Sunday Song Book #995

2011年11月06日 | Sunday Song Book

11月06日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. マーマレード・グッドバイ / 山下達郎 "僕の中の少年" '88
2. OUTCAST / THE ANIMALS '66
3. LUCKY LIPS / RUTH BROWN '57
4. JUST ONCE IN MY LIFE / THE RIGHTEOUS BROTHERS '65
5. WITH YOU / THE MOMENTS '76
6. THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING / THE BEACH BOYS "LIVE IN LONDON" '70
7. CRAZY WORDS, CRAZY TUNE / JIM KWESKIN & THE JUG BAND '68
8. あしおと / 山下達郎 "メロディーズ" '83
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
本日11月6日(日)に全国ホールツアー「JACCS PRESENTS 山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012」が初日を迎える。千葉県市川市の市川市文化会館から来年5月まで64本の長丁場のツアーがスタートする。番組は前倒しで収録しているので無事に通しリハが終わって初日を迎えてるはずと達郎さん。再開してスリー・シーズン目。声の調子も3年前と違って楽に出るようになったという。30代の頃にだいぶ戻ってきたとか。

・リクエスト
ツアーのリハーサルも追い込みなので今週も先週に引き続いて「リクエスト特集」。

・マーマレイド・グッドバイ
リクエストがバラけてるので今週はこの曲。1988年のアルバム『僕の中の少年』から。

・OUTCAST
1966年、デッカ・レーベル時代のアニマルズの作品。シングル「INSIDEOUT」(邦題「孤独の叫び」)のカップリング。のちに『ANIMALISM』というアルバムに収録された。デトロイトのR&Bの黒人デュオ、エディ&アーニーのカヴァー。長い間、オリジナルがわからなかったが'90年代に自力で見つけたと達郎さん。

・LUCKY LIPS
ルース・ブラウンは1950年代に活躍した女性R&Bシンガー。アトランティックのドル箱シンガー。リーバー&ストーラーのプロデュース、トム・ダウドのエンジニアリング。1957年、R&Bチャート6位、全米チャート25位の「LUCKY LIPS」。のちのクリフ・リチャードのカヴァーでも知られている。

・お酒を飲むときはご飯を食べないのですか?
リスナーからの質問で「お酒を召し上がるときはご飯を召し上がらないのでしょうか?」。
どういう食べ物屋に行ってもいちばん食ってる客の一人だと達郎さん。それを毎日やってると大変なことになるので適当に間引いてるとか。ここ数年は歩いてるという。

・JUST ONCE IN MY LIFE
フィル・スペクターの作品はソニー・ミュージックが契約を取ったようで、ロネッツ、クリスタルズなどが発売されている。1960年代の中期の作品は2011年だとマスターが劣化しているという感じが否めないと達郎さん。達郎さんが関わっていた1990年代に出ていればまだよかったと思うが、しかし今は円高なので安く手に入るからいいのかもしれないという話。まだCD化されてないライチャス・ブラザーズの作品からリクエストに応えて。今回はオリジナル・モノラル盤からデジタル・プロセッシング。1965年の全米9位の「JUST ONCE IN MY LIFE」。キャロル・キングとジェリー・ゴーフィンの作品。

・キョウタくんの質問
お馴染み埼玉県のイシワタリヒロオさんの息子さんのキョウタくんの質問コーナー。
「達郎さんは手術をしたことがありますか?」→「ありません。私は入院したこともありません」
「達郎さんの好きな楽器は?」→「もちろんドラムです」
お父さんからの質問。
「お使いのピアノのメーカーは?」
達郎「ビクターのピアノです(笑)。『RIDE ON TIME』がヒットしたときRCAの社長さんからいただいたピアノです。ボロボロですがそれですべての曲を作ってきたので捨てられません。今でもそれを使ってます。Bの音が出なくなっておりまして(笑)。ちょっと直そうと思ってます」

・WITH YOU
先日の「ツアー前哨戦・山下達郎ライブで棚つか!」でオンエアした「WITH YOU」のオリジナルにリクエスト。
ザ・モーメンツの1976年の「WITH YOU」。ソウル・チャート14位。

・リスナーからの質問
質問「達郎さんの好きなリイシューのレーベルは?」
達郎「ライノとエースですかね」

質問「このレーベル、音が良いとかあれば教えてください」
達郎「昔はどこも音が良かったんですけれども、最近はアナログ・マスターがへたってきてますので、どこも大変苦労してますね」

質問「番組内でゴールデン・カップスを見たとコメントしてましたが、ほかのGSで記憶にあるバンドはいますか?」
達郎「ビーバーズと、あとはアウトキャスト。これはかなり見ました。ビーバーズは七色の音を出すというギタリストの石間秀機さん。アウトキャストはキャンディーズの一連のヒット曲を書いております穂口さんだとか、あとは水谷公生さん、名手ギタリストですね。いろいろな優れたのちのスタジオ・ミュージシャンを輩出しております」

質問「'60年代、'70年代のアナログ盤はどうして甘いにおいがするのですか? においがするように加工してあるのですか?」
達郎「香料を入れてあるんですよ、あれは。なのでちょっと甘いにおいがするものだと思いますが。日本人はそういうにおいを嫌うので日本は香料をつけないということをむかし聞いたことがありますが。今度調べておきますね」

・THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING
フォア・フレッシュメンの結成当時からのメンバー、ボブ・フラニガンとロス・バーバが今年相次いで亡くなったそうだ。
リスナーからのリクエストでフォア・フレッシュメンの「THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING」をビーチボーイズがカヴァーしたヴァージョンのリクエスト。
もともとビーチボイズは歌詞を変えてカヴァーしていたそうだが、今回は1969年のロンドンでのライヴ・ヴァージョン。のちに1976年にライヴ・アルバム『LIVE IN LONDON』として発表した。その中に収録されたアカペラ・ヴァージョン。

・CRAZY WORDS, CRAZY TUNE
リスナーから珍しくジム・クエスキン & ジャグ・バンドにリクエスト。
'60年代初頭にニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジでフォーク・ムーブメントが起こり、1930年代に南部のジャグ・バンド(廃品を利用した楽器、モップのベースや金だらいや洗濯板のパーカッション、鍋の蓋のシンバルなどで、フォーク・ブルースを演奏するバンド)が大きなムーブメントになった。そのリーダー格がジム・クエスキンが率いるジム・クエスキン & ジャグ・バンド。ここからマリア・マルダーやジェフ・マルダーなどいろんな人が世に出ていった。ラヴィン・スプーンフルもその流れの中から結成された。達郎さんは二十歳前後の頃こういうジャグ・バンドが死ぬほど好きでよく聴いていたそうだ。1970年のベスト・アルバムからジム・クエスキン & ジャグ・バンド「CRAZY WORDS, CRAZY TUNE」。達郎さんはこれを聴いてやりたくなって19歳のときに作った自主制作アルバム『ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY』に入れたとか。ここから遡ってメンフィス・ジャグ・バンドとかも聴いたという。そういったルーツ・ミュージックのもとになったバンドだそうだ。

・バイビー
「まりやさんのアルバム『ユニバーシティー・ストリート』の最後でバイビーと言ってるのはアン・ルイスさんでしょうか?」というリスナーからの質問。
アン・ルイスさんだそうです。

・数原晋さん
リスナーから達郎さんがカヴァーした「バラ色の人生~ラヴィアンローズ」で口笛を吹いてる数原晋さんについての質問。
数原晋さんはトランペッターで口笛の名手。いつか口笛をお願いしょうと思っていたとか。達郎さんは全く口笛がダメなんだそうだ。

・あしおと
季節柄この曲にリクエストが集まった。1983年のアルバム『MELODIES』から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月13日はレギュラープログラム「棚からひとつかみ」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする