大阪バイオマス研究所・名古屋大学・京都大学などの研究グループが、マイクロRNAという物質が脳の記憶を司る海馬や視神経の形成に関わっているらしいことを、突きとめたそうです。
世界初の快挙だとか。
左の写真が正常な海馬、右の写真がマイクロRNAを失くし、神経が異常になった海馬です。
マイクロRNAを働かないようにしたマウスでは、視神経の異常や色覚の異常、脳の矮小化などが起きたそうです。
てんかん患者や自閉症患者の治療に応用できるのではないかと期待されているそうです。
てんかんや自閉症が外科的な手術や服薬で劇的に治癒すれば、大発見ですねぇ。
うつ病や躁鬱病、統合失調症やパニック障害、強迫神経症などにも、きっと悪さをする物質がいるか、あるいは必要な物質が足りないんでしょうねぇ。
将来的には、現在の問診と投薬を中心とする精神科治療は、意味を失うかもしれませんね。
私が存命中は難しいでしょうが、心の病と言われるものが、心なんて曖昧なものではなく、脳の障害であることが証明され、脳外科の分野でことごとく解決できるようになれば、どんなに良いでしょう。
きっと精神障害者に対する差別も、軽減することでしょう。
しかしそうすると、私たち人間の意識とか魂とか感情とか言ったものの正体は何なのでしょうね。
微小な脳の物質がすべての感情や性格を決め、それを取り除いたり加えたりすることで自在にその人を変化させられるのだとしたら、なんだか空恐ろしいような気がします。
病気治療が目的ではなく、性格改善とかにも使われちゃうんでしょうか。
就職のために美容整形をするのが当たり前だという韓国人のように、面接で好ましい人物と見られるよう、脳外科手術を受けるのが当たり前、なんて時代が、じつはすぐそこまで来ているのかもしれません。
それでも私は、私を悩ます因業な躁鬱病を根本的に治療できるなら、そういう技術が生まれて欲しいと切望します。
RNA研究の最前線 (Springer reviews) | |
志村 令郎,渡辺 公綱 | |
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