Sunday Song Book #1221

2016年03月06日 | Sunday Song Book

2016年03月06日プレイリスト
「ひな祭り・GIRL SINGER・GIRL GROUP特集」
1. 復活LOVE / 嵐 2月24日発売
2. BOBBY'S GIRL / MARCIE BLANE '62
3. HEY, LITTLE STAR / ANN-MARGRET '63
4. NEVER THROW YOUR DREAMS AWAY / JOANIE SOMMERS '66
5. GONNA MAKE HIM MY BABY / APRIL YOUNG '65
6. HE'S A LOVER / TUTTI HILL '64
7. WHAT AM I TO DO / THE PARIS SISTERS '62
8. DON'T LAUGH IF I CRY AT YOUR PARTY / TAMIKO '64
9. YOU LET HIM GO AWAY / LIZ VERDI '64
10. リンダ / アン・ルイス '80
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■内容の一部を抜粋
・近況
3月に入って相変わらずツアーは続いているが残りは13本になったとか。番組は前倒しで収録していて、ちょうど2月27日の中野サンプラザが終わったところで収録しているそうだ。「先週も申し上げましたがサンプラザ、一体いつどうなるかわからないのでですね(笑)、気合を入れてやりました。気合を入れてやったので、帰りに打ち上げで喋ってしまいまして、そうなるとてきめんでございます(笑)。ちょっとお聞き苦しいですけれど、まぁ命に別状ございませんですので。サンプラお出で下さいましたお客さまありがとうございました」と達郎さん。今週は3月8日(火)、9日(水)、新潟県民会館。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・ひな祭り・GIRL SINGER・GIRL GROUP特集
毎年ではないけれど3月のあたまのこの時期、番組ではひな祭りにちなんでガール・シンガー、ガール・グループの特集を組んでいる。いわゆるガール・シンガー、ガール・グループというのは'60年代初期のアメリカのいわゆるアイドル歌謡のことを指すそうだ。2016年になると半世紀以上も前の事になるが音が残っているので今でも聴くことができる。根強いファンが沢山いるのでサンデー・ソングブックは「ひな祭り・GIRL SINGER・GIRL GROUP特集」。ネタはたくさんあるという。

・復活LOVE
嵐の2月24日発売のシングル「復活LOVE」。「テレビでダンス付きでお聴きをいただくとまた格別でございますが、こっちはラジオなので今日も音をお聴きいただきたいと思います」と達郎さん。作詞:竹内まりや、作・編曲:山下達郎。

・BOBBY'S GIRL
アメリカの'60年代初期にアイドル・ブームがあって、十代の女の子がたくさん出てきて、たくさんヒット曲がある。アメリカン・ポップスの全盛期で、ビートルズをはじめとするブリティッシュ・インヴェイジョンで、イギリス勢が大挙して押し寄せるまでは、ミドル・オブ・ロードのポップスの黄金時代があった。
マーシー・ブレインはブルックリン生まれ。ハイスクールを卒業したときにスカウトされて18歳でデビュー。「BOBBY'S GIRL」は1962年、全米3位のヒットになった。2005年ぐらいに出たCDがリアル・ステレオだった。

・HEY, LITTLE STAR
アン・マーグレットはスウェーデン生まれの女優、ダンサー。いちばん有名なのはエルヴィスとの共演で『VIVA LAS VEGAS』。アカデミーにも何度もノミネートされてる。たいへんダンスの上手いグラマーな女性。デヴィッド・ゲイツがアン・マーグレットに書き下ろした1963年の「HEY, LITTLE STAR」。彼女はこのとき22歳。

・NEVER THROW YOUR DREAMS AWAY
ジョニー・ソマーズがワーナーを辞めてコロンビアに移籍したときの作品にいいものがあるそうだ。2013年にコロンビア時代のアルバム『COME ALIVE!』がボーナス・トラック付きで発売された。達郎さんはボロボロのシングルしか持ってなかったが、そのアルバム『COME ALIVE! : THE COMPLETE COLUMBIA RECORDINGS』にはボーナス・トラックとしてアルバム『COME ALIVE!』時代のシングルが全部付いて、しかもリアル・ステレオで収められていたという。1966年のシングルで「NEVER THROW YOUR DREAMS AWAY」。作曲はジョー・レヴィン。アレンジはモート・ガーソン。

・GONNA MAKE HIM MY BABY
エイプリル・ヤングはフィラデルフィアのモデル。コロンビアで4枚のシングルを出している。フィラデルフィアの大プロデューサー、ジェリー・ロスの奥さんで、歌があまり上手くなくてもレコードが出せるという感じで、作家陣も豪華だった。1965年の「GONNA MAKE HIM MY BABY」はアンダース & ポンシアの作品。アレンジはジョー・レンゼッティ。プロデューサーはジェリー・ロス。達郎さんはジェリー・ロスの作る作品にものすごい影響を受けているとか。このエイプリル・ヤングのシングルも'80年代に必死になって探したけれど、とにかく高かったし、ようやく手に入れたシングルはボロボロで音がかろうじて聴けるというシロモノだったという。最近はCDで手軽にいい音で聴けるいい時代になったと達郎さん。

・HE'S A LOVER
デトロイトのエーロックというレーベルからたった一枚出たシングル「HE'S A LOVER」(1964年)。歌っているのはトッティ・ヒルというのかタッティ・ヒルというのかTUTTI HILL。ノーザン・ソウル系でイギリスではめちゃくちゃ高いが、最近ではこういうものでもCDで聴ける時代になった。曲を書いてプロデュースしているのはロナルド・ミラーとリー・ポーター。この曲はのちにメアリー・ウェルズがカヴァーして、そのシングルも高いそうだ。

・『PLEASURE』と『COLORS (with Horns &Strings) 』ハイレゾ配信
達郎さんのツアーに参加しているサックスの宮里陽太さんのアルバム『PLEASURE』(2014年発売)と、アルバム『 COLORS (with Horns &Strings)』(2015年発売)の2枚が3月2日より配信及び、「ハイレゾリューション・オーディオ音源(96kHz/24bit FLAC)」配信がはじまった。通常配信はiTunes、レコチョクほか、ハイレゾ配信はmora、e-onkyoほかで配信中。詳しくはワーナーの宮里陽太スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/artist/miyazatoyota/news_68919.html

・眠るときの音楽
リスナーから「達郎さんは寝るときに音楽を聴きますか?」という質問。
「わたくしはヘッドフォンかけたまましばしば、というかほとんどそれで寝てしまいます。ツアーのときは(笑)、特にそうですね。ヘッドフォンが枕代わりというですね。危ない世界でございます」と達郎さん。

・WHAT AM I TO DO
フィル・スペクターのプロデュースで名高いパリス・シスターズ。1962年のシングル「LET ME BE THE ONE」のB面「WHAT AM I TO DO」。長らくCDにならなかったが2007年のCDでようやく聴けるようになった。ザ・パリス・シスターズはプリシラ、アルベス、シェリルの三姉妹。9歳の頃から芸能界で活動していてクラブで歌ってるところをレスター・シルにスカウトされてデビュー。「I LOVE HOW YOU LOVE ME」という大ヒットをモノにした。「WHAT AM I TO DO」はドク・ポーマスとフィル・スペクターの共作。

・YOU LET HIM GO AWAY
レコード・コレクターズ誌の「私の収穫」に今年もリクエストが来ているそうだ。達郎さんはこのところジョージ・カーものを選んでいる。2015年は「YOU LET HIM GO AWAY」。ジョージ・カーが曲を書いて歌っているのはタミコ。山下家の犬と同じ名前だとか。タミコはのちのタミコ・ジョーンズ。彼女は日本人の血が入ってるのでタミコという名前が付いている。1964年にアトコで出したシングル「YOU LET HIM GO AWAY」。この当時、ジョージ・カーはモータウン系のスタッフ・ライターをやっていた。ジョージ・カーのサウンド・エフェクター好きがもうこの時代からはじまっていて、電話の音ではじまるといういかにもジョージ・カーらしい一曲。

・YOU LET HIM GO AWAY
「YOU LET HIM GO AWAY」。イギリスのノーザン・ソウル界ではこのシングルも異常に高い。達郎さんはずいぶんと若い頃に3ドルぐらいで手に入れたとか。歌っているのはリズ・ヴェルディ。CBSからこれ一枚しか出していない。1964年のシングルで彼女はこのとき17歳。17歳にしてはとても大人びた声で、曲を書いてるのは妹のB・ヴェルディと資料には書いてあるそうだ。

・リンダ
アン・ルイスさんの1980年のヒット・シングル「リンダ」。作詞作曲はまりやさんでコーラスは達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年03月13日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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