私のアメリカ生活に多大な影響を与えて続けてくれ、エッセイの中でもたびたび登場しているDedeに、私の記念すべき“作品”を差し上げることにした。
「親愛なるDedeへ。
あなたに会わなければ、きっとこの本は書けなかったでしょう。心から感謝します」
手書きのメッセージを最初のページに書き込んで渡すと、Dedeも感慨深げ。なにしろ、彼女は私の3年間のすべてを知っている“生き証人”なのだから。
「残念ながら内容はわからないけれど、これらきっとあなたにとってもいいしるしになるわね」
「ほんと。ここまでくるのに苦労も多かったけど、こうやって本にまとまってみると自分の3年間を振り返るいいきっかけになった」
内容はともかく、タイトルの「たのもう」の意味は日本人じゃないと特に説明が難しい。
「これはねー、昔、武士が腕試しをするために他の道場の門を開けてもらうときに言う独特の掛け声で・・」と必死で説明。「ここをあけて勝負しろ~アメリカ!って意味」といったら大うけだった。
あの頃はずいぶん力んでたもんだなぁ。今じゃ良くも悪くもこの国が見え見えになってしまって、そこにどう自分の居場所をもってこようかと思案中。
日本はGW。きっと今日あたりからSFには日本人がぐっと増えるにちがいない。
ちょうど大きな仕事も入ったし、しばらくは閉じこもりになりそう・・・。