2010/06/08 OnAir - 2nd. Week
01.Rod Stewart:Have You Ever Seen the Rain
02.佐野元春:雨の日のバタフライ
03.Jakob Dylan:Nothing But the Whole Wide World
04.Jack Johnson:You and Your Heart
05.ALO:Big Appetite
06.The Byrds:Ballad of Easy Rider
07.Chicago:25 or 6 to 4
08.Chicago:Does Anybody Really Know What Time It Is?
09.Blood, Sweat & Tears:Spinning Wheel
10.Tower Of Power:What Is Hip?
11.Van Morrison:Domino
12.佐野元春:サニーディ
13.Stevie Wonder:Stay Gold
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■内容の一部を抜粋
・Have You Ever Seen the Rain
オリジナルはクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル。ロッド・スチュワートによるカヴァー・ヴァージョン。この曲が作られた時代背景を見てみると、ここで歌われてる雨というのは、空から降ってくる爆弾の火の粉のことだろうという解釈がある。
・雨の日のバタフライ
リスナーからのリクエスト。1989年のアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』から。
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジェイミー・リデル『Compass』、ジェイコブ・ディラン『Woman & Country』、そしてジェームス・テイラー&キャロル・キング『Live At The Troubadour』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジェイコブ・ディラン『Woman & Country』。
・ジェイコブ・ディラン
ジェイコブ・ディランの父親はボブ・ディラン。前妻のサラ・ディランとの4人の子の末っ子として生まれている。21歳のときにウォール・フラワーズを結成してこれまでに5枚のアルバムを出した。その後ソロ活動に入って、現在は父親と同じコロンビア・レコードと契約している。ニュー・アルバム『Woman & Country』はジェイコブ・ディランにとって2作目のアルバムとなる。レコーディング・プロデューサーはT-ボーン・バーネット。アメリカのルーツ音楽を現代的にプロデュースするのがとても上手なプロデューサー。「今一番腕の確かなレコーディング・プロデューサーだと思います」と元春。ゲスト・ヴォーカルにニーコ・ケース、ケリー・ホーガンといった新しい世代のカントリー・シンガーが参加している。「そうですね。シンガー・ソングライターとしてのジェイコブ・ディラン。父親と同じようによい言葉とよい声を持ってます」と元春。今日紹介する「Nothing But the Whole Wide World」では「手に入れるのは広い全世界だけ/ほかには何もない/どんな結果になろうともこの境界線を越えてゆく」と歌っている。
・梅雨
梅雨の時期、湿気が強いとギターにしてもドラムにしても音の鳴りがよくないので、この時期のレコーディングはできるだけ避けたいところだが、ジャック・ジョンソンとALOの新しいアルバムはよい音をしていると元春。
・デニス・ホッパー
米国の俳優デニス・ホッパーが亡くなった。
「僕は個人的に好きな俳優でした。記憶に残ってるのは1969年の映画『イージーライダー』。共演のピーター・フォンダとバイクでアメリカを横断するというストーリーでした。時代的にちょうどヴェトナム反戦の頃でヒッピー・ジェネレーションに支持された映画でした。その映画で監督・脚本・主演したデニス・ホッパー。先月、74歳で亡くなったとのこと。追悼として一曲かけたいと思います。映画『イージーライダー』のサントラ盤からザ・バーズ、曲はバラッド・オブ・イージーライダー」と元春。
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html
今週は東京都板橋区のホタル飼育施設。都会ではなかなか見ることのできなくなったホタルを二十年前から飼育、研究している。敷地内の温室に17メートルの人工的なせせらぎを作り、数万匹のゲンジボタルとヘイケボタルを育てている。六月七月にはせせらぎを市民に公開し、幻想的なホタルの光を楽しんでもらうと共に自然環境の大切さを伝えている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html
・25 or 6 to 4
番組後半はブラス・ロック特集。「ちょっと鬱陶しい梅雨時をごきげんな音楽で」と元春。
1970年のシカゴの「25 or 6 to 4」。邦題は「長い夜」。
・ブラス・ロック
「ブラス・ロック。簡単に言えばサキソフォン、トランペット、トロンボーンといった管楽器が入ったロック・サウンドのことです。それまで管楽器と言えばジャズとかR&Bの音楽ではよく使われていましたが、ロック・バンドにブラス・セクションが加わるというのは'60年代後半から'70年代にかけてのことでした。代表的なブラス・ロック・バンドといえばシカゴ、ブラッド、スエット&ティアーズ、チェイスといったバンドが挙げられます。ブラス・ロックの魅力といえば何といっても4ピースのバンドよりもまず迫力が違います。ビッグ・バンドのような派手なサウンドですよね。そして管楽器を使うことで音楽的に豊かな表現ができます。ジャズとロックが融合したような躍動的なサウンドがそこにあります」と元春。
ごきげんなブラス・ロックの名曲を3曲。シカゴの「Does Anybody Really Know What Time It Is?」、ブラッド、スエット&ティアーズの「Spinning Wheel」、タワー・オブ・パワーの「What Is Hip?」。
・Domino
'60年代後半から'70年代にかけて登場したブラス・ロックはシカゴ、ブラッド、スエット&ティアーズ、チェイス以降はこれといったバンドもなく、ひとつのジャンルとして終わっている。しかし'80年代に入ってレゲエとかスカといったサード・ワールドの音楽が注目されると再びこのブラス・セクションが戻ってくる。ブラス・セクションを使ったバンド・サウンドの中で元春が個人的に好きな曲がヴァン・モリソンの「Domino」。
・サニーディ
「'80年代。振り返ってみれば僕は自分のサウンドにブラス・セクションをよく使ってました。覚えてくれる人もいるかもしれませんが僕のヴァッキング・バンドであるザ・ハートランドと共に東京ビーバップというブラス・セクションがいました。トランペット、トロンボーン、サキソフォンという3管のセクションでした。彼らとセッションするのは楽しかったですね。僕のアイディアをとても上手に形にしてくれました。東京ビーバップをフィーチャーした曲は何曲もあるんですけれども、今夜はみなさんにこの曲を聴いてもらいたいと思います。曲は1990年のアルバム『Time Out!』からサニーディ」と元春。
・DaisyMusic
今月6月3日で元春が主催するレコード・レーベル「DaisyMusic」が6周年を迎えた。
「技術はどんどんアップデイトしていきます。僕もどうにか自分の新しい音楽を新しいやり方で伝えてゆくということ。工夫して楽しくやっていきたいと思います」と元春。
・ツイッター
「番組では全国リスナーのみなさんが楽しくつぶやきあえるツイッターの仕組みを使っています。今からURLをお知らせします。ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・Stay Gold
曲の中でスティービー・ワンダーはこんなふうに歌っている。
「人生は瞬く間に過ぎ去るもの/哀しさとやさしさに満ちている/全ては過ぎ去ってゆく/でも君の輝きは失わないで」。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/