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小坂忠 & Soul Connection "Connected Tour" 大阪二日目

2009年05月15日 | Live

4月14日(火) 雨。

細野晴臣のゲスト出演が決定してから参加を決めた二日目。
この日はファースト・ステージを見た。
僕はYMO世代なので、
高橋幸宏、細野晴臣が間近で見られるのならと、
サービス・エリアの自由席を手配したのだが、
サービス・エリアは空席が目立った。

大体、ビルボードライヴはチケット代金のほかに飲食料金が必要なため、
一日二公演でワンステージ約1時間半というセットだと割高感が否めない。
それにしても客入りが悪かった。
小坂忠といえば日本のロック史では
決して見過ごしてはならない偉大な音楽家だと思うのだが。

さて、ライヴは昨夜のユルユルな感じから一転して、
二日目はサクサクと進行し、時間も短かった。
二回目のアンコールを求める拍手が起こらず終了。1曲少なかった。
それでも僕は知ってる曲は一緒に口づさみ楽しんだ。

アルバム『ほうろう』から「しらけちまうぜ」が披露されなくて
個人的には残念に思ったが、「機関車」は胸を揺さぶる演奏で素晴らしかった。
「機関車」と言って楽曲が思い浮かぶ人自体が少ないのかもしれないが。。

蛇足だが前日気になった「ふたりの理由、その後」。
佐野元春のコアなファン数人に訊くと、
やはり「ふたりの理由(りゆう)」なんですよね~。
「ふたりの理由(わけ)、その後」であってるんでしょうか?

■小坂忠 & Soul Connection "Connected Tour"
2009年4月14日(火) Billboard Live OSAKA
Farst Stage 整理番号11番

小坂忠 & Soul Connection:
小坂忠(Vocals, Guitar)
佐橋佳幸(Guitar)
小原礼(Bass)
高橋幸宏(Drums, Vocals)
Dr.kyOn(Keyboards)
藤井真由美(Backing Vocals)
鈴木桃子(Backing Vocals)
山本拓夫(Saxophone)
西村浩二(Trumpet)

GUEST:
細野晴臣(Vocals, Guitar, Bass)

Set List
01 ありがとう
02 everyday angel
03 Hard to say 偶然と必然の間
04 はぐれ雲
05 Right Boots
06 ふうらい坊
07 ほうろう
08 ふたりの理由、その後
09 Runway
10 ラストピース
11 Don't you worry babe
Encore
12 機関車
13 ゆうがたラブ

小坂忠 & Soul Connection "Connected Tour" 大阪一日目

2009年05月14日 | Live

4月13日(月) 晴れ。
ビルボード・ライヴ大阪で行われた小坂忠 & Soul Connection
"Connected Tour"を聴きに行った。

大阪会場のゲストは細野晴臣。
小坂忠、高橋幸宏と共に冒頭から登場し、
小坂忠が自分のことを「細野晴臣です」と名乗ったことから、
細野晴臣は「高橋幸宏です」、高橋幸宏は「それじゃあ、小坂忠です」と
それぞれが別の名を名乗ることになり、
最終的に小坂忠が「てんぷくトリオです」とオチをつけた(笑)。
これに高橋幸宏が「ここは大阪だからそんなこと言うの止めといたほうがいいですよ」
と忠告。小坂忠はその後も怪しげな関西弁と駄洒落を連発し、
ユルユルな感じでステージははじまった。

さて、ライヴのオープニング・ナンバーは三人で「ありがとう」を披露した。
細野晴臣が小坂忠に提供したことで知られる「ありがとう」は、
高橋幸宏が以前ライヴで取り上げていたこともあって、
実に深みのある共演となった。

2曲目「everyday angel」でバンドが勢揃い。
2001年の『People』から7年ぶりとなった新作『Connected』の
プロデューサー佐橋佳幸をバンマスにレコーディング・メンバーを揃え、
素晴らしい演奏を披露した。
佐橋佳幸、Dr.kyOn、高橋幸宏、小原礼のリズム・セクションは
ホーボーキングバンド+ミカ・バンドというラインナップで、
もうこのメンツが再び結集するのは無理という話がちらほら。

細野晴臣は「everyday angel」で一旦ステージを下り、
3曲目からは『Connected』の話題を中心にして、
小坂忠のオリジナル、バンドのメンバーが書いた曲と披露した。
ここからは佐橋佳幸が進行役となり小坂忠と楽しいお喋りを展開した。

新作『Connected』と同時発売となったボックス・セットの『Chu's Garden』。
過去にリリースしたオリジナル・アルバムのリマスター作業中、
1975年のアルバム『ほうろう』のマスターテープが見つかったそうだ。
今、聴き直してもティンパンアレイの演奏が素晴らしいので、
小坂忠のヴォーカルだけ新録音して発表したいと思ってるという。
その『ほうろう』から「ふうらい坊」と「ほうろう」を披露した。

話題はまた『Connected』に戻り、
アルバムに曲を提供した佐野元春とスキマスイッチの大橋卓弥の曲を歌った。
「ふたりの理由、その後」は佐野元春が20年前に書いた「ふたりの理由」に
新たな歌詞とメロディを添えた曲。
小坂忠は「ふたりの理由(わけ)、その後」と曲紹介。
僕は20年間「ふたりの理由(りゆう)」だと思っていたので、
強烈な違和感があった。

本編最後の「Don't you worry babe」はDr.kyOnと小原礼がオリジナルのダンスを指導。
スタンディングとなり大いに盛り上がった。

アンコールで演奏された「機関車」はゴスペルにアレンジされていた。
「ゆうがたラブ」で再び細野晴臣が登場しベースを演奏した。
小原礼とのダブルベース。コール&レスポンスが繰り返され大変な盛り上がりとなった。
最後は小坂忠と佐橋佳幸だけで「夢を聞かせて」を披露した。
佐橋佳幸のギターをバックにした歌唱は素晴らしかった。

■小坂忠 & Soul Connection "Connected Tour"
2009年4月13日(月) Billboard Live OSAKA
Secound Stage 整理番号9番

小坂忠 & Soul Connection:
小坂忠(Vocals, Guitar)
佐橋佳幸(Guitar)
小原礼(Bass)
高橋幸宏(Drums, Vocals)
Dr.kyOn(Keyboards)
藤井真由美(Backing Vocals)
鈴木桃子(Backing Vocals)
山本拓夫(Saxophone)
西村浩二(Trumpet)

GUEST:
細野晴臣(Vocals, Guitar, Bass)

Set List
01 ありがとう
02 everyday angel
03 Hard to say 偶然と必然の間
04 はぐれ雲
05 Right Boots
06 ふうらい坊
07 ほうろう
08 ふたりの理由、その後
09 Runway
10 ラストピース
11 Don't you worry babe
Encore
12 機関車
13 ゆうがたラブ
14 夢を聞かせて

ハミングキッチン『Strange Tomatoes』発売記念ミニ・ライヴ&サイン会

2009年05月12日 | Live

5月10日(日) 晴れ。

大型連休の前半に服部緑地野外音楽堂で開催された「Springfields大阪場所」を聴きに行きました。
そのライヴで聴いて、印象に残ったのがハミングキッチン、イシイモモコのヴォーカル。
ノラ・ジョーンズをほうふつとさせるやわらかな声がぬくもりを感じさせていいなぁと思いました。
ハミングキッチンのアルバム『Strange Tomatoes』発売記念のミニ・ライヴが
タワーレコードNU茶屋町店で開催されると知り聴きに行きました。

イベント参加券付きのアルバムを購入し、しばらく店頭でCDを物色していると
リハーサルがはじまったので見ることにしました。
短いサウンド・チェックの後、ディランの「Don't Think Twice, It's All Right」を一節、
そしてRCサクセションの「君が僕を知ってる」!
じーんとしました。完奏した瞬間、思わず拍手。ミニ・ライヴではやらなかったので得した気分。

■ハミングキッチン『Strange Tomatoes』発売記念ミニ・ライヴ&サイン会
2009年5月10日(日) タワーレコードNU茶屋町店6Fイベントスペース
整理番号A12

ハミングキッチン
イシイモモコ(Vocal)
眞中やす(Guitar)
http://www.hummingkitchen.com/main/index.html

1. Don't Think Twice, It's All Right
言わずと知れたボブ・ディランの作品。邦題は「くよくよするなよ」。
おおはた雄一が昨年リリースしたアルバム『Small Town Talk』の中でカヴァーしている。
イシイモモコはハンドマイクで歌いました。

2. さくらあめ
ここから4月29日リリースのアルバム『Strange Tomatoes』から。
「さくらあめ」は眞中やすの口笛をフィーチャーした曲。

3. 風のアトラス
店内のノイズが鳥のさえずりに聞こえるくらい心地よい曲。
アルバムにはこの曲をイメージしたトマトサラダのレシピが封入されてるそうだ。
眞中やすの創作料理だということだが、眞中やすはYouTubeに料理の動画をアップしているとか。

アルバム『Strange Tomatoes』はドラムに上原"ユカリ"裕、林立夫、
ベースに高井亮史、ピアノに伊藤隆博というメンバーを核にレコーディング。
アコースティック・サウンドを追及するため、ベースはウッドベース、
ピアノはオルガンやウーリッツァー、フェンダー・ローズを使用して、
ミュージシャンの前にマイクを立てて録音したという。
ヘッドフォンで聴くとベーシストの鼻息が聞こえるという(笑)。

4. Taxi Driver
間奏でギター・ソロを披露した眞中やす 。
ギターはすべて指弾きしていました。

5. パノラマの丘
小泉今日子主演の映画『グーグーだって猫である』の挿入歌。
"あなたが好きなブライアン・ウィルソン / 耳の奥でピアノを弾いてるよ"という歌詞が印象的。

サイン会のとき、「君が僕を知ってる」のお礼を言うと、
僕のことを覚えてくれていたらしく
「見てくれてうれしかったです」とモモコちゃん。
僕もうれしかったです。



RCの「君が僕を知ってる」。
清志郎の追悼特別番組「愛しあってるかい? ~キング・オブ・ロック 忌野清志郎~」 で
昔のライヴ映像を見ましたが、この曲は本当に名曲だと思いましたね。

Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009

2009年05月05日 | Live

3月27日(金) 曇り。

サンケイホールブリーゼで行われた坂本龍一の「Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009」を聴きに行った。

坂本龍一のニュー・アルバム『out of noise』に伴うピアノ・ソロ・コンサート・ツアー。
今回の全国コンサート・ツアーでは全公演の会場で消費される電力をグリーン電力でまかない、
想定されるCO2の排出量をカーボンオフセットする試みが行われている。
チケット代金からも日本国民一人が一日に排出するCO2約6kgを
1kgカーボンオフセットする費用として一部活用されているらしい。
1kg分のCO2削減の証として入場時にはピンバッジが配布された。

・カーボンオフセット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88

またiTunes Storeでは全公演のライヴ音源を公演終了後24時間以内に有料配信している。

・osaka032709
(↓クリックするとiTunes Storeにジャンプします)

坂本龍一 - osaka 032709 - behind the mask

さて、サンケイホールブリーゼ公演から1ヶ月以上経過したが、
有料配信された音源を聴きながらライヴレポートを書いてみよう。

開演時間が過ぎた頃、静かにホールの灯りが落とされた。
サンケイホールブリーゼはホール内が黒で統一されているのでステージは真っ暗闇となった。
その暗闇の中で僅かに音が聴こえる。
目がなれた頃、ステージに教授がいて、やがてぼんやりとステージは明るくなった。
教授はグランドピアノから身を乗り出して、鍵盤の弦を叩いたり、弾いたりしているのが見えた。
1曲目は「glacier」。「glacier」は「氷河」を意味する言葉だ。
昨年、教授が北極圏のグリーンランドを訪れた体験から生まれた曲で、
現地でフィールド・レコーディングした音源が使われている。
オープニングは幻想的な風景が広がる音楽だった。

2曲目は毎日、即興演奏をやっているという。
3曲目にコトリンゴの曲をカヴァーした「to stanford」。
ニュー・アルバム『out of noise』の中では輪郭のはっきりとした楽曲だ。
張りつめていた会場の空気がほどけてゆくような印象があった。

「hibari」はアルバムのリードトラックといってもいい曲。
決まったメロディを反復しながら、しかし少しずつずれてゆくミニマル・ミュージック。
聴くほうも演奏するほうも忍耐が求められると教授は話した。

教授がケータイのCMに出演していることから、
「composition 0919」のみカメラ付きケータイ、デジカメでの撮影が許可された。
この動画がそれ。



教授は上から下まで真っ黒の衣装。めがねをかけています。
ピアノは2台ありまして、もう1台はコンピューターで自動演奏。

何枚か写真も撮影したけれどほとんど失敗(苦笑)。
慌てて撮影するとうまく撮れない。公開できるのはいちばん上の画像1枚のみ。
2階席の8列目はこんな感じでした。

さて、以上5曲目まではどの会場も同じセットリストにしているそうだ。
iTunes Storeで全公演の音源を配信するので意識してセットリストを替えてるという。
大阪で初披露となったのはYMO時代の曲で「Behind the Mask」。
何の曲かわかったとき、僕は思わず「おおっ」と感嘆の声をあげた。

しばらく教授の音楽を日常的に聴いてなかったせいか、
この日のセットリストで曲名の判明しない曲が何曲かあった。
「chanson」はアルバム『BTTB』の曲らしい。
「mizu no naka no bagatelle」は昔サントリー・オールドのCM用に書いた曲だそうだ。
2曲とも記憶の淵からすっぽりと消えてしまっている。

「鉄道員(ぽっぽや)」はライヴではじめて聴いたと思う。
同名の映画のタイトル曲で作詞が奥田民生、歌は坂本美雨。
「映画はヒットしたんですが曲は話題にならなかった(笑)」と教授。
曲の途中で賛美歌のようになるところがあって、その部分がポケモンの音楽に似ていると
身内からクレームがあったそうだ。

「鉄道員(ぽっぽや)」と同じ日に作った曲があって、そっちのほうは何故か話題になったという。
そう言って弾いたのが「energy flow」だった。
出だしを弾いて、
「なんとなく似てない? イ短調、Aマイナーが同じですね」と教授。

本編のラストとなったのは「シェルタリング・スカイ」。
映画のサントラは何年も後になって中古盤で手に入れた。
しかしこの曲も僕はタイトルが思い出せず、演奏中に何の映画の曲だったか思い巡らしていた。

アンコールになって客席から「東風」をリクエストする声が飛んだ。
実は僕は「東風」のピアノ・ソロをずっと聴きたいと思っていた。
だからリクエストした彼が「お願いします」と勇気を出して言ったとき
大きな拍手をして彼を応援した。
彼のリクエストが叶い「東風」は演奏されたわけだが、
ハーモニーの美しさを際立たせるためにゆったりとしたヴァージョンで披露された。
そして教授は完奏せずに途中で止めてしまって、
YMOのディスコティック・ヴァージョンから抜けられなくて迷ってる段階だと話した。
矢野顕子ヴァージョンの「東風」をプロデュースしたのも教授自身だったが、
あのヴァージョンが最も完成したセルフ・カヴァーだということだった。

「1900」は好きな曲だ。曲を書いたのはエンニオ・モリコーネ。
「美貌の青空」はライヴの定番。毎回ライヴでは披露されている印象がある。
コンピューターを使っての自動演奏のタイミングが合わず出だしをやり直した。

筑紫哲也の「NEWS23」のテーマ曲「put your hands up」はひたすら美しかった。
昨年11月に亡くなった筑紫さんを追悼しているかのようだった。

ダブル・アンコールに応えて演奏されたのは「tibetan dance」。
途中で誰かが手拍子をはじめて、1階席で手拍子は広がったものの、僕は参加せず。
ノイズのひとつだと思って聴いていた。


■Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009
2009年3月27日(金)サンケイホールブリーゼ
2階2H列9番

坂本龍一(Piano)

Setlist

01 glacier
02 Improvisation0327
03 to stanford
04 hibari
05 composition 0919
06 Behind the Mask
07 silk endroll
08 chanson
09 mizu no naka no bagatelle
10 tango
11 poppoya
12 energy flow
13 lonliness
14 the sheltering sky
Encore
15 (tong poo)
16 1900
17 bibo no aozora
18 happyend
19 put your hands up
20 aqua
21 tibetan dance

矢野顕子リサイタル BREEZE 3DAYS with GUEST

2009年02月19日 | Live

2月15日(日) 曇り。
サンケイホールブリーゼで行われた「矢野顕子リサイタル BREEZE 3DAYS with GUEST」を聴きに行った。
日替わりでゲストを迎える矢野顕子のピアノ弾き語り公演。15日のゲストは清水ミチコだった。
ちなみに13日は岡林信康、14日は細美武士。

ステージ上には2台のグランド・ピアノが向き合って置いてあった。
リサイタルとは独演会のこと。最初は矢野顕子のピアノ弾き語り。
矢野顕子は黄色のヒラヒラした衣装、細いパンツといったかっこう。
下手側のピアノに座り弾き語りが始まった。
1曲目は「Dreaming Girl」と意外な選曲だった。
9.11直後の2002年に発表された『reverb』に収められた曲でシングルにもなった。
"昨日のことはもう思い出の中 明日しか見てない"
こんな大不況の時代に聴くと希望がわいてくる。

サンケイホールブリーゼは912席という収容数のこじんまりとしたホール。
ヴォーカルもピアノも不自然に大きく増幅されていない。
ステージ上で床を踏んでリズムを取る音が聞こえるほど。
音響は生音を重視した音作りなのかもしれない。

2曲目は「春咲小紅」。
梅が咲く季節。数日暖かい日が続いてたので春が近いように感じる。
糸井重里の書いた歌詞が木綿のように心地よい。
心は春でいっぱいという気持ちになった。

「ゲストを迎えたコンサートを大阪でするのはほとんどなかった」と矢野顕子は話した。
いつも東京でばかり。
昔、渋谷にジァンジァンという劇場があって、
よくそこでこんなふうなコンサートが行われていた。
いつか聴きに行ってみようと思っていたがジァンジァンはもうなくなってしまった。
このサンケイホールブリーゼはこけら落し公演が演劇だったこともあり、
ジァンジァンとよく似た会場なのかもしれない。
矢野顕子は今回の公演が楽しかったらしく、
「よし、この劇場お買い上げだ。でもちょっと頭金が足りない(笑)」と話していた。

3曲目は最新アルバム『akiko』から「Missing and Dropping」。
サビだけ日本語ヴァージョンの「しまった」となっていた。
4曲目は「湖のふもとでねこと暮らしている 」。
1991年のアルバム『Love Life』に収められた宮沢和史との共作曲。
RCサクセションの「山のふもとで犬と暮らしている 」のアンサー・ソングで、
この曲を聴いたキヨシローが
「湖は"ふもと"ではなくて"ほとり"って言うんだよ(笑)」と言ったことを思い出した。
この曲もライヴで聴くのは久しぶり。

喉の調子が気になったのか、矢野顕子はのど飴を口に入れた。
ホワイエにあるドリンク・バーのメニューを開演前に見たそうで、
コーヒーやドーナツといった定番のメニューの中に、なぜかのど飴があったことを話した。
100円だったとか。お金に余裕のある方は帰りに注文してみてくださいと話した。
終演後、ドリンク・バーは営業してなかったが物販売り場でのど飴の特別販売があった。
「あっこちゃんお薦めののど飴100円」
ブリーゼブリーゼで最も安い商品かもしれない。

5曲目の「My Love」は友人が書いた曲だということだった。
ほぼ5年おきにピアノ弾き語りのアルバムを作ってきた矢野顕子。
レパートリーも増えて来たし、バンドで録音してない新曲もあるので、
そろそろまた発表したいと考えているそうだ。
「椅子」という曲は弾き語りのレパートリーの1曲で、
次に弾き語りのアルバムを作るなら入るかもしれない曲なのだとか。
続いて「やしの実」を歌って前半が終了した。

今夜のゲスト清水ミチコは矢野顕子のモノマネをすることで知られている。
2005年のアルバム『歌のアルバム』には「相合傘」のカヴァーが
矢野顕子のライヴ・ヴァージョンという形で収められている。
2007年の夏にデビュー20周年記念のライヴが行われて、
僕は聴きに行ったがそこでも披露されていた。

矢野顕子は上手側のピアノに移り、清水ミチコが下手側のピアノへ。
向き合うかっこうで共演がはじまった。
清水ミチコがモノマネして歌う「丘を越えて」。最初から大ウケ。
そっくりに歌うので本物の矢野顕子が歌っても笑いが起きる。
「おおパリ」はイッセー尾形に提供した曲。
うっかりしているとどちらが歌っているのかわからなくなる。
清水ミチコは本当に矢野顕子をリスペクトしているらしく、
共演の最中に素に戻り感動したかのようなじんわりとした表情を
一瞬うかべていた。

トーク・コーナーが間に挟まれていて、
「銭形平次」と「水戸黄門」のテーマを同時に弾くという清水ミチコのネタが
矢野顕子のリクエストにより披露された。
ほかには田中眞紀子や森山良子のモノマネもあった。
矢野顕子の話題ではNHKのオーディションに落ちた話や、
ラジオ番組「若いこだま」はピアノを弾きながら収録していたとか、
お酒を飲んで放送しているんじゃないかという投書があり、
本番中に局の上の人が確かめにきたという話が交わされた。

「いもむしごろごろ」は即興演奏の代表曲だがこの曲も清水ミチコと共演。
もちろんリハーサルをしているのだろうが、素晴らしい演奏となった。
観客から大喝采が起こった。

共演が終わり、また下手側のピアノに戻り弾き語り。
最新アルバム『akiko』から僕のお気に入りの「変わるし」。
くるりの「ばらの花」は3日間通して演奏されたのはこの夜だけだったらしい。
僕はこの曲を歌う日にうまい具合にあたるみたいだ。
毎回毎回同じではない。いつも違うピアノ演奏と歌。
しみじみとした情感があって素晴らしかった。
最後の曲は最近定番となりつつある「Rose Garden」。
途中で「いもむしごろごろ」が挿入されていた。

アンコールは清水ミチコと共演で「ひとつだけ」。
キヨシローが飛び入り出演する妄想と戯れる。
たぶん「湖のふもとでねこと暮らしている」を聴いたせいだ。
本当に楽しいライヴだった。思わず立ち上がって拍手してしまった。
スタンディング・オベイションとはならず、恥ずかしいなと思ったが、
最後に矢野顕子が気づいてくれて手を振ってくれた。


■矢野顕子リサイタル BREEZE 3DAYS with GUEST
2009年2月15日(日) サンケイホールブリーゼ
1階C列26番

矢野顕子(Vocal, Piano)
清水ミチコ(Vocal, Piano)

Set List
01 Dreaming Girl
02 春咲小紅
03 Missing and Dropping
04 湖のふもとでねこと暮らしている
05 My Love
06 椅子
07 やしの実
08 丘を越えて(with 清水ミチコ)
09 おおパリ(with 清水ミチコ)
10 いもむしごろごろ(with 清水ミチコ)
11 変わるし
12 ばらの花
13 Rose Garden
Encore
14 ひとつだけ(with 清水ミチコ)

・会場に届けられた花



・のど飴





さとがえるコンサート2008『akiko』

2008年12月24日 | Live

12月16日(火) 晴れ。

NHK大阪ホールで開催された矢野顕子さとがえるコンサート2008『akiko』を聴きに行った。

はじまってしばらくは新しいバンドの演奏に馴染めなかった。ニュー・アルバム『akiko』はベースレスだったので、今回のライヴ・ツアーはレコーディング・メンバーによるトリオ編成だとばかり思っていて、ベーシストが参加していることを知らなかったのだ。だから戸惑いがあった。

2年ぶりとなるアルバム『akiko』はTボーン・バーネットのプロデュースによりロサンゼルスとニューヨークでレコーディングされた。ギターにマーク・リーボウを起用したことが話題のひとつだった。アンサンブルの中心にマーク・リーボウがいてバンドは彼の演奏についてゆくのだと僕は思っていた。しかし実際は重たいビートを繰り出すドラムのジェイ・ベルロウズがバンドの中心にいて、僕は彼のドラムにばかり気を取られていた。だから、一旦ドラムから目をそらすことにして、バンドの演奏をもっと俯瞰するように聴くことができないかと模索した。

今回のライヴはアルバム『akiko』を全曲演奏するという試みがあった。まだアルバムにもバンドにも慣れ親しんでないこともあって神経質になってしまったが、ライヴを通してアルバムへの理解を深めることもあるし、ここはオブザーバーとしての視点で曲を聴いてみることにした。

ドアーズの「People Are Strange」は美しいピアノのイントロに、はっとしたものの、琴線に触れる演奏ではなかった。「Saginaw, Michigan」はジョニー・キャッシュが取り上げたことで知られる曲だとか。マーク・リーボウはバンジョーを弾いた。前半最後となった「The Wall」のゆるいリズムでバンドの本質が見えた気がしてようやく馴染んで来た。ベース、ギター、ドラムとひとりずつステージを去り、矢野顕子のピアノ・ソロへと続いた。

ピアノ・ソロが一転して「Night Train Home」となったとき、原曲と全く違うアレンジになっていたので一体何の曲を歌ってるのか最初わからなかった。正に縦横無尽といった感じで弾き語りソロを展開した。もう1曲「大寒町」を弾き語りして、あっさりと弾き語りソロは終わってしまった。

そしてブルーノート東京でこの夏、マーク・リーボウと共演した話になり、「大阪のライヴでも1曲マーク・リーボウと共演を」ということで二人で「Rose Garden」を披露した。11月にNHKの音楽番組『SONGS』で二人は「変わるし」を演奏している。そのときと同様に今回もピアノとギターによるインプロビゼーションの応酬であった。

再びバンドでの演奏に戻り、ツェッペリンの「Whole Lotta Love」。バンドが繰り出すグルーヴ、そしてマーク・リーボウのギターが暴れてて素晴らしかった。アルバムの中で僕がいちばん好きな「いい子だね」はどこか不穏なムードを感じさせる曲。間奏のピアノ・ソロがすべり出したときはとても興奮した。

アルバム冒頭に収められた「When I Die」の"I want to be forgiven"からの歌唱は胸に沁みた。このバンドでやりたかったという「ラーメンたべたい」はジャズ・オリエンテッドな演奏だった。マーク・リーボウのギターはこの曲でもはじけていた。ライヴではおそらくはじめて聴いた「ふなまち唄」もジャズ・オリエンテッドな演奏。後半バンド・メンバーによる「ラッセーラ、ラッセーラ、ラッセー、ラッセー、ラッセーラ」のコーラスの中、あっこちゃん退場。オーディエンスの拍手が手拍子となり大喝采へと変わった。

アンコールではフォスターの「Old Folks At Home」を演奏。心の琴線に触れるパフォーマンスだった。最後の曲は「変わるし」。「来年も自動的にさとがえるコンサートがあるとは限らない」という発言がライヴの最中にあった。世の中は変わるし、何が起こるかわからない。さとがえるコンサートが今回で終わってしまう可能性だってあるだろう。当たり前のようにさとがえるコンサートがある年末。来年もそうあってほしいものだ。

■さとがえるコンサート2008『akiko』
2008年12月16日(火) NHK大阪ホール
1階C9列24番

矢野顕子(Vocal, Piano)
Marc Ribot(Guitar)
Jay Bellerose (Drums)
Jennifer Condos (Bass)

Setlist
01 しまった
02 Evacuation Plan
03 People Are Strange
04 Song For The Sun
05 Saginaw, Michigan
06 The Wall
07 Night Train Home
08 大寒町
09 Rose Garden
10 Whole Lotta Love
11 いい子だね
12 The Long Time Now
13 When I Die
14 ラーメンたべたい
15 ふなまち唄
Encore
16 Old Folks At Home
17 変わるし



開演前にプロモーターから配布されたチラシ。
フェスティバルホールより一足早く建て替えられてリニューアルしたサンケイ・ホール・ブリーゼでの弾き語りライヴ3日間公演。日替わりでゲストを迎えるらしい。

僕のサンケイ・ホール・ブリーゼのこけら落としはあっこちゃんになりそうだ。ゲストは後日発表ということだが、開演前に予想してみた。rei harakami、岸田繁、細野晴臣、上原ひろみ、宮沢和史、坂本美雨、大貫妙子、佐野元春。ひとりぐらいは当りそうかな。最終日の日曜をイープラスで予約した。

pupa Live Tour 2008 "floating 6 pupas"

2008年12月02日 | Live
11月21日(金) 曇りときどき雨。
pupaの最初で最後?といわれるライヴ・ツアーの初日に行ってきた。
昨年、LIVE EARTHでYMOを見たんだけど、高橋幸宏のライヴとしては2年ぶり。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/8eee25989ad428e35b0d472132e563bf

オープニングは「Jango -What's pupa?-」。
あのエレクトリックな女性のインフォメーションに乗って、
薄暗いステージの上を言葉が縦横に横切っていった。
最後に「pupa」という文字が3Dになって現れたときpupaの6人がステージにいた。
ステージ向かって左から堀江博久、権藤知彦、高野寛、高田漣。前列に原田知世と高橋幸宏。

「Unfixed Stars」で高橋幸宏がステージ後方のドラム・セットに移動。
スクリーンに伊瀬聖子による映像がながれる中、大音量でライヴはスタート。
権藤知彦によるユーフォニアムの演奏が印象的だった。

「At Down」は原田知世と高橋幸宏のデュエット・ナンバー。
知世ちゃんの前にはラップトップやキーボードがあり、動きはあまりない。
手塚治虫の漫画の女性のような髪型のせいか、まるでアンドロイドのようだ。

「Home Of My Heart」は高橋幸宏のソロ作の延長線上にある曲。
序盤で出てきたので驚いた。映像とのシンクロが素晴らしい。
ここからどういう展開になるかと思っていたら、それぞれのソロ傾向の強い曲が続いた。
「Tameiki」は高野寛がヴォーカルの曲。高野寛はずっと密閉型のヘッドフォンをしていた。
「marimo」は高田漣の曲で原田知世がヴォーカル。
バート・バカラックとブライアン・ウィルソンの影響が窺える曲。

高野寛は今年デビュー20周年。ソロ・デビュー作は高橋幸宏のプロデュースだった。
最近、レコード会社を移籍して久しぶりにソロ活動を再開。
ニュー・シングル「LOV(ラヴ)」を披露した。
http://www.haas.jp/news.html

中盤はアルバム『floating pupa』からインストの曲も披露した。
セッションといった感じではじまった「floating pupa」。
高野寛はテルミンを演奏していた。
「Laika」、「Cicada」、「Sunny Day Blue」と続けて披露した。
初日なんでトラブルもあった。エレクトリック・バグバイプの調子がよくなかったみたい。

「Glass」は高田漣が作った曲。
実はアルバムはそんなに聴き込んでいず、誰がこの曲を歌っていたのか知らなかった。
ヴォーカルは高田漣。スチール・ギターの演奏が素晴らしい。
高橋幸宏はドラム。

「Are You There?」は昨年発表された原田知世のアルバム『me & music』に
収録されたバート・バカラック作品のカヴァー。選曲と編曲は高橋幸宏だった。
高橋幸宏のドラム、権藤知彦のユーフォニアムというpupaヴァージョン。

pupaは高橋幸宏と原田知世を除いてあとは全員B型だという。
原田知世の名言で「B型の人はヘッドフォンを付けてるみたいですね」というのがあるらしい。
人の話を聞いてないのだそうだ。
一人一人はそうでもないけれど集まるとその傾向が強くなるとか。
このあいだ「あっ、聞いてねぇや」と知世ちゃんが遂に暴言を吐いたという(笑)。

「Creaks」は今回とても楽しみにしていた曲だ。
仮タイトルが「ディラン」という高橋幸宏の曲。
早口で自分を切り刻むような詩を意識して書いたという。
"このままでいいのか?/誰か止められるか?/そして このままずっと生きるか"

アルバムのリード曲「Any Where」は浮遊感のある曲。
pupaでは原田知世の作詞した曲がアルバムのトーンを決定づけているようだ。
どこかエコロジーを感じさせる視点がある。

「Eternally」は2006年の高橋幸宏のアルバム『Blue Moon Blue』の最後を飾る曲。

本編のラストは原田知世が作詞した曲「New Order」。高野寛と高橋幸宏の珍しいデュエット曲。
テーマは新しい出発だろうか。揺れる心の声が胸を打つ。

アンコールでメンバー紹介があった。pupaは派遣バンドだと高橋幸宏。
高橋幸宏の古い曲の披露に会場から歓声が巻き起こった。
「It's Gonna Work Out」。1982年に作った曲だそうだ。
僕の知らない曲だった。
原田知世の「ロマンス」は高橋幸宏のドラムをフィーチャー。

白い雲の映像がスクリーンに映し出される中ではじまったのが「How?」。
いわゆる高野節の曲で高野寛が書いた曲。ヴォーカルは高野寛。
高田漣のスチール・ギターがフィーチャーされて、まるで「Imagine」のような祈りの曲に聞こえた。
言葉がスクリーンに現れては消えてゆく。
"If we ever say goodnight"
最後のフレーズがスクリーンから消えたときライヴは終わった。
素晴らしいライヴだった。

■pupa Live Tour 2008 "floating 6 pupas"
2008年11月21日(金) 大阪厚生年金会館藝術ホール
1階K列029番

pupa:
高橋幸宏
原田知世
高野寛
高田漣
堀江博久
権藤知彦

Set List
01 Jango -What's pupa?-
02 Unfixed Stars
03 At Down
04 Home Of My Heart
05 Tameiki
06 marimo
07 LOV
08 floating pupa
09 Laika
10 Cicada
11 Sunny Day Blue
12 Glass
13 Are You There?
14 Creaks
15 Any Where
16 Eternally
17 New Order
Encore
18 It's Gonna Work Out
19 ロマンス
20 How?


Welcome To My Living Room Tour(神戸公演)

2008年11月29日 | Live
11月24日(月・祝) 雨。
キャロル・キングの「Welcome To My Living Room Tour」を聴きに神戸へ行った。
神戸国際会館は佐野元春のTOUR 2006 「星の下 路の上」以来2年9ヶ月ぶりだった。
席はあまりよくなくて2階バルコニー席の真下。
今日も満員ではなかった。しかし大阪の一日目より盛り上がった。
最終公演なので二度目という人もかなりいたようだ。

第一部は大阪一日目と何曲か曲を入れ替えていた。
「Music」は「Beautiful」に、
「Now And Forever」は「Been To Canaan」に、
「Where You Lead, I Will Follow」は「City Streets」にという風に。
キャロル・キングの声はかなり出ていた。大阪一日目と印象が違ったのでびっくりした。
意外と会場の音響もよかった。ゲイリー・バーも歌がうまかった。

休憩時間に割烹着を着た家政婦さんが登場(笑)。
どうやらスタッフがふざけてやったようだ。

第二部は全く同じかと思いきやゲイリー・バーの歌う曲が1曲増えていた。
「It's Too Late」はシングル「I Feel The Earth Move」のカップリング曲。
ただ当時のラジオではミディアム・スローの「It's Too Late」のほうが好まれて
集中してオンエアされたらしい。その結果、1971年、5週連続で全米No.1となった。
「It's Too Late」はこの日も素晴らしいパフォーマンス。
キャロル・キングが弾くピアノのソロは雨の日ということもあって叙情的に響いた。

「Chains」はビートルズがファースト・アルバムでカヴァーしたことで知られている曲。
オーディエンスがハンドクラッピングで参加してたいへんな盛り上がりとなった。
曲の途中でフューチャーされるルディ・ゲスのギター・ソロが素晴らしい。

モンキーズに提供した「Pleasant Valley Sunday」の前に、
先日テレビ出演した話題があった。『スマスマ』でキャロルはスマップと共演したのだ。
そのとき歌ったのは「The Locomotion」と「You've Got A Friend」だった。
ビートルズに対抗する形で世に出たモンキーズもまたアイドルだった。
曲の終盤は会場中で両手を左右に振った。

「I Feel The Earth Move」はアルバム『つづれおり』の1曲目に収録されている。
グルーヴィーなナンバーで盛大なアプローズがあった。
曲が終わった後はスタンディング・オベーションになった。

アンコールでは多くの人が花束をキャロル・キングに渡した。
ピアノの弾き語りで「So Far Away」、短いインタリュードがあって「You've Got A Friend」へ。
ゲイリー・バーとルディ・ゲスが曲の途中から参加。2番はゲイリー・バーがヴォーカル。
そしてルディが「Hey Carol, You've Got A Friend」と歌ったとき、
じわりと感動の波が押し寄せた。

■Welcome To My Living Room Tour - Japan 2008 Her Best Hits Live
2008年11月24日(月・祝) 神戸国際会館こくさいホール
1階22列5番

Carole King(Vocals, Piano, Guitar)
Rudy Guess(Guitar, Bass, Mandolin, Backing Vocals)
Gary Burr(Guitar, Bass, Vocals, Backing Vocals)

Set List
1st Set
01 Beautiful
02 Welcome To My Living Room
03 Been To Canaan
04 Up On The Roof
05 City Streets
06 Home Again
07 Nothing Bout Love Makes Sense(Vo:Gary Burr)
08 Love's Been A Little Bit Hard On Me(Vo:Gary Burr)
09 Smackwater Jack
10 Medley:
  Take Good Care of My Baby
  It Might As Well Rain Until September
  I'm Into Something Good
  Go Away Little Girl
  Hey Girl
  One Fine Day
  Will You Love Me Tomorrow
Pause(20 minutes)
2nd Set
11 Love Makes The World
12 ?(Vo:Gary Burr)
13 Sweet Seasons
14 It's Too Late
15 Chains
16 (You Make Me Feel Like)A Natural Woman
17 Pleasant Valley Sunday
18 Being At War With Each Other
19 I Feel The Earth Move
Encore
20 So Far Away
21 You've Got A Friend
22 The Locomotion





リビング・ルーム・ツアーは本当に素晴らしかったです。
来月、WOWOWで今回の来日公演の模様が放送されるようです。
http://www.wowow.co.jp/pg/detail/051238001/

Welcome To My Living Room Tour(大阪一日目)

2008年11月28日 | Live

11月14日(金) 晴れ。
念願だったキャロル・キングのコンサートを聴きに行った。
昨年のキャロル・キング、ファギー、メアリー・J・ブライジによるジョイント・コンサートは
行くか行くまいか迷った末に見送ってしまい、ひどく後悔 した。
それだけに今回はキャロル・キングがステージに現れただけでクラクラした。
しかも「Welcome To My Living Room Tour」のステージ。

"わたしのリビングルームにようこそ
 歌いたい曲はたくさんあるけど
 すべてできなかったとしても許してね
 だってわたし66歳なのよ"

その年齢にまつわるお約束のフレーズが聴けてうれしかった。
そして前にブログに書いたこともある「Now And Forever」が聴けて早くもグッときた。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/fbd2632cc44141b420a2191780e413ad

アルバム『つづれおり』発売直後のライヴを収録した
ライヴ・アルバム『The Carnegie Hall Concert』は最高だったけれど
それから37年経った今でもこんなに素晴らしいパフォーマンスをするなんて思ってもみなかった。

第一部の中盤、ゲイリー・バーが歌うパートでは
ナッシュビル風のカントリー・ソングにアコースティック・ギターで参加し、
「イーグルスのメンバーになるという夢が叶った」とキャロルは話していた。
「次はルディの曲をやりましょう」というキャロルに、
「曲ありません。あなたの曲を歌いましょう」と日本語で答えるルディ・ゲス。
「Smackwater Jack」がこのあと披露された。

第一部のハイライトは'60年代にジェリー・ゴフィン/キャロル・キングのコンビが書いた曲のメドレー。
いちばん最後の曲「Will You Love Me Tomorrow」はシレルズに書いた曲。
ジェリー・ゴフィン/キャロル・キングのコンビが放った初の全米NO.1ヒット(1961年)。
しかも黒人ガール・グループ初の1位というおまけ付き。

"今夜あなたの瞳は愛で輝いている
 でも明日も私を愛してくれるかしら"

佐野元春もかつて言及した素晴らしい愛の歌。
キャロル・キングによる内省的な弾き語りに心が揺さぶられた。

20分の休憩の後の第二部は
最新オリジナル・アルバムのタイトル曲「Love Makes The World」で幕が開いた。
セットリストの中心はアルバム『つづれおり』からの曲。
「It's Too Late」も素晴らしかったが、
「一緒に歌いましょう」と言った「(You Make Me Feel Like)A Natural Woman」がよかった。
オーディエンスは斉唱するといった感じ。その中に自分の声が混じると不思議な気持ちになった。

アンコールで「You've Got A Friend」をまた一緒に歌った。
キャロル・キングを代表する曲といってもいい「The Locomotion」では
途中からハンドマイクになりステージを跳ね回りながら歌った。その若々しい姿が微笑ましかった。

■Welcome To My Living Room Tour - Japan 2008 Her Best Hits Live
2008年11月14日(金) 大阪厚生年金会館大ホール
1階G列38番

Carole King(Vocals, Piano, Guitar)
http://www.caroleking.com/

Rudy Guess(Guitar, Bass, Mandolin, Backing Vocals)
Gary Burr(Guitar, Bass, Vocals, Backing Vocals)

Set List
1st Set
01 Music
02 Welcome To My Living Room
03 Now And Forever
04 Up On The Roof
05 Where You Lead, I Will Follow
06 Home Again
07 Nothing Bout Love Makes Sense(Vo:Gary Burr)
08 Love's Been A Little Bit Hard On Me(Vo:Gary Burr)
09 Smackwater Jack
10 Medley:
  Take Good Care of My Baby
  It Might As Well Rain Until September
  I'm Into Something Good
  Go Away Little Girl
  Hey Girl
  One Fine Day
  Will You Love Me Tomorrow
Pause(20 minutes)
2nd Set
11 Love Makes The World
12 Sweet Seasons
13 It's Too Late
14 Chains
15 (You Make Me Feel Like)A Natural Woman
16 Pleasant Valley Sunday
17 Being At War With Each Other
18 I Feel The Earth Move
Encore
19 So Far Away
20 You've Got A Friend
21 The Locomotion



グッズのトートバッグ付きパンフレット。
萩原健太さんと湯川れい子さんのエッセイ、
「萩原健太が選ぶ20曲」など読み応えありの内容。3000円はちっと高い気がするけれど。。
通信販売もあります。
http://www.goods-info.net/online/shop/frontpage.cgi

THE WHO LIVE IN JAPAN 2008

2008年11月25日 | Live
11月13日(木) 晴れ。
プライヴェートでは非常時なわけですが、ライヴに行ってきました。
単独としては初となる来日公演を開催したTHE WHO。
その初日の大阪公演を聴きに行きました。
スタンド席の上段は閉鎖されていましたが盛り上がりました。

会場の外にあるグッズ売り場は開演前から長蛇の列。
結局グッズは見られなかった。
会場に入ってみれば男子トイレが長蛇の列。
いつもと勝手が違って戸惑いました。

THE WHOはブリティッシュ・ロックの佇まいが印象的でした。
ステージの後方には巨大なスクリーンがあって
ライヴとビジュアルが同時進行。
1曲目「I Can't Explain」では1960年代のモノクロの映像がながれた。
ジョン・エントウィッスルやキース・ムーンがいた頃のTHE WHOだ。
感傷的な気分に浸ってる間もなく、
ロジャーのマイクをクルクル回すパフォーマンスや
ピートのウインドミル奏法が飛び出し、その度に歓声が沸き起こり、
最初から大いに盛り上がりました。

ピートの第一声は「ついにやってきた横浜!」。
どっと沸くオーディエンス。
続けて 「やってきたぜ東京!」。
オーディエンスはブーイングで応える。
「この素晴らしい都市、大阪にやってきたぜ!44年待たせたな」
そんなやりとりに緊張が和らいだ。

実はライヴを前にしてTHE WHOの曲を聴く時間の余裕が全くなくて、
今回のライヴでの僕の反応は4年前のロック・オデッセイより薄かった。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/who.htm

それでも「Baba O'Riley」や「Won't Get Fooled Again」で盛り上がり、
「My Generation」でシングアウトして、
そして「See Me Feel Me / Listening To You」で心を震わせました。

プライヴェートでいろいろとあったり、
グッズ売り場がたいへんなことになっていたり、
男子トイレが混んでたり、
ラジバンダリ(^^;;;。
それなりの狂想曲がありましたけれどTHE WHO はロックンロールでしたよ。
そして僕はそれが好きなんだと思いました。

■THE WHO LIVE IN JAPAN 2008
2008年11月13日(木) 大阪城ホール
スタンド B1列16番

THE WHO
Roger Daltrey(Vocal)
Pete Townshend(Guitar)
Zak Starkey(Drums)
John Rabbit Bundrick(Keyboards)
Simon Townshend(Guitar)
Pino Palladino(Bass)

Setlist
01 I Can't Explain
02 The Seeker
03 Relay
04 Fragments
05 Who Are You
06 Behind Blue Eyes
07 Real Good Looking Boy
08 Sister Disco
09 Baba O'Riley
10 Eminence Front
11 5:15
12 Love Reign O'er Me
13 Won't Get Fooled Again
14 My Generation
Encore
15 Pinball Wizard
16 Amazing Journey
17 Sparks
18 See Me Feel Me / Listening To You
19 Tea Ceremony and Theatre


ピュア・アコースティック 2008

2008年10月24日 | Live

10月13日(月・祝) 晴れ。
大貫妙子「ピュア・アコースティック 2008」を聴きに神戸へ行った。

新神戸オリエンタル劇場はクラシックの室内楽や舞台などで主に使用されている会場だとか。
弦楽四重奏とコントラバス、ピアノ、ドラムスという編成のアコースティック・コンサートには
ぴったりの会場で、大貫妙子は20年くらい前のアルバム『PURISSIMA』の公演を
ここでやっているのだそうだ。

暑かった夏がようやく終わり、陽がやわらぎ過ごしやすくなった初秋。
アメリカ発の金融危機で株価が暴落している中、
浮き世の騒動を忘れるかのような美しい音楽の調べが会場を浸した。

ライヴはフェビアン・レザ・パネの絹のようなピアノの音色と、
林立夫のドラミングが冴える「Hiver」ではじまった。
ジャズ・オリエンテッドな演奏だった。
映画のようなストーリー仕立てで冬の情景が浮かび、
「ピュア・アコースティック」の導入部としては成功だったと思う。

ストリングスは2曲目の「夏に恋する女たち」から。
ここからは昨年の"Boucles d'oreilles" Tour 2007とほぼ同じ構成で、
季節が春から秋に変わっただけという感じを受けた。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/08a70c4d4dbff8079e5f0ba887e36a49

そうした季節の話題は大貫妙子のほうからもあり、
「新しいシャツ」の前に、人生を季節に例えると春夏秋冬ではなくて
冬春夏秋だと思っているという話をした。

「黒のクレール」の前に、人生の中には幾つもの思い出があって、
思い出したくないこともあるし、いつの間にか美しい思い出となって
ることもあって、自分の歌を通して聴いてる人が思い出と出会ってくれたら
いいなと思って歌っていると話した。

「空へ」、「突然の贈りもの」と静かな曲が続いた後でメンバー紹介。
今のメンバーとなって6年くらい経つそうだ。
スウィングするアレンジとなった「横顔」にオーディエンスは大喝采。
「Shall we dance?」では上からミラーボールが降りてきてクルクルと回った。

ベニスの風景を描写した「Cavaliere Servento」。
オーディエンスは空想の旅に出る。
坂本龍一作曲の「TANGO」が続いて演奏され、
空想の旅はアルゼンチンへと向かった。

美しい日本の自然のことを歌った「四季」の後で、
「モア・トゥリーズ」の話題があった。
これは「モア・トゥリーズの森」という活動で、坂本龍一の呼びかけにより
はじまったのだとか。
http://openers.jp/more_trees/index.html
http://www.more-trees.org/

アジアでの活動として四国の森を整備することからはじめているという。
森がよみがえることで大地に自然が戻り、動物や虫が戻ってくる。
自分たちが暮らす環境は自分たちで行動し作るという活動精神。
大貫妙子はこの活動に賛同し、コンサート会場でグッズを販売している。
オーガニック・コットンのTシャツにナマケモノのバッジが付いている。
Tシャツ1枚の収益で10坪の土地が整備できるのだとか。

最後の曲「Kiss The Dream」を歌う前に大貫妙子は、
何が起こるかわからない時代で希望を歌うには責任が持てなくなって
きているけれど、それでも夢を見ることを忘れず、それを実現してゆく
ようにしたいと話した。
ステージの後ろのスクリーンに星が降りそそいでいて美しかった。

■PURE ACOUSTIC 2008
10月13日(月・祝) 新神戸オリエンタル劇場
1階Q列23番

大貫妙子(vo)
フェビアン・レザ・パネ(pf)
吉野弘志(b)
林立夫(ds)
ASKAストリングス(金子飛鳥Vn/相磯優子Vn/志賀恵子Va/木村隆哉Vc)

Set List
01 Hiver
02 夏に恋する女たち
03 Siena
04 新しいシャツ
05 彼と彼女のソネット
06 黒のクレール
07 幻惑
08 空へ
09 突然の贈りもの
10 横顔
11 Shall we dance?
12 Cavaliere Servento
13 TANGO
14 四季
15 風の道
16 Time To Go
Encore
17 ベジタブル
18 Kiss The Dream



新神戸オリエンタル劇場
http://www.shinkobeoriental.com/


おおはた雄一 アコースティック・ライヴ&サイン会

2008年09月25日 | Live

9月21日(日) 雨。
梅田NU茶屋町のタワレコで行われたおおはた雄一 のインストア・ライヴを聴きに行った。

ジェシー・ハリス、リチャード・ジュリアン共同プロデュースによってニューヨークで録音したニュー・アルバム『music from the magic shop』発売記念のインストア・ライヴ。

開演前のリハーサルにお馴染みのチェックのシャツで現れたおおはた雄一 。今回のギターは鷲見ギター。
http://blog.yuichiohata.com/

軽くサウンドチェックした後で高田渡の「コーヒーブルース」を披露した。実はこの日は午後2時からJEUGIYA四条店でインストア・ライヴがあって、いつでも演奏できる状態であったらしく、「このままはじめてもいいんですが」と話していた。

アコースティック・ライヴはアルバム『music from the magic shop』の1曲目に収録されている「Starship -スターシップ」ではじまった。独特の浮遊感を感じさせる曲調。喋るように自然に歌うヴォーカル・スタイルはハナレグミの永積タカシを彷彿とさせる。

やさしい感じの弾き語りが印象的だった「As time goes by -時がたてば」は『music from the magic shop』のリード曲といってもよい曲。胸に迫る演奏だった。

アルバムではリチャード・ジュリアンと向き合って二人でギターを弾いてレコーディングしたという「For The Last -おやすみ」。リチャード・ジュリアンはそのときのことが印象深くて「いいテイクが録れてよかった」と話してくれたのだそうだ。

「Suna-arashi -街と砂嵐のバラッド」は一転してグルーヴィーな曲。会場でハンド・クラップが起こり、とてもエキサイティングなパフォーマンスとなった。

最後の曲は「By the fire -火のそばに」。おおはた雄一はギターを持って旅をしながら歌うという暮らしをしている。実は大阪にはそうした暮らしをしているAZUMIさんというミュージシャンがいて、そのスタイルに影響を受け、後を追うように真似をしているのだと話した。「せっかく大阪に来れたのだから、一緒にセッションしたい」と話しステージに招き入れた。よく会ってるのにセッションするのははじめてということだった。

「By the fire -火のそばに」はスケールが大きくてとてもロマンチックな曲。おおはた雄一とAZUMIさんは向き合いながらしっとりと音を合わせた。エンディングにブルース・セッションがあった。

■おおはた雄一 アコースティック・ライヴ&サイン会
2008年9月21日(日) タワーレコード梅田NU茶屋町6Fイベントスペース
整理番号A11

おおはた雄一(Vocal, Guitar)
AZUMI(Guitar)

Setlist
1 Starship -スターシップ
2 As time goes by -時がたてば
3 For The Last -おやすみ
4 Suna-arashi -街と砂嵐のバラッド
5 By the fire -火のそばに



終演後のサイン会でアルバム『music from the magic shop』プレミアム・エディションに入れてもらったサイン。

実は僕のほうが9歳も年上なのに「くん」と書かれてしまった(苦笑)。
「よしっ」とか言いながらおもしろいおおはた雄一くんでした。

浪速のMy Keys

2008年09月10日 | Live

9月7日(日) 晴れのち一時雷雨。

3時頃、大阪市、大阪府に大雨、洪水警報が出たものの、一時的な雷雨ですぐに天候は回復した。
雨女アンジェラ・アキが大阪城ホール25年の歴史で初となるピアノ弾き語りライヴを行った。

アリーナの中央にステージがあった。
ステージを覆った幕が照明で青く輝き、幕が落ちると、八角形のステージが現れ、
中にグランドピアノの前に座ったアンジェラ・アキがいた。
1曲目は「サクラ色」。

八角形のステージは中央で回転する仕組みとなっていた。
どの角度からでも歌う姿が見える仕掛けだ。
八角形というのは通天閣の形状を模倣したものだとか。

そうそう開演前のロビーには主催のFM802、協力の毎日放送からたくさんの花が届いていた。
その中に釈由美子からの花もあった。彼女がNHKの「英語でしゃべらナイト」の司会をしてたとき、
アンジェラ・アキがゲスト出演したんですよね。律儀な女性ですね。

で、名物コーナー「アンジェラ・アキの勝手に英語でしゃべらナイト!?」は
シンディ・ローパの「Time After Time」だった。

開演前、座席に置いてあったアンジェラ・アキからの手紙。
大阪ということでタイガース・カラーです。



左側の黒の封書を開封してシングアウトしました。

今回の「浪速のMy Keys」のための新曲は「7Days, 7Nights」。
新機軸がありました。スナックふるさと(笑)。
アンジェラ・アキは将来飲み屋さんをやりたいのだという。
高級なバーではなくて場末にあるちょっと寂れたバーが理想なのだという。
小さくて、カウンターの中にピアノがあるピアノバーをいつかやってみたいそうだ。
そこで人生相談に乗りながら、自分の好きな曲を自分の好きなタイミングで歌いたいのだとか。

大阪城ホールのセンター・ステージに即席のカウンターを作り、
きらきらの服に着替えての一人芝居。それが「スナックふるさと」だ。
架空のお客さん相手に人生相談をしながら「孤独のカケラ」と
ベン・フォールズのカヴァー曲でアンジー自身が日本語詞をつけた「Still Fighting It」を歌った。
この曲は新曲で9月17日発売の新曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」のカップリングとして発売される。

その「手紙~拝啓 十五の君へ~」のときに↑の写真の黄色の封書を開封した。
中には便箋と鉛筆。1年後の自分に手紙を書こうということだった。

 

アンコールでサプライズがあった。
スペシャル・ゲストの登場で、 なんと、くいだおれ太郎さん。
眼鏡繋がりだということだった。
くいだおれ太郎さんは太鼓の代わりに阪神タイガースの球団旗を持っていた。
アンジェラ・アキは家族全員が阪神ファンということで、
おそらくここでしか披露しないであろう「六甲おろし」をさわりだけ歌った。
しかし、ここは地元大阪。もう、大合唱となった。慌てて、もう一度ちゃんと歌い直し。
カメラが入ってましたから、いつか公式に発表されることになるかもしれない。
お馴染みのカヴァー曲のコーナーは「悲しい色やね」だった。

さらにサプライズ。
新曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」を中学生の合唱部と歌う企画があった。
もともとNHKから中学の合唱コンクールの課題曲を書いてほしいと依頼された話だそうで、
5月にNHKでその模様がオンエアされた。
先ほどの黄色の封書に入ってた便箋の裏には「手紙~拝啓 十五の君へ~」の歌詞がプリントされており、
会場一万四千人で「手紙~拝啓 十五の君へ~」を歌うことになり大合唱した。

最後の曲は「HOME」だった。
「今夜、私の夢を叶えてくれた、ここに来てくれた人たちすべてが私にとってHOMEです」
とアンジェラ・アキは言った。

2時間20分くらいだったでしょうか。 素晴らしく楽しいライヴでした。

■浪速のMy Keys
2008年9月7日(日) 大阪城ホール
スタンドIブロック 22列 7番

アンジェラ・アキ
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/AngelaAki/

大阪住吉少年少女合唱団

Set List
01 サクラ色
02 心の戦士
03 TODAY
04 Kiss Me Good-Bye
05 Time After Time
06 AGAIN
07 7Days, 7Nights
08 モラルの葬式
09 This Love
10 孤独のカケラ
11 Still Fighting It
12 手紙~拝啓 十五の君へ ~
13 MUSIC
14 たしかに
Encore
15 悲しい色やね
16 手紙~拝啓 十五の君へ ~
17 HOME

リクオ・インストア・ライヴ

2008年08月21日 | Live
2008年8月17日(日) 晴れ。

2006年アルバム『セツナウタ』、2007年アルバム『セツナグルーヴ』と続いた
リクオのMellow & Groovy"セツナグルーヴ"の集大成作品『What's Love』の発売を記念した
インストア・イベントがタワーレコード梅田大阪マルビル店で開催された。

開演前に洋楽DVDのコーナーを通りがかるとリクオがDVDを物色していた。
脇目も振らずといった感じで何枚かのDVDを小脇に抱えていた。
何気なく見ると背表紙にはボブ・ディランやチャック・ベリーの名前があった。
ディランはどう見ても『No Direction Home』だった。
マーティン・スコセッシ監督が撮ったドキュメンタリー映画の名作だ。
素晴らしい作品で僕も大好きなのでうれしくなった。

インストア・イベントは
「どうもリクオです。元気ですよ」
という自己申告ではじまった(笑)。

「ハイ&ロウ」のイントロでリクオが「ウッ!」というと
「ウッ!」というオーディエンスがチラホラ。
1曲目からハンド・クラップが起こり盛り上がった。

ほとんど間髪入れずに「マウンテンバイク」へと続いた。
「近頃煮詰まり出してる世界 笑わせよう!!」で「フゥー」とコール&レスポンス。
リクオはオーディエンス参加型のライヴ・パフォーマンスをする。
ハンドクラップをフィンガー・スナップに変えさせて
「チッチッキ チッチッキ....」と囁くように求めた。
楽しいライヴだ。

今回は1990年から1995年までの音源をまとめた初期ベスト・アルバムも同時発売されている。
本人によれば初期の20代の頃に書いた作品を聴くのは恥ずかしいのだという。
「オレって青いなぁ」とかいろいろと思うのだそうだ。
あの頃にしか書けなかった曲、その当時にしかできなかった表現をしているので、
今同じことをしろと言われてもできないのだとリクオは話していた。

また今のようなMellow & Groovyな表現はあの頃には決してできなかったので、
そうした意味では過去と現在の作品を2枚同時に出せたことは意味があるし、
ひとつの節目にもなったのだと話した。

6月にリリースした先行シングル「アイノウタ」の
カップリング「雨上がり」は叙情的な作品。
リクオは歩くように足でリズムを取りながらキーボードを弾いた。
心象風景の描写が素晴らしい。

メロウな曲はその1曲だけで、ほかはグルーヴィーな曲で占められた。
「2人のワンダフルワールド」では"ローリング・ピアノマン"の異名どおりの
転がるようなキーボードの演奏が聴けた。

ゴスペル教会のような感じで盛り上がった「アイノウタ」では
立ち上がってステージの前まで出てきて歌った。

■リクオ・インストア・ライヴ
2008年8月18日(日) タワーレコード梅田大阪マルビル店

リクオ(Vocal/Keyboards)
http://www.rikuo.net/

1 ハイ&ロウ
2 マウンテンバイク
3 雨上がり
4 2人のワンダフルワールド
5 アイノウタ

終演後、リクオ本人からサイン入りのCDのブックレットがプレゼントされた。


ウクレレ バンバンバザール・インストア・ライヴ

2008年07月24日 | Live

ポールスミス三条店を出てJEUGIA三条本店に向かう。それにしても恐ろしい暑さ。むっとした熱気が立ちこめて歩くのさえままならない。照りつける日差しでおそらくアスファルトの路面温度は40度以上になっていたはずだ。

JEUGIA三条本店の店内には友人がいた。もう1人の友人はイベントの参加券付きのCDを店内で購入して戻ってきた。3人で話をして待っているとしばらくしてバンバンのリハーサルがはじまった。



ステージは入口向かって左側の一隅だった。リハーサルはサウンド・チェックのためのセッションといった感じだったが、お客さんのひとりが曲の終わりに拍手をしたので、「インストア・ライヴはこの後2時からですので、もうしばらくそのままお待ちください」というようなことを笑顔で福島さんが言った。店内はなごやかな雰囲気に包まれていたが、開け放たれた入口からインストア・ライヴ目当てのお客さんが集まってきていて、熱気と人いきれでじりじりと温度が上昇していた。



午後2時になりインスア・ライヴがはじまった。ステージ向かって左からウクレレの富やん、中央奥にウッドベースの黒川さん、中央前に福島さんという並び。福島さんはオベーションのギターだった。「ニューオリンズにて」ではじめようとしたのだが、最初座っていた富やんが、後ろからは見えないかもしれないということで、急遽立って演奏することになった。
「では1曲目、え~『彼女待ってただけなのさ』聴いて下さい(笑)」と福島さん。一瞬の間を嫌ってか曲を変更した。

バンバンバザールのカヴァー・アルバム『ウクレレ バンバンバザール』は、これまで『ウクレレジブリ』、『ウクレレ 北の国から』、『ウクレレビートルズ』、『ウクレレ ウルトラマン』、『ウクレレエルヴィス』で発表された楽曲に、今回新たに録音した「TRUTH(F-1のテーマ)」、「ENGLISHMAN IN NEW YORK」、「渡る世間は鬼ばかり」、そして共鳴野郎ライヴで披露した「ティーンエイジャー」などを収録しているウクレレ・ベストアルバムだ。7月2日にジェネオン・エンタテインメントから発売されている。
http://www.geneon-ent.co.jp/top_fl.html
http://www.geneon-ent.co.jp/music/banbanbazar/gncl1157/index.html

「彼女待ってただけなのさ」が終わった後、「みなさん、ようこそお越し下さいました。夏のセールでございます。バンバンバザールでございます」と福島さんが挨拶。前口上というのかしゃれた言い回しに暑さがほんの少し和らいだ気がした。ウクレレの音もまた気持ちが良くてとてもよかった。

菅原洋一のカヴァー「カプリ島」がまた南国の雰囲気を感じさせる曲でウクレレの音にマッチしていた。JEUGIA三条本店はガラス張りとなっていて中から外が見えるわけだが、ウクレレの和みの音に誘われたのか店内に入ってくる人が後を絶たず、店内は人で溢れて熱気ムンムンとなりかなりムシムシとしてきた。

『ウクレレ バンバンバザール』からは「TRUTH(F-1のテーマ)」、「海の見える街」、「ENGLISHMAN IN NEW YORK」の3曲が披露された。「TRUTH(F-1のテーマ)」ではテレビのF-1番組のオープニングで聴けるエキゾストノイズを口で再現していた(笑)。曲はユルユルのカヴァーとなっている。「海の見える街」はジブリ映画『魔女の宅急便』のテーマ・ソング。オリジナルの世界観を大切にした美しい仕上がり。ご存知スティングの名曲を取り上げている「ENGLISHMAN IN NEW YORK」はハワイアンのアレンジ。福島さんのハスキーな声とバンバンのコーラスがいい感じだ。

ジェロのカヴァー・ミニ・アルバム『COVERS』には「氷雨」とかフランク永井の「君恋し」が入ってたと福島さん。「僕たちもそういったセンスでカヴァーしたらよかったなぁと今更ながら思ったりしてるんですけど。でも僕たちなりの音楽の幅の広さを聴いてもらえたならと思ってるんです」といってはじまったのが田原俊彦のカヴァー「ハッとして! GOOD」。手拍子が起こって盛り上がった。

その盛り上がりの中ではじまったのは「世紀の楽団」。途中で加山雄三の「お嫁においで」が挿入されて和んだところで再び「世紀の楽団」に戻るという展開。素晴らしい。ほとんど間髪入れず「夏だったのかなぁ」へ。歌詞を京都に変えたり、黒川さんのスキャットが披露されたりで大盛り上がり。インストア・ライヴでここまで盛り上がるのも珍しい。盛り上がりといい暑さといいほとんど夏フェス状態。そういえばバンバンはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZOに出演するそうだが、福島さんから「RISING SUN ROCK FESTIVALにはミスチルを見るついでにバンバンバザールも見ておいたほうがいいよ、とお友達に言っておいて下さい」と話していましたのでここに書いておきます。ミニライヴの最後は「On The Sunny Side Of The Street」の日本語カヴァー「明るい表通りで」。ウクレレでの演奏で聴くと夏にぴったりといった感じで素晴らしかった。

終演後はサイン会が実施されたが、いつの間にか僕たちの集団を先頭にして列ができていた。前にいたさっき店頭でCDを購入した友人がイベント参加券を無くしたみたいだったので、僕が最初にサインをしてもらうことになった。

福島さんに「共鳴野郎ライヴ」に行ったことを告げて、ブックレットに佐橋さんやKyOnさん、チャボさんの名前がクレジットされてることを話すと、「あの翌日に『ティーンエイジャー』をレコーディングしたんですよ。ノリが出てチャボさんにも喜んでもらって」という返事が返ってきた。思わずありがとうございますと言って握手してもらった。

■ウクレレ バンバンバザール・インストア・ライヴ
2008年7月20日(日) JEUGIA三条本店 1F店内スペース
バンバンバザール
福島康之(Vocal, Guitar)
富永寛之(Ukulele)
黒川修(Bass)
http://www.ban-ban-bazar.com/

Setlist
1 彼女待ってただけなのさ
2 カプリ島(Isle Of Capri)
3 TRUTH(F-1のテーマ)
4 海の見える丘
5 ENGLISHMAN IN NEW YORK
6 ハッとして! GOOD
7 世紀の楽団~お嫁においで~世紀の楽団
8 夏だったのかなぁ
9 明るい表通りで(On The Sunny Side Of The Street)

友人のと並べてサイン入り『ウクレレ バンバンバザール』のジャケットを撮影。