2016年03月13日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ"、"オーパス" '10
2. YOU DIDN'T HAVE TO BE SO NICE / THE LOVIN' SPOONFUL '66
3. A WORLD WITHOUT LOVE(LIVE) / PETER & GORDON '64
4. TELL ME WHEN / FREDDIE & THE DREAMERS "YOU WERE MAD FOR ME" '65
5. I'M IN LOVE / THE FOURMOST '65
6. DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING / GERRY & THE PACEMAKERS '64
7. I GOTTA KEEP MY BLUFF IN / FREDDIE HUGHES '69
8. THE STREET GOT MY LADY / BILL BRANDON '76
9. DREAMING GIRL / 山下達郎 "コージー"、"オーパス" '96
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は割りと直近で収録しているという。けっこう長いツアーをやってきて、3月のあたまから京都、金沢、新潟二日とまわってきたそうだ。「京都は初めてのロームシアター。京都会館が改修になりましてきれいになりました。30数年ぶりの京都でのライヴでございましたけれども。今回50回目のライヴでしたが、すさまじいという形容の(笑)、お客さんの盛り上がり方でございました(笑)。白眉でありましたですね。大阪のお客さんもすごいですけれど京都はホントにすごかったですね(笑)。お出でいただきましたみなさまありがとうございます」と達郎さん。今週は14日(月)が佐賀市文化会館、16日(水)は大分のiichikoグランシアタ、そして生まれて初めて三重に行って18日(金)が三重県文化会館。今回のツアーいちばんの強行軍。
・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/
・棚からひとつかみ
今週はレギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」。ワーナーから'60年代のブリティッシュのUKロックがどっと出たので、前半はそれを中心に。
山下達郎 : 東日本大震災5年経ちました。なかなか復興が思うように捗らないという情報がたくさん来ております。テレビなんかを見ましてもまだ18万人の方々が避難生活を送ってらっしゃいます。不自由な生活がもう5年以上続いております。まだ続くという説もありましてですね、なかなか各方面大変です。文句を言って批判するのは誰でもできますが、日本人がみんな力を出し合ってですね、自分の持分の中でできることを続けていくという、消極的かもしれませんけれども、私なんかはそうやって自分のライヴなり、なんなりで回してですね、少しでもお手伝いができればと考えております。
(お便りの紹介)
私、今年去年あたりライヴをやっていて、私自身も年を取ってきましたし、お客さんもだんだんお年を召してきましてですね、昔と歌の感じが違ってきてるといいましょうか、自分が歌を唄ってまして、昔は淡々としたといいましょうか、割とフラットな感じで、お客さんとですね、コール&レスポンスがありますが、最近は思い入れがすごく感じます。「希望という名の光」なんかを歌っていましてもですね、そうしたリアクションといいましょうか、昔より切実さといいましょうか、そういうものを気としてすごく感じる今日このごろであります。その分こっちもですね、いい加減な歌唄えないなというような、自分を律するといいましょうか、そういうような気をまた新たにしてですね、ライヴを続けております。引き続き残り10本ちょっとでございますけれども。お出でいただきますお客さま、お待ちしております。そういうわけで今日はたくさんリクエストいただきましたが、少しずつでもですね、各地の復興が進んでいくことを心よりお祈り申し上げております。もともとは2010年に発表した曲ですけれども、運命というのは不思議なものでありまして、震災以来いろいろなところでこの曲をですね、聴いていたというお便りをたくさんいただきました。ライヴの場でもそういうことをうかがいます。そういう歌となっていきます。人の心に少しでも届くように。希望という名の光。
・希望という名の光
・YOU DIDN'T HAVE TO BE SO NICE
ラヴィン・スプーンフルの1966年、全米10位、「DO YOU BELIEVE IN MAGIC」に続くセカンド・ヒットの「YOU DIDN'T HAVE TO BE SO NICE」。ラヴィン・スプーンフルの初期のレコードは音が悪くて、ステレオが変。この曲では真ん中にオケ、バンドがいて、ジョン・セバスチャンが左から出てくる。それで右からコーラスというめちゃくちゃ気持ち悪いステレオ。どうしょうもないのでオリジナル・シングルのモノラル・ミックス。これがトム・ダウドで録っていたらもっと歴史に残ったと思うんですが、と達郎さん。
イギリスのパーロフォン・レーベルがワーナーに転がり込んできて日本のディストリヴュートはワーナーミュージック・ジャパンになった。以来'60年代ブリティッシュ・ビートはこれでもかというぐらい出し続けている。いよいよ'60年代のブリティッシュ・ビートからピーター&ゴードン、ジェリー&ザ・ペースメイカーズ、そしてフレディ&ザ・ドリーマーズ、フォーモースト。今回はアメリカ盤仕様なのでこの仕様だとほとんどが日本初CD化となる。オリジナルの倍近い曲数をボーナス・トラックにしている。
・A WORLD WITHOUT LOVE(LIVE)
ピーター&ゴードンのデビュー・ヒットで、1964年の全英NO.1、全米NO.1、ポール・マッカートニーのペンになる「A WORLD WITHOUT LOVE」。邦題は「愛なき世界」。ボーナス・トラックにライヴ・ヴァージョンが入っている。1964年4月19日、ロンドンでのライヴ。
・TELL ME WHEN
フレディ&ザ・ドリーマーズはフレディがボードビリアンというか役者が半分入ってる人なので、ハーマンズ・ハーミッツと共にロック・ファンに全く人気がない。それでも当時はたくさんヒット曲がある。セカンド・アルバムの『YOU WERE MAD FOR ME』から「TELL ME WHEN」。先日の放送でアップルジャックスの「TELL ME WHEN」よりフレディ&ザ・ドリーマーズのほうが好きだと達郎さんが言ったのでこの曲。アップルジャックスの「TELL ME WHEN」のカヴァー。リアル・ステレオ・ヴァージョン。
・I'M IN LOVE
フォーモーストはリヴァプールの4人組のグループでブライアン・エプスタインがマネージメントを手掛けた。デビュー・ヒットの「HELLO LITTLE GIRL」はジョン・レノンが書いた曲で有名。達郎さんはセカンド・ヒットのほうが好きなので「I'M IN LOVE 」。1965年、全英17位。伊藤銀次さんが死ぬほど好きなグループ。
・DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING
ジェリー&ザ・ペースメイカーズの1964年、全米4位、全英2位の「DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING」。邦題は「太陽は涙が嫌い」。
・I GOTTA KEEP MY BLUFF IN
後半はソウルもの。フレディ・ヒューズはサンフランシスコで活動していた人。2010年にエースから全作品を集めたコンピレーションが出た。その中から1969年の「I GOTTA KEEP MY BLUFF IN」。
・THE STREET GOT MY LADY
ビル・ブランドンはアラバマ出身でマッスル・ショールズで名曲をたくさん出した。いわゆるサザン・ソウル系の人。1976年の「THE STREET GOT MY LADY」。ナッシュビルのレコーディング。
・DREAMING GIRL
少しずつ春の気配がしてきたので今日は明るめでこの曲。1996年のシングル「DREAMING GIRL」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2016年03月20日は、「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp