(転送、転載大歓迎)
岐阜県庁の長年の裏金作り。いろんな問題や課題を含んでいる。
ともかく、納税者である県民としては、やってはいけないことをやった人たち、責任ある人たちに返せるだけは返して欲しいという素朴な思い。
その一つの「かたち」が、5000人による住民監査請求になった。 住民監査請求の提出のこと
しかし、監査委員は、あっさりと却下。 その却下の内容
そこで、県内の12人の弁護士が代理人となって、20年間の裏金を、その歴代の知事、副知事、出納長、監査委員らに返還するよう求める住民訴訟を12月7日に提訴した。原告は325人。利息を含めて約80億円、相手方は最終的に70人ほどになる。
同時に、知事、副知事、出納長らの常勤特別職の退職金の返還を求める住民訴訟
も提訴。こちらは、私を選定当事者とする本人訴訟。
10年ほど前、全国の約半数の都道府県で裏金が発覚。そのとき、ほとんどが2から3年分の返還を職員ら関係者に求めて、決着させた。
昨年2005年2月に新しく就任した岐阜県の古田知事。知事は、今年2006年7月の裏金発覚で、大規模に調査し、「1994年の1年で4億6600の裏金が作られた」と認定し、類推して1992年、93年も同額と認定、92年以降の全額を返還させる、とした。
その手法、方針、そして決意は高く評価している。
ついていけない一部の職員たち、自殺者も2人、反撥する県議会多数派・・・知事の心中は察する。踏ん張って、がんばって欲しい。
しかし、納税者としては、返せるだけは返すべきだという、当然の思い。
それを実現するための全国に例の無い住民訴訟。争点は、個別の裏金作りの違法性がどうこうではなく、「裏金作りがあったことを知っていた」と認めた知事らの職務としての責任の問題。弁護士の皆さんに期待する。
この2つの住民訴訟の訴状や関連データを、市民運動体の くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク のWebページと、事務局の私のこのブログでまとめて掲載する。
なお、この「gooのブログ」は「1記事は最大1万文字」という制限があるのでいくつにも分けることになるので、詳しくは、それぞれのリンク先を見て欲しい。
このページでは、全体の説明やリンクの設定、提訴の新聞記事などを紹介する。
人気ブログランキングに参加中
ワン・クリック10点
→→←←
まず、80億円という額になったことの説明
● 《県知事の確定した裏金》 《裏金の返還》
1994年の1年で作った裏金 約4億6600万円=■ (=基本単位)
1995年から現在までの裏金 約3億円=▲
わかりやすい新聞記事の図示 岐阜新聞・特集
つまり
(知事が返させるという分)=(過去1992年までの約17億円)= ■■■▲
(原告が返すべきという分)=(過去1986年までの約45億円)=■■■■■■■■■▲
●《利息のとらえ方》
知事は、3年定期預金の金利、1年普通預金の金利をからませて複利計算
その理由付けは 報告書の41から42ページに 同報告書添付の「計算書」
原告は、民法所定の5% 損害計算書 印刷用PDF版 2ページ 463KB
つまり
(知事が付加した分) 上記約17億円に対する約2億1千万円を上乗せ
(原告の主張する分) 上記約45億円に対する約35億万円を上乗せ
● 提訴のことは新聞記事が分かりやすい 12月8日 新聞各紙
●20年間の裏金の返還請求の住民訴訟の訴状関係
訴状の1ページ目と2ページ目
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
3ページ目。請求の趣旨=判決で言い渡しを求める内容。
訴状の全文はこちらに掲載。 前 中 後
(gooブログが「1記事は最大1万文字」という制限があるので3分割)
訴状・本文 印刷用PDF版 27ページ 257KB
損害計算書
(知事部局+教育委員会分)と(公安委員会・警察分)
相手方目録 印刷用PDF版 1ページ 58KB
(この相手方中の「4」には歴代監査委員約50人を、後日追加することになる)
損害計算書 印刷用PDF版 2ページ 463KB
代理人目録 印刷用PDF版 1ページ 62KB
● 知事ら常勤特別職の20年間の退職金の返還請求
訴状の全文はこちらから。 前 後
(一人歩きするのは「訴状」なので、引用を含めて、長めに作った)
訴状・本文 印刷用PDF版 19ページ 280KB
相手方や支給額などの一覧 印刷用PDF版 1ページ 137KB
人気ブログランキングに参加中
ワン・クリック10点
→→←←
| Trackback ( )
|