Sunday Song Book #1216

2016年01月31日 | Sunday Song Book

2016年01月31日プレイリスト
「『冬』で棚からひとつかみ」
1. WINTER LOVERS / 竹内まりや "ボナペティ!" '01
2. A HAZY SHADE OF WINTER / SIMON & GARFUNKEL '66
3. COLD, COLD WINTER / THE PIXIES THREE '63
4. OUR WINTER LOVE / THE LETTERMEN "WARM" '67
5. FADED LOVE AND WINTER ROSES / HANK WILLIAMS '47
6. COLDER THAN WINTER / VINCE GILL "THE THINGS THAT MATTER" '85
7. I WISH IT WERE SUMMER / THE CHORDIALS '64
8. SUNNY WINTER / CAROL & CHERYL '65
9. シェットランドに頬をうずめて / 竹内まりや "ヴァラエティ" '84
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■内容の一部を抜粋
・近況
ライヴ明けでちょっと声が嗄れてるそうだ。今週は直近の収録とのこと。今回は長丁場の旅で高松、神戸、大阪と回ってきたとか。「それぞれの場所のお客さま、ありがとうございました。おかげさまでライヴもですね、3/5ぐらい消化いたしました。明日2月1日は八戸へまいります。今週は東北、2月1日月曜日が八戸市公会堂、青森ですね。今週の金土、2月5日、6日、宮城でございます。仙台、旧宮城県民会館、東京エレクトロンホール宮城。八戸、仙台の方、お待ち申し上げております」と達郎さん。ツアーは八戸で40本目、残り25本になる。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・『冬』で棚からひとつかみ
「先週の番組ですと、なんか暖冬とか(笑)、マヌケなこと言っておりましたが、むちゃくちゃ寒かったですね(笑)。今日も予報では東京あたりは寒くなるという予報が出ておりますが。暖かくなったり寒くなったり忙しい季節でございます。インフルエンザも流行っておりますので、わたくしのライヴのスタッフもですね、インフルエンザで隔離されておりまして。風邪、インフルエンザ、くれぐれもみなさま、お気をつけください」と達郎さん。今週は「冬」、"WINTER"、で棚つか。「春」と「秋」はこれまでやったことがあるものの「冬」はやったことがないそうだ。

・WINTER LOVERS
達郎さんの冬の歌は「クリスマス・イブ」くらいしかないとか。圧倒的に夏系が多いということが自分でわかったそうだ。「WINTER LOVERS」は昨年の夫婦放談でかからなかったのでリクエストが集まったという。竹内まりやさんの「WINTER LOVERS」。

・A HAZY SHADE OF WINTER
サイモン&ガーファンクルの1966年のシングル「A HAZY SHADE OF WINTER」は全米13位。邦題は「冬の散歩道」。バングルスのカヴァーでも後に有名になった。この時代のサイモン&ガーファンクルはウェスト・コーストのレコーディングで、バランスとかステレオのミックスが過渡期であんまり音が良くないそうだ。シングルで、モノラルで聴いたほうが圧倒的に音圧があるとか。CD化されてるものでモノラルはないから、ラジオ・プレイ用にデジタル・プロセッシングして現代的な音圧にしたけれど、あんまり満足した出来になってないという。

・COLD, COLD WINTER
'60年代初頭のいわゆるガール・グループ・エリアから。フィラデルフィアの十代の女の子三人組、ザ・ピクシーズ・スリーの1963年の「COLD, COLD WINTER」。全米79位。「曲を聴くとああそうかと思います」と達郎さん。作詞作曲とプロデュースはデヴィッド・ホワイトとジョニー・マダラー。マダラー/ホワイトはダニー&ザ・ジュニアーズで多くのヒットを持っている。

・OUR WINTER LOVE
「OUR WINTER LOVE」はピアニストのビル・パーセルが1963年にベスト10ヒットを出して、これをレターメンが1967年のアルバム『WARM』でカヴァーしてシングル・カットもされた。こちらは全米72位。もともとはインストだが、それに歌詞をつけた。ビル・パーセルのオリジナル・ヴァージョンはCD化されておらず、LPはどう努力しても音が悪い、盤質も悪いそうだ。レターメンのほうがアレンジの出来がいい。寒い季節にはほんわかする名曲、名アレンジ。レターメンのスタイルにしては珍しくトップがメロディをやってるので聴きやすいとか。アレンジはペニー・ボトキン・ジュニア、プロデュースはスティーヴ・ダグラス。

・FADED LOVE AND WINTER ROSES
「FADED LOVE AND WINTER ROSES」はカール・スミスというシンガーが1968年にヒットさせたナンバー。この曲について調べたら1947年にハンク・ウィリアムスがレコーディングしていた。CDで仕入れたら素晴らしい歌だったので今日はハンク・ウィリアムスの歌で。「消えた愛と冬の薔薇は僕の記憶の中で咲いている」という歌詞。「ハンク・ウィリアムスは声が哀しい」と達郎さん。

・COLDER THAN WINTER
ヴィンス・ギルはピュア・プレイリー・リーグのリード・ヴォーカルからソロになった。'80年代はあんまりヒットがない。ソロ初期の1985年のアルバム『THE THIGS THAT MATTER』の中からギターのきれいな「COLDER THAN WINTER」。

・I WISH IT WERE SUMMER
逆説的な歌。歌ってるのはザ・コーデュアルズ。1964年、ビッグトップ・レーベルで出したシングル1枚しか確認されてない。ニュージャージーのヴォーカル・グループということが資料には書いてあるがほとんど何もわかってない。曲を書いてるのはビル・ジャイアント、バーニー・バウム、そしてフローレンス・ケイ。この人たちはいろいろ人たちに書いていて、いちばん有名なのはエルヴィスの「(YOU'RE THE) DEVIL IN DISGUISE」、邦題「悲しき悪魔」。ひょっとしたらこの人たちがトーケンズのように幽霊グループをでっち上げてやってるのかもしれない。

・SUNNY WINTER
歌ってるのはキャロル&シェリル。キャロルはフィル・スペクターのグループ、テディ・ベアーズの「TOO KNOW HIM IS TOO LOVE HIM」のリード・シンガー、キャロル・コナーズ。後に作曲家としていろいろなところで活躍している。いちばん有名なのは「ロッキーのテーマ」。そのキャロル・コナーズと姉妹のシェリル・ゴーマが1965年にコルピクス・レーベルから出したのが「SUNNY WINTER」。未だCD化されておらずオリジナル・シングルからデジタル・プロセッシングで。

・お鍋
リスナーから「冬といえばお鍋ですが、達郎さんはどんなお鍋がお好みですか?」という質問。
「私、正直言いまして、鍋あんまり好きじゃないんです。みんなで突くって言いますでしょ。これはあなたの分とちゃんと分量が、私のための分量が決まってるものが好きなんです。ひとりっ子っていうのはそういう傾向が多いんです。鍋をみんなで突くと、お前、肉ひとりで取ってるだろと揉めごとが起こるのが嫌いなので。鍋、あんまり。すいませんね。鍋、何が好きかと問われればですね、きりたんぽとか、そういうアレでございますかね。すごいですね」と達郎さん。

・シェットランドに頬をうずめて
まりやさんの1984年のアルバム『 VARIETY』のラストに収められていめ「シェットランドに頬をうずめて」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年02月07日は「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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