エミリア(Pちゃんのホスト教授ハーブの奥さん)の姪っ子、トラウディがドイツから4週間の休暇を取って遊びにやって来た。彼女はクッキングが大好きなので、ぜひ日本食を教えて欲しいといわれ、今日は朝からオンナ3人でお買い物。夕方から殿方を交えてのディナー作りにいそしんだ。
見る人が見ると懐かしい、「東京フィッシュマーケット」。
以前の小さな店の奥に、こんな大きな店舗が出来上がっていてびっくり。
新鮮なお魚はもちろんデリコーナーも充実していて、日本人にはたまらん!
今日は久々に気持ちのいい快晴だったので、買い物のあとはエミリアのお宅でしばしのんびり。ベイが一望できるお宅の裏庭で、日光浴がてらトラウディとふたりでおしゃべりガールズトーク・タイム。
「ドイツじゃ考えられないわ、こんな天気。1日晴れたかと思ったらあとはず~っと雨だもの」。Pちゃんがいつも言っていたけれど、本当なんだ。
彼女は私よりひとつ年上、いかにもドイツ人らしくまじめで誠実そうな人だ。一般的にババリアン(ドイツでも南部出身者)は肉食がメインだそうだが、彼女は健康にとても気をつけていて小さいときから野菜やお魚を好んできたという。
「幸せのすべての源は健康であること、それにはまず食」という私とまったく同じ考えを持つ人だったので、“健康オタク”同士話が弾んだ。
バルコニーからの景色。遠くにゴールデンゲートブリッジが見える
「料理っていい気分転換になるよね。思えば殿方はこういう気分転換を知らないから煮詰まるんかもね」
彼女のご主人は小さな電気会社を経営していて、朝から晩まで仕事のことしか考えないような人らしい。
「リラックスする、ということを知らないの」。まるでPちゃんのようだ。ドイツ人はみんなこうなのか!?
今日の献立(初心者にもカンタン、一緒に楽しめるメニュー)
* アボガドとサーモンときゅうりと卵の巻き寿司&おいなりさん
* 鯛(タイ・スナッパー)とごぼうの甘辛煮付け
* 豆腐と小えびとブロッコリーのまん丸蒸し・ごま醤油ソース
* ほうれん草の胡麻和え
* 鯛の頭と干ししいたけで出汁をとった、わかめの味噌汁
午後6時半、準備完了!
左から、エミリア、トラウディ、右がハーブ
トラウディのグッドアシストのおかげで全般的にとてもうまくいき、大満足。特に味噌汁はハーブ大絶賛だった。
「何も捨てない、すべてを食しつくす」という日本食のコンセプトも、“料理人”のソウルを持つ彼女にはとても好印象だったようだ。
料理を教えあうことは、文化を教えあう一番の近道かもしれない。