2016年07月10日プレイリスト
「『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』特集」
1. 夏への扉 / 山下達郎 '80
2. HE KNOWS HOW TO LOVE ME / HELEN SHAPIRO "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '64
3. SEE IF I CARE / RIA BARTOK "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '64
4. ECOUTE MON COEUR / RIA BARTOK "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '65
5. COLD, COLD WINTER / JEAN AND THE STATESIDES "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '64
6. THE WAY SHE LOOKS AT YOU / SHARON TANDY "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '68
7. ANY OLD TIME OF DAY / DIONNE WARWICK "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '64
8. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF / JILL JACKSON "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '64
9. ALL OF MY LIFE / CONNIE STEVENS "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '66
10. TALK UNTIL DAYLIGHT / JOANIE SOMMERS "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '68
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■内容の一部を抜粋
・近況
今日は参院選挙。達郎さんも番組が終わってから行くつもりだとか。「でも僕、40数年選挙行ってますけど、投票した人があまり受からないんですよ(笑)。それが癪に障りますがですね。行かないよりマシだろうという感じでございます」と達郎さん。風邪がようやく直って咳もなくなったそうだ。復調して一所懸命スタジオ仕事をしているという。久しぶりの新曲の締め切りが迫ってきて歌詞をウンウン言って書いてるとか。
・夏への扉
1980年のアルバム『RIDE ON TIME』から「夏への扉」。
・『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』特集
この二週間で『WARNER POP MUSIC NUGGETS』特集をしたらバックオーダーがあってスタッフ一同喜んでるそうだ。今週は『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』VOL.6とVOL.7の特集。
・HE KNOWS HOW TO LOVE ME
『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』は昨年VOL.1からVOL.5まで出たがVOL.6が白眉だと達郎さん。'60年代のイギリスのガール・シンガー、ガール・グループとフランスのガール・シンガー、ガール・グループ、いわゆるフレンチ・ポップスのコンピレーション。大部分が日本初CD化、世界初CD化で埋め尽くされている。イギリスを代表するガール・シンガーのヘレン・シャピロの1964年のシングル「SHOP AROUND」(ミラクルズのカヴァー)のB面で「HE KNOWS HOW TO LOVE ME」。アレンジのアイバー・レイモンドはダスティ・スプリングフィールドやウォーカー・ブラザーズのアレンジもやっている人。典型的なU.K.ポップ。
・SEE IF I CARE
リア・バルトークはドイツ生まれだがフランスで歌手として活動した、いわゆるフレンチ・ポップスの範疇に入る人。1964年にイギリスで発売されたたった1枚のシングルが「SEE IF I CARE」。作曲はフランク・プールセル、レイモンド・フェーブル、ピエール・ドラノエ(「LET IT BE ME」の作曲者)。イギリス・レコーディング。
・ECOUTE MON COEUR
リア・バルトークが1965年にフランスで発売したシングル「ECOUTE MON COEUR」。英語で言うと「LISTEN TO MY HEART」。フランス制作でフランス語で歌われている。ボサノバ・タッチのおしゃれな一曲。リア・バルトークはとても美人だったそうだが、27歳のときにタバコの火の不始末で焼死したとか。
・COLD, COLD WINTER
SUNDAY SONGBOOKでは昔からひなまつり近辺にガール・グループ、ガール・シンガーの特集を何回かやっているが、そこでよくかかるアメリカのガール・グループ、ピクシーズ・スリーの1963年の「COLD, COLD WINTER」。作っているのはダニー&ザ・ジュニアーズのジョニー・マダラーとデヴィッド・ホワイト。この曲をイギリスでカヴァーしているのがジーン&ステイツサイズ。いわゆるスペクター・クローンの一曲。
・THE WAY SHE LOOKS AT YOU
シャロン・タンディは南アフリカ出身だけどイギリスで活動していたガール・シンガー。この人の旦那さんがフランク・フェンターでアトランティックのイギリスの責任者で、レッド・ツェッペリンとかイエスがイギリスで契約した張本人。この後、カプリコーン・レーベルのオーナーになるが、この人も亡くなってしまった。1968年の「THE WAY SHE LOOKS AT YOU」。アレンジしているのがジェリー・シュリー。
・ANY OLD TIME OF DAY
『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』VOL.7から。ディオンヌ・ワーウィックの1964年のシングル「WALK ON BY」のB面に入ってる、いかにもバート・バカラックらしい一曲「ANY OLD TIME OF DAY」。
・I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF
バカラックの曲をもう一曲。ジル・ジャクソンは「HEY PAULA」(PAUL & PAULA)のポーラさん。1964年のシングル「I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF」はアメリカではディオンヌ・ワーウィックのヴァージョンがヒットした。イギリスではダスティ・スプリングフィールドがベスト10ヒットにした。この曲は日本盤が出たことがあり、そのときの邦題が「どうしたらいいのかしら」だった。世界初CD化。
・ALL OF MY LIFE
コニー・スティーヴンスの1966年のシングル「ALL OF MY LIFE」。ヘレン・ミラーとトニー・パワーズの作品で、プロデュースがジミー・ボーウェン、アレンジがアーニー・フリーマン。
・選挙
今回の選挙ではじめて投票するという19歳のリスナーから「達郎さんははじめての選挙ではどんな心境だったのでしょうか? やはり選挙に出る人の下調べとかをしたのでしょうか?」という質問。
「あまりしませんよね。へへへ。だから選挙が万能じゃないので、ひじょうに消極的な手段でありますが、民主主義というものはそういうものなので。ベストな道というものは政治でも何でもですね、なるべくベストなものに近づけようという、そういうようなひとつの一環としての選挙であります。ですので、オレはそんなもの行かないといような強弁する人もいますけれども、行かないんでしたらあなた政治に対して発言権はないという。行ったからといって自分の投票した人が当選しなければ、それも自分の発言には反映されないわけですから。そういうようないろんな意味がありまして、消極的な行動でございます。参議院とは別に都知事選というのがもうすぐ公示されますが、まぁよくしかしいろんな人が出てくると言いましょうか。東京はもうGDPが変なその辺の国より大きいようなところでございますのでですね、都知事の利権というのは凄いんでしょうね。いきなり全然誰からの了承も得ないでですね、政党の政治家が出てきて、私は都知事になるってですね、何を考えてるんでしょうね、アレねぇ。全然わかりませんが(笑)。まぁ、いろんな人のいろんな思惑が交錯して選挙というものがありますが。ちゃんとした、最近、政治家が本当にこの人が政治家やっていいのかという人がいますがですね。本当にちゃんと日本の将来考えて政治をやる人を選びたいものだと思っております。こんなとこでぶつぶつ言ったってしょうがないんですけど」と達郎さん。
・TALK UNTIL DAYLIGHT
ワーナーを代表する女性シンガーのジョニー・ソマーズの1968年の「TALK UNTIL DAYLIGHT」。これが『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』VOL.7の最後に入ってる曲。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2016年07月17日はレギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp