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てらまち・ねっと



 さあ、2シーズン目に入るヤマイモのパイプ栽培。4月22日に定植しました。
 昨年の植え付けの様子は 昨年の5月4日のブログ

 今年は、昨年のパイプ10本に、50本を買い足して(398円/本)、60本作ります。パイプの値段は、135cmパイプで600円くらいまで、1mパイプで350円から550円くらいまで。一番安い店で、取り寄せてもらった宅配便の発ラベルは、なんと、パイプの特許をとっていると思われる『政田自然農園』から。
なお、今回調べたら、通販もあり。 

 (お役立ち情報やこの投稿の「 」中のことは後編の文末で整理)
 (必ずしも、パイプを使わなくても、波板でもいけそうなので、後編に)
 (20センチほどの溝で良いとの作り方もあり。後編で)

  (2008年に追記 ⇒ ◆波板栽培も /今年は有名な蕎麦屋さんと契約栽培も)

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 ヤマイモは、これで実質の作業は終わり。あと草よけに紙マルチを敷き、4mほどの本支柱を立てるくらい。なんと手間のいらないおイモさん。

 1ヶ月、部屋の中で芽だし。長いツルは1m以上。一部には芽がわずかにしてか動いていない芋もあり。
ただし、「つるがある程度伸びるまでは水分がいる」そう。今回の私の芽出しのやり方は乾燥ぎみだから、お勧めできないね。
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

 まず、畑にメジャーを伸ばして、米ヌカでラインひき。通常の野菜作は、消石灰でもかまわない。が、ヤマイモ畑では、「石灰は禁物」だそう。パイプの中には米ヌカも入いらないように。


 幅15cmのスコップで、またいで溝掘り。昨年は幅25cmのスコップで掘って、さらに真ん中を幅15cmスコップで掘ったから、昨年と比べたら随分楽。
 要はパイプが入る幅ならよい。


 「パイプの傾きは、15度から20度」とされている。計ると、135cmのパイプなので、約43センチの深さで掘って、グランドレベルをパイプ先端とすると20度になる。ちょうど長靴の高さだったので、その見当でいった。掘ること30分。2時間くらい覚悟したが、思ったより楽だった。


 パイプは土を入れて、埋め込みやすいように溝の傍に並べた。「土は、無菌の赤土」「石、有機物、肥料分のないこと」とされるとされているが、現実にそんなこともできない。写真でいうと、畑のパイプの右側の土を使った。石や草が入らないようには気をつけた。冒頭に紹介した新型パイプは、その畑の土で行くわけだから、ま、良し、さ。


 パイプへの土入れは大変面倒だろうと思いつつ、スコップか何かでいれようと作業開始。その時、ふっと思いついた方法は、正解だった。写真の3本のパイプのうちの右のパイプ、右手でパイプに雑にフタ(右手でフタをして持つということ)をして、パイプの皿を土にサッと入れて土の上を削るように土をすくう。写真の真ん中のパイプのように、先端を斜めに上げて、右下にしてトントンとすると楽に入る。10回も繰り返せば満タンに詰まる。「土は、ガサガサで土圧が無いとその部分の芋は太らず細くなる」そう。不思議だ。1本に「4キロから5キロ入れる」。これも約30分。


 この長い溝に順にパイプを埋めていく。
 手前の四角い穴は、来年用のタネイモの育成場にするところ。そのやり方は、続編で紹介する。


 パイプの間隔は、昨年は初めてなので50cm。今年は「20cmでよい」とのことを信じる。パイプの受け皿部分の上下の長さところがちょうど20cmだったので、皿、皿、皿と重ねていけばよいことにした。


 これナンに見えますか?
 ウナギの高層住宅とでも。
 びっしりと立体的に並ぶパイプ。
 これは、痛快、痛快。 秋と冬が楽しみ。この収穫の楽しみは誰にも渡したくないから、怪我や病気をせずに長生きしなくちゃ。


 壮観でしょ。キッカリ、12メートルに60本。
 右側の土は、パイプの埋め戻しのために崩したので、低く見える。左が元々のグランドレベル。埋め込み作業も30分


  
 両側とも土を寄せる。「パイプから20cm上に発芽、発根点を置く」とのことなので、土をかなり盛り上げる準備をしておく。作業30分。

 
 パイプの受け皿の位置を正確に認識するための棒(割竹でもよい。私は食事で使った竹箸を転用)を仮置きする。箸の長さは23cm。「パイプから20cmのところにイモを置いて、その上に5cm土をのせる」というから、少し足らない。上5cm残すことにした。パイプの受け皿の真ん中に箸を当て、ずれないようにしっかり押さえて、皿の上に土を手でしっかり盛り固める(ラーメン鉢をひっくり返したような状態になる=畑栽培用語では「鞍(くら)つき」といえる)。理想的には、この盛り土もパイプ中と同じ無菌土が良いのだろう。これで植え位置が決まった。

 
 両側に土を盛る。箸の固定と土盛りで30分。

 
 ヤマイモの根の不思議。畑で既に自生して出た芽があったので、掘ってみる。白い根が地表のすぐに下を放射状に広がっている。掘った時、何本かの根を切ってしまった。根の張り具合は横のブロックと比較してみて。
 パイプの受け皿に近いところに(浅く)植えると、これの放射根がパイプの中にはいって成長に不都合らしい。それが、「必ず20cm上に植えること」となる理由らしい。

 この図は、偶然に聞きつけて教えてもらった講習会(後日、紹介)での説明資料。政田農園のパイプの販売の店舗に置いてある説明チラシにも、解説本にも同様の図がある。
 案内の縦棒の位置も分かる。地表下の小さいイモは、タネイモ。タネイモの力でツルと放射根を伸ばし、直下に新イモを伸ばす。これを受け皿でキャッチして、バイプの中へ誘導するという原理を理解したい。
 写真の説明を転記する。
「主吸収根の成長の状態 つるのつけ根より8から12本発生して図のように分布する」
「約1/3 深さ5から10cmに平行形に伸長」
「約1/3 地面から見て角度45度の八字形に伸長」
「約1/3 真下の方向直下形に伸長」

 なお、植えるとき、タネイモをパイプの中に入れてしまう間違いをする人が少なくない。


  
 タネイモを並べていく。パイプに平行でもよいが、びっしり入れる場合は、左右交互にずらすのがよさそう。私は、タネイモが大きいので、その支えの土の山を両側に作るのは大変だから、片側だけにした。通常は数十gから100g位らしい。私は、今回、最大クラスは500から600gあたり。
 私がタネイモを水平に置いた理由・・先端を上にして斜めに植えると、いずれ土がしまっていくとき、(イモが大きいから)下に引っ張られて、発根部がパイプの皿からずれてしまうことを心配したから。なお、昨年は、50cm間隔だったので、パイプと同方向に水平に置いたが、今年は20cmだから、上記放射(平行形)根と競合する心配があるのでやめた。

 約5cmの土布団をかけた。
 このあたりまでで、30分。


  
 補助支柱がいる。私はビッシリ植えたので、キュウリネットで仮支柱とする。ネット張りに1時間。

 たっぷり潅水した。「ツルが2から3mになるまでは土の表面が白くなるようなら、過湿にならないように潅水する」とのこと。私は、昨年は、5月中位は何度か潅水した記憶あり。


 この続編、つまり、ムカゴなど来年植えつけ用のタネイモ作り、超省力定植方法や意外なヤマイモの生態のこと(つまり、私の誤解=今年のマイナス点=来年への改良点)などは、 次回「後編」4月28日に。
 このブログのヤマイモ栽培のことは、 カテゴリー 「ヤマイモのパイプ栽培」をどうぞ。

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