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てらまち・ねっと



 市長と議会の対立で揺れている鹿児島県阿久根市。
 議会が2月に市長不信任、市長は議会を解散、
 出直し議員選でトップ5人は市長派が独占、しかし、10人程度は反市長派。

 臨時議会は4月17日と決まった。
 再度の不信任の可決が見込まれる。
 そうなれば、5月に市長選が行われる。
 すでに反市長派は、国の「官僚」を市長候補者として発表。

 サンケイがこれら、阿久根市の経過をしっかりとまとめているので紹介。
 ともかく、市長は人事でも突っ走っている。

 なお、先日4月11日の私たちの 自治ネット (無党派・市民派 自治体議員と市民のネットワーク)の総会で、8月の公開講座の候補にとの声もあった。
 が、意見&評価は分かれた。
 他の講師候補なども含めて「(市)長に就いてから『1年のサイクル』のあと」に対象に考えようということになった。

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(関連)
 1月20日 ブログ ⇒ ◆議員不人気投票を市長が呼びかけ/選挙中もブログを更新して市長に当選

 2月26日 ⇒ ◆熱い阿久根市劇場/市長は職員の退職金・給与公開。議会不信任議決を誘導、解散/定数16に28人

 3月22日 ⇒ ◆出直し阿久根市議選挙、まっ最中/市長は公選法違反か/報道も厳しい/大阪・橋下知事はエール

 3月24日 ⇒ ◆なまの阿久根市/議会と市民と市長の話し合いの場も/候補者まとまらなければ不信任再議決は流動

●阿久根市長:不信任決議 両派、賛否討論へ 出直し選にらみ攻防激化 /鹿児島  毎日新聞 2009年4月11日
 17日開会が決まった阿久根市の臨時議会で、竹原信一市長(50)の不信任決議案は賛成多数で可決され、自動失職は避けられない情勢だ。決議案の審議では、市長派、反市長派がそれぞれ賛成反対討論に立ち、「竹原改革」への賛否を示す構え。一騎打ちが予想される出直し市長選もにらみ、両派の攻防は激化しそうだ。

 市長派は、当初、不信任決議阻止を狙い“欠席戦術”も示唆していたが、毎日新聞の取材に対し、5人全員が審議に出席する意向を示した。出直し市議選では、欠席で審議阻止できる「6」議席確保はならなかったが、上位5位を独占。「われわれを上位当選させた市民の意思を、議会で堂々と訴え、不信任案に反対する」(新人議員)としている。

 一方、反市長派は不信任再可決に自信を深めるが、市長や一般職員給与削減など「改革」関連の条例案を提案する竹原市長の意向を警戒。ベテラン市議は「われわれが審議しなかったという口実を作ろうという、市長の選挙戦術だ」と批判。「市長提案の給与削減案などもしっかり審議し、不信任案を可決するだろう」と、議会対応を模索する。【馬場茂】

●鹿児島の“ブログ”市長が自動失職へ  日刊スポーツ 2009年4月10日9時55分
 ブログ問題などで市議側との対立を続けている鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)は10日、3月22日の市議選後初めてとなる臨時市議会を17日に招集することを告示した。議会の過半数を占める反市長派は市長不信任決議案を再提出する方針で、17日中に可決される見通し。

 竹原市長への不信任決議は2月に続き2度目のため、可決されると市長は自動的に失職し、5月中に出直し市長選が実施されることになる。

 不信任決議を受けて竹原市長が議会を解散したことに伴う3月の市議選では、定数16のうち反市長派が10議席を獲得し、市長支持派は5議席。1人は態度を保留しているが、議会には出席する考えを示している。

 地方自治法の規定により、17日の議会に3分の2(11人)以上が出席し、過半数で不信任決議を再可決すれば市長は直ちに失職。その場合、公選法により50日以内の出直し市長選となる。

 竹原市長は、すでに出直し市長選に立候補することを明言。これに対し、反市長派は元国土交通省川内川河川事務所副所長の田中勇一氏(56)の擁立を決めており、一騎打ちとなる見込み。(共同)

●阿久根市長選 反市長派が新人擁立 地元出身の国交省職員 竹原市長と対決へ 
    2009/03/31付 西日本新聞
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)の市政運営に反発する市民団体「阿久根市民会議」(松崎勝雄代表)は、竹原市長への二度目の不信任案が市議会で可決され市長が自動失職した場合に行われる出直し市長選に、同市出身で国土交通省の出先機関に勤める幹部職員男性(56)を擁立することを決めた。出直し市長選になれば竹原市長も立候補を明言している。

 幹部職員は、西日本新聞の取材に対し「市民からの要請を受け、古里を思う気持ちから立候補を決断した」と話した。職員は市長選とは関係なく4月1日付で退職する予定だった。

 反市長派の市議4人は30日、市長不信任案を審議する臨時議会の招集を竹原市長に請求した。市長は20日以内に議会を開かなければならない。二度目の不信任案は議員数の3分の2以上が出席したうえで、過半数の賛成で可決される。

 不信任案について、市議は10人が賛成、5人が反対、1人が未定と表明。未定の1人は議会出席は明言しており、議会は成立し不信任案可決も確実とみられる。可決されれば、市長は自動失職し、50日以内に出直し市長選が行われる。
 竹原市長は30日、不信任案提出について「予想通り」と話し、議会は入学式などの行事日程も考慮し、4月13‐17日に開く意向を示した。

●阿久根市長選、反市長派の田中勇一氏が出馬表明  読売 4.9
 鹿児島県阿久根市で5月下旬にも行われる見通しの出直し市長選で、竹原信一市長(50)の市政運営に反発する市民らが擁立する元国土交通省川内川河川事務所副所長・田中勇一氏(56)が8日、立候補を表明した。市長選には、竹原市長が立候補する意向を示しており、反市長派と、市長支持派による激しい選挙戦が予想される。

 田中氏は同市出身。1971年に旧建設省に入省し、主に九州地方整備局管内の出先機関に勤務し、今月1日付で退職した。

 田中氏は記者会見で「混迷する阿久根市再生の旗頭になる」と語った。議会定数の大幅削減を提案したり、ブログ(日記形式のホームページ)で、職員給与を公開するなどした竹原市長の政治手法について「市民や議会に十分な説明責任を果たすべき」と批判した。

 反市長派が竹原市長に対する2度目の不信任案を提案する臨時議会は、17日招集で調整が進んでいる。議員数の3分の2以上の11人以上が出席し、過半数が不信任案に賛成すれば市長は失職し、50日以内に出直し市長選が行われる。不信任案は可決される公算が大きい。
 ◆不信任案審議の臨時議会、17日有力

●阿久根市:「管理職に女性より男性求める声」 「教育長代理」の発言で波紋 /鹿児島  毎日新聞 2009年4月9日
 ◇異動めぐる発言で波紋
 阿久根市の「教育長代理」の長深田(ながふかた)悟教育総務課長が、09年度教職員異動について「地域の人から管理職には女性より男性を求める声がある」との差別的発言をしていたことが分かった。教育委員会は8日、対応を協議したが、5月の定例会に結論を持ち越した。

 長深田課長の「発言」は先月9日の教育委員会定例会であり、女性委員が「そういう発言はないでしょう。あなたは女性管理職を増やすよう努力する立場ではないか」と抗議すると、長深田課長は「今後は努力します」と答えたという。また、「校長には定年近い人より若い人が良いと県に要望した」とも発言した。

 定例会の議事録は公開されていないが、折橋委員長によると、長深田課長は「女性を差別するつもりはなかった」と発言を認めている。市教委によると、今回の異動で、女性管理職はゼロだった。

 長深田氏は竹原信一市長(50)が昨年、教育長候補として、教育委員の人事案を市議会に提案したが、反対多数で否決。これを踏まえ、議会同意が不要な教育総務課長として採用し、「教育長代理」と位置づけ、議会側の反発を招いた。【馬場茂】

●「学校管理職には男性を」 阿久根市教育長代理が発言  南日本 2009 04/08 10:00

●阿久根市長が任免権ない職員の異動を強行  日刊スポーツ 2009年4月2日20時12分
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)が1日付の人事で、地方自治法が市議会議長に任免権があると規定する議会事務局の職員を異動させていたことが2日、分かった。同市では3月22日に出直し市議選が実施されたばかりで、議長は現在不在。事前に相談を受けた県市町村課は「議長がおらず人事は行えない」と指摘したが、異動を強行したという。

 議会事務局次長が教育委員会に異動し、後任に水産商工観光課の職員が就く人事。県市町村課の担当者は「法律違反だが罰則はなく、どう対応するかは何とも言えない」と話している。
・・・・

●阿久根市の降格職員、不服申し立てへ  南日本 2009 04/03 10:30
 阿久根市の定期人事異動(4月1日付)で降格された同市職員9人は2日、降格理由を示した説明書の交付を求める要請書を、同市総務課に提出した。9人のうち数人は「降格される心当たりはない。意に反する処分」と主張している。今後、地位保全を求める仮処分申請や、同市に対する損害賠償請求も視野に入れ、同市公平委員会に不服申し立てを行う方針。

 地方公務員法は、任命権者(市長)が職員の不利益となる処分をする場合、理由を記した説明書を職員に交付することを義務付けているが、1日付の辞令交付の際には同説明書は交付されなかった。竹原信一市長は「適材適所の異動をしただけで処分ではない。処分ではないのに説明書は出せない。不服なら辞めてもらって構わない」と、説明書を交付しない考えを示した。

 同日、説明書交付を要請したのは、今回の定期人事異動で降格された10人のうち、自ら格下げを申し出た1人を除く9人。課長級から課長補佐級になった2人は、1日付で同市職員組合に加入した。自治労県本部と市職員組合は、9人を支援していく構え。

 同法によると、職員が不利益な処分を受けたと思う場合には、任命権者に説明書の交付を求めることができ、請求を受けた任命権者は、15日以内に説明書を交付しなければならない。不服申し立ては、処分を知った日の翌日から60日以内に行わなければならない。

●【衝撃事件の核心】第2幕は市長の“敗北”…迷走「ブログ選挙」でみえた理想と現実 
      サンケイ 2009.3.29 08:00 1/5ページ
 自身のブログで物議を醸し、不信任決議を受けた鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)が議会を解散したことに伴う、出直し市議選(定数16)が実施された。

 「不信任」対「解散」の第1幕に続き、「市長派」と「反市長派」の候補者が激突した第2幕では、市長もネット上で有権者に訴えかける次世代型選挙手法で積極参戦。ただ、「市長のブログなんて見たことがない」という有権者も多く、むしろ影響力はビラが勝っていたとの見方も。“最終決戦”となる市長選が控える中、地方で繰り広げられた「ブログ選挙」の内幕を追った。

小都市を二分…市長も“空中戦”

 「あなたは市長派か、それとも反市長派なのか」

 3月21日午後、鹿児島県北西部にある阿久根市。市議選の投開票を翌日に控えた人口約2万4000人の町は、「市長派」と「反市長派」に分断され、最後のお願いに声をからす候補者に対し、有権者が“所属派閥”を確認する場面が各地でみられた。

 竹原市長が今年1月に自身のブログ「阿久根時事報」で呼びかけた市議の不人気投票がきっかけとなった今回の出直し市議選には、定数16に対し前回より5人多い計23人が立候補した。内訳は議員報酬の日当制の導入など市長の改革路線を支持する7人、ブログ問題や急激な改革に批判的な反市長派15人、態度保留の1人-だ。

 自らの政治手法の是非が問われた竹原市長もブログで“参戦”した。

 先制パンチは、告示前の2月23日付で公開した全市職員の1円単位での給与明細一覧だった。年収700万円以上の職員が半数を占める実態を暴露したのだ。

    2/5ページ
 地元の平均的な年収とされる約200万円を大幅に上回る高給ぶりについて、「良心の破綻(はたん)した無能な人間が選挙で選ばれた結果だろう」と、反市長派が長年牛耳ってきた議会をこき下ろした。

 市議選が近づくと、書き込みの過激さはエスカレートした。

 〈お掃除選挙〉と題した3月13日付では、「議員選挙に出る人間で、当選したら税金未納で議員報酬の差し押さえを受ける人間が複数」と“内部告発”した。

 告示日の15日付には、自らの財政改革路線に共鳴する4人の候補者を実名で紹介。その一方、反市長派候の政務調査費問題を追及した地元テレビ局の番組映像が観られるように無断でリンクし、「サイテイの連中」と批判したのだ。

 市選挙管理委員会は候補者の実名紹介について、公職選挙法(文書図画の頒布)に抵触する恐れがあるとして、自重するよう注意。無断リンクの件では「張り付けただけで、記述はしていない」として注意を見送ったが、地元テレビ局からの抗議でリンクを削除する結果となった。

 一方、こうしたブログ上での言動について、竹原市長は産経新聞の取材に「有権者に議員の実態を知らせようと思ってやっただけ」と述べるにとどめた。

「1度も見たことねえ」
 物議を醸す書き込みで全国的にも知られるようになった竹原市長のブログは、平成15年にスタート。建設会社に勤務していた当時、仕事で訪れた市役所職員の対応が横柄だったことに立腹し、役所批判のビラを各家庭に配りながらブログも始めたという。

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 当初は1日200~300件のアクセスに留まっていたが、昨年8月末の市長選で初当選すると、1000件を突破。今年1月に市議の不人気投票を呼びかけた際には2万件に急伸し、今回の選挙期間中も4000件前後をキープしている。

 では、竹原市長の今回の市議選に関するブログについて、地元有権者はどう受け止めているのか。

 「パソコンは持っているけど、市長のブログなんて1度も見たことねえ。そもそもブログというものがよくわからないし、関心もない」

 こう話すのは自営業の男性(65)だ。

 40代の主婦は「新聞やテレビのニュースでブログが話題になったときに、どんなものか1度閲覧したことがあるだけ。好き放題書いているだけで、毎日読もうとは思わない」。

 総務省の統計によると、平成18年の都道府県別インターネット人口普及率で、鹿児島県は全国42位の47・2%。阿久根市の担当者は「具体的データはないが、高齢者の割合が県平均より高いので、インターネット人口普及率はもっと低いだろう」(同市担当者)としている。

 ネット選挙時代に効力を発揮するとされる、双方向のコミュニケーション機能を持つブログ。肝心の地元で関心が低いことについて、竹原市長は産経新聞にこう答えた。

 「高齢者の多い阿久根ではパソコンを持っている人がそれほど多くないため、アクセスの少なさは初めから想定している。ただ、市や議会のひどい実態を伝えるために自分が何もしないのもむなしいので、ブログで訴えているだけです」

     4/5ページ
ビラ攻撃が奏功?…不信任後には最終決戦
 22日の開票の結果、議会の新たな構図は、市長派5人、反市長派10人、態度保留の1人-となった。

 「選挙前の1人から大幅に増えた市長派は、大健闘した」(議会関係者)

 地元ではこうした見方が広がっているが、その要因は得票数にも表れている。当選した16人のうち上位5人はいずれも市長派で、合計得票数は5304票。一方、反市長派は10人で6975票。当選者1人当たりの平均得票数でみると、市長派が約1060票で反市長派を約363票も上回った計算になる。

 市長ブログへの関心が低い割に、なぜ反市長派に迫る得票数を獲得できたのだろうか。

 「市長のブログよりも、あのビラが効いたんだよ」

 議会関係者が市長派の拡大要因として指摘したビラとは、竹原市長が2月のブログで紹介し、全国的に話題を呼んだ市職員全員の給与明細に関するものだった。

 「ブログで紹介された内容について、文字を大きくして、よりわかりやすくまとめたビラを選挙前の3月上旬に各家庭に2000部配った。地元ではブログよりも、紙ビラの方が影響力があるからね」

 竹原市長の政治理念を支持する政治団体「阿想会」の松岡徳博会長(54)はこう話し、ブログ選挙の裏側を明らかにした。

 実際、ビラをみた50代の女性は「市職員の給与レベルについてはニュースで知っていたけど、ビラを見て改めて怒りがわいてきた。公務員の給与削減を訴えていた市長派に1票入れた」と話した。

 ただ、紙ビラ作戦で健闘したとはいえ、改選後の臨時議会では市長対議会の第3幕が控えている。

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 ・・・ブログ問題で対立を強めた市長対議会の泥仕合は、次期市長選でついに最終決着がつく見通しだが、有権者には厭戦(えんせん)ムードも漂い始めている。40代の女性はこう言って嘆いた。

 「市長も議会も感情レベルのケンカはやめて、若者の雇用対策など市の未来につながる、もっと大切な仕事に協力してあたってほしい」

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