Sunday Songbook Playlist

2007年02月11日 | Sunday Song Book

<02月04日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
明日のない恋/竹内まりや 3月7日発売ニュー・シングル
LOVIN' THINGS/THE GRASS ROOTS '69
DON'T SEND NOBODY ELSE/ACE SPECTRUM "INNER SPECTRUM" '74
DON'T MAKE MY BABY BLUE/FRANKIE LAINE '63
北京ダック/細野晴臣 '76
RAINBOW OF LOVE/THE CHEROKEES '55
YOU BLEW MY MIND/CWCP '81
I LOVE YOU/山下達郎 "BIG WAVE" '84
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■内容の一部を抜粋
・暖冬
暖かい冬なので過しやすいが、朝晩の寒暖の差が激しい。ディレクターの長崎栄さんも風邪でダウンしていたが、ようやく復帰したそうだ。

・竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディング
段々佳境に入ってきて忙しくなってきたそうだ。そんな中、最新スペックのパソコンに買い換えたという。先週の日曜は誕生日だったが、ひたすら設定をしていたらしい。ソフトがうまく動いてくれないので、一週間経ったら、グショグショになってしまったという。昨日からまた再インストール。これがなかったら仕事にならないので、ただでさえ忙しいのに、ますます忙しくなったとぼやいていた。ともかく、スタジオ、スタジオで、竹内まりやのアルバムはラスト・スパートにかかるところだという。

・明日のない恋
今日からオンエア解禁でフルコーラスをこの番組で初オンエア。発売日は3月7日。
日本テレビ系で火曜日の午後9時から放送されている「火曜ドラマゴールド」のテーマ・ソング。「火曜サスペンス」から長らく続いた火曜日のドラマ枠も今年の3月一杯で終了となるそうで、その最後を飾るテーマ・ソングとして、竹内まりやの新曲「明日のない恋」が1月9日より使用されている。かつて「火曜サスペンス」時代に竹内まりやは「シングル・アゲイン」(1989年)、「告白」(1990年)と2曲作品提供している。そういうことなので、今回のシングル「明日のない恋」はプレミアム・エディションということで、この火曜ドラマ枠にゆかりのある懐かしい2曲を足して3曲、そのカラオケが付いて全6曲。それで1000円のお徳用パッケージ。

・LOVIN' THINGS
グラスルーツは'60年代カリフォルニアを代表するヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。初めはフォーク・ロック然としたグループだったが、だんだんとポップ路線に行くという変遷を経た。1966年、全米49位のスマッシュ・ヒット。この時代の30位代、40位代にはすごくいい曲があるのだという。それだけ曲の層が厚く粒揃いの時代だった。「LOVIN' THINGS」はリード・ヴォーカリストのボブ・グリルの素晴らしいヴォーカルが聴ける1曲。

・DON'T SEND NOBODY ELSE
ワーナー・ミュージック・ジャパンからアトランティック・レコード60周年にちなんでカタログがたくさん出た。国内初CD化となるのはエース・スペクトラム。ニューヨークの4人組のヴォーカル・グループ。1974年にデビュー・アルバム『INNER SPECTRUM』からシングル・カットされた「DON'T SEND NOBODY ELSE」は全米ソウル・チャート20位、全米チャートでは57位になった。プロデュースド・バイ・トニー・シルヴェスター。アレンジはバースデ・コトゥーン。曲はアシュフォード & シンプソン。
「DON'T SEND NOBODY ELSE」はエース・スペクトラムの唯一のヒットで、前年の1973年にミリー・ジャクソンのアルバムに収録されたのが最初。1975年にはアシュフォード & シンプソンがデトロイトのヴォーカル・グループ、ダイナミック・エクスペリヤーズをプロデュースした時にカヴァーされている。

・DON'T MAKE MY BABY BLUE
「ローハイド」で有名なフランキー・レインが亡くなった。1913年生まれで93歳だった。1940年代から活躍していた。この人はイタロ・アメリカンなので「ローハイド」は歌い上げたりしていたが、実はいろいろな歌い方をする。
1963年の「DON'T MAKE MY BABY BLUE」はバリー・マン & シンシア・ワイルの曲で、プロデュースド・バイ・テリー・メルチャー、アレンジド・バイ・ジャック・ニッチェ。フランキー・レイン50歳の時の作品。全米51位。日本では発売されなかった。日本ではシャドウズのヴァージョンのほうが有名。

・北京ダック
細野晴臣さんのクラウン・レコード時代の音源が3CD+1DVDの豪華盤で発売された。1974年から1977年までクラウン・レコードで2枚のアルバム『トロピカル・ダンディ』、『泰安洋行』、それからティン・パン・アレーのアルバムと素晴らしい作品を残した。それが一堂に会してCD-BOX化された。この中からシングル・ヴァージョンの「北京ダック」。『泰安洋行』が出た時に発売された。元々は『トロピカル・ダンディ』のアルバムの中に収録されていたが違うヴァージョン、シングル・ヴァージョンとして録音し直されて、シングルとして発売された。ちなみにB面は「ブラック・ピーナッツ」というロッキード事件を揶揄した歌だった。この「北京ダック」のシングル・ヴァージョンは素晴らしいアレンジと素晴らしい演奏、とタツローさん。

・人生の扉
協和発酵のCMソングで竹内まりやの新曲「人生の扉」がながれている。この楽曲は現在製作中のアルバムに収録される予定とのこと。シングル・カットはされない。

・音楽に興味を持ったのはいつ?
リスナーからの質問。タツローさんは小学校6年の時に鼓笛隊でドラムを叩かされたのが、楽器を自覚的にやるはじまりだったそうだ。はじめて持った楽器は従ってドラム、それから中高と6年間ドラムをやっていた。アマチュア・バンドでもドラマーだった。

・RAINBOW OF LOVE
先週かけたキャステルズの「HEAVENLY FATHER」が好評だったので、今週もドゥーワップを1曲。キャステルズと同じグランド・レーベルからチェロキーズ。5人組の黒人ドゥーワップ・グループだが、それ以上のことは全くわからない。曲が確認されているのは8曲だけ。「RAINBOW OF LOVE」はクレジットではチェロキーズのメンバーが書いた曲ということになってる。1954年のドゥーワップ然とした素晴らしい曲。

・土岐英史
先週、土岐英史さんの娘さんの土岐麻子さんがカヴァーした「DOWNTOWN」を書けたが、20年くらい前に土岐麻子さんは、お父さんの土岐英史さんのことを「ウチのお父さんはね、朝は寝てて、夜はお酒飲んで帰ってくるの」と言ってたと、リスナーからのお便りが届いた(笑)。
タツローさんによると、土岐麻子さんは小さい頃から、とってもしっかりとした子だったらしい。
「麻子ちゃんと村上"PONTA"秀一さんの娘のナミちゃんは同世代で、中学生の頃から挨拶はちゃんとしているし、親父の血を全く継いでない、キリッとした二人のお嬢さんであります(笑)。ようするにお母さんの教育がよかったと。父親がなくても子は育つのではないだろうかという感じございます(笑)。土岐英史さんの名誉のために申し上げておきますが、昼間は一生懸命働いている。ちなみに土岐さんは私と同じでお酒大好きですけれど、ジャズ・クラブで演奏する前は一滴も飲みません。ジャズ・クラブで演奏が終った後の、一杯のウオッカを楽しみに演奏する、そういったジャズのメンタリティーでございます。土岐さん、どっかでくしゃみしてるかもしれません(笑)」とタツローさん。

・YOU BLEW MY MIND
CWCPはイリノイあたりのヴォーカル・グループだが、たったシングル1枚しかないという。遅れてきたスウィート・ソウル・グループ。1981年の「YOU BLEW MY MIND」はスウィート・ソウル・ファンには有名な1枚。典型的なB級ソウルといった感じ。

・I LOVE YOU
リスナーからのリクエスト。声も顔も知らないメル友へのヴァレンタイン代わりの1曲。「なかなか素敵なお便りです。早く実物と会って確認したいところです。そんなこと言っちゃあいけません(笑)」とタツローさん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
02月18日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
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