Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

戦場の「おやゆび姫」。

2007-02-15 15:00:23 | 旅行
二日間のスキー&スノボ+久々の温泉を堪能した私たち一行は、Pagosaの町を朝食がてらにぶらぶら。
この町一帯は、昔はネイティブアメリカン(インディアン)の居住地だったところ。いまにもカウボーイが飛び出して出てきそうなレトロな雰囲気が漂う。町の人たちもどこかのんびりしていて時間もゆっくりと流れている気がする。

と、町のなかに一軒の小さなアンティックショップを発見。マサコも私も大のアンティック好き。こういう古びた町からは意外な出物があるやも知れぬと冷やかしに入ってみることにした。
しばらくして、店に座っていた初老のご婦人がいぶかしげに私たちに「どこから来たの?」と聞いてきた。こういうときは二通りの答えがあるのだが、私たちはあえて「日本からです」と答えた。
そうするとそのご婦人、「ちょっと見てもらいたいものがあるの」とやおら立ち上がり何かをごそごそと取り出した。見れば一冊の古ぼけた本と、シルクの布。

「去年のクリスマス前、とあるご婦人がこれを持ってきたの」。
孫たちに何かクリスマスプレゼントを買うのに少しでも現金が欲しい、それと引き換えにこれを持ってきたというのだ。
そっとあけてみてみると、それは「アンデルセン童話」の日本語訳。印刷年は大正 14年とある。どうしてここにこんなものが?
「これは、そのご婦人のおじいさまが第二次大戦中に日本のcave(洞窟)で見つけたものらしいの。それを大切に持ち帰って二代にわたって持っていたのだけどどうしてもお金が必要だったらしくて持っていらしたの。この本に関してもう少し情報をもらえるかしら?」

私は興味津々でその本を丁寧に手に取った。
アンデルセン童話の中から、「おやゆび姫」や「一本足の兵隊」「醜いアヒルの子」など数点が収められている。しかもこの時代にしてはモダンで美しい挿画。こんな本を持っていた人物はきっと、育ちのいいお坊ちゃんだったのだろう。添えられていた美しい絹の布に、大切に包まれていたそうだ。それは多分母の、姉の、もしくはいいなずけの着物の布地だったのかもしれない。大切に戦場に持ち込み力尽きたであろうこの持ち主に思いをはせ、心がきゅんと締めつけられた。

「よければ買ってもらえるかしら?」
そんな私を察知したのか、店のご婦人は控えめにこう聞いてきた。「25ドルで、どうかしら」。
少なくともこの、いつ日本人が来るともしれないパゴサの町にひっそりとほこりをかぶっているよりは、私の手に渡ったほうが何か手がかりを探せるかもしれない、そう思ったのだろう。私もその本と別れがたった。

思いがけないものと出合い、私は少し興奮気味にその店を後にした。


 
おやゆび姫 画とお話本第四冊 
大正十四年11月十八日印刷
大正十四年11月二十一日発行
昭和四年一月二十五日再版発行

著者 楠山正雄
発行兼印刷会社 合資会社富山房 東京市神田区通り神保町九番地
印刷所 凸版印刷株式会社

スキー&温泉ツアー in Pagosa

2007-02-15 13:00:00 | 旅行
2月6日(火)
コロラド入り二日目。午後からさっそく滑りに出かける。
約2年ぶりのスノボ。はたして体はもつだろうか・・・と期待半分不安半分。
町の小さなスキーショップで、ウェアとスノボ+ブーツを借りる。二日間で37ドル。安い。



まず1日目は近くのDurango Mountain Resort
とにかく調子に乗って怪我だけはしないように気をつけて、初めは足慣らし。
徐々にふたりのシルバーおやじパワーにつられてintermediateコースへ・・。距離が長くて気持ちいい~!


駐車場からリフトまでシャトルバスに乗っていざ出陣!




スキーの腕前は一流のシニアチーム。ジェリーさんとポール。

2月7日(水)
二日目は、車で一時間ほどの隣町、Pagosa(パゴサ)へ一泊旅行に出かけることになった。
この町は、天然の硫黄温泉“Pagosa Springs”と、標高11,000フィートのWolf Creekというスキー場で有名。
ここでマサコは日がな一日温泉三昧、残りの3人は滑り三昧というもくろみだ。


さぁ~今日もいっとくで~。


あれに見えるは、これから目指すWolf Creek!




ここがてっぺん、11,775フィート(約3600m)。ここからの眺めは最高。滑りも最高。
もったいないので、今日は休みなしでリフトが終わるまで滑り通し。
首がこりこり・・




午後4時半。滑り終えて、3人でポーズ。
さあ、これから温泉だ~~~!


天然硫黄温泉Pagosa Springsは、温度の違う18タイプの屋外温泉・ジャグジーからなる大リゾート。
うれしいことに、宿泊者は24時間使うことができる。(混浴・水着着用)
スキー帰りの体にあったかい温泉の気持ちよさといったら・・(泣)
夕食後もマサコとふたりで夜中まで漬かって、体ももうメロメロ。
かたや、おじさんたちは9時には沈没。

 
アメリカにこんな天然温泉があるとは!また絶対に来たいところのひとつ。
あ~こりゃこりゃ



お宅拝見。

2007-02-15 12:00:00 | 旅行
Jerry邸、一挙公開。
この一週間お世話になった、Jerryさんのログハウスはこんなかんじ。
2001年に前のオーナーが建てたもので、そのまま居抜きで去年Jerryさんが購入。ベッドや家具類も、SONYの大型テレビも、スプーンやフォークの一本に至るまで全てそのまんまJerryさんが引き継いだそうだ。アメリカ人ってやることが大胆だよな~。


正面玄関。晴れた日は空の青さと雪のコントラストがまぶしい

 


これが裏からみたところ。これを中から見てみると・・


窓越しに、いきなりの大パノラマ風景が広がる。
この日差しの強さはさすがに南部。シカゴやカナダではこんな風景はまずみられない。


玄関上には小さなロフト空間があり、そこが今回の私のお部屋(寝床)。
小窓からは夜中にはきれいな月が拝め、朝はまぶしい日差しが降り注ぐ。
おかげで毎朝、早起き生活。

 
この暖炉で部屋はポカポカ。暖炉は両サイドの部屋をまたぐという優れもの。こんなの初めてみた。


私たちを狂喜乱舞させた、夢のジャグジー。これがバスルームではなく、
ジェリーさんの広~い寝室(暖炉写真の2枚目)の隅にどっかりとあるところがいかにもアメリカ的発想。しかも床はカーペット。
夜は電気を消してろうそくの明かり+雪明りでゆっくりと入浴させていただきました。


野性の鹿がこうしてたまに遊びに来る。



キッチンは広くて機能的。
シンク下の小穴からごみを掃きだすシステムは画期的!



近くのスーパーに買出しに出かけてからは、ほぼ毎晩手作りDinner。4人でのんびり食卓を囲む。
3日目の夜は、みんなが楽しみにしていたという天ぷら。(固めるテンプル持参)


4日目の晩は、遊びに来たスティーブさん(手前)を囲んで“マサコカレー”。
実はこの家をジェリーに紹介した不動産屋さん。

コロラドヘルシー合宿~1Week

2007-02-15 11:59:49 | 旅行
まず、コロラド州ってどこだ?という方(自分も実はよく知らなかった)のために。
↓↓↓↓ こんなところにあります ↓↓↓↓


カリフォルニアは3つ左隣の西海岸の大きな州でサンフランシスコはそのほぼ真ん中。
ということは、そのまま横滑りしたようなもので緯度はあまり変わらないということだ。
それなのに天気予報を見ると“雪”、しかも最低気温は-10℃!おそるべし、ロッキー山脈。


今回の目的地は、コロラド南部のニューメキシコ州に近い小さな田舎町Durango(デュランゴ)。同じベイエリアに住む友人のマサコ&ポール夫妻が実は次に移り住む候補地として考えている町で、今回の旅行はいわばふたりの「偵察旅行」のお供についていったというわけ。
デュランゴには、ポールの学生時代からの友人Jerryさんが去年購入したどでかいログハウスの別荘があるという。その家のゴージャスぶりはふたりから散々聞かされていて「とにかくと~~っても素敵なの!冬には一緒に行こうよ。ポールもスキー仲間がいたほうが楽しいから」と去年から誘ってもらっていたという次第。運よくUAのマイレージもたまり、国内往復チケットもただでゲットでき、いざ一週間の“コンセプトよーわからん旅行”に出発。
(Pちゃん、留守番させてすまぬ!)

ホスト、Jerryさんのこと。



Jerryさんは現在62歳。サンディエゴの海が見下ろせる高級住宅地に超弩級サイズの豪邸を持つ、絵に描いたようなお金持ち。ポールとは学生時代からの40年来の付き合いで、ポールがレイクタホで消防士さんとして働いていた時代の同僚でもある。一度の結婚、離婚を経て、現在は3人の美人の娘たちと奥さんと暮らすHappy パパだ。
夏はサーフィン、ヨット、冬はスキーにクロスカントリーと何でもこなすスポーツマン。今回もサンディエゴから15時間ぶっ通しで車を運転してデュランゴ入りしたというまさに“鉄人”。
しかしそのJerryさん、実はそうそう健康体というわけではなく過去に計7回の手術経験がある。つい数年前には前立腺ガンの大手術をしてそこから根性でリハビリを続け再び鉄人に這い上がったらしい。自らの体を毎朝のヨガで鍛え上げ、健康体を取り戻したJerryさんは、去年の夏「人生を楽しむために」このコロラドの別荘を買ったという。
「玄関を一歩入って目の前に広がる山々を見たとき、すぐに『はい、これ買うから』って。値段も聞かずに買っちゃったんだよ」
そう言ってうれしそうに笑うJerryさんからは“金持ちの道楽”という印象は微塵も感じられない。むしろ生活ぶりは質素そのもの。健康であることの大切さを身にしみて知ったからこそ、自分が健康でいられることを確かめられる場所で、今この瞬間を楽しむ生活を求めたかったのだろう、と思う。

空港で出迎えてくれたJerryさんの第一印象は、心の温かいやさしいパパ。いかにも3人の娘を持つパパという雰囲気が漂っていた。会った瞬間、何ともいえない安心感に包まれ、この先の1週間がとても楽しみになった。


ヘルシーキャンプ&スノボ イン コロラド

2007-02-14 03:45:02 | アメリカ生活雑感
2月5日から12日までの1週間、友人ご夫妻と一緒にコロラド州Durango(デュランゴ)というところへに行ってきました。(Pちゃんお留守番)
題して「Healthy Camp & Ski in Durango」!
大自然の中で久々にスノボを満喫し、温泉(!)につかり、初めてのクロスカントリースキーに挑戦し、朝はヨガで始まり夜は10時半には就寝という“超”ヘルシーな1週間。
この様子は追ってUP予定。





Durango Healthy Camp in 2007

2007-02-05 14:31:55 | English
Where is Colorado?
↓↓↓↓ Here it is ↓↓↓↓




Our destination is DURANGO, a small town near New Mexico, where Masako and Paul are thinking to settle down next.
They visited Durango last summer and stayed one of Paul's high school friends, Jerry's second house which he bought last year. Masako was so impressed by the house and said to me, "That is so gorgeous! why don't you come together with us in winter? You can ski with guys."
I got free round trip ticket for Durango, and went together with them. (Poor my husband will stay home alone..sorry)

About the host, Jerry



Jerry is a super rich man who has a super big size house on the hill in near down town San Diego. Paul and Jerry have known each other for more than 40 years since they were high school buddys. They also had been working together as firefighters.
Through once marriage and divorce, Jerry has now beautiful wife and three daughters. He is a "happy papa" and also sportsman who plays surfing, go yachting in summer, and go skiing and cross country in winter. We call him "iron man."
However, he was actually not so healthy. In his past, he underwent seven surgeries. After undergoing a major surgery of cancer several years ago, he struggled his way upward from it. Training himself stoically with Yoga every morning, he's recoverd a healthy strong body. It was last year when he bought this house in Durango to "enjoy his life."

"When I entered the house and saw the beautiful mountain in front of me, I immediately said, 'I'll take it.' I didn't even asked the price!" he said and smiled. Looking at his smiling, I was sure this house is not one of the "richman's pastimes," rather, his life is quite simple. He quested the place where he can be as he really is in this moment of his life because he knows the most important thing, the health.

My first impression about Jerry when I met him at the airport was "warmhearted papa." He produced a great feeling of hospitality and relieved me.

"This is Jerry's mansion"


This house was built in 2001 by the former owner, and Jerry bought it with stocks and all, beds, funitures, TV set, and every single spoon and fork. What an American! How bold!


Entrance. Beautiful contrast between blue sky and white snow

 


This is from back yard. Then I look from inside of the house....


We can see the breathtaking wide panorama view from the living room.
This sunshine cannot be seen in Canada or Chicago.


There is a small loft space above the entrance and this is my "bedroom."
I can see a beautiful full moon at night and sparkling sunshine in the morning.

 
This fireplace works very well and warms up the room completely.
I've never seen such type of fireplace which can warm up both side of the rooms.


This Jacuzzi makes Masako and I crazy.
This is in not the bathroom but the main bedroom whose floor is carpet!
It never happens in Japan.
I enjoyed bath time with candle light and snow light. Paradise!


Wild deers often visit the house.



Wide and practical kitchen.
Dusts can be swept out from this slit. How nice!



Almost every night we cooked dinner. It's such a wonderful moment to sit around the table and have a dinner together.
Masako and I cooked TENPURA at 3rd night. It was soooo tasty.


"Masako curry" at 4th night with a guest, Steive who visited.
He is a broker of this house.


Ski and Hot Spring in Pagosa

Feb,6 (Tue)
Next day, we went to ski. I felt a litte bit nervous because I haven't gone snowbording for two years. Can I still do that?


I rent the snowbord and the wear in this small ski shop.


Today we went to Durango Mountain Resort and accustomed our body to the snow.






Jerry and Paul. They both can ski very skillfully.

Feb, 7
We decided to go to Pagosa, next city of Durango, and stay one night.
Pagosa is famous for “Pagosa Springs” and Wolf Creek.
Masako planned to enjoy hot springs all day long, and other three plannned to go skiing.


Let'go!


That mountain is Wolf Creek!




This point is the top of the mountain, 11,775 feets. How fantastic!




PM4:30, we finished skiing. Hot spring are waiting for us!!!!


Pagosa Springs has eighteen different types of natural hot springs and jacuzzis. Guests are allowed to use this facility for 24 hours.
I cannot describe how wonderful it is especially after the ski.
Masako and I enjoyed hot springs again after the dinner until midnight. Our body almost melted into the pool...
The guys sank into a sleep at 9 PM.

 
I haven't known that there is such a good natural Hot Springs in the U.S.I want to come here again!


Durango Days

2007-02-05 14:30:41 | English
Durango Stroll

Feb,10
It has been so warm this week.
Masako and I went to Durango downtown to just hang around. The city of Durango is very compact and cute.
We first visited the Durango train station of "Durango & Silverston Narrow Gauge Railroad," which is constructed in 1881. This railroad is one of the most popular turist spots in Durango, and the famous big race between bicycles and the train,
"Anual Iron Horse Bicycle Classic," takes place every May. Actually, Jerry is planning to participate in this race. Unbelievable! He's really iron man!






There are a lot of retro stuff in the station building. I felt as if time has been stopped here.


Winter and summer image (HP)


We happened to meet the train when it just came back from Silverston. There is no railroad crossing.


Today, we all decided to step out at night.
Jerry and Paul joined us and we went to the oldest bar in Durango,“The Diamond Belle Saloon”in the Strater Hotel, in which live local and national blueglass and ragtime music are playing through a year.


Not only musician but also the customers are really look "cowboy."


When we moved to the restaurant, beautifully dressed up people were enjoying dinner behind us. They looked like coming from 200 years ago!
They told me that they were the members of the Historical Society which preserve the traditional culture in Colorado.


It's surprising that they made all dresses by themselves.


After dinner, we went to the bar which Paul's friend owns. That night was "Karaoke nigt." Customers, even young guys sang country songs. Now I felt that I'm in Colorado!
At 10:00PM, we went back home. We usually should go to bed this time....


He is the owner, Stieve.
He managed everything, handling the turntable, calling in the customers, and singing a great variety of songs with "Joe Cocker" voice for himself. He is amazingly powerful and impressive.
.

What an American Life!

2007-02-05 14:29:54 | English
Feb,12

Now the time has come to leave.
These days are like a dream.
I felt as if I have stayed one month or more living in the nature without internet connection.



Our camp begins with sunrise. Masako and I excise Yoga with our teacher Jerry, and we make our "original" breakfast with talking.
I learned a lot about Durango and Colorado which I've never known. It's such a wonderful opportunity.
I don't usually speak English so much after my husband goes to work, so it was very nice for me to communicate with other poeple a lot. Moreover, unlike my husband, both Paul and Jerry are native English speaker and teach me many vocablaries and slangs for me.

Jerry also taught us cross country ski which I've never experienced before in my life.



On the other hand, I vaguely understand how Americans live after they retire , what is called "I will do whatever I want to do (after I retire.)"
They enjoy NOW not just preparing or saving for their old age which nobody knows when starts. When he wants to live in the country side, he does so. When he decides to give up the country life, he immediately sells it and buys another one in the city. They don't cling to the land nor house unlike Japanese people. I think Americans are much more free from the responsibility or obligation to leave their properties for next generation.


On the morning we left



After the long holiday, I've totally been refreshed, and appreciate this opprtunity. My husband was surprised that I became talkative. He is also glad to hear my experiences in Durango, and we promise to go together next time.
After all, I love this place the best.

大地の歌声

2007-02-05 08:30:24 | アメリカ生活雑感
ついに、ヨシオさんのCDが完成。
参加できなかった悔いはのこるけれど、このジャケットのヨシオさんを見た瞬間、心の底からなんともいえない感謝の思いがこみあげてきた。
「私の人生のなかで、しかもアメリカで、バークレーで出会えたことに、心からありがとう!」
このCDの中には、ヨシオさんがこれまでにもう何百回、何千回も歌い続けてきたのか計り知れない得意のレパートリーの数々がぎっしりとおさまっている。その、まるでアメリカの広大な大地を思わせる深くあったかい歌声に心が癒され、何度聞いても踊りださずにはいられない。歌とはこうあるべき、ということを教えてくれる。
飛び入りした仲間たちの楽しげなセッションやリラックスした雰囲気も、ライブレコーディングならでは。

ヨシオさんのことを知る人も知らない人も、是非聞いてほしい一枚です。
購入をご希望の方、ご一報ください!