このブログ、いろんなテーマを載せているからか、それぞれ、どこの人たちかは知らないけど、いろんな「検索ワード」でのアクセスがある。
この時期、自然薯やヤマイモのパイプ栽培、時には波板栽培関連のアクセスも少なくない。
昨日、夏野菜の植え付けの実質を済ませたので余裕ができた。
だから、自然薯栽培の報告をしたい。
有機農業を30年近く続けている。
今は議員の仕事が忙しいから、自分で作った「消費者と生産者の提携の会」は止めている。
提携の途中からは、ヤマイモや伊勢芋なども消費者に届ける産物に加えた。とはいえ、60センチ、70センチのイモでも、1本掘るのに30分程度はかかるから、サービスのようなもの。
3年前、パイプ栽培を知った。昨年は、自家産の種芋での更新をやめ、初めて本物の「自然薯」にした。
◆ヤマイモをパイプで作る
今年は4月13日告示で自分の選挙があるから、早く植えることにした。
4年目のパイプ栽培は今年は計60本、そのほか波板栽培にも挑戦。
約15メートルの畝に種芋が計110本。
そのシンプルさと土地効率利用の良さには驚くばかり。
発案、考案した人たちに敬服だ。
ところで、岐阜エリアや中濃エリアで、最もおいしい評される蕎麦屋が関市内にある。
知人のアナウンサー夫婦はバスに1時間揺られて訪れ、蕎麦と酒を堪能して帰るという。
2年ほど前から私たちも伺う。もちろん、こちらは蕎麦三昧。
2007年12月2日のブログ ⇒ ◆手うちそばの名店・助六。関市内
上記ブログのあと、今年1月に、また自然薯を持って訪れたら「自然薯の味が違う。分けていただくことはできませんか」と問われた。「このイモなら、これだけで違う『一品』になります」とのこと。
その次に訪れたとき、「まず、試し」との気持ちで、「自然薯30本」の契約栽培を請けた。長年、有機農産物を消費者に直接届けてきたけど、「単品契約」は初めて。しかも、蕎麦の有名店に出せるとは光栄。おのずから真面目に作ろうとの意欲が沸く。
ということで、4年目になる私の楽々栽培の紹介。
もちろん、我流で年毎に「楽」の効率を高めたい私。
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ここのところ9位、10位あたり
3月27日、昨年春に作付けした最後の自然薯を掘り出した。
今年の植え付けの準備だ。
長さ135センチのパイプの先を抜けた長大な自然薯も何本もあった。
これが、パイプごと横にスッと抜くだけで採れるのだから、楽チン
「掘る」というイメージとは無縁。
なお、この時期、「芋」はこのままではすぐに芽が伸びるから「頭」を折っておいた。
そのまま乾燥しないように布材で包んで暗所で保存、4月30日現在、食用として良好な状態だ。昨日、知人の連休での休暇先にも宅配便で送った。 (どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
自然薯やヤマイモの植え付け適期は桜の咲く頃から10日位の間に、といわれる。
初年2005年は11本 ⇒ やってみました、ながいもの(自然薯用)パイプ栽培
2年目は60本/2006年4月の様子 ⇒ ◆パイプ栽培のヤマイモの定植
今年は4月13日告示の選挙前にと、種芋屋さんにも無理を言って早く入手、昨年より半月早く植えた。
併せて、波板栽培も初めて試みた。
4年目のパイプ栽培
植え付けは4月3日。
まず、最初はパイプ
初めて試みたパイプ栽培、昨年までは一列だった。
今年は、畝全体で一列は変更せず、密植にする。
パイプに入れる土は、本来なら新しい赤土が良いとされるが、私は簡便に、その場の土で済ます。
ただし、石や有機物などが入らないように注意する。肥料分がないことに加え、石灰などは禁物だ。
(左) 横から見ればこんな並べ方でよい
(右) パイプの上(受け皿側)から見ると
初めての波板栽培 ホームセンターで長さ150センチの既製品の波板を買って、電動の丸ノコで縦に3つに切断。1枚あたりの「波」は6ないし7。パイプよりずっとお値打ち。
ちょっと高層住宅にし過ぎたかなとの反省あり。
あと1~2センチ、波板の間の土を増やせば良かったかな??
特別に説明は要らないくらい簡単。
板を斜めに置いて、土を載せるだけ。
並べ終わりの比較
(左)波板 (右)パイプ
どうみても、波板が安く簡単で合理的
目印の箸のおき方の比較
(左)波板 (右)パイプ
波板はいたの真ん中の上端に立てて、「ここから板だよ」の目印。
この左右に2本のイモを置く予定。
パイプは漏斗状の受け皿の真ん中の上に立てる。
畝に盛る
箸が「15センチ」ほど沈む高さに土を載せる
種芋の比較
(いくら記録写真とはいえ、こんな陽に当てることは厳禁)
(左) 今年初めて頼んだ山口県産 やまいもまつり(有)
(右) 今年2年目として頼んだ茨城県産 谷中滋養農園
この2枚の写真だけでも、
品種の特性の違いや生産者の考え方の違いが分かる
種芋植え終わり(並べ終わり)比較
(左)波板 (右)パイプ肝心なことは、パイプや波板は斜め、種芋は水平で、1パイプ1箸のパイプなら芽印の箸の位置(笑)にイモの頭を、波板なら箸の横にイモの頭を性格に置くこと。
また、種芋を「パイプの中」や「波板の間」に入れる間違いをしないこと。種芋の養分で新しいイモが「横」にできるのだから(新イモの腐りの原因になる)。
ずっと自家繁殖していた「ヤマイモ」の種芋のこと
2年前に波板を斜めに埋めて、頭にムカゴを並べてそのまま放置しておいた。
2年後の今年、斜め状態で種芋になっていた。
掘って土の上に水平に並べ直して、この場で3年目に行くことにした。
あたりに落ちて、発根・発芽していたムカゴは、
また波板上に並べた。
以前はたっぷり潅水して紙マルチで覆っていた。
水はよくないとの説もあり、今年は黒寒冷紗を4重に掛けた
(以上は、4月3日の野良仕事)
新芽が伸び始めていると同時に草も伸びてきたのでマルチの準備
上の波板やパイプの幅だけ草取り
支柱立て(4月28日)
去年の支柱を横の今年の畝に移動する
⇒
今までは無肥料で育てたけど、今年は少しケア
案じた方法は、マルチの下裾の位置に菜種粕を施すこと。
こうすれば、降雨で少しずつ分解し溶けるはず
最後にモミガラを上に載せた
この続きはまた。
(参考)分かりやすい栽培解説 ⇒ e-種や サイト
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また奮起して頑張ろうと思っていますが、決意だけで
終わらないようにと思ってますが、、、
有機農業がスタートしたのですね。
こまめにブログにおじゃましますね。よろしくお願いします。
>決意だけで終わらないよう
⇒そうですね。
肩を張る必要もないけど、決意倒れにならないように(笑)
ともかく、また、よろしくお願いします。
夏野菜の植え付けで、連休もお忙しいですね。
山芋のパイプ栽培すごいレポートです。写真入りなのでとても分かり良く面白いです。
ムカゴから種芋を作る過程も成る程とわかりました。
すぐにはできないのですね。
お蕎麦屋さんとの契約栽培よかったです。
みんなの連休のこの時期は畑とお付き合いが通常です。
>山芋のパイプ栽培すごいレポート
⇒毎年作り方が変わるので、自分でも面白いです(笑)
>ムカゴから種芋を作る
⇒気の長い話です。
ただ、自然薯、ヤマイモ系は品種が交配しやすいそうなので、本物の自然薯栽培に切り替えたこの数年は、種芋を購入するようにしています。
>お蕎麦屋さんとの契約栽培よかった
⇒いまさら金儲け、でもないので、凝る蕎麦屋さんに凝る自然薯を出すのは趣味的な世界です(笑)