Motoharu Radio Show #029

2010年01月13日 | Motoharu Radio Show

2010/01/12 OnAir - 1st Week
01.Diana Ross & The Supremes:The Happening
02.佐野元春 with The Heartland:ヤングブラッズ
03.John Mayer:Heartbreak Warfare
04.John Mayer:All We Ever Do Is Say Goodbye
05.Bob Dylan:Don't Think Twice, It's All Right
06.Bob Dylan:Mr. Tambourine Man
07.Bob Dylan:I Shall Be Released
08.Bob Dylan:Positively 4th Street
09.Bob Dylan:Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
10.Bob Dylan:Just Like a Woman
11.Bob Dylan:Forever Young
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・The Happening
「今年みなさんになにかステキなハプニングが起きたらいいなということで」と元春。

・ヤングブラッズ
新年ということでリクエストが殺到した。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月1月の「3PICKS!」はジョン・メイヤー『Battle Studies』、レジナ・スぺクター『Far』、そしてブラック・クロウズ『Before The Frost』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョン・メイヤー『Battle Studies』。

・ジョン・メイヤー
2001年にメジャー・デビュー。現在では米国のトップ・アーティストといっていいジョン・メイヤーの三十代最初のアルバムがリリースされた。ソングライターとしてまたギタリストとして素晴らしい才能を見せているが、そんな本格派ミュージシャンといったイメージとは別になかなか魅力的なキャラクターの持ち主だということ。とにかく頭の回転がいい人で、喋ったり、なにかものを書いたりするのが得意ということで、これまで「エスクァイア」という雑誌で自分のコラムを連載していたこともあるようだ。本人かなりユーモアのセンスがあるようで、テレビのいわゆるコメディ番組に出演したり、街のスタンダップ・コメディのライヴハウスに出演したり、相当コメディアンとしての才能も見せているようだ。新しいアルバム『Battle Studies』から「Heartbreak Warfare」と「All We Ever Do Is Say Goodbye」。 

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「ひこね自転車生活をすすめる会」。2002年から滋賀県彦根市で自転車を利用したエコ・プロジェクトを実施している。主な活動は自作の自転車タクシー、「彦根リキシャ」の運行。城下町の雰囲気に馴染むようデザインされ観光客の人気を集めている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・ボブ・ディラン特集
番組後半は3月に来日が決定しているボブ・ディランの特集。今週はディランのエバーグリーンな音楽の魅力を紹介。

・ボブ・ディラン
ボブ・ディランは今年で69歳。レコーディング・アーティストとしてデビューして50年という本当にリスペクトしていいアーティスト。「自分のことでおこがましいんですけれども僕は今年デビューして30周年を迎えました。しかしディランの50年という歴史の前では本当に赤子も同然という感じです」と元春。

・時代の代弁者
'60年代フォーク・シンガーとしてのキャリアから「Don't Think Twice, It's All Right」と「Mr. Tambourine Man」の2曲。この時期のディランの音楽はいわゆるフォーク・ミュージックというジャンルで語られている。ディランのお手本となったのはウディ・ガスリーやピート・シーガーといった一世代上のシンガー・ソングライターたちだった。テレビに出てくるポップ・ソングと違ってフォーク・ソングでは社会的な問題とか、人生の問題、そうしたどちらかというと真面目なテーマを取り上げて歌にしていた。ディランがデビューした'60年代初期というと時代的にちょうど公民権運動といってアメリカの人種問題が社会的に高まっていた頃。フォーク・シンガーたちは音楽と言葉を使って社会に抗議する歌、いわゆるプロテスト・ソングを書いた。1960年代の初期、ディランをはじめとしてピーター、ポール&マリー、ジョーン・バエズ、そうしたフォーク・シンガーたちが言ってみれば時代の代弁者と見なされるようになった。

・I Shall Be Released
「いつか僕は解放されたい」そんなタイトルが付いてる。この曲は多くのアーティストにカヴァーされている。

・'60年代中盤、音楽のスタイルを変えて
ディランは'60年代中盤になると世間が抱いてる自分のイメージがちょっと違うのではないかということで音楽のスタイルを変えてくる。時代的にビートルズがイギリスからデビューした頃。ビートの効いたポップでソリッドな音楽、ティラン自身もそうしたビート・ミュージックに刺激を受けた。楽器をアコースティック・ギターからエレクトリック・ギターに替えてステージに立った。古いファンからは「以前のディランはどこへ行ったんだ」、そんなふうに賛否両論の出来事だったようだ。'60年代中期のレコードから「Positively 4th Street」、「Most Likely You Go Your Way」、「Just Like a Woman」。

・僕らの音楽
今週15日(金)、フジテレビ系の音楽番組「僕らの音楽」に元春が出演して、ラブサイケデリコと一緒にディランの曲「Blowin' In The Wind(風に吹かれて)」をカヴァーする。
「今までディランの曲は好きでしたけれども、こうした公でカヴァーするのははじめてのことです。とてもいい機会をくれたラブサイケデリコに感謝したいです。ディランの音楽が好きだという方がいたら是非ご覧になってください」と元春。

・ボブ・ディランの音楽
「ボブ・ディランの音楽、僕も多感な頃に聴いていいなと思いました。最初はなんか変な声だなと思ったんでけれども、聴いていくうちにディランが歌ってる言葉がよく聴こえてきて、なにかこの人は強く訴えたいことがあるんだろうな、そんなふうに感じました。実際詩を読んでみると他のポップ・ソングにないテーマがあっていろいろと考えさせられました。あぁ言葉というのはこんなふうに聴いてる人たちに強く影響を与えるものなんだろうな、そんなふうに思いました。ポップ・ソングはそれまで子どもが聴く音楽なんて思われてました。しかしディランのようなシンガー・ソングライターが現れたことでポップ・ソングの可能性は一気に広がりました。現在ではビートルズと同じようにボブ・ディランの音楽は多くのアーティストに影響を与えています。そして聴き手にとってもディランのようなアーティストがまだ現役でちゃんと曲を作って歌ってる、このことがある種の人たちにとってとても大きな励みになっています。ディランというのはそのような存在じゃないか、そんなふうに思ってます」と元春。

・Forever Young
ディランが息子に思いを託した曲。立派な人になれますように、正直な人になれますように、いつでも真実を求め、どんなことがあっても怯むことのない、そのような人になれますように、と歌っている。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする