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てらまち・ねっと



 先日、 「最終警告! たけしの本当は怖い家庭の医学」を興味深く見た。
 最近、話題にされる無意識に行う「歯のかみ締め」のこと。

 実は、私も、今年の冬から、夜はマウスピースをするようになった。
 理由は歯を守るため。

 昨年来、歯の治療をしている。歯のかぶせ物がとれたので通った。
 そのとき、医師から、レントゲンで左右の下の奥歯の歯茎(はぐき)がくもっているといわれた。
  「長くて数年しかもたない、そうなったら抜くしかない」と・・・(汗)

 時間に幾分の余裕のある冬のうちに治療を開始するか、駄目になるまで放っておくか・・・

 最終的に、後者にした。
 
 私はイビキはあるけど、歯ぎしりはない(と思っている)。
 でも、最近の科学で「歯のかみ締め」はいけないことがいわれるようになっている。

 今年の冬、その医師指摘の左右の下の奥歯が痛くなった。
 好きなピーナッツがかめない・・・焦った。

 そんなとき、つれあいからマウスピースを勧められた。
 まず、市販の1000円程度のもので、お湯でやわらかくしておいて歯型に合わせてからそのまま着けるタイプのパーツで矯正。

 夜は着けて眠る。
 日中も、パソコンの前にいるときは着けていた。

 これが抜群に効果的。
 しっかりと自覚できた。
 ただし、市販は少しゴツイ。でも、ゴツイのがかえって良かったと思っている。

 これらの効果が確認できたので、歯科医の保険治療として4000円で専門&専用のマウスピースを作ってもらった。

 それ以来、(忘れた日を除いて)毎晩着けて眠ている。

 いわゆる「歯痛」はまったく無くなった。
 もし、これが、歯の治療として抜歯などされていたら・・・と思うと、「かみ締め」の認識を持ったことと「マウスピース」の使用の効果に驚いた。

 各種のスポーツ選手でもマウスピースをしたり、ガムを噛むことも勧められているらしい。
 近年、パソコンなどする人は、特に注意だ。
 歯科医に行く前に マウスピースを!

 というこで、冬に集めておいた専門家のデータを抜粋して紹介しよう。
 専門家の間でも、まだ認識がされたのは最近のことで、決して広まっていないようだ。

 ほとんどの人が自覚していない、自分の無意識の歯のかみ締めのことを知って・・・

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「最終警告! たけしの本当は怖い家庭の医学」
     09/04/21 顔のゆがみスペシャル
       『本当は怖い顔のゆがみ~逃れられない罠~』

   ● 診療一覧

 ● 待合室へ
『顔のゆがみスペシャル』
今夜は「顔のゆがみ」に隠された病を警告!
本当は怖い顔のゆがみ・・・
歯並びが気になる女性が、職場や家庭での強いストレスによって襲われた異変とは!?
危険!音がしない「隠れ歯ぎしり」・・・
強い噛みしめや歯のこすり合わせが招く、恐るべき事態とは?

テーマ(1)
「本当は怖い顔のゆがみ」
N・Yさん(42歳・女性)は、普段から歯並びを気にしているキャリアウーマン。職場では面倒な仕事でも引き受け、家では姑の嫌みからストレスを感じながらも、充実した毎日を送っていました。そんなある日、朝起きると妙に頬が張っているのを感じ、夫に相談すると、「最近歯ぎしりがうるさい」と指摘されます。「歯ぎしり」の自覚症状はありませんでしたが、その後、物を食べる時に口を開けると、決まって異変を感じるようになり・・・。果たして彼女を蝕み続けていた病の正体とは!?

テーマ(2)
「警告!音のしない隠れ歯ぎしり」
睡眠中にギリギリとイヤな音をたて、噛み合わせに悪影響を及ぼす歯ぎしり。しかし、歯ぎしりの中には、全く音がしないため、気付かないうちに強い力で歯を噛みしめている「隠れ歯ぎしり」と呼ばれるものも・・・。放置しておくと引き起こす危険がある、様々な異変を紹介。さらにゲスト患者の歯ぎしり度合いを検査し、「危険な歯ぎしりをしている人」も発表します。


    診察室へ
顎関節症(がくかんせつしょう)
<なぜ、N・Yさんは顎関節症に?>
 「顎関節症」とは、あごの関節でクッションの役割をしている関節円盤と呼ばれる組織が、何らかの原因で本来の位置からずれてしまう病。するとあごは、正常な働きが出来ず、痛みや口が開かない症状などが現れてくるのです。

 では一体N・Yさんは、なぜこの病になってしまったのでしょうか?その原因の一つが、歯並びの悪さ。歯並びが悪いと、上下の歯が誤った場所でぶつかる、いわゆる噛み合わせが悪い状態になります。そんな人がストレスにさらされ強い噛み締めをすると、大きな負担があごにかかるのです。

 もう1つの危険行為こそが、寝ている時の「歯ぎしり」。この行為が、あごにさらなる負担をかけていたのです。そしてついに、あごの関節円盤が負担に耐えきれず、前方へとずれて、「顎関節症」を発症。あごの痛みや、頭痛、肩こりなど、様々な症状となって現れたのです。

 さらに悪い噛み合わせは、時としてある変化をもたらすことがあります。それが「顔のゆがみ」です。N・Yさんも、歯並びを直す矯正から治療を始め、今では顔の歪みも解消されました。


●「歯ぎしり」「噛みしめ」について 
    歯の健康リーフレット から抜粋
「歯ぎしり」「噛みしめ」は決して特異なことではありません。一番の原因は「ストレス」であると言われており、96%の人がしているという報告さえあります。誰でもしている一種のくせと考えて良いと思います。
 ですから、特に問題を起こさない限り、放置しても構わないのですが、ときには、次のような問題を起こします。
 1. 歯への障害:歯の摩耗、歯の破折、歯がしみる、噛むと痛いなど
 2. 歯周組織への障害:歯肉炎、歯周疾患(歯周炎=歯槽膿漏)
 3. 顎関節への障害:顎関節痛、開口障害、カックン音など
 4. 全身への障害:顔面痛、頭痛、肩凝り、腕のしびれ、腰痛など
 5. その他:舌痛症、むちうち症状、倦怠感など
・・・

●「歯ぎしり」「噛みしめ」について 
     「歯ぎしり」「噛みしめ」  から 抜粋
 「歯ぎしり」「噛みしめ」は決して特異なことではありません。誰でもしている
一種のくせと考えてよいと思います。しかしほとんどの人が噛みしめることの害を知らないため、噛みしめていることさえ気ずかずに自分自身を悪くしているのです。リラックスしている時、上下の歯は,0.5~2.5ミリくらいすき間があるのが普通なのですが、体に力を入れたり、緊張感を伴う場合、知らず知らずのうちに上下の歯を噛みしめているのです。噛みしめをよくする人は 、時には次のような問題を起'こします。
・・・

●【診察室から】
クレンチング “ストレス”かみしめないで
 
    中日新聞 【診察室から】2005年7月5日 歯科医 大塚悦司 から 抜粋
 通常、私たちの上下の歯が接触する時間は意外と短く、1日に計15-20分間といわれています。私たちは意識していませんが、ほとんどの時間は上と下の歯の間には「安静空隙」と呼ばれる数ミリ程度のすき間ができています。

 しかし、近年は精神的ストレスにさらされる方が増え、顎の筋肉の過緊張によって何十分間も連続して強くかみしめる習癖をもった患者さんが多く来院されます。この習癖を「クレンチング」といいます。

 その患者さんたちは、歯が揺れだす▽歯が浮いてかめない▽冷たい水にしみる(知覚過敏)▽口の開閉時に顎の関節付近に痛みを感じたり「コキン」という音がしたりする▽肩こりがする-などの症状を訴えます。検査してみると、必ずしも虫歯や歯周病にかかっているとは限りません。

 ただ、歯周病にすでにかかっている患者さんがクレンチングを始めてしまうと、歯周病を急速に悪化させ、歯を支える組織に重大なダメージを与えることがあり、注意が必要です。歯をずらさずにじっとかみしめるのがクレンチングですが、歯ぎしりでも同じことが言えます。

 無意識のうちに始めてしまうクレンチングを自覚することは難しいと思いますが、パソコンに集中していたり、机に向かって急ぎの仕事をしていたりする時など、ちょっと手を休め、クレンチングをしているかどうか確かめてみてください。

 クレンチングをしていることに気付いたら、20-30秒間ほど上を見上げて背筋を伸ばし、深呼吸すると、いくらかでもストレスが和らぎ、かみしめていた筋肉の緊張が緩むはずです。ふだんから上下の歯が接触しない状態を保つように心掛けるべきでしょう。

 習慣化しても痛みなど自覚症状が現れていないこともあります。「クレンチングの疑いがある」と歯科医に言われ、初めてその習癖に気付くことさえあるのです。歯を長持ちさせるためにも、定期検診で対処法の指導を受け、早めに解決していただきたいと思います。

●□ ストレスが引き起こす歯のトラブル 歯ぎしり・くいしばり(クレンチング)
        牛嶋歯科医院 から抜粋

■ 歯ぎしりと無意識のくいしばり(クレンチング)について

歯ぎしり 上下の歯を強く噛み合わせてずらすと音がなります。これが歯ぎしりです。
くいしばり
(クレンチング) 歯を噛みしめたまま、ずらさない場合もあります。ずらさないので音はしませんが、これを無意識のくいしばり(クレンチング)といいます。

歯の痛みや歯の揺れが気になる時、原因は無意識のくいしばり(クレンチング)の
疑いがあります。

歯ぎしり、噛みしめは、決して特異なことではありません。大なり小なり、誰でもしている一種のくせと考えてよいと思います。ですから、特に問題を起こさない限り、放置していても構わないのですが、時には次のような問題を起こすことがありますので、注意が必要です。

●№80「ブラキシズムという怪物」 
    窪田歯科医院 の ブラキシズムという怪物 から抜粋
 私達の脳の中には「ブラキシズムBruxism」という怪物が潜んでいます。ふだんは冬眠しているかのように意識の奥底に身を潜めていますが、何かのきっかけで脳の抑制が外れると、この執拗で凶暴な力を持った怪物が暴れだし、容赦なく私達の身体とその機能を破壊しようとします。

ブラキシズムは就寝中または日中の強い歯ぎしりや噛みしめの悪習癖のことで、歯の異常な咬耗の原因、歯が破折する原因、歯周病を重症化する原因、顎関節症と呼ばれる頭頚部の筋肉や顎関節周囲組織の病気の原因、奥歯の修復物が脱落する原因になります。

精緻な治療を注意深く行っても、強いブラキシズムがコントロールできない患者さんの歯列や咬み合わせは思いがけない壊れ方をしていきます。

・・・・・・・・・・・・・・
○ 50~80%の人がブラキサー(Bruxer:歯ぎしりの習癖を持っている人)である。

初診の患者さんに「歯ぎしりをしている自覚がありますか?あるいは誰かから歯ぎしりをしていると言われたことがありますか?」または「精密な作業をしているときや、ストレスを感じているときに強く噛みしめていることに気がついたことがありますか?」と聞いても、90%程度の方は歯ぎしりや噛みしめの自覚を持っていません。

実はブラキシズムはめずらしい現象ではないのですが、その保有率は報告により、成人では5~96%、小児では7~88%と大きな開きがあります。これは実際にはかなりの割合でブラキシズム(パラファンクション)を行なっているのに、その正確な診断法が普及していないために、あるいは最初からブラキシズムを念頭に置いた診断システムを採用していないために見逃されているケースがとても多いことを意味しています。

・・

さらにTMD(顎関節症)患者さんの50~80%がブラキシズムの習癖を持っていると言われ、これに日中の喰いしばりを加えると顎関節症の患者さんの大多数はブラキサーであると言われています。

実は就寝中の歯ぎしりの80~95%は音のしない歯ぎしりであり、歯冠の半分が磨り減るような激しい歯ぎしりをしていても、まったく自覚がない人のほうが多いのが現状です。
・・・ 

○ ブラキシズムの破壊力

正常にものを噛むとき、その力は10数kg/㎝2くらいに制御されていますが、くいしばりや歯ぎしりを行なうときには、70~80kg/㎝2の力が加わるとされています。

また一日のうち、実際に歯が接触している時間は20分程度ですが、ブラキシズムでは2~162分/日接触していたという報告があります。

加えて歯ぎしりの大半や噛みしめは、顎をずらして行われるため、歯を押し倒すような力が加わりやすくなります。

正常時には噛む力の大きさは身体を壊さない範囲に制御されていますが、ブラキシズム時には保護反射が働かないまま、考えられないような強い力で長時間、歯と顎に側方力が加わるために、歯の破折や充填物の脱落、冠やインプラント上部構造物の破損、顎関節周囲組織へのダメージが起こりやすくなります。

特に睡眠時、REM(Rapid Eye Movement)睡眠と呼ばれている急速に眼球が動き、比較的早いθ波という脳波が観察される睡眠相で行なわれるブラキシズムは破壊的に作用します。


成人の睡眠は・・・
推測ですが、睡眠中のブラキシズムがREM睡眠行動障害のひとつである可能性があるものと思われます。もともと睡眠中のブラキシズムは情動器官である咀嚼系を活動させることにより、攻撃衝動を発散し、脳がストレスにより破壊されることを防ぐという説もあり、日中のストレスがブラキシズムの要因になるとも言われていますが、明確なエビデンスは得られていません。

○ 昼間のブラキシズム

昼間のブラキシズムはクレンチング(くいしばり)ですが、睡眠中のブラキシズムと違い、持続時間が長いのが特徴です。そのため比較的小さな力のくいしばりでも顎関節に及ぼす影響は大きいとされ、最大咬合力の10%程度の力で30分間クレンチングをさせるとふつうの人の17%、緊張型頭痛患者の69%に頭痛が生じるという報告があります。
(←Olsen)

 昼間のブラキシズムは意識下で行なわれる習癖ですので、「唇を閉じ、奥歯を離し、顔の力を抜く」という呪文を唱えることで回避できます。つまり噛みしめないように常にリラックスして奥歯が離れているように注意すれば、ある程度改善できるわけです。

○ ブラキシズムへの対策
歯周病やむし歯で歯が失われることは周知されていますが、実は歯を失う隠れた大きな原因はブラキシズムであり、歯科治療が長期間安定して再発を防止できるかどうかはブラキシズムをいかにコントロールできるかどうかにかかっています。

 冠やブリッジの設計を注意し、前歯に適切な接触関係(アンテリアルガイダンス)を与えることによりブラキシズムから歯列を保護する手法だけでは、ブラキシズムの凶暴な破壊力から身を守ることはできません。

 強固な白金加金も簡単に引きちぎり、ポーセレンをも破折させ、生きている大臼歯も破折させてしまう自己破壊の力は圧倒的で、臨床経験を積んだ歯科医師なら誰しもがその脅威を感じています。

 現在のところ、夜間歯列に装着するスリープスプリントや日中、強い噛みしめの筋活動を抑制する目的で使われるNTI-tssデバイス、顎関節症呪文、自己暗示法などしか対処する術がありません。咬み合わせの調整だけではなかなかその破壊力を制御することは困難です。

 脳機能からのより根源的な研究が進まない限り、ブラキシズム克服の道は険しく遠いことが実感されます。

●「顎関節症にいかに取り組むか」 
   東京医科歯科大学歯学部附属病院顎関節治療部准教授  木野 孔司 から抜粋
 ・・具体的に質問するときには「上下の歯を触らせていませんか」と聞きます。以前は「日中、知らず知らずのうちにかみしめていることはありませんか」と聞いていたのですが、このような質問には「いいえ、かみしめていることはありません」という回答が多かったのです。しかし「触らせていませんか」という聞き方に代えると「はい」と答える患者さんが多く見られます。そのような患者さん全員が「歯を咬んでいるのが当たり前だと思っていました」と答えるでしょう。

この習癖が、症状の維持に影響していることを確認したのは、2000年の12月から1年間にわたって実施した、新患の方に対する調査の解析結果からでした。この調査は、痛みをもつ顎関節症の新患患者に限定して、痛みや障害の程度、精神的不安や抑うつの程度、生活上での様々な症状に関係する寄与因子の有無を調べたものです。

顎関節症の痛みは、一般的に発症初期が強く、その後、徐々に痛みは和らいでいきます。しかし、なかには初診段階でさらに強くなっていたり、数カ月経過しているのに変化がない、という患者さんもいます。

我々の経験では「上下の歯をつけないようにしなさい」と指示しただけで、この癖から抜け出せた患者さんはいません。それなりの方法があります。
これには心理療法で使われる認知行動療法に準じた方法を用います。
まず第1段階として、軽い接触と非接触を繰り返させ、力を入れなくとも歯が接触しただけで咬筋が活動を開始する状態を認識させます。

次いで第2段階として、行動変容のための方法を指示します。これには張り紙法を用います。小さめのメモ用紙に「歯は離してリラックス」と書き、5分以上動かずにいる場所に全て貼ってもらいます。

なぜ「リラックス」という言葉を入れるかというと、TCHをしている患者さんは同時に、舌筋も緊張させていることが多く、その結果、舌は歯列に長時間押しつけられたままになっているため、舌に歯列の圧痕がついている方が少なくありません。舌筋の力も抜くため、このようなメモを用意して貼ってもらうわけです。

このようにしておき、生活の様々な場面で、そのメモに気づいたら、息をゆっくり吐き出しながら力を抜き、歯を離して、舌も力を抜くという動作を行います。

これを繰り返すことで、歯が長く接触していると、咬筋の疲労感を意識できるようになります。徐々に気付くまでの時間が短くなり、最終的には数秒間接触していると、無意識に歯を離すようになるはずです。TCHが自己管理できるようになると、精神的緊張からの影響も遮断できますので、咀嚼筋や顎関節は確実に負荷から解放されます。

昔から顎関節症の原因として、・・・・

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