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てらまち・ねっと



 昨日に続いて東海環状自動車道の計画のこと。
 私たちの動きは ⇒ 東海環状自動車道西回りルート/高速道路計画と住民

 ここでは、最初の測量が始まることの通知文を紹介し、事業主体の国の出先機関の情報にリンク、最後には昨日も紹介した岐阜新聞の特集の一部も紹介。

   11月28日ブログ ⇒ ルート変更の説明会。東海北陸自動車道の経過についての岐阜新聞の特集

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                 平成19年11月13日
関 係 各 位
               国土交通省岐阜国道事務所長
            山    県    市    長
東海環状(西深瀬・高木地区)の測量作業について(お知らせ)
平素は、東海環状自動車道をはじめ道路行政にご理解とご協力を賜り誠に有り難うございます。
 先般、平成19年7月30日(月)に山県市高富中央公民館において東海環状自動車道の測量に関する説明会(富岡地区)を開催させていただきました。測量の実施業者が下記のとおり決まりましたのでお知らせ致します。
 つきましては、山県市西深瀬・高木地区において、ルート予定地及び隣接地を所有される皆様方の山林、田畑、住居の敷地等に立ち入らせていただくとともに、測量杭等を打たせていただきますので何卒ご理解ご協力をお願い致します。
ご不明な点等ございましたら、下記までお問い合わせ下さい。
 ・・(以下、略)



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(国の事務所の公表データ)

 東海環状自動車道の全体計画位置図  【概要図】

 岐阜国道事務所  管内詳細図
   
   東海環状自動車道(岐阜市御望山周辺)計画の再検討について

 東海環状自動車道の岐阜市御望山周辺では、御望山調査検討会報告書を受け、その指摘事項への対応、社会的条件を踏まえ、現在都市計画決定されているルートも含め、計画の再検討を実施しています。


  記者発表資料
伝えよう知ってもらおう岐阜国道
            平成19年11月28日
            国土交通省中部地方整備局
               岐阜国道事務所
1 経緯:
 ・国土交通省岐阜国道事務所では、東海環状自動車道(岐阜市御望山周辺)ごもやまについて、御望山調査検討会報告書を受け、社会的条件を踏まえ、現在都市計画決定されているルートも含め、計画の再検討を実施しています。

2 計画の再検討について:
 ・さる9月28日に現時点の検討状況として、現在都市計画決定されているルー
トに加え、複数の比較ルート帯を公表し、計画の再検討の内容についてご説明する地元住民説明会を開催し、約600名の方に参加していただきました。

 ・地質調査(ボーリング調査)については、11月26日(月)よりボーリングの掘削作業を開始しましたのでお知らせします。

 ・また、ルート帯の比較について、地域の皆様から約1,500通のご意見を
いただきました。(アンケート実施期間:11月8日(木)投函まで)いただきましたご意見については、今後、個人情報の保護等に留意しつつ、とりまとめを行い公表する予定です。ご協力ありがとうございました。

 ・今後、地域の皆様からのご意見や現地調査結果など客観的データに基づき、事業者において比較優位ルート帯、事業者計画(案)を作成して参ります。

 ・東海環状自動車道の重要性に鑑み、今後とも関係機関と調整を図り、地域の皆
様のご協力をいただきながら、早期の整備を目指して努力して参ります。

3 配布資料: 別紙

4 解禁指定: なし

5 配布先: 岐阜県政記者クラブ、岐阜市政記者クラブ

6 問い合わせ先: 国土交通省岐阜国道事務所副所長
            高松信治 たかまつのぶはる
            建設専門官 翠昭博 みすあきひろ
           電話058-271-9815(調査課直通)



  ● 御望山周辺、下旬から地質調査 東海環状道計画  岐阜 2007年11月10日08:19 
 岐阜市北西部の東海環状自動車道西回りルート・御望山周辺計画で、国土交通省岐阜国道事務所は9日、同山での地質調査(ボーリング調査)の準備作業に入った、と発表した。資材などを運び上げて準備を整え、今月20日ごろから現地でボーリング調査を開始し、調査結果は公表するとしている。

 御望山トンネル建設計画では、同省が設置した調査検討会が昨年3月に報告書をまとめ、地質構造が複雑で崩れやすいなどと指摘。同事務所で再検討を進め、今年9月下旬に従来のルートに加え、同山の南側を高架で通過するなどの三つのルート案を新たに追加した。10月中旬から5地区で地元説明会を実施するとともに、アンケートも実施している。
 ボーリング調査は、同山の南側斜面をトンネルを通る現ルート案と、山内の南斜面から離れた位置をトンネルで通過するルート案の二つのルートに関係する数カ所で行う予定。

 同事務所では、地質調査とアンケートの結果を公表するとともに、住民の意見や現地調査結果など客観的データに基づいて比較優位ルートを決め、事業者計画案を作成したい、としている。


● 東海環状道西回り来月8日着工 県内ルート初    2007年11月14日
 東海環状自動車道西回りルートの整備に向け、国交省岐阜国道事務所は13日、大垣市綾野地区で高架橋の下部工(橋脚)の工事を12月8日に着工する、と発表した。関市の西関インターチェンジ(IC)から三重県境間の西回りの県内分で、本格的な工事開始は今回が初めて。早期整備が求められている同ルートの本格工事開始の決定で、今後の整備に弾みがつきそうだ。

 西回りルートは、関市の西関ICから三重県四日市の四日市北ジャンクション(JCT)までの約76キロで、県内分は約53キロ。同ルートについて国交省中部地方整備局では、昨年5月の道路整備中期ビジョンで「おおむね10年での供用を目指す」との方針を示している。

 今回着工されるのは、大垣西IC(仮称)予定地南側で東海道新幹線と交差する付近に建設される綾野高架橋の下部工工事。350メートルの区間で来年12月の工事完成を目指す。西回りルートの現況について、同事務所では大垣市内での用地買収はほぼ終わっており、大垣西ICと、名神高速道路と交わる養老JCTまでの約5・7キロの区間ではおおむね5年間での開通を目標に工事を進める、としている。

 東回りルートは一昨年3月に愛知県豊田市の豊田東JCTから美濃関JCTまでの約73キロが開通。最後の美濃関JCTから西関IC間も来春には供用が開始される見込み。同ルートは沿線工業団地への企業立地推進などで大きな経済波及効果をもたらしており、西回りルートの開通で環状道路としてつながれば一層の効果が期待される。

 古田知事は13日の会見で「東海環状は県にとって観光、産業の動脈となる道路。東回りルート周辺は大変活性化しており、同様の成果を西回りでも期待したい」と力を込めた。

● 東海環状西回り 来月8日から本線工事  2007年11月15日 読売新聞
 国土交通省岐阜国道事務所は、東海環状自動車道西回りの大垣西インターチェンジ―養老ジャンクション(ともに仮称)間の本線工事を12月8日に着手する。県内の西回り区間で本線工事が行われるのは初めて。
 着工区間は西回りルート全76キロのうちの5・7キロ。起工式は8日午前10時から大垣市綾野の工事現場で行われ、5年後の完成を目指す。
 古田肇知事は「東海環状自動車道は、県にとって産業、観光の大きな動脈となる道路だ。西回りルートの早期供用に向けて国へ働きかけていきたい」と話した。


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●濃飛貫く 東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」  岐阜新聞 一面の特集
 来夏に全線開通する東海北陸道。この道はどのように計画され、どのように造られていったのか。第2部では、事業に携わった関係者の回想を基に40余年に及ぶ軌跡を紹介していく。

● 用地買収 価格、ルート交渉難航  シリーズ5 2007年10月31日(水)
「用地買収は大変だったが、用地マンとしての自負心があったね」と振り返る古市守さん=関市広見
 1972(昭和47)年6月、東海北陸自動車道の最初の施行命令が、一宮ジャンクション(JCT)―美濃インターチェンジ(IC)間で下りた。
 県は翌年、美濃市生櫛の中濃総合庁舎4階に高速道路事務所を開設。76年には日本道路公団から委託を受け、用地買収に着手した。

 同事務所で総務課長、所長を歴任した古市守さん(82)=関市広見=は、「あの時は職員が一丸となって、押して押しまくった」と懐かしむ。
 航空写真による事前調査では、家屋や地形は写っても、墓地や石碑は分からない。長靴で山に分け入り、谷川に漬かって現状を見て回った。
 用地交渉は夕食を済ませた後に始まる。地権者宅を訪れると、価格交渉はもちろん、新居の手配、排水路の整備とあらゆる要望が飛び出した。終わるのは深夜で、帰宅して子どもの寝顔を見る日が続いた。
 「『配慮する』といえば逃げ口上のように思われる。だから『進展を図りましょう』とタンカを切ってきてね」

 それでも、強硬な反対は各地であった。岐阜市東部では、当初発表された北山団地付近を通るルートに住民が反発。しかも、説明会で建設政務次官だった故松野幸泰衆院議員(当時)が「ルートを変える努力をします」と表明してしまう。
 「県としても黙っておれない」。学識経験者らでつくる委員会で半年間検討してもらい、立ち退き戸数が多いなどを理由にルートを東に2・5キロ移すことで決着した。
 努力が実り、86年に東海北陸道の最初の路線になる岐阜各務原IC―美濃IC間(19・1キロ)が開通。愛知県側の用地買収遅れで、名神高速とつながらない形でのスタートになった。

 式典には、すでに退職していた古市さんも招かれた。風船が舞う晴れやかな会場。それでも特段の感慨はなかったという。「道路は用地買収が済んだら70%が完成。道筋はつけていたんですから」
 計画が進むとともに、用地買収の個所は次第に北上していく。旧郡上郡大和町(現在の郡上市)では、50軒以上が家屋移転の対象になった。
 地権者には、先行した美並や郡上八幡などの買収価格の情報が入ってきていた。当然、上流にある山あいの同町での価格は低くなる。
 公団と住民の調整にあたった元町職員は「住民は総論では賛成だったが、個別の価格になるとね。公団には(他地域との)『差の理由を示せ』ときついことも言った」。

 元地権者の男性(75)によると、最初に提示された買収価格は、農地で坪当たり5万円から7万円ぐらい。「公団は低姿勢で、『これだけしか出せん』とは言わなかった。通さんと言われると困るからね」
 最終的には上乗せがあり、場所によって買収価格は相場の3倍にもなった。国道、県道の買収価格とは大きな開きがあったという。
 補償後、旧大和町では30センチ角の太い柱を持つ豪壮な住宅の新築が相次いだ。「今は大工さんの仕事がないな」。そういうと元地権者は笑った。

【施行命令】
 高速道路の整備計画決定を受け、建設大臣が日本道路公団総裁に出した。命令を受け、公団は建設に必要な調査、準備を始めた。東海北陸道では、一宮JCT―美濃IC間が1972(昭和47)年に、美濃IC―白鳥IC間が79年に出され、最後は93年の飛騨清見IC―五箇山IC間。公団民営化後は、各高速道路会社への建設許可に制度が改められた。

● 圧迫される道路予算 周辺道路の整備急ぐ  岐阜 2007年11月10日(土)
4車線化に向けて工事が進む東海北陸自動車道=郡上市美並町

 「東回り以上の集中投資で、10年以内に全線供用させたい」
 今年7月、県庁で開かれた東海環状自動車道西回りルートの建設促進大会。県議や自治体関係者の前で、国土交通省中部地方整備局の酒井利夫道路部長(50)は実現に向け力を込めた。
 東回りで沿線に企業立地が相次ぎ、投資効果に自信をつけたというだけではない。「10年以内」という言葉には、別の意味がある。

 これから、道路行政は大きな転換点を迎える。戦後に架けられた全国の一般道路の橋梁(きょうりょう)が、次々に建設後50年を迎えることが要因だ。
 国内の一般道路に架かる橋(15メートル以上)は約14万橋。このうち、50年たった橋は2006(平成18)年度では6%だったが、16年度には20%、26年度には47%に達する。橋の寿命は50年から70年といわれ、大規模な補修が必要になってくる。
 近くでは、今年6月に三重県の国道23号木曽川大橋で鋼材の破断が見つかったばかり。8月に米国のミネソタ州ミネアポリスであった落橋事故は決してよそ事ではない。

 米国では70年代から80年代にかけて、道路投資額がピーク時より4割抑えられ、落橋事故や橋の通行止めが頻発。「荒廃するアメリカ」と呼ばれた。
 高度成長期に道路建設が進んだ日本でも「団塊の世代の橋が大量に“退職時期”を迎える」(中部地方整備局)。道路整備には揮発油税などの道路特定財源が充てられるが、こうした橋の維持管理費は新規の道路建設を確実に圧迫してくるとみられている。

 東海北陸自動車道に接続する東海環状道をはじめとした新規の道路建設は、まさに今後10年以内が勝負。「必要な道路?全部必要に決まっているじゃないか」(綿貫民輔衆院議員)という意見は地方で根強いが、道路行政が建設から維持に転換する時期は確実に迫っている。

 一方、一般道路とは財源が異なるものの、東海北陸道の建設も課題を残している。来年7月ごろに全線開通しても、まだ完成するわけではない。
 計画上は全線4車線。瓢ケ岳パーキングエリアから白鳥インターチェンジ(IC)までの26キロで4車線化工事が進んでいるが、白鳥IC以北は暫定2車線のままで、4車線化の計画はない。
 このうち、問題とされるのが、対面通行が続く飛騨トンネルだ。工事関係者は「トンネル内での10.7キロにわたる対面通行はドライバーにとって大きな負担」と打ち明ける。中央分離帯がないため、正面衝突事故への懸念が常につきまとう。
 4車線化について中日本高速道路は「採算性だけでは結論が出せない部分はある」としながら、「今の料金体系では新たにやる余力はない」とも。道路特定財源による建設にも期待を込める。

 一般道、高速道路のいずれにしても、新たな道路の整備はこれまでのペースで続くのか。一般財源化の是非が論議される道路特定財源の行方は、東海北陸道にも影響を与えてくる。=第2部おわり=

 【道路特定財源】 1954(昭和29)年、道路整備のため議員立法で創設された。自動車利用者が揮発油税、自動車重量税など6税を通じ、道路整備にかかる費用を負担する仕組み。国、地方分と合わせて本年度は5兆6102億円。公共事業の削減で余剰が生じ、本年度予算では1806億円が一般財源に振り向けられた。



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 議会や議員のことの勉強会などでは一緒に動くことが多かった「む・しネット」(女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク)。
 今年は、会費を払って会員になりました。

 そこの主催での上野千鶴子さんの講演などの企画があります。
 新聞等でも紹介されていますが、まだ、まだ余裕があるようです。

(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

 このチラシの印刷用原稿は、
   ⇒  チラシのPDFファイル(1.31MB)

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 関連  ブログ  「む・しネット」公開フォーラム~基調講演・上野千鶴子さん

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「む・しネット」公開フォーラム
~さまざまなマイノリティが生き延びるために~


   女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・・
弱者が弱者のままで尊重される
多様な市民社会をどのようにつくるのか
  上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾!!

とき: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時)

13:00~ 上野千鶴子さん基調講演
テーマ  《市民セクターをつくる~
      さまざまなマイノリティが生き延びるために》 

第2部  14:40~16:00
《変えるのはわたしたち!》
 市民として…議員として…当事者として…
 市民自治の現場で、何を、どのように変えるのか
  コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者)
  コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授)
 

(講師プロフィール) 
うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。
専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わっている。
『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』『当事者主権』
(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(岩波書店)、『老いる準備』(学
陽書房)、『市民派政治を実現するための本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)
など著書多数。話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。

ところ: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室
   名古屋市東区上竪杉町1番地 tel:052-962-2511
      ウィルあいち の説明
      会場への交通案内

■参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み)
■申し込み方法:氏名、住所、連絡先(tel)を明記して、
       TEL/FAX 0581-22-4989 
       寺町みどりまで midori@ccy.ne.jp

参加を希望される方は、お早めに申し込んでください(定員・一般約200名)。
当日の混乱をさけるために、参加費は「事前振込制」で、
参加される方の「氏名、住所、連絡先(tel)」をメール、
FAX等で受付け、こちらからお知らせした郵便振替口座に、
参加費が届いた時点で、手続き完了です。

なお、いただいた個人情報は、①受付名簿をつくるため、
②通信やチラシで「む・しネット」およびフォーラムの情報を
お送りすること、に限定して使用させていただきます。

《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)
HPやブログへの転載、お知り合いへの転送も大歓迎です。
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 【情報クリップ】 ●上野千鶴子さん講演会
 12月2日午後1時から名古屋市東堅杉町のウィルあいち。社会的弱者が尊重される市民社会をどう作るのかを考える。講師は上野千鶴子・東京大大学院教授ら。参加費1500円。定員200人。事前申し込みが必要。女性を議会に無党派・市民派ネットワークの寺町さん(0581-22-4989)へ。
(2007.11.30 朝日新聞)

【情報ボード】 ▼上野千鶴子さん講演会
 12月2日後1~4、名古屋市東堅杉町のウィルあいち大会議室。「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク」主催。東京大大学院教授の上野千鶴子さんが『市民セクターをつくる さまざまなマイノリティが生き延びるために」のテーマで基調講演。ネットワーク所属の女性議員らが「何をどのように変えるのか」を討議する。参加費1500円。定員200人。事前申し込みが必要。申し込み先は寺町みどりさん=0581-22-4989。
(2007.11.22 中日新聞)

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(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

  話題の本「おひとりさまの老後」著者・上野千鶴子さん
「結婚していようがいまいが、最後はひとり、これで安心して死ねるかしら」、の帯コピー。グリーン系のツートンカラーのこの本は、書店で目をひく。上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」だ。発売以来、増刷に次ぐ増刷で、現在19刷り、25万部のベストセラー。新聞や雑誌のインタビューや書店からのサイン会のオファーも殺到、11月にはアヴァンティ北九州のトークライブメインゲストとして、上野先生の来福も決まっている。今回はそんな多忙な上野さんと、取材や執筆活動を支えてきた担当編集者・弘由美子さん(法研)のお二人に、本ができた背景を聞かせてもらった。

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ベストセラー「おひとりさまの老後」とは? 

 インパクトのあるタイトル。つい手にとってしまうのは、誰にとっても他人事ではないことだからだろう。結婚していようがいまいが、世界一長生きの日本女性は、最後は「おひとりさま」になる(確率が高い)。そこで、元気なうちに、セーフティネットを準備し、予備知識を得ておこう、というのが、この本の狙いだ。著者である東大教授の上野千鶴子さんも、おひとりさまの一人。「どうすれば安心して老いと付き合っていけるか、そして心おきなく死ねるか」を問いながら、その心構えや覚悟、今の社会に必要な情報やハイテクの現代ならではの便利なツールまで、幅広く先達や専門家の意見なども交えて紹介。住まいとお金、どんな介護や医療を受けて、最後は誰に何を遺し、どう終わるか。社会学者の視点で、「老い」のさまざまな問題点も浮き彫りにしながら、自身の問題としても考察する。上野教授、久々の書き下ろしである。
おひとりさまの老後 2007年、法研 1470円

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 「この本、子どもに頼る老後という選択肢がない女性を念頭において書きました。企画した弘さんも同じく非婚シングル。お互い働きながらの遠距離介護真っ最中で、親の介護のあと、さあ、私たちのときはどうなるの、という思いからのスタートでした」。
 先輩おひとりさまへの取材や住まいを見て回るなど「下ごしらえ」は、三年前から進めていたが、「最情報公開は自分たちのための勉強というノリで、おいしい食事や旅とセットで、仕事抜きの友人として遊んでいました」。
 そんななかにあっても、取材モードになっている上野さんを弘さんはたびたび目撃している。研究室には、膨大な資料が項目ごとに整理されていた。書いてもらえるという確信はあったものの、完成のメドはたたないままだった。
 「いずれは書こうと思っていたテーマでしたが、ひと世代若い香山リカさんが『老後がこわい』という本を出されたことで、執筆への白紙やがつきました」と上野さん。
 
 今年に入ってから原稿は少しずつ弘さんのパソコンへ送られてきた。それからの豹変ぶり。
 「食いつきが弱いと思っていたのに、鬼の原稿取立て屋と化しましたね(笑)」
春には原稿がほぼ揃い、25年ぶりの書下ろしが形となって店頭に並んだのは、今年7月のこと。
 これまであまり語られることのなかったご自身のことも随所に。これは弘さんの強い希望でもあった。社会学者のプライベートな経験や、これから本格的な老いを迎える当事者としての心構えも紹介されている。
 「パラサイトシングルを抱えた親やおひとりさま予備軍、そして男性読者にも読まれているようで、これは予想外でした。あとがきの最後の3行で突き放されたような気持ちになったという男性もいましたけど(笑)、年をとってからの不安をひとつずつ取り除いていったらちっともこ怖くない。一人で暮らすことが基本と発想を転換すれば、自由であること、ひとりであることが、もっと前向きに考えられるはず」。
 介護の受け方や死に方にもふれているが、読後感は一貫して明るい。



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