Motoharu Radio Show #046

2010年06月16日 | Motoharu Radio Show

2010/06/15 OnAir - 3rd. Week
01.The Supremes:You Can't Hurry Love
02.The Drifters:Ruby Baby
03.Carole King & James Taylor:It's Too Late (Live)
04.佐野元春:レインガール
05.Steely Dan:Do It Again
06.Squeeze:Black Coffee in Bed
07.Peggy Lee:The Man I Love
08.Carpenters:(They Long to Be) Close to You
09.Led Zeppelin:Stairway to Heaven
10.Elton John:Your Song
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■内容の一部を抜粋
・ソングライター・チームの特集
今夜は元春の好きなソングライター・チームの特集。

・You Can't Hurry Love
'60年代、モータウン・レーベルを支えたソングライター・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドの曲。シュープリームスの1966年のNO.1ヒット。邦題「恋はあせらず」。

・Ruby Baby
'50年代、アトランティック・レーベルR&B黄金時代を支えたソングライター・チーム、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーによる作詞作曲。ドリフターズの1956年のヒット。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジェイミー・リデル『Compass』、ジェイコブ・ディラン『Woman & Country』、そしてジェームス・テイラー&キャロル・キング『Live At The Troubadour』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジェームス・テイラーとキャロル・キング『Live At The Troubadour』。

・ジェームス・テイラーとキャロル・キング
先日、日本でジェームス・テイラーとキャロル・キングのジョイント・コンサートがあった。今回のツアーではダニー・コーチマー、リーランド・スクラー、ラス・カンケル、というアメリカ西海岸を代表するミュージシャンがバンドとして一緒にやっている。とてもプレイヤビリティの高いミュージシャンたち。
「彼らの演奏、本当に素晴らしいので、これからミュージシャンを目指そうという人がいたら是非参考にしてみてください」と元春。
ジェームス・テイラーとキャロル・キングは'70年代からの盟友。互いに曲を提供して、互いのレコードでセッションする。長い月日を経て、そこには男性女性という関係を超えた人としての、またミュージシャンとしての温かい交流を感じる。そして彼らの仲のいい姿というものが、それを見ているみんなに勇気を与える。それはとても素晴らしいこと。ジェームス・テイラーとキャロル・キングは'70年代初め、シンガー・ソングライター・ブームを起こした頃、一緒にツアーをしている。そして一昨年二人はロサンジェルスのトルバドール・クラブというライヴ・ハウスで久し振りに共演をしたのが、今回のワールド・ツアーに繋がったとのこと。そのライヴの模様を記録したアルバム『Live At The Troubadour』から「It's Too Late」。

・レインガール
リスナーからのリクエスト。
元春の曲で「雨」をテーマにした曲。1993年のアルバム『The Circle』から。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「海辺つくり研究会」。2001年から東京湾を中心に海辺の保全活動をしている。かつては東京湾にも広がっていた水草アマモ。アマモが育つ場所はたくさんの魚たちのゆりかごとなる。そんなアマモ場を再生しようと苗の育成や種まきを行い、一年を通じて見守っている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Do It Again
ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーはスティーリー・ダンの二人として知られている。彼らの'70年代のレコードから。

・ラモント・ドジャーの回想録
今夜一曲目にかけた「恋はあせらず」はエディ・ホーランド、ラモント・ドジャー、ブライアン・ホーランドによる作詞作曲、プロデューサー・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドの作品。作詞を担当していたラモント・ドジャーは自分の回想録で「イタリア系の女の子を好きになって、その後、何年も彼女宛の詩やラブレターを書いて、気が弱くてラブレターは出せなかった。自分の初期の歌は全て彼女についてのものなんだ」と話している。
「そうなんですね。歴史に残る偉大な曲も、とっかかりは意外と身近なところから生まれてくるんですよね」と元春。

・Black Coffee in Bed
'80年代のレノン=マッカートニーといわれたクリス・ディフォード&グレン・ティルブルックはUKのグループ、スクィーズのメンバーだった。

・The Man I Love
ビートルズでいえばレノン=マッカートニー、スティーリー・ダンでいえばドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー、スクィーズでいえばクリス・ディフォードとグレン・ティルブルック。彼らはバンドというグループの中にいるソングライター・チームということになる。一方で裏方に徹したソングライター・チームもいる。例えばこの二人。二十世紀を代表するソングライター・チーム、アイラ・ガーシュインとジョージ・ガーシュイン。二人は兄弟。作詞を担当しているのがアイラ・ガーシュイン、作曲がジョージ・ガーシュイン。1920年代に活躍したソングライター・チーム。今いわゆるスタンダード・ナンバーといわれる名曲はかなりの数、このガーシュイン兄弟が書いている。主にオペラやミュージカル向けに書いた曲が多い。「But Not For Me」、「I Got A Rhythem」、「ポーギーとベス」、「サマータイム」といった名曲。今夜はその中から「The Man I Love」邦題「私の彼氏」。歌はペギー・リー。歌の中で「いつか私の愛する人がやってくる/たくましい私の愛する人/日曜日? 月曜日? たぶん火曜日?/私は愛する人がやってくるのを待っている」。

・(They Long to Be) Close to You
バート・バカラックとハル・デイヴィッドの作詞作曲。カーペンターズのヒット・レコード「(They Long to Be) Close to You」。

・ティン・パン・アレイ
こうしたソングライター・チームの特集ではキャロル・キングとジェリー・ゴフィンを代表としたティン・パン・アレイ系のソングライターが取り上げられる。ニューヨークのブロードウェイでミュージカル関係の出版社が集まっている一角のことをティン・パン・アレイという。場所でいうとブロードウェイと51番街の辺り。ここに音楽出版社が集まってる建物ブリルビルディングがある。元春もニューヨークにいた頃よく行ったという。'50年代、'60年代にはこのブリルビルディングで多くのソングライターたちがしのぎを削り作詞作曲をしていた。例えばキャロル・キングとジェリー・ゴフィン、バート・バカラック、フィル・スペクター、エリー・グリニッチ、バリー・マンといったソングライターたち。キャロル・キングは当時を思い出してこんなふうに語っている。「作曲家はピアノしか入らない小さな部屋に缶詰になって毎日ひたすら曲を書いてました。プロデューサーがスマッシュ・ヒットが必要だといえば、みんなそれぞれの小部屋に戻って曲を書きました。次の日にはその曲を持ってオーディションを受ける。ビルの中のプレッシャーは本当に恐ろしかった」。歴史に残る数々のヒット・ソングはこうした厳しい競争の中から生まれてきたといえる。

・Stairway to Heaven
ロック・バンドの中のソングライター・チーム。ブリティッシュのロック・バンドに目を向けると素晴らしいのがこのグループ、レッド・ツェッペリン。ジミー・ペイジとロバート・プラントのコンビ。1971年のレコードはロック史上に残る名曲のひとつ。邦題は「天国への階段」。

・Your Song
エルトン・ジョンとバーニー・トーピン が作詞作曲した曲。曲の中ではこんなふうに歌っている。
「お金がないから大きな家は買えないけれど/君のために僕が作ったこのささやかな歌/君にあげる/君がいてくれる人生/なんて素晴らしいんだろう」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
コメント
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