Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

開幕!Berkeley Jazz Festival

2007-08-25 05:38:28 | music/festival
今週からいよいよ、第3回Downtown Berkeley Jazz Festivalが開幕した。(8/22~26)



地元のJazzSchoolがオーガナイザーになって2年前に始まったこのイベント、ダウンタウンバークレーの主なJazzスポットややライブハウスな13カ所が会場となって、主に地元のミューシャンたちがJazz、Pop,レゲエ、ラテンなどさまざまなジャンルの音楽を繰り広げる音楽の祭典だ。
去年はこの時期ちょうどシカゴ~NYに行っていたので見逃したが、今年は勇んでボランティアに申し込んだ。地元のJazz振興のために力を尽くしているJazzSchool(昔はお世話になった)のために力になりたかったというのが理由。それに有料のライブをただで見られるのも魅力だ。

かくして5イベントに申し込んだところ、初仕事は22日の開幕日の開幕ライブとあいなった。
ミュージシャンは2年前にサンフランシスコのフィルモアJazzで大ファンになった“Bras Mafia”。ニューオリンズスタイルのファンキーなブラスバンドで、そのリズムセクションといい若さあふれるエネルギーといい、いっぺんで心を奪われたあのバンドだ。
喜び勇んで受付に行くと、なんとボランティアは基本一イベントに一人だという(しょぼ~ん)。SFJAZZの大規模なボランティアに慣れていた私はちょっとびっくり。「何をしたらいいんですか?」と聞くと、ボランティアコーディネーターのおばぁちゃんときたら「別になんでも」という。要するにボランティアはミュージシャンの手となり足となり、あるときはお店を手伝い、あるときは観客からの質問に答えるという何でも屋だったのだ。「何を手伝うかはお店のマネージャーに聞いてちょうだい」という。この人自体がよくわかっていない。何のオーガナイズもないところがいかにも新しいイベントらしい。(こういういいかげんさにはもうすっかり慣れた)
でもここで衝撃の発言が。
「そうそう、ショーの始めにミュージシャン紹介をお願いね」
ガガ~~~ン!!!!
そんな超責任のある仕事なんてできないよ。しかも、そんな大切なこと直前に突然言うなよ!!
かなりあわててうろたえまくる私におばちゃん、ひるむこともなく「大丈夫、ここにアンチョコがあるから。これを読めばいいのよ」といって紙を渡す。A4にびっしり。

普通こんな大きなイベントの、しかもオープニングショーでは主催者が挨拶するもんでしょうが!?こんな一介のボランティア、しかも英語がネイティブでもない私にそんな大役をさせるとはどういうことだ。主催者出て来い!!!
さんざん拒否したが「やって」というので、これ以上議論しても時間の無駄と覚悟を決めてあとはもうセリフ読みに没頭。(あああ~、まじに逃げ出したい。

そんな私を察して、通りがかったお店(Jupiter)のマネージャーがひとこと。
「ヘイ、Don't be nervous.(緊張するな) Be loud and clear. That's it.(大きな声ではっきりとな)」
そうだよ、ここは屋外ガーデンライブ。しゃちこばったお決まりの“正確な”挨拶なんで誰も望んじゃいない。みんなビール飲んでリラックスしているんだし、その気分をそのまま盛り上げればいいんだ。

そしていよいよ開幕の時間。
ミュージシャンに「準備OK?」と聞くと「OK!」という。そこでマイクを奪い取り、壇上で用意された挨拶を読み上げる。
「皆さんこんばんは!本日はようこそ第3回バークレーJazzフェスティバルにお越しくださいました。私はJazzSchoolのSHOKOと申します」
ここで心優しいお客さんから温かい拍手。
「このイベントは、なんたらかんたら・・(中略)・・どうぞ、この素晴らしいCity Of Berkeleyのファミリーの一員として心ゆくまでお楽しみください」
ここで本来ならばすぐに「Please welcome・・・(○○さん、どうぞ~!!)」とミュージシャン紹介にいくところだったが、場を盛り上げるためにここでアドリブを一発。

私  「アー・ユー・レディ?(いきまっせ~!?)」
観客 「Yeah!!」
私   「ARE YOU READY!???」
観客 「YEAHHHHHHHHH!」
私  「Please give a warm welcom to Brass Mafia~~~!」

緊張のMCが終わった後はしばし放心状態で彼らの演奏をただただ耳に流しこんでいた。こんな緊張を強いられるんだったら、ただで観客になって座っていたほうがよほど楽。ボランティアなんてやるんじゃなかった、と後悔したがときすでに遅し。これから5つのショーが同じように待ち受けている。

さっきのこわおもてのマネージャーが、呆然としている私のそばを通りがかって一言。
「ヘイ、You did great job!(よーやった)」
「あ、どうも」
そして会場でオープニングパーティーを主催していたJazzSchoolの校長・スーザンもやってきた。
「That was so good! I didn't expect that.」
「あ、ども」(あんたこそ、来てるんだったら自分が挨拶やれよ~。ったく)

とにもかくにも、あまりこういうことには形式ばらないのがアメリカのいいところ。お客さんもこの手のイベントにはよく慣れてわかっているから、とても温かくて助かった。

さてさて。このあとさらにハプニングは続く・・・。次回以降のお楽しみ。


Bras Mafia
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2 Comments

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ぱちぱちぱち(拍手) (ぶらっく)
2007-08-25 10:44:12
すごーい!!大役!!
さすがブラウン、やり遂げますねえ。あたしだったら、絶対逃亡。

別記事ですが、タイカレーに赤ワインってすごいねえ(このびっくりは驚愕のすごいねえです)。やっぱビール系がぼがぼののりのほうが食べやすくない?

鯖の買ってえという呼び声に立ち止まった光景にも笑ってしまいました。

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いや、もうまじで (ぶらうん)
2007-08-25 15:14:54
びびりまくったよ。もうやだ~!!
でも明日もあさってもあるねん・・(涙)。しかもあさってなんて、今度はクロージングイベント、しかもレゲエ・ダンス・ナイトやで。どーせーっちゅうねーん!!

ココナツに赤ワイン、意外に合うのよ。(ビールがなかったという説もある)
おたくもタイカレーだったのね?
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