Sunday Song Book #973

2011年06月06日 | Sunday Song Book

<06月05日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
DREAMING GIRL/山下達郎 "コージー" '98('96)
NOW THAT YOU'VE GONE/CONNIE STEVENS '65
NEVER LOSE, NEVER WIN/CHAIN REACTION "INDEBTED YOU" '77
GEMINI LADY/RON HENDERSON & CHOICE OF COLOUR '83
THIRD EYES/COSMOS UNIVERSAL BAND '7?
SMILE/NAT KING COLE '54
DEDICATED TO THE ONE I LOVE/山下達郎 "ON THE STREET CORNER 3" '99
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■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムのレコーディング中。歌入れを終えてコーラスをやってる最中だとか。

・ニュー・アルバム
先週新聞広告が出て発売日が8月10日と決定した。6年ぶりのアルバムとなる。昨年発売を延期したアルバム『WooHoo』。仕切りなおしということでタイトルを変更して『Ray Of Hope』というタイトルになったそうだ。いろいろと世の中の情勢を鑑みて『WooHoo』だと軽い感じがして、真摯な、誠実なタイトルにしようと思ったんだとか。内容も詩を変えたり手を加えてるという。

・DREAMING GIRL
リクエストはバラついてるがこの季節なので1996年のシングル「DREAMING GIRL」。

・棚からひとつかみ
ニュー・アルバムがラスト・スパートなので今週も先週に引き続いて「棚からひとつかみ」。恒日頃から買ったシングル、CDをデジタル・プログレッシングしていて、こういうときのための素材のストックを持ってるそうだ。先週よりさらにディープでマニアックな「棚からひとつかみ」。

・NOW THAT YOU'VE GONE
先週の放送で好評だったコニー・スティーブンス。「NOW THAT YOU'VE GONE」は1965年、全米35位。アーニー・フリーマンのアレンジ、ジミー・ボーエンのプロデュース。もともとはシャンソン。

・曲先か詩先か?
リスナーからの質問で「達郎さんの曲は歌詞からできるのですか? メロディからできるのですか?」。
「私は70%メロディであります。メロディのほうが優先です。でも最近は詩のアウトラインを考えてから曲を書くような具合になってきてますね。歳のせいでしょうかね。あとはご時世と言いましょうか。そういうようなのがありますが」と達郎さん。

・メロディ先か伴奏先か?
また別のリスナーから同様の質問で「山下さんの曲はメロディがきれいなのでメロディを先に作るのでしょうか? それとも伴奏から作るのでしょうか?」。
「私もオケ作ってメロディを後から考えるというのはよくあります。もともとアメリカとかイギリスの音楽のメロディ・ラインを借りているので、日本語を乗っけるのをひじょうに苦労するメロディ・ラインなので、詩と曲をあんまり優先しますとですね、グルーヴがでないということがよくありますので、先にパターンを作ってグルーヴを確保してから、それに合うメロディを後から考えるというよくある方法でありますけれど。そういうふうなやり方で曲を作ることもあります。もう人によってそれぞれですね。ギターの弾き語りでストリートでやってる人はギター一本で作ればいいですけれど、私たちみたいなフォー・リズム、ファイブ・リズム、リズム・セクションでやるときには、そのアレンジに合ったメロディ・ラインというものが自ずと違ったものになってきますので、そういう作曲の技法ってものはあります。オフコースに限らず、私に限らずそういう手法をとってる人はたくさんいます。今、R&B系の人はトラック先に作ってからメロディをハメるという、そういうようなものもあります」と達郎さん。

・NEVER LOSE, NEVER WIN
チェーン・リアクションは黒人三人組のいわゆるUKソウルの範疇に入るグループ。1977年のアルバム『INDEBTED YOU』が2005年にCD化された。番組でかけようと思いながら、あっという間に時間が過ぎて、こういうときにしかかけられないので持ってきたのが「NEVER LOSE, NEVER WIN」なのだそうだ。もともとはジャマイカ出身のレゲエのミュージシャン。'70年代のブラコンのブームに乗って、たぶんこういうのをやれと言われてやらされてしまったんじゃないかと達郎さん。

・GEMINI LADY
ロン・ヘンダーソン&チョイス・オブ・カラーはノースキャロライナ出身のヴォーカル・グループ。'70年代の当時は評価されなかったが、CDでの再発とクラブ・カルチャーのおかげで再評価されて、シングルの値段が上がってるグループの一つ。1983年の「GEMINI LADY」は2000年代にCD化、2006年にアルバムがCD化。イントロのギブソン系のギターのイントロが達郎さん好みだとか。
こうした当時は無名のシングルを掘り出してくるのはイギリスのコレクター、もしくはクラブのDJだとか。クラブのDJたちはオリジナル・シングルをかけるのでクラブ・シーンでこういったシングルを「レアグルーヴ」と呼んでいる。

・THIRD EYES
この曲は完全にレア・グルーヴの典型。現代のオークションの世界では最も高いものの一枚。最近見た中では3千ポンド、40万円くらいになってたとか。しかし、リイシュー・シングルというものがあるので手軽に聴くこともできる。ちなみに達郎さんはリイシューで10ドルだったとか。
どこの誰だかよくわからないというコスモス・ユニヴァーサル・バンドの'70年代のレコーディング作品「THIRD EYES」を話の種に。

・JOY 1.5
'90年代にシングルのカップリングで発表されたライヴ・テイクはほとんどが未アルバム化。今回新たにリマスタリングしてニュー・アルバム『Ray Of Hope』の初回限定盤ボーナス・ディスクにまとめて収録して『JOY 1.5』とするそうだ。今後の『JOY 2』にはこれまでCD化されてないブランニューのライヴ・テイクをメインにする方針だとか。特設サイトがワーナーで開設されている。
http://wmg.jp/tatsuro/

・SMILE
リスナーからのチャップリンの「SMILE」にリクエスト。1936年の映画『モダン・タイムス』の挿入歌。チャップリン自身による作曲。
今日は1954年のナット・キング・コール。レコード・ヒットはこれが最初だった。アレンジはネルソン・リドル。

・DEDICATED TO THE ONE I LOVE
伊東四朗一座と三宅裕司さんの熱海五郎一座との合同公演を赤坂ACTシアターで観たというリスナーからのお便りで、ゲスト出演した真矢みきさんがカーテンコールで登場する際に達郎さんの「DEDICATED TO THE ONE I LOVE」がながれたそうだ。この公演は達郎さんも観に行きたいそうだが、レコーディング中なので行けないとか。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月12日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
06月19日は、「山下家の雨の歌でリクエスト」
http://www.smile-co.co.jp/tats/

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