしかしたら外科手術で治癒するかもしれません。
 私のようにストレスの原因が明白であった場合、外科手術をしても環境が調整されなければ完治は難しいでしょう。

 私は脳内セロトニン・トレーニングというのをやっています。
 効いているのか、いないのか、よくわかりませんが、まあ、おまじないのようなものです。

 どちらにしても、うつ病などの精神病が、胃潰瘍や肺炎などと同じ、普通の病気であるという認識が社会に広がれば、精神障害者への差別や偏見も、減ってくるのではないかと思います。 

朝の5分間 脳内セロトニン・トレーニング
有田 秀穂
かんき出版

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