● 高速増殖原型炉「もんじゅ」 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 施設設備
「もんじゅ」は、高速中性子によって燃料を増殖する原子炉で、ナトリウムで冷却されています。実際に発電する原型炉で、発電プラントとしての機能や大型化への技術的可能性を確認するために開発されました。そのため発電を行うとともに、種々のデータを取得し、高速増殖炉の開発に利用されます。この原子炉の主冷却系は、3つのループで構成されています。熱出力は71.4万KWですが、電気出力は、高い熱効率のため28万KWとなっています。
「もんじゅ」の主要な仕様
● 原子炉の形式 :ナトリウム冷却高速中性子型増殖炉
● 熱出力 :71万4千kW
● 電気出力 :28万kW
● 燃料の種類 :プルトニウム・ウラン混合酸化物
● もんじゅの概要
もんじゅは、電気出力28万kWのプルトニウム・ウラン混合酸化物燃料を用いるループ型ナトリウム冷却高速増殖炉の原型炉です。1994年に初臨界しましたが、1995年に40%出力運転中に2次系ナトリウムが漏えい事故が発生しました。
以降およそしていましたが、2010年にゼロ出力での性能試験を再開しました。
現在は2011年に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえた安全評価・安全対策に取り組んでおり、今後、2014年に閣議決定されたエネルギー基本計画に従い、新規制基準への適合性審査を受け、研究開発を進めていきます。
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