新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

レオナルド・ダ・ビンチ展

2005年10月25日 | 美術館&博物館

dabinnti 六本木ヒルズタワーの森アーツセンターギャラリーで、ダ・ビンチの直筆ノート「レスター手稿」が日本初公開されています。

これはビル・ゲイツ氏が所蔵するもので、一年に一度一カ国だけに実物展示があるもので、日本では初めての実現だそうです。その為か外国人の団体客も多く見受けられました。

かの偉大な芸術家の現存する絵画は 、世界でわずか10点余りとは意外ですが、手稿と呼ばれる手帳やノートは8000ページにも及ぶそうです。

天文学、流体力学、物理学、人体の仕組み、機械、兵器などあらゆる分野をスケッチし観察していますが、それを考察したのはガリレオ誕生の100年も前。自然界を見たままスケッチし、メモしているのはやはり天才の証でしょう。

科学的な裏づけで解釈したり、人体をスケッチしたりするのは、ルネッサンスの時代には神を冒涜するものとして厳しく禁じられていた・・・。そのような時代にもかかわらず、彼の探究心はとどまるところを知らなかったようです。

以前、噂に聞いていたとおりの細かく几帳面な字体でびっしり書かれた鏡文字。照明をおとした部屋でしたがちゃんと「目撃」してきました。レスター手稿を見る限りは、画家というより科学者といったほうがいいのではないかと思いました。

天才の息づかいが伝わってくる直筆ノートを見たことは、天才の頭脳と出会う貴重な経験でした。



 

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