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Sunday Songbook #1606

2023年07月23日 | Sunday Song Book

2023年07月23日プレイリスト「極私的・坂本龍一追悼特集 PART 2」
1. SYNC OF SUMMER / 山下達郎 7月26日発売ニュー・シングル
2. ものおぼえのいい郵便屋さん / 少年少女合唱団みずうみ "海や山の神様たち" '75
3. ドリーミング・ラブ / 中原理恵 "キリング・ミー" '78
4. 個室 / 中原理恵 "キリング・ミー" '78
5. 本気でオンリー・ユー (LET'S GET MARRIED) / 竹内まりや "ヴァラエティー" '84
6. あしたこそ、あなた / 矢野顕子 '81
7. TIBETAN DANCE (VERSION) / 坂本龍一 "音楽図鑑" '84
8. GREENFIELDS / 矢野顕子 "オーエス オーエス" '84
9. ON A CLEAR DAY (YOU CAN SEE FOREVER) (LIVE) / 坂本龍一、矢野顕子、山下達郎 "85/09/17 渋谷ジァン・ジァン"
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。現段階ではロームシアター京都が終わってるが、大阪と京都はうまくいってるはずとのこと。本日はフェニーチェ堺、今週は東京に戻って7月28日(金)、29日(土)がNHKホール。

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
今年の全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」は18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
チケットの一般発売日などの詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・極私的・坂本龍一追悼特集 PART 2
先週に引き続いて坂本龍一さんの追悼特集「極私的・坂本龍一追悼特集」。そのパート2。先週は達郎さんの作品の中から坂本龍一さんに手伝ってもらったものを中心に。今週は達郎さんが人に書いた曲で坂本龍一さんに手伝ってもらったもの、坂本龍一さんの作品から達郎さんが手伝ったものを、いろいろ取り混ぜて特集する。

・SYNC OF SUMMER
今週、7月26日に通算53枚目のシングル「SYNC OF SUMMER」が発売。キリンの「午後の紅茶」のCMソング。

坂本龍一さんと最初に知り合ったのはシュガーベイブ時代の1975年。その当時、坂本龍一さんは藝大を出て、放送局の劇判の仕事とか、そういうようなものをしている中で、フォーク、ロック関係のミュージシャンのバックを務めるようになり、だんだんだんだん、そっちの世界に来ているという、そういう時代だった。

・ものおぼえのいい郵便屋さん
1975年にビクターの文芸と呼ばれる童謡とか児童向けの音楽、そういうようなものを作るセクションで、六文銭のメンバーの及川恒平さんが作詞して、坂本龍一さんが作曲、及川恒平さんは北海道の方なので、アイヌのエピソードをテーマにしたアルバムが制作された。『海や山の神様たち』というタイトルで、歌っているのは少年少女合唱団みずうみ。この作品で坂本龍一さんから達郎さんにコーラスのアレンジをしてくれという依頼があった。演奏しているのは当時のりりィさんのバンド、バイバイ・セッション・バンド。当時、ユーミンのダディ・オーのメンバーだった平野兄弟、平野融(とおる)さんのベース、平野肇さんのドラム、パーカッションの斎藤ノブさん、ギターが伊藤銀次さん、坂本龍一さんがキーボードのセッション・メンバーでレコーディング。コーラスの依頼は譜面も何もなく、テープだけしか来なかったという。それも子どもが歌ってるテープで、「自分でコードを取らなきゃなんないんですけど、これが坂本龍一さんは現代音楽の人なので、めっちゃくちゃ難しい(笑)。そればっかり頭に今でも残ってます」と達郎さん。必死に譜面を取ってコーラス・アレンジをしたという。ものによっては大貫妙子さんと達郎さんがコーラスをしているのでシュガーベイブとクレジットされている。この中から「ものおぼえのいい郵便屋さん」。

いろんな仕事をして、終わったらゴールデン街で酒飲んで管を巻くという青春だったそうだ。

・ドリーミング・ラブ
1978年の中原理恵さんのアルバム『KILLING ME』に達郎さんは2曲提供している。村上"PONTA"秀一さんのドラム、岡沢章さんのベース、松木恒秀さんのギター、そして坂本龍一さんのキーボード。当時の達郎さんのライヴを手伝ったもらった面々。バラードの「ドリーミング・ラブ」。

・個室
こういうときでなきゃかけられないのでもう一曲。1978年の中原理恵さんのアルバム『KILLING ME』から「個室」。このメンバーのタイム感の良さが十二分に発揮されているラテン風味の曲。
曲をかけ終えて。
間奏のギターは松木恒秀さんではないと達郎さん。渡辺香津美さんのような感じだけれど、この当時の歌謡曲のアルバムはクレジットがない。「すいません。さすがに覚えておりません。ふふふ」と達郎さん。

1978年から坂本龍一さんはYMOの活動がはじまる。それでだんだん距離が出てきて、同時期に達郎さん自身も「RIDE ON TIME」でブレイク。ライヴのメンバーが変わって少し疎遠になった。1980年代に入って矢野顕子さんの仕事から、また関係が緊密になる。

・本気でオンリー・ユー (LET'S GET MARRIED)
1984年、竹内まりやさんのアルバム『VARIETY』をレコーディングしていたら、スタジオの8階で達郎さん、まりやさんがレコーディングしていると、坂本龍一さんが7階でアルバム『音楽図鑑』のレコーディングをしていた。7階のスタジオと8階のスタジオは互いに入れ替わることもあったが、ずっと続いていたときに、「本気でオンリー・ユー (LET'S GET MARRIED)」のイントロのウェディング・マーチの演奏を坂本龍一さんにお願いに行ったという。当時出たばかりのサンプリング・マシーンの音源でパイプ・オルガンを再現してイントロを弾いてもらったとか。

話はちょっと戻るが、1978年、達郎さんのライヴに坂本龍一さんが参加していたとき、ライヴで仙台に行って、帰りの電車は当時まだ4人掛けのボックスの座席。新幹線は開通しておらず電車で帰ることになり、坂本龍一さんと対面で乗ると、坂本龍一さんはずっと誰かのライヴの譜面を書いていた。達郎さんが本を読みながらそれを眺めていると、突然「一曲書かない?」って、それで書かされたことがあるそうだ。坂本龍一さんは楽屋や電車でしょっちゅう譜面を書いていたという。それがすごく記憶に残っていて、そのことを思い出したと達郎さん。

・あしたこそ、あなた
矢野顕子さんの仕事を坂本龍一さんがやっていた時代にコーラスを一曲頼まれた。達郎さん自身がすごく気に入ってる曲で1981年のシングル「あしたこそ、あなた」。アソシエーションのようにやってくれと言われたそうだ。達郎さんはギターとコーラスで参加している。

・シングル「SYNC OF SUMMER」予約会
本日7月23日のフェニーチェ堺まで、ニュー・シングル予約会を行っているという。ライヴ会場限定の予約特典はジャケットのB3のアート・ポスターで、達郎さんのプリント・サインが入っている。発売日以降でも会場でニュー・シングルを購入するとプレゼントする予定。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎サイトにて。
詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・TIBETAN DANCE (VERSION)
1984年の坂本龍一さんのアルバム『音楽図鑑』に達郎さんはギターとコーラスで参加している。コーラスはフェアライトにサンプリングして使ってるとか。ファースト・プレスのボーナス・12インチ・シングルに収録された「TIBETAN DANCE (VERSION)」に達郎さんのギターがフィーチャーされている。

・GREENFIELDS
この時代、達郎さんが印象に残っているのは矢野顕子さんのアルバム『オーエス オーエス』。最後の曲「GREENFIELDS」は達郎さんがコーラスを担当している。エンディングのコーラスを伸ばすところ。フォー・ヴォイスのコーラスなのでダビングして8回歌う。クリックが入ってないので「仮カマ」と呼ばれる、仮にクリックを入れることを提案したら、矢野顕子さんから「クリックないとできないの?」と言われたそうだ。それでクリックなしでコーラスをレコーディング。ドヤ顔してたら矢野顕子さんが「やればできるじゃない」って。その思い出が強烈に残っているとか。

「坂本くんは本っ当に仲よかった時代もありますので、本当に惜しい才能が、まだまだ長生きしてほしかったですけど。彼の名前をずっと継いで、語って、居続けていきたいと思います。政治的な心情とかは少し違ったことはありましたけれど、彼が友人であることは何の変わりもありません。ご冥福を心よりお祈り申し上げております」と達郎さん。

・ON A CLEAR DAY (YOU CAN SEE FOREVER) (LIVE)
1985年9月17日に矢野顕子さんのソロ・ライヴが渋谷ジァン・ジァンであったとき、達郎さんがゲストに呼ばれた。そのとき坂本龍一さんがシンセで加わって、3人で演奏した曲が何曲かある。その中からミュージカル『晴れた日に永遠が見える』のテーマ・ソングで「ON A CLEAR DAY (YOU CAN SEE FOREVER)」。矢野顕子さん、坂本龍一さん、達郎さんのトリオの演奏。
そのときの思い出。春風亭柳昇師匠がまくらでよく言っていた「あなた、この扇風機、首がよく回らないわよ。当たり前だ借金で買ったからだ」という小噺を言ったら、坂本龍一さんにウケて、ひとりでゲラゲラ笑っていた。それが今でも印象に残っているそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年07月30日は、「アイク&ティナ・ターナーで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp

Sunday Songbook #1605

2023年07月16日 | Sunday Song Book

2023年07月16日プレイリスト「極私的・坂本龍一追悼特集 PART 1」
1. SYNC OF SUMMER / 山下達郎 7月26日発売ニュー・シングル
2. ドリーミング・デイ / 山下達郎 "ナイアガラ・トライアングル" '76
3. パレード / 山下達郎 "ナイアガラ・トライアングル" '76
4. SOLID SLIDER / 山下達郎 "スペイシー" '77 アナログ&カセット8月2日発売
5. 2000トンの雨 / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78 アナログ&カセット7月5日発売
6. 潮騒 / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78 アナログ&カセット7月5日発売
7. THIS COULD BE THE NIGHT / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78 アナログ&カセット7月5日発売
8. SPACE CRUSH / 山下達郎 "イッツ・ア・ポッピン・タイム" '78 アナログ& カセット9月6日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーのため番組は相変わらず前倒しで収録。7月7日の島根県民会館、9日の周南市文化会館はどちらも雨でひやっとしたそうだ。山口は終演のときに雨は弱くなっていて助かったと達郎さん。昨日、一昨日の最初のフェスティバルホールはうまくいってるはずとのこと。今週は20日(木)が京都のロームシアター京都メインホール。ツアーは現時点で6本終わったことになる。

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
今年の全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」は18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
チケットの一般発売日などの詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・極私的・坂本龍一追悼特集 PART 1
ちょっと忙しいのでお便りが全て読みきれておらず、どうしょうかと思っていて、ティナ・ターナーの特集は作品が多すぎて聴ききれてない。だったら自分のできることをやることにして、坂本龍一さんの追悼をやりたかったのが、ずっとできなくて、今週、来週二週間使って、いつもの得意のパターンで「極私的・坂本龍一追悼特集」。今日はそのパート1。坂本龍一さんと一緒にやった仕事は70年代はとっても多いので、二週間でも足りないくらいの量がある。今週は達郎さんの作品の中から坂本龍一さんに手伝ってもらったものを中心に。来週は達郎さんが人に書いた曲で坂本龍一さんに手伝ってもらったもの、坂本龍一さんの作品から達郎さんが手伝ったものと、分けて特集する。

・SYNC OF SUMMER
7月26日に通算53枚目のシングル「SYNC OF SUMMER」が発売される。キリンの「午後の紅茶」のCMソング。

・ドリーミング・デイ
3月28日に亡くなられた坂本龍一さん。享年71歳。達郎さんが直接関わった仕事を中心にしたプログラムなので「極私的・坂本龍一追悼特集」。坂本龍一さんと最初に知り合ったのはシュガーベイブ時代の1975年。大滝詠一さんのライヴで坂本龍一さんがピアノを弾く中で、シュガーベイブの仕事をお願いしたりした。1976年の『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』での達郎さんのパートは全て坂本龍一さんのキーボード。1曲目の「ドリーミング・デイ」はイントロのリフからずっと坂本龍一さんのピアノの音が聴ける。

・パレード
1976年の『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』の2曲目「パレード」。シュガーベイブのレパートリーだったがシュガーベイブでは公式に発表することができなかった。アルバム・ヴァージョンはイントロに坂本龍一さんのピアノが入っている。

坂本龍一さんは東京藝術大学の作曲科を出たひじょうにアカデミックな方。当時の時代の空気としてポピュラー・ミュージックにも興味を持っていた。フランス近代の作曲を勉強されており、当時のクラシックを学んだ方とは違ったテイストを持っていて、達郎さん自身がフランス近代のクラシックがすごく好きだったので、坂本龍一さんからいろいろなことを教えてもらったという。「パレード」の間奏後の代理コードのあたりでも随分アイディアをもらったとか。76年から79年までの3年間くらいは本当に仲のいい友人だったが、イエロー・マジック・オーケストラを結成してテクノ・ミュージックに向かっていくと同時期に、達郎さん自身も「RIDE ON TIME」のブレイクがあって、そこから距離は遠くなったが、坂本龍一さんが達郎さんの友人だったことは終生変わらなかった。

・SOLID SLIDER
1976年に達郎さんはソロになり、ファースト・アルバム『CIRCUS TOWN』はニューヨーク、ロサンゼルスでのレコーディングだったが、1977年のアルバム『SPACY』でも坂本龍一さんには随分いろんなことをやってもらったそうだ。上原”ユカリ”裕さんのドラム、田中章弘さんのベース、坂本龍一さんのキーボード、達郎さんのサイド・ギター、もしくは松木恒秀さんのリード・ギター、もしくは大村憲司さんのリード・ギターの演奏。アルバム最後の曲の「SOLID SLIDER」。後半部分は坂本龍一さんのソロ。せっかくなので坂本龍一さんのソロをフィーチャーして「SOLID SLIDER」坂本龍一ソロ部分。
曲をかけ終えて。
「SOLID SLIDER」は全部で7分あるけれど、当時のアナログ・レコーダーのテープは15分入る。15分の前半は違う曲、「SOLID SLIDER」のテイク1で、テープの残りが7分あったので、サックス・ソロとキーボード・ソロに振り分けて、このキーボード・ソロはレコーディングしたときの一発録り。演奏したときに録って、サックス・ソロは後からダビング。サックスの3分弱を計って、坂本龍一さんに合図を出して、坂本龍一さんがソロを弾きはじめて、そのままテープが終わってしまうまで演奏を続けた。フェイドアウトが終わったところでテープも終わってる。そういうことを考えると素晴らしいソロ。坂本龍一さんはこの当時、こうしたロックンロール系に「あんまり満足しない」と言っていたが、素晴らしいタイム感。坂本龍一さんも佐藤博さんも難波弘之さんもみんなタイム感が抜群で、そんなもんだと思っていたら、他のセッションに行って「あれ?」と感じることがよくあったとか。
1977年のアルバム『SPACY』では「DANDER」の途中のアコースティック・ピアノは坂本龍一さんで、「アンブレラ」ではハモンド・オルガンのソロと細かい仕事をお願いしたそうだ。

・2000トンの雨
1978年に入ってシングルを作ることになり、レコーディングしたのが「PAPER DOLL」。「シングルとしてこんなもの売れない」と言われて、レコード会社からボツられたとか。この曲は先週オンエアしたので、今日はシングルのB面になるはずだった「2000トンの雨」。坂本龍一さんのいいアタックのピアノがこの曲を引き立ててくれている。

千葉県市川市のリスナーから「パレードのイントロのインパクトのあるピアノには達郎さんは龍一さんにどのような熱いリクエストをされたのでしょうか?」という質問。
カジュアルな感じで「なんかイントロ弾いてくんないかな?」
「どんなのがいいの?」
「 ファ〜〜ってやつ」
「じゃあカーメン・キャバレロで行ってみようか」
「そんなふうな感じですかね。それでカーメン・キャバレロ風に弾いている(笑)、そういうアレです」と達郎さん。

・納涼リクエスト大会
ツアーの合間にレコーディングをしていて忙しいので、今後予定している「リクエスト特集」のお便りとリクエストを募集とのこと。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』のアナログ盤とカセットが発売された。オリコン・アルバム・週間ランキングの7月11日付けで『GO AHEAD!』が3位、『MOONGLOW』が4位。『GO AHEAD!』は45年目にして初のトップテン入り。『MOONGLOW』も44年目にして初のトップテン入り。「でも正直言って狐につままれた、そういう感じの続きであります」と達郎さん。

8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
詳しくは山下達郎RCA/AIRイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ UMEDA NU CHAYAMACHI』
タワーレコードNU茶屋町店 3階の特設会場で7月12日(水)から8月27日(日)まで『CITY POP UP STORE FOR YOU @ UMEDA NU CHAYAMACHI』が開催される。ここでは東京と同じ今回の TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection が試聴でき、オリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

坂本龍一さんは東京藝術大学の作曲科の時代にシンセサイザーを勉強していて、それがずっと発展してYMOまで続いていく。シンセのノウハウを熟知していたので、達郎さんはたくさんいろんなことを教えてもらったという。1978年のアルバム『GO AHEAD!』あたりからシンセが多用されてきて、当時はKORG の PS3100 というシンセ使っていて「潮騒」のシンセもそれを使用している。

・潮騒
先週オンエアしたが「すいません。いいんです」と達郎さん。

・THIS COULD BE THE NIGHT
1978年のアルバム『GO AHEAD!』の「THIS COULD BE THE NIGHT」はハリー・ニルソンの曲で、モダン・フォーク・カルテットの出なかったシングル。この時代にフィル・スペクターの作品がアナログ化されて、その中に入っていた「THIS COULD BE THE NIGHT」がよかったので、それをカヴァーした。このレコーディングのときに坂本龍一さんが初めて持ってきたのがポリ・モーグというモーグの新製品。素晴らしい音がするシンセサイザー。1978年の坂本龍一さんのソロ・アルバム『千のナイフ』は松武秀樹さんがシンセサイザーとシーケンサーを一緒に作っていたもので、これがおもしろくて毎日レコーディングに通って見学していたという。そのおかげでアルバムのレコーディングでカスタネットを叩いたりしている。その時代においてシンセサイザーの音色は最先端のものだった。

・SPACE CRUSH
今日の最後はやはりシンセが縦横無尽に行くやつ。「SPACE CRUSH」もKORG の PS3100 が活躍している。1979年の達郎さんのライヴ・アルバム『IT'S A POPPIN' TIME』から。1曲目の「SPACE CRUSH」だけスタジオ・レコーディング。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年07月23日は、「極私的・坂本龍一追悼特集 PART 2」
http://www.tatsuro.co.jp

Sunday Songbook #1604

2023年07月09日 | Sunday Song Book

2023年07月09日プレイリスト「『MOONGLOW』『GO AHEAD!』特集」
1. FUNKY FLUSHIN' / JUICE=JUICE 7月12日発売
2. FUNKY FLUSHIN' / 山下達郎 "ムーングロウ" '79 アナログ&カセット7月5日発売
3. RAINY WALK / 山下達郎 "ムーングロウ" '79 アナログ&カセット7月5日発売
4. 愛を描いて -LET'S KISS THE SUN- / 山下達郎 "ムーングロウ" '79 アナログ&カセット7月5日発売
5. TOUCH ME LIGHTLY / 山下達郎 "ムーングロウ" '79 アナログ&カセット7月5日発売
6. 潮騒 / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78 アナログ&カセット7月5日発売
7. PAPER DOLL / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78 アナログ&カセット7月5日発売
8. SYNC OF SUMMER / 山下達郎 7月26日発売ニュー・シングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。6月30日のさいたま市文化センター、7月2日の中野サンプラザの公演を終えた時点での収録。
「なんとか初日が開きまして、新しいギターの鳥山くん、だんだんだんだん馴染んできております。お楽しみに」と達郎さん。

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」は18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
チケットの一般発売日などの詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・『MOONGLOW』『GO AHEAD!』特集
先週、7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』のアナログ盤とカセットが発売されたので今週は2枚のアルバムから選曲。

・FUNKY FLUSHIN'
Juice=Juiceのニュー・シングルは「FUNKY FLUSHIN'」のカヴァー・ヴァージョン。今週、7月12日の発売。

・FUNKY FLUSHIN'
44年ぶりに再発されたアルバム『MOONGLOW』(1979年)から「FUNKY FLUSHIN'」。「いわゆるリズム&ブルースというかディスコというか、ポリリズムです。ポリリズムって若干ちょっと弱いので、なかなかライヴの演奏が難しいんですが。最近あまりやっておりません(笑)。弱点があるのはなるべくやらないという感じ(笑)。年です」と達郎さん。

・RAINY WALK
「RAINY WALK」はアン・ルイスさんのアルバムをプロデュースしたときのアウトテイクを買い取ってアルバム『MOONGLOW』に収録。その当時のアン・ルイスさんのレコーディング・メンバーで、高橋幸宏さんドラム、細野晴臣さんベース、佐藤博さんキーボード、そして松原正樹さんギターというメンバーで演奏されている。

・愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -
1976年にソロ・デビューしたが売れないミュージシャンだったのでシングルは一枚も出せなかった。1978年のアルバム『GO AHEAD!』のときに初めてシングルになったのが「LET'S DANCE BABY」。続いて『MOONGLOW』のアルバムから初めてタイアップが付いた。日本航空、JALの沖縄キャンペーンのタイアップだったが、その頃は曲作りのスランプ。詳しくはライナー・ノーツでとのこと。今でもときどきライヴでやるけれど、いわゆるブロック・コードで弾きまくる、ドラムも四つ打ち。これをアンコールのお仕舞いでやると、みんな息が切れて大変。年を取る前からそう言ってるので演奏疲労の高い曲、「愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -」。

・TOUCH ME LIGHTLY
『MOONGLOW』のアルバムから村上"PONTA"秀一さんのドラム、岡沢章さんのベース、松木恒秀さんのギター、そして佐藤博さんのキーボードという達郎さんの好きなメンバーでのレコーディング。アルバムにはそのメンバーでレコーディングした曲が、2曲入っていて、そのうちの1曲が「TOUCH ME LIGHTLY」。もともとはキング・トーンズに書いた曲のセルフ・カヴァー。
曲をかけ終えて。
作詞はクリス・モスデルさんで、歌詞が先に来たので作るのに苦労したという。「この頃はまだ耳英語なので結構適当です(笑)。恥ずかしい」と達郎さん。

・スピーチ
さて、この度、私のオフィス、スマイルカンパニーと業務提携をしていた松尾潔氏が契約終了となり、そのことについて私の名を挙げたことで、ネットや週刊誌等でいろいろと書かれております。私はツイッター、フェイスブック、インスタといったものを一切やっておりませんので、ネットで発信することができません。そのため私の唯一の発信基地である、このサンデー・ソングブックにて私のお話をみなさんにお聞きをいただこうと思います。少々長くなりますがお付き合いください。
まずもって、私の事務所と松尾氏とはですね、彼から顧問料をいただくかたちでの業務提携でありましたので、雇用関係にあったわけではない。また彼が所属アーティストだったわけでもなく、したがって解雇には当たりません。弁護士同士の合意文書も存在しております。松尾氏との契約終了についてはですね、事務所の社長の判断に委ねるかたちで行われました。松尾氏と私は直接、何も話をしておりませんし、私が社長に対して契約を終了するよう促したわけでもありません。そもそも彼とは、もう長い間会っておりません。年にメールが数通という関係です。今回、松尾氏が、ジャニー喜多川氏の性加害問題に対して憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であった、ということは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません。他にもいろいろあるんですけれど。今日この場ではそのことについては、触れることを差し控えたいと思います。ネットや週刊誌の最大の関心事はですね、私がジャニーズ事務所への忖度があって、今回の一件もそれに基づいて関与しているのでは、という根拠のない憶測です。今の世の中は、なまじ黙っていると、言ったもの勝ちで、どんどんどんどん嘘の情報が拡散しますので、こちらからも思うところを正直に率直にお話ししておく必要性を感じた次第であります。
今、話題となっている性加害問題については、今回の一連の報道がはじまるまでは、漠然とした噂でしかなくて、私自身は1999年の裁判のことすら聞かされておりませんでした。当時私のビジネスパートナー、ジャニーズの業務を兼務していましたけれど、マネージャーでもある彼が一タレントである私に、そのような内情を伝えることはありませんでした。性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば、第三者委員会等での事実関係の調査というのは必須であると考えます。しかし、私自身がそれについて知っていることが何もない以上、コメントの出しようがありません。自分はあくまで一作曲家、楽曲の提供者であります。ジャニーズ事務所は他にも、ダンス、演劇、映画、テレビなど業務、人材も多岐にわたっておりまして、音楽業界の(笑)、片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情など、まったく預かり知らぬことですし、まして性加害の事実について、私が知る術は全くありません。
私は中学生だった1960年代に、初代ジャニーズの楽曲と出会って、ジャニー喜多川さんという存在を知りました。何年か後に、初代ジャニーズの海外レコーディング作品を聴いて、私はとても感動して、このサンデー・ソングブックでも特集したことがあります。1970年代の末に、私の音楽を偶然に聴いたジャニーさんに褒めていただいて、そのご縁で数年後に私のビジネス・パートナーが近藤真彦さんのディレクターとなったことから「ハイティーン・ブギ」という作品が生まれました。その後も、ジャニーズに楽曲を提供する中で、多くの優れた才能と出会い、私自身も作品の幅を大きく広げることができ、成長させていただきました。たくさんのジャニーズのライヴに接することができたおかげで、KinKi Kidsとの出会いがあって、そこから「硝子の少年」という作品を書くことができて、昨年の「AMAZING LOVE」まで彼らとの絆はずっと続いております。
芸能というのは人間が作るものである以上、人間同士のコミュニケーションが必須です。いや、まぁ、どんな業界、会社、組織でも、それは変わらないでしょう。人間同士の密な関係が構築できなければ、よい作品など生まれません。そうした数々の才能あるタレントさんを輩出したジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません。私の人生にとって一番大切なことはご縁とご恩です。ジャニーさんの育てた、数多くのタレントさんたちが、戦後の日本で、どれだけの人の心を温め、幸せにし、夢を与えてきたか。私にとっては、素晴らしいタレントさんたちや、ミュージシャンたちとのご縁をいただいて、時代を超えて、長く歌い継いでもらえる作品を作れたこと、そのような機会を与えていただいたことに、心から恩義を感じています。
私が、一個人、一ミュージシャンとして、ジャニーさんへのご恩を忘れないことや、ジャニーさんのプロデュサーとしての才能を認めることと、社会的、倫理的な意味での性加害を容認することとは、全くの別問題だと考えております。作品に罪はありませんし、タレントさんたちも同様です。繰り返しますが、私は性加害を擁護しているのではありません。アイドルたちの芸事に対するひたむきな努力を間近で見てきた者として、彼らに敬意を持って接したいというだけなのです。
ですから、正直残念なのは、例えば素晴らしいグループだったSMAPのみなさんが解散することになったり、最近ではキンプリが分裂してしまったり、「あんなに才能を感じるユニットがどうして?」と疑問に思います。私には何もわかりませんけれど、とっても残念です。願わくばみんなが仲よく連帯して、素晴らしい活動を続けて行ってほしいと思うのは私だけではないはずです。KinKi (Kids)、嵐、他のグループもみんな、末永く活動していってほしいと思うばかりです。先日、男闘呼組の再結成といううれしいニュースがありましたが、同じようにいつか近い将来、SMAPや嵐、キンプリの再集合も実現するような日が来ることを竹内まりや共々に願っております。
性加害に対する様々な告発や、報道というのが飛び交う今でも、そうした彼らの音楽活動に対する私のこうした気持ちに変わりはありません。私の48年のミュージシャン生活の中でたくさんの方々からいただいた、ご恩に報いることができるように、私は、あくまでミュージシャンという立場からタレントさんたちを応援していこうと思っております。彼らの才能を引き出し、よい楽曲を共に作ることこそが、私の本分だと思ってやってまいりました。このような私の姿勢をですね、忖度、あるいは長いものに巻かれていると、そのように解釈されるのであれば、それでもかまいません。きっとそういう方々には、私の音楽は不要でしょう。以上が、今回のことに対する、私からのご報告です。長々失礼しました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

・潮騒
1978年のアルバム『GO AHEAD!』から「潮騒」。

・PAPER DOLL
1978年のアルバム『GO AHEAD!』から「PAPER DOLL」。アルバム用の曲ではなくて、その前の、春先にレコード会社から「シングルを出せ」と言われて書いた曲だが、レコード会社からボツられたとか。それがアルバムに入ったけれど、今では人気曲になっている。

・SYNC OF SUMMER
7月26日に通算53枚目のシングル「SYNC OF SUMMER」が発売される。キリンの「午後の紅茶」のCMソング。今回はひとりで全部やってるそうだ。フルサイズは本邦初オンエア。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
詳しくは山下達郎RCA/AIRイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・今後の予定
「来週は『棚つか』のつもりですが、ティナ・ターナーと坂本くんをやりたいんですが(笑)。もうちょっと先。未定。よろしくお願いします」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年07月16日は、「極私的・坂本龍一追悼特集 PART 1」
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Sunday Songbook #1603

2023年07月02日 | Sunday Song Book

2023年07月02日プレイリスト「さよなら中野サンプラザ」
1. SYNC OF SUMMER (CM SIZE 30sec) / 山下達郎 7月26日発売ニュー・シングル
2. こぬか雨 / 山下達郎 "1994/05/02 中野サンプラザ"
3. DREAMING DAY / 山下達郎 "1994/05/02 中野サンプラザ"
4. 愛を描いて-LET'S KISS THE SUN- / 山下達郎 "2013/12/24 中野サンプラザ"
5. GET BACK IN LOVE / 山下達郎 "2019/08/10 中野サンプラザ"
6. CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU / 山下達郎 "2016/02/26 中野サンプラザ"
7.ミライのテーマ / 山下達郎 "2018/10/26 中野サンプラザ"
8. おやすみ、ロージー / 山下達郎 "1989/03/02 中野サンプラザ"
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■内容の一部を抜粋
・近況
今年のツアーが6月30日よりスタート。今回のツアーが早くはじまった理由のひとつは、中野サンプラザが7月2日(日)に最終日で、達郎さんが「さよなら中野サンプラザ音楽祭」の最終日を受け持つことになったから。今日は仕事が重なっていて番組を前倒し収録しているそうだ。初日の埼玉はうまく行ってるはずとのこと。今週は7日(金)が島根、今年のツアーは39本と昨年より少なめで、「また追加公演とか、そういうのがですね、またいろいろあるのかもしれません。知りません。とりあえずツアーの幕が開いております。今年はメンバーが変わったりしております。ギターが鳥山雄司さん。古い付き合いですけれども。変わったりしましてですね、サウンドが若干変わっていると思います。その辺もお楽しみにお聴きをいただきたいと思います」と達郎さん。

・さよなら中野サンプラザ
中野サンプラザは1973年にオープンして50年。話によると達郎さんが中野サンプラザの最多公演数と言われている。「違うんじゃないかと思うんがですね」と達郎さん。長いという意味ではサンプラザで43年やってるので長い。今日は仕事が重なって「棚からひとつかみ」の予定だったが時間がなくて、「さよなら中野サンプラザ」特集に変更。

・SYNC OF SUMMER (CM SIZE 30sec)
7月26日に通算53枚目のシングル「SYNC OF SUMMER」が発売される。キリンの「午後の紅茶」のCMソング。フルサイズのオンエアはまだ解禁前とのことなので「SYNC OF SUMMER」の CM 30秒サイズ。それでも初オンエア。

・こぬか雨
1994年5月2日、アルバム『SONGS』再発記念で行われた「山下達郎 SINGS SUGAR BABE」から「こぬか雨」。1996年の「STAND IN THE LIGHT」のCDシングルのカップリング。その後、2011年のアルバム『RAY OF HOPE』の初回盤ボーナス・ディスク『JOY1.5』に再収録。このときの「山下達郎 SINGS SUGAR BABE」はライヴ・アルバム『JOY 2』のときに1枚ものとして入れることになる予定。



・DREAMING DAY
シュガーベイブ解散後に『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』に入れた「DREAMING DAY」。これも1994年5月2日、アルバム『SONGS』再発記念で行われた「山下達郎 SINGS SUGAR BABE」から。
曲をかけ終えて。
「山下達郎 SINGS SUGAR BABE」から30年。「DREAMING DAY」は1975年。今年はシュガーベイブ結成50周年。あと2年でアルバム『SONGS』50周年。「おそろしい~」と達郎さん。



・愛を描いて-LET'S KISS THE SUN-
シュガーベイブ時代からサンプラザのステージに立ったことがあるけれど、達郎さんがサンプラザをホームグラウンドにしたのは1980年5月1日で、「RIDE ON TIME」の発売日。そこから43年ずっとサンプラザでやっている。今週7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』のアナログ盤とカセットの発売日なので、その辺から一曲。1980年当時のライヴ・ソースが全部カセットなので、カセットからリマスターしたものがちょっと音質に問題があるので、今日はデジタルの90年代以降の作品からしかかけられない。やり直す時間がないとのこと。2013年12月24日のライヴから「愛を描いて-LET'S KISS THE SUN-」。P.A.OUTなので前の2曲に比べたら音質に差があるとのこと。
曲をかけ終えて。
「これ、ライヴのいちばん最後の曲なのでくたびれております(笑)」と達郎さん。



・GET BACK IN LOVE
中野サンプラザは変な設計のホールで最初全部クラシックなのでやりにくいホールだった。少しずつ改善されて、今は音もよくなってるので、ずっと続けられた。メディアでは達郎さんが「最も愛したホール」と書かれているが、本当のことを言えばもっと音のいいホールはあって、何がよかったのかと言えば時間の優遇が利いたことだった。達郎さんは演奏時間が長いので、終演時間が午後10時過ぎることもあったが、他のホールでは許されなかったけれど、サンプラザだけがそれが好き勝手できたので、80年から43年、長い演奏が実現できた。でもホールとしてはちょっと変わったホールで、今日は時間がないのでちゃんと説明できないが、そのうち時間があれば、と達郎さん。
いろいろなソースがあるけれどシングルから。2019年8月10日の「GET BACK IN LOVE」。P.A.OUT。



・SYNC OF SUMMER
7月26日に4年ぶりのシングル「SYNC OF SUMMER」が発売される。カップリングは今年の春にドラマの主題歌になった「LOVE'S ON FIRE」、菅田将暉さんがミスドのCMで歌っている「DONUT SONG」のオリジナル・ヴァージョンの最新リマスター音源。それぞれのカラオケが付いている。ジャケットはアルバム『SOFTLY』に続き、今回もヤマザキマリさんが手がけている。今年のツアーでは7月23日のフェニーチェ堺までの8公演で、ニュー・シングル予約会を行うという。予約特典はジャケットのB3サイズのアート・ポスターで、達郎さんのサインがプリントされている。発売日以降でも会場でニュー・シングルを購入するとプレゼントする予定。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。今月は7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。今後は8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・山下達郎 PERFORMANCE 2023 ツアー・グッズ
https://shop.fannect.jp/tatsuro/pc/category.asp?cd=10012

ライヴ・ツアーに楽天カードが今回はサポート。会場でグッズを購入すると楽天カードロゴ入りオリジナル・マグネットをもれなくプレゼント。達郎さんのキャラクターをあしらったかわいいやつ。ヤマザキマリさんが手掛けている。
詳しくはライヴ会場にて。

・CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU
これまで一度もオンエアしたことのない音源から。今までいちばんウケたカヴァー・ソングはフランキー・ヴァリの「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」。2015年から2016年にかけてのツアーで披露した。シングル「CHEER UP! THE SUMMER」のカップリングだが、それは大阪フェスティバルホールでのテイク。同じ年のツアーから2016年2月26日のテイクが比較的出来がいい。P.A.OUT。



・ミライのテーマ
シングル「ミライのテーマ」が出たときの2018年のツアーから10月26日のP.A.OUT。



・おやすみ、ロージー
今日の最後はライヴ・アルバム『JOY』の最後を飾った1989年3月2日の「おやすみ、ロージー」。



■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年07月09日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp

Sunday Songbook #1602

2023年06月25日 | Sunday Song Book

2023年06月25日プレイリスト「山下達郎ライブ特集」
1. 雨は手のひらにいっぱい / 山下達郎 "2012/02/15 岐阜・長良川国際会議場"
2. GUILTY / 山下達郎 "2017/07/09 中野サンプラザ"
3. エンドレス・ゲーム / 山下達郎 "2016/04/20 岩手県民会館"
4. 風の回廊 (コリドー) / 山下達郎 "2016/04/20 岩手県民会館"
5. プロポーズ / 山下達郎 "2012/03/31 神奈川県民ホール"
6. SOUTHBOUND #9 / 山下達郎 "2019/11/12 ラインキューブ渋谷"
7. 今日はなんだか / 山下達郎 "2012/04/22 青森市文化会館
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■内容の一部を抜粋
・近況
いよいよ今週末30日(金)から今年のツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」がはじまる。今週はゲネプロ、さいたま市文化センターで通しリハーサルをやって初日を迎える。2008年にツアーを再開してから15年。はじめたとき達郎さんは55歳だったけれど70歳になってしまった。

・山下達郎ライブ特集
今週は前夜祭ならぬ「山下達郎ライブ特集」パート2。『FOR YOU』に続いて『RIDE ON TIME』がアナログとカセットで出たので、その辺のライヴでと言ったが、全然そうではなく、ライヴ・ソースを聴いて「だいたいこんなのがいいんじゃないか」といろいろ散らして選曲したそうだ。

・雨は手のひらにいっぱい
梅雨もそろそろ明けていくのかなという感じだけれど雨の歌。今週はシュガーベイブ時代の雨の歌で「雨は手のひらにいっぱい」。2012年2月15日に岐阜の長良川国際会議場で行われたライヴからP.A.OUT。

・GUILTY
鈴木雅之さんに書き下ろした「GUILTY」のセルフ・カヴァー。2017年7月9日に東京は中野サンプラザのP.A.OUT。
2010年代はそれまでやれなかった曲をいろいろやってみたり、セルフ・カヴァーをやってみたりしている。



・エンドレス・ゲーム
・風の回廊 (コリドー)
2016年4月20日に岩手県民会館で行われたライヴからのP.A.OUT。久しぶりにやった「エンドレス・ゲーム」とそこから「風の回廊 (コリドー)」に続くメドレー。



・今後の予定
来週はいよいよ初日を迎えるのでただの「棚つか」の予定。「ティナ・ターナーの特集をやりたいなと思いますが、その前に坂本くんの特集も(笑)、ふふ、しなきゃなんないし、やることたくさんありますが。まっ、おいおいです」と達郎さん。

・ニュー・シングル
7月26日に通算53枚目のシングル「Sync Of Summer」が発売される。キリンの「午後の紅茶」のCMソング。CMは目黒蓮さんと中条あやみさんの2パターンがある。ジャケット・デザインが公開されていて、アルバム『SOFTLY』に続き、今回もヤマザキマリさんに手がけたもらったそうだ。夏の哀愁漂うジャケット。今週末からはじまるツアーでは7月23日のフェニーチェ堺までの8公演で、ニュー・シングル予約会を行うという。予約特典はジャケットのB3のアート・ポスターで、達郎さんのサインがプリントされている。発売日以降でも会場でニュー・シングルを購入するとプレゼントする予定。またiTunes Storeで本日から「Sync Of Summer」のダウンロード・オーダーもスタートしている。
詳しくはワーナーミュージックの山下達郎サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
今年も全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」が決定した。18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
8月公演のチケットの一般発売日がはじまっている。26日(月)の18時まで。詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・1600回記念ノベルティ
番組1600回記念の番組オリジナルのノベルティで扇子。名付けて「センスの良い!? サンソン扇子」ロゴ入り扇子を抽選で160名にプレゼント。
プレゼントご希望の方は番組のホームページからアクセスしてご応募してくださいとのこと。メールのみの受付。6月30日午後11時59分締め切り。
https://www.tfm.co.jp/ssb/

・プロポーズ
珍しいところであんまりかからないやつ。2011年のアルバム『RAY OF HOPE』に入ってる「プロポーズ」。このときのツアーで一回こっきり。2012年3月31日に神奈川県民ホールで行われたライヴから。
曲をかけ終えて。
達郎さんの会社の女子社員が結婚したときに書いた曲で、珍しく、私小説ではないけれど、生活感ある詞。



・SOUTHBOUND #9
「SOUTHBOUND #9」も一回しかやってない。1998年のアルバム『COZY』に入ってる曲。2019年11月12日にLINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)で行われたライヴ。



・厩火事(うまやかじ)
福井県敦賀市の超常連のリスナーから、先日、奥さんが僕の部屋に入ってきたとき、買ったばかりのお高いギターケースを蹴り飛ばしてしまい、思わず「ギターは無事か」と言ってしまったという。そしたら奥さんに「あなたは私の足を心配してくれないのか」と怒られてしまったという。翌日も風呂上がりにギターに当たったところが青くなったと足を見せにきたそうだ。ギターが足にぶつかっていたわけでもないのにと思いましたが、達郎さんならこういうときなんて言いますか? というお便り。
「これまるっきり落語の厩火事(うまやかじ)のネタですよ、これは。それはやっぱり足は大丈夫か、でしょう」と達郎さん。厩火事では「お前に怪我されたら遊んでて酒が飲めない」というオチだとか。

・今日はなんだか
今日の最後は頭がシュガーベイブものだったので最後もシュガーベイブもの。2012年4月22日に青森市文化会館で行われたライヴから「今日はなんだか」。



■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年07月02日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp

Sunday Songbook #1601

2023年06月18日 | Sunday Song Book

2023年06月18日プレイリスト「山下達郎ライブ特集」
1. スプリンクラー / 山下達郎 "2013/12/06 新潟・長岡市立劇場"
2. あまく危険な香り / 山下達郎 "2022/10/07 金沢 本田の森ホール"
3. RECIPE / 山下達郎 "2022/10/07 金沢 本田の森ホール"
4. 人力飛行機 / 山下達郎 "2022/10/07 金沢 本田の森ホール"
5. THE WAR SONG / 山下達郎 "2014/10/10 名古屋 BOTTOM LINE"
6. RAINY DAY / 山下達郎 "ジョイ" '89 "1986/07/30 中野サンプラザ"
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■内容の一部を抜粋
・近況
リハーサルをやりながら、レコーディングをやりながら、番組をやりながら、三つ巴で、ちょっと忙しいと達郎さん。あと十日ほどでライヴの初日が開くので、ライヴのリハーサルも追い込み。
「どんな曲をやろうかなどという、今年はギターが変わりましたのでですね、レパートリー幅がちょっと、あの、初めての人なので狭まりまして、その分どうしょうかと、いろいろがんばってやっておりますが。メンバー一同明るくやっとります。もうあと少しでライヴの初日(泣きそうな声)、でございます。がんばってやりたいと思います」と達郎さん。

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
今年も全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」が決定した。18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
チケットの一般発売日などの詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・山下達郎ライブ特集
今週は聴取率週間なので、そんなときはライヴ特集でしのぐしかない。今週は「山下達郎ライブ特集」。一週間では間に合わないので来週も。ツアーがはじまるので前夜祭という感じ。先週は『FOR YOU』に続いて『RIDE ON TIME』のアナログ盤が出たりで、その辺でと言ったが、いろいろ音源をあたっていると、そうもいかなくなり、結局バラバラだけれど、今週は昨年のツアーのライヴ・ソース、来週はランダムという感じ。全部P.A.OUT。

・スプリンクラー
雨の季節、梅雨の時期なので「雨の歌」。2013年12月6日、新潟の長岡市立劇場でのP.A.OUT「スプリンクラー」。

2019年までツアーをやって、2020年、2021年あいだ2年開いて、昨年2022年に再開。昨年のツアーは今年までずれ込んだけれど49公演。「おかげさまでいつものような感じでございますが」と達郎さん。今回は昨年のツアーから前半何曲か。昨年2022年10月7日、金沢の本田の森ホール、旧石川厚生年金会館。達郎さんの好きなホールからメドレーになってるのを続けて。時間の関係でMCはカットしている。

・あまく危険な香り
・RECIPE
・人力飛行機



1982年の「あまく危険な香り」は「いまだに、まだ、やれ、Tripping Outのパクリとか、まだそういうことを言うひとがいますけれども。天地神明(笑)、にかけてTripping Outのパクリじゃないです。もう何十回言ってもわからないというですね」と達郎さん。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。
5月の『FOR YOU』に続いて6月は『RIDE ON TIME』。オリコン週間アルバム・ランキング5位。1980年10月27日付けチャートインして以来、42年8ヶ月ぶりのトップ10入り。邦楽系の同一作品トップ10入り最長インターバル。先月の『FOR YOU』で記録した最長インターバルを自己更新した。「わけわかりません。えぇ。27のときの作品が70になって話題になるというのが、キツネにつままれたような感じでございますが。でもありがたいことであります」と達郎さん。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・1600回記念ノベルティ
番組1600回記念の番組オリジナルのノベルティで扇子。名付けて「センスの良い!? サンソン扇子」何だそれ(笑)。ロゴ入り扇子を抽選で、1600回なので1600名にプレゼントと行きたいところだがJFNらしく160名にプレゼント。
プレゼントご希望の方は番組のホームページからアクセスしてご応募してくださいとのこと。ハガキはダメでメールのみの受付。6月30日午後11時59分締め切り。
https://www.tfm.co.jp/ssb/

・THE WAR SONG
後半はこういうご時世なので「THE WAR SONG」。2014年10月10日に名古屋のライヴハウスBOTTOM LINEでのライヴ。

・使い続けているもの
名古屋市のリスナーから「達郎さんは何かずっと使い続けているものありますでしょうか」という質問。
達郎さんは1976年、23歳のときに三ツ矢サイダーのCMをやって、それがACCというCMの賞で編曲賞を受賞した。そのときに広告代理店の方からミネルバのストップ・ウォッチをもらったそうだ。達郎さんはデジタルのストップ・ウォッチはダメなので、それ以来ずっとそのアナログのストップ・ウォッチを使っていて、数年前に壊れたときミネルバに修理に出してちゃんと戻ってきて今でも愛用しているとか。他に万年筆もあったが、ウォーターマンの万年筆は修理できなかったという。

・RAINY DAY
季節柄「RAINY DAY」にリクエスト。現在のリズム・セクションでは一度も演奏してないそうだ。とにかくレパートリーが多すぎて間に合わないとか。「古い曲をやると新曲はやらないのかと。新曲ばかりやると古い曲はないのかと四方八方。そういうのは二十代三十代のお若い方に言ってやってください。こういう年寄りは好きな曲を好きなようにやる。そういうご時世でございます」と達郎さん。なのでライヴ・アルバム『JOY』のライヴ・ヴァージョン。1986年7月30日、中野サンプラザでの「RAINY DAY」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年06月25日は、引き続き「山下達郎ライブ特集」
http://www.tatsuro.co.jp

Sunday Songbook #1600

2023年06月11日 | Sunday Song Book

2023年06月11日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. DAYDREAM / 山下達郎 '80 06月07日アナログLP・カセット再発
2. LONELY TOO LONG / THE YOUNG RASCALS '66
3. RIVER DEEP, MOUNTAIN HIGH (1973 VERSION) / IKE & TINA TURNER "NUTBUSH CITY LIMITS" '73
4. BLACK COFFEE / IKE & TINA TURNER "FEEL GOOD" '72
5. TAKE ME TO THE RIVER / SYL JOHNSON "TOTAL EXPLOSION" '75
6. YESTERDAY, WHEN I WAS YOUNG / ROY CLARK '69
7. YOU GOT TO BE THE ONE / MARYANN FARRA & SATIN SOUL "NEVER GONNA LEAVE YOU" '75
8. TILL THEN / THE MILLS BROTHERS '44
9. CHEER UP! THE SUMMER / 山下達郎 "ソフトリー" '22
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■内容の一部を抜粋
・近況
サンデー・ソングブックは1992年10月に番組をスタートして本日6月11日に1600回を迎えることになった。

・棚からひとつかみ+リクエスト
リハーサルが続いていて「リクエスト特集」がずっと続いているが、本日は気持ちだけでも「棚からひとつかみ」、リクエストを交えて「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・DAYDREAM
6月7日に発売された『RIDE ON TIME』も好評。43年前のアナログ再発で、「正直申し上げて訳がわかっておりません(笑)。すごい時代だなと思います。ありがたいことに」と達郎さん。1980年のアルバム『RIDE ON TIME』から「DAYDREAM」にたくさんのリクエストが集まっているそうだ。

・LONELY TOO LONG
達郎さんが生まれて初めて買ったアルバムが、ヤング・ラスカルズのセカンド・アルバム『COLLECTIONS』。ここからのシングル・カット「LONELY TOO LONG」。アルバム・ヴァージョンは2分59秒。当時はそれでも長いので2分半以内に縮められた。1967年、全米16位。今日はアルバム・ヴァージョン。

・RIVER DEEP, MOUNTAIN HIGH (1973 VERSION)
ティナ・ターナーの訃報が届いた。享年83歳。アイク&ティナ・ターナーの代表作はフィル・スペクターがプロデュースした1966年の「RIVER DEEP, MOUNTAIN HIGH」。この曲を1973年のアルバム『NUTBUSH CITY LIMITS』で普通の演奏でやっている。達郎さんはスペクターのヴァージョンより好きなのだとか。今日は1973年のアルバム『NUTBUSH CITY LIMITS』に収められている「RIVER DEEP, MOUNTAIN HIGH」。

・BLACK COFFEE
アイク&ティナ・ターナーは日本で初期の作品が全くリリースされておらず知名度がイマイチ。1960年代後半の「PROUD MARY」のヒットでようやく日本で知られるようになった。お色気路線と解釈されていて、歌の本当の実力とかがなおざりにされている。ハンブル・パイの1973年のアルバム『EAT IT』に収録されている「BLACK COFFEE」がすごく良くて、オリジナルを調べたらアイク&ティナ・ターナーの1972年のアルバム『FEEL GOOD』に入っていた。このアルバムの「BLACK COFFEE」を聴いてぶっ飛び、それから集め出したが、何しろ数が多すぎて大変、当時達郎さんは二十歳そこそこでお金がない、そういう時代だった。この「BLACK COFFEE」を聴くとティナ・ターナーに目覚めた時代を思い出すそうだ。
曲をかけ終えて。
「ティナ・ターナーの特集をやろうかな。アイク&ティナ・ターナーの曲を並べるだけで55分埋まっちゃうから。やってみましょうかね。ツアーはじまってからです。はい。ご冥福をお祈りいたします。ティナ・ターナー、素晴らしいシンガーです、本当に」と達郎さん。

・TAKE ME TO THE RIVER
こういう後にかける曲に困るけれどリクエストに助けられて。三重県亀山市のリスナーからシル・ジョンソンの「TAKE ME TO THE RIVER」にリクエスト。アル・グリーンの作品でシル・ジョンソンが1975年、ソウル・チャート7位、全米48位。その後、1979年にトーキング・ヘッズがカヴァー。
シル・ジョンソンは南部生まれのシカゴ育ち。メンフィスのハイ・レコードに移籍して何作かヒットを出し、来日もした。

・YESTERDAY, WHEN I WAS YOUNG
北海道釧路市の超常連のリスナーから、カントリー畑の大物、ロイ・クラークにリクエスト。シンガーというよりかはギタリストとかマルチ・プレーヤーで有名。歌を歌っても渋い人。ロイ・クラークの最大ヒット、1969年、全米19位の「YESTERDAY, WHEN I WAS YOUNG」。原曲はシャルル・アズナヴールの1964年の作品「Hier encore」。

・ライヴ特集
来週はまた恐怖の聴取率週間。リハーサルもやっているので「ライヴ特集」で逃げたいとのこと。『RIDE ON TIME』が出ているので「RIDE ON TIME」のライヴ・ヴァージョンとかそういうのでお茶を濁す。

・ニュー・シングル
7月26日に通算53枚目のシングル「Sync Of Summer」が発売される。キリンの「午後の紅茶」のCMソングでオンエアされていて、目黒蓮さんと中条あやみさんが出演している。カップリングは今年の春にドラマの主題歌になった「LOVE'S ON FIRE」、菅田将暉さんがミスドのCMで歌っている「DONUT SONG」のオリジナル・ヴァージョンのリマスター音源。それぞれのカラオケが付いている。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・1600回記念ノベルティ
1600回記念の番組オリジナルのノベルティで扇子。現在作成中。来週詳しく応募先などを告知。

・YOU GOT TO BE THE ONE
リクエストはマリアン・ファーラー&サテン・ソウル。シカゴのグループで1975年にブランズウィックにアルバム『NEVER GONNA LEAVE YOU』が出ている。バリー・ホワイト風の「YOU GOT TO BE THE ONE」。ユージン・レコードの曲。

・TILL THEN
ドゥー・ワップ・グループのクラシックスの1963年の「TILL THEN」のオリジナルにリクエスト。1944年のミルス・ブラザーズのヒット・ナンバー。全米8位、当時のリズム&ブルース・チャートでNO.1。

・CHEER UP! THE SUMMER
札幌市のリスナーからのリクエスト。伝統楽器を生業していて舞台に入る前に「CHEER UP! THE SUMMER」を聴いてるというお便りとリクエスト。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2023年06月14日は、「山下達郎ライブ特集」
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Sunday Songbook #1599

2023年06月04日 | Sunday Song Book

2023年06月04日プレイリスト「リクエスト特集」
1. いつか (SOMEDAY) / 山下達郎 '80 06月07日アナログLP・カセット再発
2. NOTHING FROM NOTHING / BILLY PRESTON '74
3. FRESH AIR / QUICKSILER MESSENGER SERVICE "JUST FOR LOVE" '70
4. THAT'S THE WAY IT'S GOT TO BE (BODY & SOUL) / SOUL GENERATION '72
5. GIVE YOUR BABY A STANDING OVATION / THE DELLS '64
6. PASSION FLOWER / THE FRATERNITY BROTHERS '57
7. ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU / BOBBY GOLDSBORO '67
8. MY SUGAR BABE / 山下達郎 "ライド・オン・タイム" '80 06月07日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前日の土曜日に収録。全国ツアーのリハーサルと並行してレコーディング。いろいろとやってるので結構テンパってるそうだ。

・リクエスト特集
そろそろ梅雨入りなので「雨の歌」を選曲していたが、一昨日は活発な梅雨前線と台風2号による大雨が降った。大雨の被害に遭われた方々が少なからずいるので、選曲を変えての「リクエスト特集」。

・いつか (SOMEDAY)
76年から82年まで在籍していたRCA/AIR レーベルから、リリースの新しい順番に毎月アナログ盤とカセットで再発する「TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection」。今週水曜日、6月7日に『RIDE ON TIME』(1980年)、23年ぶりのアナログ盤、そしてカセットがリイシュー。アルバムからお馴染み一曲目の「いつか (SOMEDAY)」。

・NOTHING FROM NOTHING
ビリー・プレストン、1974年、全米NO.1の「NOTHING FROM NOTHING」。

・FRESH AIR
クイックシルバー・メッセンジャー・サービスにディノ・ヴァレンティが加わった最初のヒット曲「FRESH AIR」。リクエストは『FILLMORE THE LAST DAYS』のライヴ・ヴァージョンだったが、達郎さんが御所望のヴァージョンを見過ごしてしまい、今日は1970年のアルバム『JUST FOR LOVE』からレコーディング・ヴァージョンでご勘弁をとのこと。
曲をかけ終えて。当初、クイックシルバー・メッセンジャー・サービスはギター2本、ベース、ドラムのカルテットだったが、ディノ・ヴァレンティというヴォーカリストが加わり、1970年のアルバム『JUST FOR LOVE』にはニッキー・ホプキンスがピアノで加わり、グッと厚みが増し、グローヴァルな音になっている。

・THAT'S THE WAY IT'S GOT TO BE (BODY & SOUL)
相変わらずヴォーカル・グループ系にたくさんリクエストが来ている。今日はソウル・ジェネレーション。イースト・コーストのオーディションで選ばれた4人組のヴォーカル・グループ。1972年、全米ソウル・チャート27位の「THAT'S THE WAY IT'S GOT TO BE (BODY & SOUL)」。きれいな裏声はクリフ・パーキンス。

・GIVE YOUR BABY A STANDING OVATION
ザ・デルスの1973年の全米ソウル・チャート3位でミリオン・セラーの「GIVE YOUR BABY A STANDING OVATION」。最初に裏声で歌いはじめる人はジョニー・カーターで、続いてマーヴィン・ジュニアの野太い声がフォローする、たまらない一作。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・ライナー追加
2002年にアナログ盤、CDを再発したときのライナーに、今回新たにライナーを追加してるとのこと。

アナログ盤の予約販売について「完全予約でないと赤字になるのでしょうか」というお便りを読んで。
今の日本にはアナログ盤の生産能力がないので、完全予約でないと赤字ではなく、完全予約でないとプレスができない。追加プレスというのが自由にできないので、限定的にプレスするしかないというのが現状。今後、アナログ盤の販売が伸びてゆくのかわからないので、世界的にも慎重に販売が行われているそうだ。月間生産能力が限られているので取り合いになっている。

・PASSION FLOWER
ザ・ピーナッツの「情熱の花」の原曲にリクエスト。もともとは「エリーゼのために」のメロディを使って、1957年にフラタニティ・ブラザーズというヴォーカル・グループが取り上げたが、アメリカでは鳴かず飛ばず。1958年にイタリアでヒットした。「PASSION FLOWER」という英語の歌だったが、それをカテリーナ・ヴァレンテがフランス語とドイツ語で出してヨーロッパ全体でヒットした。このフランス語版をピーナッツが日本語の訳詞にして出したのが「情熱の花」。オリジナルのフラタニティ・ブラザーズのメンバーで、後にウエストコーストで大活躍するのがペリー・ボトキン・ジュニア。このときはバニー・ボトキンという名前だった。1957年のフラタニティ・ブラザーズ「PASSION FLOWER」。なおこのヴァージョンは今年の新春放談で宮治淳一さんが持ってきたシングル。

・ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU
バート・バカラックが亡くなってから毎週バート・バカラックのリクエストが引きも切らないという。これもその中の一枚。ボビー・ゴールズボロウの1964年、全米74位の「ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU」。後にハーパス・ビザールのカヴァーで達郎さんは知ったとか。

・中古レコード
千葉県茂原市の超常連のリスナーから中古レコードの前の持ち主についてのお便りを読んで。
「私が中古レコードを買っていたときはハンコが押してあったり、日本盤の歌詞カードに線が引いてあって訳が書いてあるとか、下にビルボードのチャートが書いてあったりとか、いろんな人がいました。えぇ。昔、大滝詠一さんのレコード棚を見ますと、全部自分の名前のハンコが押してありましてですね、そういう、へへっ」と達郎さん。

・MY SUGAR BABE
6月7日にアルバム『RIDE ON TIME』がリイシューされる。「何度でも申し上げますが若干訳がわからない世界でございます(笑)。43年ぶりの『RIDE ON TIME』再発。アナログとカセットのみ」。アルバムから「MY SUGAR BABE」。

・番組の終わりに
「リハーサルも佳境に入ってきましたが、リハーサルの合間にレコーディングが入ってるという(笑)、無茶なスケジュールでやっておりますが、そんなにパツンパツンじゃないので大丈夫なんですけれども。打ち込みに精を出さないといけません。繰り返し申し上げますが一昨日の豪雨の被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。お早い復旧をお祈り申し上げております」と達郎さん。

来週もリクエスト特集の予定だが「棚つか」になるかもしれないとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
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〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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2023年06月11日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1598

2023年05月28日 | Sunday Song Book

2023年05月28日プレイリスト「リクエスト特集」
1. RIDE ON TIME / 山下達郎 '80
2. BOTH ENDS AGAINST THE MIDDLE / JACKIE MOORE '73
3. BITTER HONEY / THE HOLY MACKEREL "THE HOLY MACKEREL" '68
4. I'M HOPELESSLY IN LOVE / THE MODULATIONS '73
5. PUISQUE TU PARS / PETULA CLARK "LES JAMES DEAN" '64
6. MELLOW MELLOW RIGHT ON / LOWRELL '79
7. ハロー・スージィ / 加山雄三 "加山雄三のすべて 第二集" '67
8. 夏への扉 / 山下達郎 "ライド・オン・タイム" '80 06月07日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2023」のリハーサルがはじまり、ちょっと空いてる間にレコーディングを済ませたという。6月に入ればまたスタジオ仕事がはじまるので、リハーサルとスタジオを並行して行なってるそうだ。

・リクエスト特集
そんなわけで今週も「リクエスト特集」。だんだん渋好みになってきて、まるで達郎さんが自分で選曲したかのような感じになってるとか。

41年ぶりに発売したアルバム『FOR YOU』のアナログ盤とカセットは好評のため追加プレスが決まったという。

・RIDE ON TIME
6月7日に今度はアルバム『RIDE ON TIME』がアナログ盤とカセットで再発される。43年ぶり。1980年のオリジナルとしては5枚目。当時の流行でアルバムにはシングル・ヴァージョンを収録していないので、せっかくだから今日は「RIDE ON TIME」のシングル・ヴァージョン。

・BOTH ENDS AGAINST THE MIDDLE
ジャッキー・ムーアはフロリダ生まれのサザン・ソウル・シーンの人。フィラデルフィアでレコーディングした1973年のアルバム『SWEET CHARLIE BABE』からのシングル・カットで、全米ソウル・チャート28位の「BOTH ENDS AGAINST THE MIDDLE」。

・BITTER HONEY
ポール・ウィリアムスがシンガー・ソングライターとしてデビューする前に在籍したホーリー・マッケレルというグループの唯一のアルバム『THE HOLY MACKEREL』に収録されている「BITTER HONEY」にリクエスト。弟さんとかそういう人たちと作ったグループ。1968年リリースのアルバム『THE HOLY MACKEREL』のいちばん目玉の作品はロジャー・ニコルスと共作した作品。この頃から共作がはじまっている。

・JOY2
リクエストしたリスナーからライヴ・アルバム『JOY2』の発売時期についてのお便りを読んで。
ライヴ・アルバム『JOY2』のリリースは年末になるとか。

・I'M HOPELESSLY IN LOVE
最近多いのはモジュレーションズとかソウル・ジェネレーションとかそういう手の、70年代、80年代のいわゆるカルトもの・ヴォーカル・グループのリクエストが少なからずあるそうだ。P-VINEとか70年代、80年代のリイシューの努力が今実ってる感じがするという。モジュレーションズはコンスタントにリクエストがあるとか。ワシントンD.C.出身のグループだが、昔は資料が全くなく、フィラデルフィアのレコーディングなのでフィラデルフィアのグループだと思われていた。いろいろと変遷があるけれど、今日は時間がないのでそれについての言及はしない。1975年のアルバム『IT'S ROUGH OUT HERE』に収録されている「I'M HOPELESSLY IN LOVE」は、アルバム発売前の1973年にマイナー・レーベルからシングルが発売されていた。

・くじ運
北海道北見市のリスナーから「達郎さんはくじ運が強い方なのでしょうか。当たるように神頼みしますか?」という質問。
達郎さんはくじ運全然だめで、宝くじとかそういうものに当たったことがないそうだ。池袋に住んでた小学生時代に盆踊りの景品(くじ引き)で金だらい一個が当たったくらい。チケット争奪戦とか勝った事がないという。

・PUISQUE TU PARS
ペトラ・クラークで達郎さんがお好きな曲というリクエスト。ペトラ・クラークで一曲というとなんと言ってもこれ。1965年のアルバム『DOWN TOWN』に入ってる「NOW THAT YOU'VE GONE」。この曲はペトラ・クラークの自作曲。アメリカでコニー・スティーヴンスがカヴァーしたりして有名な曲。なんと言ってもトニー・ハッチのアレンジが最高。もともとフランス語で書かれた曲に英語の訳詞を付けた経緯がある。ペトラ・クラークはイギリス人で最初にフランスで人気が出た女性シンガーで、フランスでのほうが先に活動が盛んだった。なのでフランス語ヴァージョンが先に出た。今日はフランス語ヴァージョンで「PUISQUE TU PARS」。「あなたが去ってから」という意味だという。

・エイジング
リクエストしたリスナーから「使いはじめて一年以上経つヘッドフォンが最近音が良くなった気がするのですが、こんなことってありえることでしょうか?」という質問。
「ヘッドフォンはスピーカー以上にエイジングが必要ですから、使う前に、まっ一週間くらい、バァーって音出しとくと落ち着きますよ」と達郎さん。

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
今年も全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」が決定した。18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
6月から7月分10公演のチケットの一般発売日は本日の18時まで。詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・追加プレス
『FOR YOU』の追加生産が決定した。限定注文生産で予約販売のみだったため、発売日に店頭へ行っても置いてなかった。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第二弾は6月7日に『RIDE ON TIME』が発売される。詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』
タワーレコード渋谷店 8階 Space HACHIKAI で開催されている『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』。ご好評につき6月も開催されることになった。6月6日から6月25日に6階のヴァイナル・フロアで開催される。規模はちょっと縮小されるそうだ。引き続きオリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・MELLOW MELLOW RIGHT ON
ローレル、ローレル・サイモンはロスト・ジェネレーションのリード・ヴォーカルだったが、ソロになって何作かヒットがある。リクエストは1979年、全米ソウル・チャート32位の「MELLOW MELLOW RIGHT ON」。「長いので途中切ります」と達郎さん。

・ハロー・スージィ
「ハロー・スージィ」はハイパー・ランチャーズでセルフ・カヴァーされたが、もともとは1967年のアルバム『加山雄三のすべて 第二集』に入ってる。
曲をかけ終えて。
「これ久しぶりに聴きましたけれど、ギターはひとりダビングくさいな。ひとり多重くさい。今度ご本人に伺ってみます。そうすると『オレ覚えてないよ』(笑)、そういう方ですからね(笑)」と達郎さん。

・夏への扉
6月7日に発売される『RIDE ON TIME』から季節柄「夏への扉」。

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2023年06月04日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1597

2023年05月21日 | Sunday Song Book

2023年05月21日プレイリスト「リクエスト特集」
1. 片想い / 山下達郎 "アルチザン" '91
2. PARADISE / CHANGE '81
3. DANCING IN THE MOONLIGHT / KING HARVEST '72
4. WHO'S FOOLIN' WHO / ARTHUR CONLEY '66
5. DON'T TURN AROUND / BLACK IVORY '71
6. MAMA LIKED THE ROSES / ELVIS PRESLEY '70
7. THEME FROM "THE SUMMER PLACE" / THE LETTERMEN "THE HIT SOUNDS OF" '65
8. A GOOD MAN IS HARD TO FIND / BESSIE SMITH '27
9. YOUR EYES / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
「本日の放送はもうウルトラスペシャル前倒しでございます。何週間前かというですね、いろいろと、ふっ(笑)、レコーディングが(笑)、手間取っておったり、リハーサルの準備に手間取っておったり、いろいろと手間取っております。ですので転ばぬ先の前倒し」と達郎さん。

・41年ぶりのベストテン
連休中に発売された41年前のアルバム『FOR YOU』がチャートでベストテンに入り、41年ぶりにベストテンに入ったのが最初だとか言われていて、何か狐につままれた感じなのだとか。

・リクエスト特集
そんなわけで追い込まれているので今週も引き続いて「リクエスト特集」。とにかくハガキの量がハンパじゃなく、毎週毎週山のようにハガキが増えていて、文字通りハガキに埋もれているそうだ。この番組31年近くやっていて、こんなにハガキが来ることなかったという。

・片想い
5月いっぱいは『FOR YOU』から選曲していたがネタがなくなってきた。
1991年のアルバム『ARTISAN』から「片想い」。歌詞に5月が出てくるので、この季節になるとリスナーが狙ってリクエストが山のように届くそうだ。

この番組が放送されてる頃にはツアーのリハーサルがはじまっているが、番組の収録はその前に行なっているとか。

・PARADISE
チェンジはイタリアとアメリカの合体サウンド。ディスコ・シーンを席巻した。チェンジのセカンド・アルバム『MIRACLES』からシングル・カットされて、1981年全米ソウル・チャート7位の「PARADISE」。今日はシングル・エディット。

・DANCING IN THE MOONLIGHT
キング・ハーヴェストはニューヨーク出身の6人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。いわゆるワンヒットワンダー、一発屋。達郎さんが高校を出て運送屋のバイトをしているとき、とにかくかかりまくって、「この曲を聴くと日光街道の大渋滞を思い出すという、生活の対照化としての音楽。という割には随分メロウな音楽ですが(笑)」と達郎さん。1972年の「DANCING IN THE MOONLIGHT」。

・季節の変化を感じること
愛知県岡崎市の超常連のリスナーから「我が家の猫がもふもふの猫用ベッドから、廊下や階段で長くなって寝てるのを見ると、夏が近いなぁと感じます。達郎さんは何か季節の変化を感じることはあるでしょうか」という質問。
「私は、あの、音と光ですかね。空を見ると、あぁ夏の気配がするなとか。昔は下駄履きの人が多くて、アスファルトの道を、下駄がカランコロンという、その響きが、もうすぐ秋だとか、もうすぐ春だとか、もうすぐ夏だとか、そういうことを感じます。今でもそうですが。最近は下駄履きの人が少なくなってきたので。しょうがないですね」と達郎さん。

・WHO'S FOOLIN' WHO
アーサー・コンレイはサザン・ソウルの代表的なシンガー。オーティス・レディングに見出されて、メンフィスのスタックスで最初録音をはじめて、1966年にジョティスというオーティス・レディングのプライヴェート・レーベルから出したシングル。後に1967年のデビュー・アルバム『SWEET SOUL MUSIC』に収録される「WHO'S FOOLIN' WHO」。スタックスのリズム・セクションによる素晴らしい演奏。

・DON'T TURN AROUND
ブラック・アイボリーはニューヨーク出身の3人組ヴォーカル・グループ。1971年のアルバム『DON'T TURN AROUND』からのシングル・カットで全米ソウル・チャート38位のタイトル・ソング「DON'T TURN AROUND」。

・MAMA LIKED THE ROSES
先週14日は母の日。前倒しなので何もできなかったが、一週間遅れで母の日に聴きたい曲のリクエストに応えた。エルヴィス・プレスリーの「MAMA LIKED THE ROSES」。1970年のシングル「THE WONDER OF YOU」のカップリング曲だが、もともとは『エルヴィス・イン・メンフィス(FROM ELVIS IN MEMPHIS)』のアウトテイク。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
5月3日発売の『FOR YOU』は大好評だった。6月は『RIDE ON TIME』で6月7日に発売。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・「SPARKLE」Music Video
『FOR YOU』の再発を記念して4月28日から「SPARKLE」のミュージック・ビデオ が TATSURO YAMASHITA RCA/AIR Official YouTube Channel で公開されている。
久留米市のリスナーから踊ってる人についてのお問合せのお便り。
THE D SoraKiというもうすぐ二十歳になる男の子。湘南生まれだが海外のダンス・コンテストを総なめにしている大変注目されている人。「レコード会社が作ってくれました。40年前のカタログとは思えないようなコラボレーションといいましょうか。孫というかひ孫に近い世界。えぇ」と達郎さん。
他にも2002年にCD化したとき作った「LOVELAND, ISLAND」のミュージック・ビデオ があって、東山紀之さんが出演している。このMVがソニーの会社にストックされていて、 TATSURO YAMASHITA RCA/AIR Official YouTube Channel で再公開されている。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・THE THEME FROM "A SUMMER PLACE"
リスナーから達郎さんオススメの「THE THEME FROM "A SUMMER PLACE"」のヴァージョンにリクエスト。「THE THEME FROM "A SUMMER PLACE"」は1959年の映画『夏の日の恋』の主題歌で1960年にパーシー・フェイス・オーケストラで大ヒット。パーシー・フェイス以外だとザ・レターメンしかない。1965年、全米16位。

・A GOOD MAN IS HARD TO FIND
ジャニス・ジョップリンを描いた映画で、ジャニスはニーナ・シモンやベッシー・スミスなどに影響を受けたと話していたそうで、映画を観たリスナーから達郎さんオススメのニーナ・シモン、ベッシー・スミスの曲にリクエスト。
ジャニス・ジョップリンが影響を受けたとすると、まずはベッシー・スミス。ベッシー・スミスはアフリカン・アメリカンのシンガーとして、最初に大きな成功を収めたひとり。1923年にレコード・デビューしているということは100年前。ビリー・ホリディからジャニス・ジョップリンまでいろんな人に影響を与えた。1957年に交通事故で病院に運ばれたが、白人専用の病院に入れてもらえず、たらい回しにされて亡くなってしまったという悲劇の人。1927年のレコーディングで、当時のチャートで13位の「A GOOD MAN IS HARD TO FIND」。

・カセット
リスナーから「カセットはどうして生き延びているのでしょうか」という質問。
ひとことで言うとデジタルとアナログの差。デジタルはその度にフォーマットの形が変わる。「デジタル・ジレンマ」と俗に言うがフォーマットが変わると前の音が再生できなくなる。カセットはアナログなのでヘッドだけ作れば大体再生できる。

・YOUR EYES
5月いっぱいは『FOR YOU』月間。最後は「YOUR EYES」。

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2023年05月28日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1596

2023年05月14日 | Sunday Song Book

2023年05月14日プレイリスト「リクエスト特集」
1. MORNING GLORY / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
2. I'M YOUR PUPPET / JAMES & BOBBY PURIFY '66
3. MAH-NA MAH-NA / PIERO UMILIANI '68
4. LOOKING THRU THE EYES OF LOVE / MARLENA SHAW "THE SPICE OF LOVE" '69
5. THINK ABOUT TOMORROW / THE ETHICS '68
6. BUSTIN' LOOSE / CHUCK BROWN & THE SOUL SEARCHERS '79
7. I'LL BE CREEPIN' / FREE "FREE" '69
8. SING A SONG OF FREEDOM / CLIFF RICHARD '71
9. LOVE TALKIN' / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。「レコーディングの締め切りが、ええ、毎週毎週(笑)、締め切りというやつ。いろいろ細かい締め切りがあるんです。すいません。そんなものなので、今日もそんなわけで前倒しでございます」と達郎さん。

・リクエスト特集
先週に引き続いて今週も「リクエスト特集」。

・MORNING GLORY
41年のアルバム『FOR YOU』がアナログ盤とカセットテープで再発。前倒しで言えないけれど、信じられないチャート・アクションで何か狐につままれた感じなのだとか。5月いっぱいは『FOR YOU』から。「MORNING GLORY」。

・I'M YOUR PUPPET
ジェームズ&ボビー・ピューリファイは黒人のデュオ。デビュー・ヒットの「I'M YOUR PUPPET」(邦題「恋のあやつり人形」)は全米R&Bチャート5位、全米6位。

・MAH-NA MAH-NA
2014年の珍盤・奇盤特集でかかったピエロ・ウミリアーニの「MAH-NA MAH-NA」。1968年のイタリア映画で、いわゆるモンド・ムービーの『世界残酷物語』が受けて二番煎じが雨後の筍のように作られた。その中の一本でスウェーデン映画の、原題が『Svezia inferno e paradiso』。 英題は『Sweden: Heaven and Hell』、邦題はもっとすごくて『フリーセックス地帯を行く〜天国か地獄か』。当時、フリー・セックスの天国と言われたスウェーデンで半年間のロケを敢行し、スウェーデンの実態を暴くという、訳のわからない映画。その主題歌として使われたのが「MAH-NA MAH-NA」。作曲したピエロ・ウミリアーニは映画音楽をたくさん作ってるイタリアの大変有名な作曲家。アメリカでシングルが出て全米55位。日本では違うヴァージョンで大ヒットした。

・LOOKING THRU THE EYES OF LOVE
江戸川区の超常連のリスナーは毎週マイ・フェヴァリット、マイ・リクエストでタイトルしか書いてこない。いちばん上に書いてあるのが「LOOKING THRU THE EYES OF LOVE」。バリー・マンとシンシア・ワイルの名曲で1965年のジーン・ピットニーのヒット。達郎さんはほとんどかけたことがないそうだ。マーレナ・ショウの1969年のアルバム『THE SPICE OF LOVE』に入ってる「LOOKING THRU THE EYES OF LOVE」ばっかりかけてるので、今日もこのヴァージョン。

・THINK ABOUT TOMORROW
千葉市の超常連のリスナーのリクエスト曲のトップに書いてあるのはジ・エシックスの「THINK ABOUT TOMORROW」(1968年)。エシックス、リード・ヴォーカルのロン・タイソンはラヴ・コミッティというグループを経て、テンプテーションズのウォーカルになった、大変に実力のあるシンガー。

・今後の予定
もうすぐライヴのリハーサルに入るのでもう一週「リクエスト特集」の予定。「結構働かされております(笑)」と達郎さん。

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』
タワーレコード渋谷店 8階 Space HACHIKAI で5月2日(火)から28日(日)まで『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』が開催される。ここで今回の TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection が試聴でき、オリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・BUSTIN' LOOSE
京都市のリスナーからしつこのリクエストに根負け。ワシントンDCを代表するゴーゴー・ミュージックの旗手、チャック・ブラウン&ザ・ソウル・チーチャーズの「BUSTIN' LOOSE」。1978年に突然、全米ソウル・チャートNO.1になった。

リクエストしたリスナーから、ビートルズの「A DAY IN THE LIFE」はジョンの声があっち行ったりこっち行ったりで気持ちよく聴けずがっかりです、というお便り。60年代はステレオ、音が右と左に分かれてるだけで商売になった時代なので、それを最大限に活用して、たとえばジャズのレコードだとピアノが右、ドラムが左、ベースが真ん中とか、もっとすごいのはベース・ドラムが右で、スネア・ドラムが左というのもあった。行き着く先はオケが右で、エコーだけが左というレコードも出てきた。音が左右に動くだけであの頃はすごかった。4チャンネルのレコードは音が回るのでレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」を聴くとすごいという時代だった。「時代ですよ、時代。えぇ(笑)。それが気持ち悪いという方が出てくるという時代ですね」と達郎さん。

・I'LL BE CREEPIN'
フリーの「I'LL BE CREEPIN'」にリクエスト。1969年のセカンド・アルバム『FREE』の1曲目。

・SING A SONG OF FREEDOM
クリフ・リチャードの1971年の「SING A SONG OF FREEDOM」は全英チャート13位。

・2枚だけ
いちばん困ったお便り。北海道千歳市のリスナーから「予約販売されてるアナログ盤の購入を考えておりますが、全てを購入することができず、2枚のみを購入しようと思います。愚問かと思いますがもし達郎さん自身が購入するとしたらどの2枚を購入しますか?」という質問。
「答えられるわけがありません。リスナーのみなさんに聴いてみましょう。来週お便りいただければ、お答えをこの方にお返ししようと思います。あんまり意味がないと思います(笑)。すいません。自分じゃ決められない」と達郎さん。

・お菓子
三重県津市のリスナーから好きなお菓子について友人と激論になったというお便り。「是非、達郎さんのナンバーワンお菓子をご享受いただきたいです」という質問。
「私、あのー、いわゆる町のお菓子屋の息子なので、お菓子食べません。あの、ダメなんです。商売ものってダメなんですよね、におい嗅ぐだけで。チョコレート、ガム、一切ダメです。外食してもデザート食べません。すいません。はははは」と達郎さん。

・LOVE TALKIN'
今日の最後はまた『FOR YOU』。5月いっぱいは『FOR YOU』から。「LOVE TALKIN'」。

・番組の終わりに
「そろそろコンサートのリハーサルの準備でございます。選曲その他でございますが。だんだん年取ってきましたので(笑)、楽にやるように(笑)。こればっかり考えております。のんびり選曲してみたいと思っています。五月も中旬に入りました。時の経つのは早いですけれど、なかなか陽気が不順でございます。みなさん、お身体くれぐれもお大事に」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
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2023年05月21日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1595

2023年05月07日 | Sunday Song Book

2023年05月07日プレイリスト「リクエスト特集」
1. LOVELAND, ISLAND / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
2. FOOLS FALL IN LOVE / THE DRIFTERS '57
3. TOMORROW / STRAWBERRY ALARM CLOCK '67
4. SUSPICION / TERRY STAFFORD '64
5. FURTHER UP THE ROAD / BOBBY "BLUE" BLAND '57
6. LOVING AND CARING / THE BRIEF ENCOUNTER "THE BRIEF ENCOUNTER" '77
7. HONKY TONKIN' (ORIGINAL VERSION) / HANK WILLIAMS '47
8. KISS AND RUN / THE HI-FI'S '65
9. FUTARI / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
いよいよ締め切りが近づいてきて、スタジオでコーラスのレコーディング。声が少しいがらっぽいそうだ。
石川県能登地方で震度6強の地震。「お見舞い申し上げます。気をつけなければと言っても、気をつけられないのが地震でございます。みんなでいつものように助け合って、何卒お大事に」と達郎さん。

・LOVELAND, ISLAND
『FOR YOU』がアナログ盤とカセットテープで再発。「LOVELAND, ISLAND」にリクエスト。

・FOOLS FALL IN LOVE
ザ・ドリフターズ、1957年の「FOOLS FALL IN LOVE」はR&Bチャート10位、全米チャートも60位代まで上がった。達郎さんの大好きなジョニー・ムーアがリード・ヴォーカル。

リクエストしたリスナーから「達郎さん、今日のお昼何にする? 教えてもらえると助かります」というお便り。
達郎さんは朝は食べなくて、お昼と晩の一日二食。なのでお昼はサラダとパンとそのようなもので、バリエーションがあまりないそうだ。「そんなにたくさん食べるとダメなんで。答えになってません。すいません」と達郎さん。

・TOMORROW
ウェスト・コーストのサイケデリック ERAの代表的なバンド、ストロベリー・アラーム・クロック。1967年の「Incense and Peppermints 」に続くセカンドヒットで全米33位の「TOMORROW」。リード・ギターのエド・キングはのちにレーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)のメンバーになったりするが、時代の音がしている。

・SUSPICION
テリー・スタッフォードは歌い方がエルヴィスにそっくりなので売れたシンガー。いわゆるワンヒットワンダー。1964年、全米3位の「SUSPICION」は1962年にエルヴィスが取り上げた曲。ドク・ポーマスとモルト・シューマンの作品。「ポーマス / シューマン、特集したいんですけど、とっても余裕がないので(笑)」と達郎さん。

・FUTHER UP THE ROAD
ボビー・"ブルー"・ブランドはテネシー州出身の大ブルース・シンガー。ヴォーカル一本槍のブルース・シンガーで日本では契約がなく聴けなかったが、その後のカヴァー、達郎さんはヤング・ラスカルズで知ったという。「FUTHER UP THE ROAD」もエリック・クラプトンでとっても有名な一曲。1957年、R&BチャートNO.1のブルース史上に輝く名曲。達郎さんの時代はボビー・ブランド聴きたくても聴けなかったが、今はネットで聴ける。リクエストにそれが反映している。すごい時代になった。

・LOVING AND CARING
このリクエストもそういう時代を反映している。ノース・カロライナ出身の大所帯バンド、ザ・ブリーフ・エンカウンター。このグループのアルバムは幻といわれたメガ・レアのアルバムで、実物は2000ドルを下らなかったが、日本のP-VINEがリイシューして、今では誰でも聴けるようになった。1977年のブリーフ・エンカウンターの幻のアルバムから「LOVING AND CARING」。

・「LOVELAND, ISLAND」Music Video
『FOR YOU』の再発を記念して2002年にCD化したとき作った「LOVELAND, ISLAND」のミュージック・ビデオ があって、東山紀之さんが出演している。このMVがソニーの会社にストックされていて、 TATSURO YAMASHITA RCA/AIR Official YouTube Channel で再公開されている。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』
タワーレコード渋谷店 8階 Space HACHIKAI で5月2日(火)から28日(日)まで『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』が開催される。ここで今回の TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection が試聴でき、オリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・クリス松村×長門芳郎 SPECIAL TALK SESSION
今週5月13日(土)にはクリス松村さんと長門芳郎さんによるスペシャル・トーク・イベント「山下達郎 CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA クリス松村×長門芳郎 SPECIAL TALK SESSION」が開催される。
詳しくはタワレコ渋谷店ニュース・ページにて。
https://towershibuya.jp/news/2023/5/4/182038

・HONKY TONKIN'
ハンク・ウィリアムスの1948年のヒット・シングル「HONKY TONKIN'」。実はファースト・テイクがあって1947年にMGMに移籍する前にレコーディングされている。達郎さんはファースト・ヴァージョンの方が好きなので今日はこっち。

・KISS AND RUN
ザ・ハイファイズはロンドンのバンド。シングルが5枚ほど出ている。1965年のシングルでビートルズのカヴァー「BABY'S IN BLACK」のB面「KISS AND RUN」。「DA DOO RON RON」の二番煎じみたいな曲だが演奏はいいし、コーラスもうまい。

・カーナビ
福岡県北九州市の超常連中の超常連のリスナーから「軽のワゴン車のカーナビでFMやCDを聴いてるけれど音がひどくて満足に聴けません。改善方法があればお教えください」という質問。
iPhoneとかそういうので聴いた方が今いい音がすると達郎さん。モバイルかWi-Fi で聴いた方がいいそうだ。カーナビだけの原因ではなくアンプとかスピーカーが悪いこともあるのでクルマ屋さんに持っていってカーステを変えてもらった方がいいかもしれない。人によってはオーディオ関係全部換装するとか。お金はかかるけれど音にこだわるとそういう人もいる。「ご検討を。私に聞かれてもねぇ」と達郎さん。

・年金生活
札幌市の定年退職して完全年金生活者になるリスナーからのお便りを読んで。
「こういう年代の方のこういうお便りが最近とみに増えております。また年金生活者になったらなったで、天引きされたりいろんことが起こりますが。本当に生きにくい世の中ですが、ブツブツ文句言いつつ、がんばってまいりましょう。お互いに」と達郎さん。

・FUTARI
今日の最後はアナログ盤とカセットテープで再発された41年のアルバム『FOR YOU』から「FUTARI」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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2023年05月14日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1594

2023年04月30日 | Sunday Song Book

2023年04月30日プレイリスト「リクエスト特集」
1. SPARKLE / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
2. LET HER DANCE / THE BOBBY FULLER FOUR '65
3. LET SOMEBODY LOVE YOU / KENI BURKE '81
4. (LAST NIGHT) I DIDN'T GET TO SLEEP AT ALL / THE FIFTH DIMENSION '69
5. OUT OF THE BLUE / THE BAND "THE LAST WALTZ" '76
6. AIN'T NO NEED OF CRYING / THE RANCE ALLEN GROUP '75
7. MERRY-GO-ROUND / PERFECT TOUCH '80
8. MUSIC BOOK / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
大型連休もお籠りでレコーディングをやってるという達郎さん。

・リクエスト特集
5月の前半はレコーディングなので今週は「リクエスト特集」。

・SPARKLE
76年から82年まで所属していた RCAレーベル、その後、自分たちのレーベル AIRレーベルを作った。RCA / AIR 時代のカタログがいよいよ今週水曜日、5月3日から、毎月第一水曜日にリリースされる。その第一弾が『FOR YOU』。およそ41年の歳月を経てアナログLP、カセット再発。2002年に限定でBOXで出して以来になる。「SPARKLE」。

・LET HER DANCE
テキサス出身の4人組、ザ・ボビー・フラー・フォー。ギタリスト、ヴォーカリストのボビー・フラーは若くして謎の死を遂げた。いわゆるテックス・メックスの範疇に入る明るいサウンド。1965年のシングル「LET HER DANCE」は変拍子の不思議な曲。

・プラモデル
「LET HER DANCE」をリクエストしたリスナーから「現在でもスケールモデルを作っているのですか?」という質問。
さすがに体力がなく無理だとか。あとはスプレーが臭うので家の中でできなくなったそうだ。

・LET SOMEBODY LOVE YOU
シカゴのファミリー・グループ、ファイブ・ステアステップスのいちばん下の弟、ケニ・バーク。ベーシストでスタジオ・ミュージシャンとしても活躍したが、1981年にソロ・アルバム『YOU'RE THE BEST』を出した。そこからのシングル・カット「LET SOMEBODY LOVE YOU」は1981年、全米ソウル・チャート66位。

・(LAST NIGHT) I DIDN'T GET TO SLEEP AT ALL
ザ・フィフス・ディメンションの1972年のベスト10ヒット。トニー・マコーレーの有名な作品で「(LAST NIGHT) I DIDN'T GET TO SLEEP AT ALL」。もともとカーベンターズに提供するはずが、歌詞がドラッグを彷彿させるとのクレームがつき、トニー・マコーレーが気を悪くしてフィフス・ディメンションに振ったという逸話がある。朧げな記憶だが大体そういうような感じ。

・OUT OF THE BLUE
ザ・バンドの1976年のラスト・コンサートを収録したアルバム『THE LAST WALTZ』のスタジオ・レコーディング部門 [The Last Waltz Suite] に入ってる「OUT OF THE BLUE」。

・「SPARKLE」Music Video
『FOR YOU』の再発を記念して4月28日から「SPARKLE」のミュージック・ビデオ が TATSURO YAMASHITA RCA/AIR Official YouTube Channel で公開されている。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』
タワーレコード渋谷店 8階 Space HACHIKAI で5月2日(火)から28日(日)まで『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』が開催される。ここで今回の TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection が試聴でき、オリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
今回の山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの取材をやっていて、すでにミュージック・マガジンの特集号が出ている。雑誌、ネット、ラジオ番組にも出ているとのこと。
詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・AIN'T NO NEED OF CRYING
ザ・ランス・アレン・グループはデトロイト出身のゴスペル・グループ。1975年、全米ソウル・チャート61位の「AIN'T NO NEED OF CRYING」。

・MERRY GO AROUND
パーフェクト・タッチはデトロイトのたぶんヴォーカル・グループだと思われる。1980年の作品でいわゆるスイート・ソウルの範疇に入る「MERRY GO AROUND」。ソングライターにクレジットされてるハリー・ボーンズはワズ・ノット・ワズのメンバーだった人なので、そんな時代の音がしている。

・MUSIC BOOK
5月3日リリースの『FOR YOU』から「SPARKLE」に続くA面2曲め「MUSIC BOOK」。

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2023年05月07日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1593

2023年04月23日 | Sunday Song Book

2023年04月23日プレイリスト「『変わった声のシンガー』で棚からひとつかみ」
1. HEY! REPORTER / 山下達郎 "フォー・ユー" 05月03日アナログLP・カセット再発
2. THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN' / BOB DYLAN "THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN'" '64
3. IT'S A HEARTACHE / BONNIE TYLER '78
4. NOTHING TO HIDE / CHRIS MONTEZ '69
5. SPRING SONG / LINDA LEWIS "LARK" '72
6. STAND BACK / STEVIE NICKS '83
7. 電話線 / 矢野顕子 "ジャパニーズ・ガール" '76
8. こまっちゃうナ / 山本リンダ '66
9. 五番街 / 布谷文夫 "悲しき夏バテ" '73
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■内容の一部を抜粋
・近況
新しい曲のデモ作りが終わって、今度は本チャンのレコーディング。まだアレンジの段階と歌詞でウンウン言ってるという。

・『変わった声のシンガー』で棚からひとつかみ
レコーディングに入ったので、先週に引き続いて「『変わった声のシンガー』で棚からひとつかみ」。二週目になるとレパートリーが少なくなり、ベタなものが混じるとか。

・HEY! REPORTER
達郎さんは声を加工して変な声で歌ってる作品が何曲かある。来月5月3日に40年ぶりにLPが再発される『FOR YOU』から「HEY! REPORTER」。ファンク・チューンなので声をいじって作ったそうだ。

・THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN'
達郎さんが中学生になった頃、いちばん印象的な声だったのがボブ・ディラン。ミネソタのボビー・ヴィーになりたかった青年がニューヨークに出てきて、折りしも公民権運動の真っ只中。そんな中、フォーク・ミュージックでデビューし一世を風靡した。アメリカでもメジャーなフィールドではなく、もうちょっとサブ・カルチャーのフォーク・ムーブメントとか、アフリカン・アメリカンのブルース、そうしたアメリカのルーツ・ミュージックに繋がる人たちの歌唱法は、慣れ親しんでいるいわゆる洋楽とは違うテイストだった。1964年のサード・アルバム『THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN'』のタイトル・ソングで「THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN'」。東京オリンピックの年で達郎さんは小六。実際に聴いたのはもう少し後だったが、「なんだろうな、この歌い方は」と、その当時はみんなそう思ったが、今聴くと普通な感じだけれど、あの頃は本当にすごかった。歌の内容もすごかったが、メロディーはとてもキャッチーで、ひじょうに印象に残ったという。ディランの曲、何を選曲しようかと思ったが、今のご時世で「時代は変わる」。若者が年寄りに「もう時代は変わるんだ」そうやって言ってる歌だけれど、年長者になった今はいろいろと考えさせられる歌になった、と達郎さん。

・IT'S A HEARTACHE
ボニー・タイラーはイギリス、ウェールズ出身。今回初めて達郎さんはイギリス人だと知ったという。初めは普通の声だったが、ポリープの手術をして、お医者さんの言うことを聞かず、治り切らないうちに歌ったので、こういう声になったが、それが逆に功を奏してヒット曲がたくさん生まれた。日本でいちばん知られている1978年の一作「IT'S A HEARTACHE」。全英、全米3位。

・NOTHING TO HIDE
先週かけ損なったのがクリス・モンテス。もともとリッチー・ヴァレンスのようなロックンロール系のシンガーとしてデビュー。A&Mに移籍してから中性的な歌い方になってヒット曲がたくさんある。1969年のアルバムのアルバム『WATCH WHAT HAPPENS』に入ってる「NOTHING TO HIDE」。日本とヨーロッパではヒットしたがアメリカではチャートに入ってない、よくあるパターン。邦題は「愛の聖書」。

・SPRING SONG
リンダ・ルイスは90年代まで日本でほとんど知られることのなかったイギリス・ジャマイカ系の黒人女性シンガー。とってもかわいい声をしている。1972年のセカンド・アルバム『LARK』は彼女の最高傑作。発売当初はほとんど話題にならなかったが、だんだんカルト的な人気が出てきて、90年代にようやくCD化されて一般に知られるようになった。達郎さんは運良くUK系の音楽に強い知り合いがいたので、70年代の終わり頃に、すごく高かったがアルバムを買った覚えがあるとか。アルバム『LARK』から「SPRING SONG」。

・STAND BACK
70年代、80年代で達郎さんがいちばん変な声だなと思った人はスティーヴィー・ニックス。フリート・ウッドマックのメンバーだが、スティーヴィー・ニックスはアメリカ人だったことを後で達郎さんは知ったという。1983年、全米5位、でもイギリスではチャートに入ってない「STAND BACK」。

・今後の予定
このところリクエスト・カードが鬼のように来てるので来週は「リクエスト特集」。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
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・電話線
日本で変わった声、変わった歌い方というと何と言っても矢野顕子さん。1976年の名盤『JAPANESE GIRL』から「電話線」。

・こまっちゃうナ
邦楽で「声」という意味でいちばんインパクトがあったのは山本リンダさん。1966年のデビュー曲「こまっちゃうナ」。
曲をかけ終えて。
「変わった声というよりは舌足らずなんですね、発音が。そういう系譜があって木村カエラさんに連なる感じですが。超絶的と言いましょうか。これまだ大人しんですよ。この後トンボのメガネとか、もう大丈夫かっていうのがたくさんありますが」と達郎さん。

・五番街
今日の最後は身内の方。やはり超絶的な歌声で知られる布谷文夫さん。1973年のアルバム『悲しき夏バテ』から「五番街」。

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Sunday Song Book #1592

2023年04月16日 | Sunday Song Book

2023年04月16日プレイリスト「『変わった声のシンガー』で棚からひとつかみ」
1. 俺の空 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" '11
2. GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME / CHAIRMEN OF THE BOARD '70
3. TELL IT LIKE IT IS / AARON NEVILLE '67
4. SHA WAS BORN TO BE MY UNICORN / TYRANNOSAURUS REX "UNICORN" '69
5. NEMSIS / ARCH ENEMY '05
6. ALL THE WAY / JIMMY SCOTT "ALL THE WAY" '92
7. SMOKESTACK LIGHTNIN' / HOWLIN' WOLF '56
8. I STILL CARE / MISS FRANKIE NOLAN '61
9. 世界の果てまで / 山下達郎 '95
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■内容の一部を抜粋
・近況
締め切りに追われていて家ほとんど出てないそうだ。「ほんとにデッドエンド、うーみたいなそういう世界であります(笑)」と達郎さん。

・『変わった声のシンガー』で棚からひとつかみ
今週はお便りもろくにチェックできてないとか。二週間ぐらい前にリスナーから「変わった声のシンガー聴いてみたい」というお便りがきて、その要望に乗って、こんなこともあろうかと前もって準備しておいたそうだ。今日は久しぶりにへんちくりんな棚つか、「『変わった声のシンガー』で棚からひとつかみ」。決して珍盤奇盤ではなく真面目なプログラムで、特徴のある歌い方、特徴のある声質、そういうようなものを選んだという。

・俺の空
「ここのところものすごいお便りの数でありますが、というのも坂本龍一さんがお亡くなりになられましたので、そういうようなお便りが山のように来ているんですが、ちょっとこっちが、きちっとしたもの余裕がありませんので、また日をおいて、改めてという。そんなわけで彼はそういう環境問題とかそういうようなものに熱心な活動をしてらっしゃった方なので、そんなことを思いつつ、今日一曲目は私の2011年のアルバム『RAY OF HOPE』から俺の空」と達郎さん。

・GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME
バージニア出身のジェネラル・ジョンソンは小さい頃からゴスペルを歌っていて、ショウメン(The Showmen)というグループでデビュー。その後、デトロイトに移ってチェアマン・オブ・ザ・ボードのメンバーになった。デビュー・ヒットの「GIVE ME JUST A LITTLE MORE TIME」は1970年、全米3位のミリオンセラー。

・TELL IT LIKE IT IS
歌い方に特徴ある方はひとつのスタイルとして「ちりめん」というのがある。メェェェェ〜という、そういう感じの「ちりめんヴァイブ」、その代表的な人がアーロン・ネヴィル。ニューオリンズを代表するシンガー。アーロン・ネヴィルの出世作、1967年、全米R&BチャートNO.1、全米2位の代表作「TELL IT LIKE IT IS」。

・SHA WAS BORN TO BE MY UNICORN
「ちりめんヴァイブ」といえば達郎さんの中でいちばん鮮烈なのはマーク・ボラン。T.Rexの前にティラノザウルス・レックス、その前にJohn's Childrenのメンバーで、「Desdemona」というヒット曲も、もろちりめんですごかったが、ティラノザウルス・レックスの1969年のアルバム『UNICORN』から「SHA WAS BORN TO BE MY UNICORN」。

・NEMSIS
スウェーデンのメタル・バンド、アーチ・エネミーの女性ヴォーカル、アンジェラ・ゴソウはパワフル。2005年のアルバム『DOOMSDAY MACHINE』から「NEMSIS」。

・ALL THE WAY
アンジェラ・ゴソウに続いて今度は男性でも女性的な人。ジミー・スコットは不遇な歌手生活を送って顧みられることがなかった。1992年にトミー・リピューマがプロデュースしたアルバム『ALL THE WAY』で一躍脚光を浴びた。名盤として知られる一作。男性にとって普通に訪れる変声期が彼には訪れなかったので歳を取ってもずっと独特の声質を保った。それが逆に幸いしたという結果。誰が聴いても心に染みる歌声。サミー・カーンのスタンダード・ナンバー、フランク・シナトラで有名だった「ALL THE WAY」。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。毎月第一水曜日の発売。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

本日からYouTubeでティザー映像が公開される。いわゆるマスター・ミックスで、達郎さんが編集した15曲のノンストップ・ミックスをBGMにして80年代のコンピューター・ゲームの初期をイメージしたドット映像で展開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=VvLvXTVkVJc

・SMOKESTACK LIGHTNIN'
続いてブルース。シカゴ・ブルースの重鎮、ハウリン・ウルフ。1956年の代表作「SMOKESTACK LIGHTNIN'」。

・I STILL CARE
フランキー・ヴァリはザ・フォー・シーズンズで成功する前にいろんな変名でレコードを出しまくっている。なんと女性名でリリースしたシングル、1961年、ミス・フランキー・ノーランの「I STILL CARE」。ボブ・クリューのプロデュース、ボブ・ゴーディオの作曲。

・世界の果てまで
1995年のシングル「世界の果てまで」を作るときにイメージした舞台は神宮外苑の絵画館前の銀杏並木の通りだったとか。

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