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Sunday Songbook Playlist

2007年02月18日 | Sunday Song Book

<02月18日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
明日のない恋/竹内まりや 3月7日発売ニュー・シングル
HIPPY HIPPY SHAKE/THE SWINGING BLUE JEANS '64
SWEET BABY/HARRY RAY "IT'S GOOD TO BE HOME" '82
MR. FIX-IT/JEFFREE "JEFFREE" '78
ANGEL/ELVIS PRESLEY "FOLLOW THAT DREAM" '62
BOY WONDER(WHO MADE GOOD)/COOL SOUNDS '72
I LOVE HOW YOU LOVE ME(STEREO VERSION)/THE PARIS SISTERS '61
アトムの子/山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディング
レコーディングは佳境に入ってきた。毎日、毎日スタジオ暮らし。とはいうものの歌舞伎を見に行ったり、人形浄瑠璃を見に行ったり、単館上映の映画のモーニング・ショーを見に行ったりして、刺激を受けているという。

・明日のない恋
3月7日発売のニュー・シングル。
日本テレビ系で火曜日の午後9時から放送されている「火曜ドラマゴールド」のテーマ・ソング。「火曜サスペンス」から長らく続いた火曜日のドラマ枠も今年の3月一杯で終了となるそうで、その最後を飾るテーマ・ソングとして、竹内まりやの新曲「明日のない恋」が1月9日より使用されている。かつて「火曜サスペンス」時代に竹内まりやは「シングル・アゲイン」(1989年)、「告白」(1990年)と2曲作品提供しているので、今回のシングル「明日のない恋」はプレミアム・エディションということで、この火曜ドラマ枠にゆかりのある懐かしい2曲のリマスター・ヴァージョンを足した3曲、それぞれのカラオケが付いて全6曲を収録している。それで1000円のお徳用パッケージ。

・HIPPY HIPPY SHAKE
スウィンギン・ブルージーンズはビートルズと同郷リヴァプール出身で、クラブでもいつも一緒にやっていた仲間だった。そして同じEMIと契約して1963年に出したシングルが「HIPPY HIPPY SHAKE」。全英チャート2位のヒット曲。元々はチャン・ロミオというメキシカン・アメリカンの人がオリジナルだったが、「HIPPY HIPPY SHAKE」といえばスウィンギン・ブルージーンズの代表曲として知られている。EMIはシングルにするつもりがなかったけれど、メンバーの強烈なアピールでシングルにしたところヒットしたという曰く付きの曲。全米チャートでも1964年に24位まで上がった。

・SWEET BABY
リスナーからのリクエスト。
モーメンツのリード・ヴォーカリスト、ハリー・レイ。今は亡きファルセットの名手だった。ハリー・レイのアルバム『IT'S GOOD TO BE HOME』は日本のP-Vineから1992年にCD化されたがすでに廃盤となっている。
「SWEET BABY」は1982年全米ソウル・チャート37位。途中で出てくる女性ヴォーカルはシルビア・ロビンソンで、プロデューサーだということだ。

・JBのお薦めCDは?
リスナーからの質問で「ジェームス・ブラウンの特集がよかったのでCDを買ってみようと思っています。何から聴けばいいのでしょうか?」。タツローさんは50周年記念の2枚組『50th Anniversary Collection』がいいと思いますよ、うまくまとまっているCDです、と答えた。

・MR. FIX-IT
ジェフリーはあまり有名ではないソウル・シンガー。元々はジェフ・ペリーという名前で何枚かシングルを出していた。1978年にジェフリーという名前でMCAからアルバムを1枚だしている。ここからシングル・カットした「MR. FIX-IT」が彼の唯一のソウル・チャートに乗ったヒット曲となった。1978年全米ソウル・チャート53位。カーティス・メイフィールドのレコードの現場にマーヴィン・ゲイが迷い込んだような作品。ウェスト・コーストのレコーディングで弦アレンジをしているのがジーン・ペイジ。「クラブ受けしそうな1曲」とタツローさん。

・ANGEL
リスナーからのリクエスト。
「ANGEL」はエルヴィス・プレスリーの映画『夢の渚』(1962年)で歌われる曲。それをクリフ・リチャードがカヴァーして日本でヒットした。アメリカではヒットしてない。曲を書いているのはシド・ペッパー、ロイ・ベネットのコンビ。「ブルー・レディーに赤いバラ」とか「G.I.ブルース」とか名曲をたくさん書いている。タツローさんはこの曲が好きで『On The Street Corner 3』でカヴァーした。
今回はオリジナル・ヴァージョンを、ということでエルヴィス・プレスリーの映画のサントラから。

・BOY WONDER(WHO MADE GOOD)
クール・サウンズはヤング・ハーツのメンバーだったジェームス・ムーアがリード・ヴォーカルをやっているディープ・ソウルのグループ。「BOY WONDER(WHO MADE GOOD)」は1972年にワーナーから出たシングル。

・コンサート中の出来事
リスナーから、とあるアーティストのコンサート中に、隣の席のカップルが喧嘩をやりはじめて、楽しい気分が台無しになったことがあった、というハガキを読んで。タツローさんは、ライヴでブレイク・ダウンした時に、ケイタイが鳴ったことがある、と話した。P.A.の近くだったので、スタッフがその側にいて見ていたら、「ピ、ピ、ピ」と鳴った瞬間に、周りのお客さんがその着信したお客さんをザンッと睨みつけて「殺すぞ」と言ったとか。ある日の大阪フェスティバルホールでの出来事だそうだ。どこまで本当の話かわからない(笑)とタツローさん。
*このエピソードは昨年の6月18日の放送でもはなしています。

・やさしい夜遊び
桑田佳祐さんが、JFN系毎週土曜日午後11時からのレギュラー番組「やさしい夜遊び」で、時々タツローさんのことをネタにして喋るらしい。先週の放送で「タツローさんは飲めば飲むほど巻き舌になる。芸風と違うところに行ってしまう」と話していたそうだ。
タツローさんは、池袋生まれなので、そんなに柄がいいことはない、パブリックなところではちゃんとしているが、飲めば「そんなオマエ、オレは...」って調子になると話した。
「ですけど、桑田さんだって、そのままそっくりお返ししようと思ったら、いくらだってネタはあるんですけど、私は敢えてそんなことは語らない。その節度といいますか、そういうものでございます。このあいだ桑田くんと飲んだんですよね(笑)。けっこう飲んだらそういうことになってしまいました(笑)。あの人、ホントにね、無垢な人で、いい人なんですよ、ホントに(笑)。だけど翌朝になると記憶が、私もそうですけどね、怪しくなるところが、不安になるところが、こういうこと言うんですよね、きっとね。照れ隠しですね」とタツローさん。

・I LOVE HOW YOU LOVE ME(STEREO VERSION)
リスナーからのリクエスト。
パリス・シスターズのフィル・スペクターがセッションしたコンプリート盤『The Complete Phil Spector Sessions』がリリースされた。この中にバリー・マン、ラリー・コルバーが書いた「I LOVE HOW YOU LOVE ME」のリアル・ステレオ・ヴァージョンがボーナス・トラックとして収録されていて、ミックスしたのがトム・モールトン。

・アトムの子
リスナーからのリクエスト。
このリスナーの人は、昨年、事故で小2の息子さんを亡くされたという。まだ半年しか経っていず悲しみが癒えないのだとか。その息子さんが幼稚園児だった頃、家族で日曜日に、親戚の家にクルマで遊びに行って、その日は事情があって、息子さんと二人だけでクルマに乗って帰ることになったそうだ。母親がいないことで寂しがる息子さんを励まそうとしていたら、「お父さん、タツローのラジオやってるんじゃない?」と教えられ、その後はラジオを聴きながら移りゆく風景を楽しみながら帰ったのだという。
自分と息子との関係の中にも、タツローさんの存在があるのだと、この番組を聴く度にそのことを思い出す、と書いてあった。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
02月25日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」