日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

岡山県・玉野市 日本共産党の前市議会議員 松田達雄の活動ニュース

TRCで大丈夫とはいえない─玉野市立図書館の運営管理のおそまつ

2017年08月11日 | 市議会

8月9日(水)の午後1時半から総務文教委員会が開かれた。

協議事項は、玉野商工高校(玉野商業高校)の機械科新設の進捗状況。

玉原幼稚園及び玉原保育園の運営方針(来年度からの玉原保育園の認定こども園化について)

玉野市立図書館・中央公民館について

の3項目の協議である。

今回は図書館の現状について、その協議状況を報告したい。

 今年4月からメルカ・商業施設2階に移設オープンした図書館・中央公民館は、

4月から7月末までの入館者数が137,500人である。設定した目標数年間30万人に対して

1.5倍の入館者数である。また、利用者数は目標値120,000人に対して4月から7月までの利用者数41,674人である。

月平均にすると10,418人であり、年間12万人目標はクリアーできそうだ。

貸出冊数は年目標37万冊に対して4カ月間で136,613冊、月あたりで34,153冊、年間にすると409,839冊

目標より約10%ほど多い数値となっている。これら数値は目標に対してまずまずの数値といえよう。

 しかし、目標数値それ自体がかなり低く設定されており、整備費に6億円も投入し、旧文化センターの3階から利便性の良い場所に移転した

割合には目標が低いと思われる。また、入館者数は、飲み物を買いに館外に出た人、あるいは近くのトイレに行く為に館外に出た人など

が、ダブって自動的に入館者としてカウントされるので、1.5倍の入館者数はダブリ入館者を相当数、差し引いてみなければならない。



 問題は市民への質的サービスはどうかである。

 以前に「TRC玉野」として、玉野市に「玉野市指定管理者事業計画書」が提出されている。

数々の事業計画と提案事業(必須事業部分)と自主事業が書き込まれているが、

その中の、「モリタリング・評価の方策」として、「意見投書箱」の設置の項目があり、

「わたしたちは、「意見投書箱」を設置してお客様の声を受け付けます。頂戴した声は、以下の方法で公開・反映します。

①寄せられたすべての意見とその回答を掲示または文書ファイルに閉じて公開します。

②図書館に寄せられたご意見は全スタッフへ周知します。特に接遇におけるクレームについては、

即座に対策を検討します。」と書かれている。

 総務文教委員会で、どのような意見・投書があるのか尋ねたら、この「意見投書箱」は図書館には設置していないとの答弁。

なんと、開館して4か月、市民から多くの声や意見が出ていると思うが、この投書箱は設置されず、

「意見や声は職員が用紙に書き込んでもらっている」らしいが、議会にはその声はまったく報告されていない。

さらに、自動貸出機の利用と受付カウンターで面談での貸出の割合を尋ねたら、

すべて自動貸出機に誘導し、貸出機だけの利用であるとの答弁である。

出席の議員から「自動貸出機の読み取りがうまくいかず、何度かトラブルが発生した」との意見も出された。

 高齢者の方などに対しても無理やり自動貸出機へ誘導し、総合カウンターでの面談による貸出業務は一切やられていない。

読み取りの不具合がどの程度起きているのかのデーターも提出されない。

また、レファレンス業務についても、どの程度の相談・解決件数があり、どのように充実されたのかも、まったく報告がない。

 公共サービスの質的な劣化は明らかであり、教育委員会として責任を持ってサービスの質的内容を調査し、指導する必要があると、

厳しく指摘した。

 指定管理者制度に移行したが、(株)図書館流通センター・TRCの運営管理で大丈夫などとはとても言えない。

事業計画書にある市民の意見を聞くための「意見投書箱」さえ設置していない、これは氷山の一角では・・・。

玉野市指定管理者事業計画書の各計画事項の実施状況等をすぐにチェックする必要が教育委員会にあり、

その結果を、市議会・総務文教委員会と市民に示すことが、民営化を推し進めた黒田市政の最低限の責任である。









 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。