私がかねて待ち望んでいたうつ病に関する研究成果が公表されました。
血液検査で、うつ病かどうか診断できるようになるかもしれない、というのです。
広島大学の研究グループが、脳内に多数存在するたんぱく質、BDNFに着目、未治療のうつ病患者と健常者とのBDNFの働きを比較しました。
その結果、BDNFで起こるメチル化、という現象が、うつ病の未治療患者では、特異なパターンを示したというのです。
過度なストレスが、異常なメチル化を引き起したと考えられるそうです。
BDNFは神経細胞を作るための重要なたんぱく質だということなので、これの血中濃度の異常や、異常なメチル化がおこれば、脳および精神に与える影響は甚大であるようです。
私はうつ病発症当初から、このような客観的な検査が可能になってほしい、と念願してきました。
そうすれば長期の病気休暇の際にも、休んでいることに対する罪悪感が軽減されるのではないかと思います。
また、原因が特定できれば、有効な薬を開発することもできるはずで、もしかしたら外科手術で治癒するかもしれません。
私のようにストレスの原因が明白であった場合、外科手術をしても環境が調整されなければ完治は難しいでしょう。
私は脳内セロトニン・トレーニングというのをやっています。
効いているのか、いないのか、よくわかりませんが、まあ、おまじないのようなものです。
どちらにしても、うつ病などの精神病が、胃潰瘍や肺炎などと同じ、普通の病気であるという認識が社会に広がれば、精神障害者への差別や偏見も、減ってくるのではないかと思います。
朝の5分間 脳内セロトニン・トレーニング | |
有田 秀穂 | |
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