
ジブリの名曲をパンクロック・スタイルで、という「ジブリティック・パンク・カヴァーズ」に続く “異種音楽合体シリーズ” 第2弾は、由緒正しい演歌の名曲をあろうことかバリバリのヘビメタ・スタイルでカヴァーするという前代未聞の珍盤「演歌メタル ~Metal de Enka~」だ。
コレはロング・ヴァージョン、ショート・ヴァージョン、カラオケ・ヴァージョンの3トラック入り CD シングルで、メインとなるロング・ヴァージョンは8分を超える大作だ。一言でいえば演歌とメタルの有名曲をそれぞれ絶妙なアレンジで合体させたもの8曲分をメドレーにしたもののだが、コレがもう涙が出るほど面白くって腹の皮がよじれるほど笑わせてもらった。使われている曲は...
①「北の宿から」+「キル・ザ・キング」(レインボー)
②「夜桜お七」+「トランプルド・アンダーフット」(レッド・ゼッペリン)
③「北酒場」+「ジャンプ」「パナマ」(ヴァン・ヘイレン)
④「津軽海峡冬景色」+「ヴァージン・キラー」(スコーピオンズ)
⑤「雪国」+「ジプシー・ウェイズ」(アンセム)
⑥「つぐない」+「バッド・ボーイズ」(ホワイトスネイク)
⑦「夫婦みち」+「ルックス・ザット・キル」(モトリー・クルー)
⑧「天城越え」+「ハイウェイ・スター」「バーン」(ディープ・パープル)
まず曲に入る前にワイワイ騒いでいるいかにも軽薄そうな女のセリフが入っているが、ハッキリ言ってこの部分はは不要だ。バカ丸出しというか、敢えてそういう線を狙ったのかもしれないが、ここはやはり正攻法でいきなり轟きわたるギターのイントロから入った方がずっとインパクトがあったと思う。私はこの部分はカットして CD-R に入れて楽しんでいる。
無意味なバカ騒ぎが終わるといきなり「キル・キン」のイントロが響き渡り、リッチー節炸裂のギターに血湧き肉躍る。1曲目にレインボーというのが嬉しいが、絵に描いたようなハイトーン・ヴォイスで歌われる “あなた変わりはないですか~♪” が何気にバックのサウンドと合っていて大爆笑。これ、ホンマにオモロイわ(^o^)丿
しかしそれ以上に笑えたのは③で、あの「ジャンプ」のイントロに続いて “北ぁのぉ...酒場通りにはぁ~♪” という歌詞が飛び出してきた時はイスから転げ落ちそうになった。とにかく歌詞とメロディーがめちゃくちゃ合ってて確実にコーヒーを吹くレベルだ。④も「ヴァージン・キラー」のイントロに乗ってアップテンポで歌われる “上野発の夜行列車降りた時から~♪” に大笑い。この選曲の妙というか融合テクニックの切れ味は天才的だ。それにしてもメタルと演歌って意外と相性抜群やねんなぁ...
演歌の方で私が知っていたのはこれら①③④の3曲のみで、残りはタイトルすら知らない曲ばかり。パロディーというのは基本的に原曲を知らないと面白みが半減してしまうものだが、実際に聴いてみるとメタル曲と融合してあるおかげで、②⑤⑥⑦⑧もメタル曲の日本語替え歌みたいなノリで演歌に疎い私でもそれなりに楽しめた。特に⑧の「ハイウェイ・スター」は歌詞が日本語であれ何であれ、あのイントロを聴いただけで “メタル聴いてるぞ~!!!” というある種の高揚感がマグマのように湧き上がってくる。70年代ハードロックの洗礼を受けた者にとってコレはもう条件反射みたいなモンだろう。
この CD はジャケット・センスも抜群で、女の子の開脚ポーズといい、ガラスのヒビの入り具合といい、スコーピオンズの「ヴァージン・キラー」の秀逸なパロジャケになっている。こういうユーモアのセンス、めっちゃ好っきゃわぁ(^.^) それにしてもこんなんばっかり聴いててエエンカいな?
ENKA DE METAL
【おまけ】この道(?)の第1人者といえば元メガデスの天才ギタリストで空耳アワーでもおなじみのこの人、マーティ・フリードマン! 琵琶を加えた石川さゆりとのコラボでも入魂のプレイで究極の演歌メタルを聴かせてくれます。やっぱりメタルは楽しいなぁ(^o^)丿
Ishikawa Sayuri with Marty Friedman Going Over Amagi Mountain Pass.flv
コレはロング・ヴァージョン、ショート・ヴァージョン、カラオケ・ヴァージョンの3トラック入り CD シングルで、メインとなるロング・ヴァージョンは8分を超える大作だ。一言でいえば演歌とメタルの有名曲をそれぞれ絶妙なアレンジで合体させたもの8曲分をメドレーにしたもののだが、コレがもう涙が出るほど面白くって腹の皮がよじれるほど笑わせてもらった。使われている曲は...
①「北の宿から」+「キル・ザ・キング」(レインボー)
②「夜桜お七」+「トランプルド・アンダーフット」(レッド・ゼッペリン)
③「北酒場」+「ジャンプ」「パナマ」(ヴァン・ヘイレン)
④「津軽海峡冬景色」+「ヴァージン・キラー」(スコーピオンズ)
⑤「雪国」+「ジプシー・ウェイズ」(アンセム)
⑥「つぐない」+「バッド・ボーイズ」(ホワイトスネイク)
⑦「夫婦みち」+「ルックス・ザット・キル」(モトリー・クルー)
⑧「天城越え」+「ハイウェイ・スター」「バーン」(ディープ・パープル)
まず曲に入る前にワイワイ騒いでいるいかにも軽薄そうな女のセリフが入っているが、ハッキリ言ってこの部分はは不要だ。バカ丸出しというか、敢えてそういう線を狙ったのかもしれないが、ここはやはり正攻法でいきなり轟きわたるギターのイントロから入った方がずっとインパクトがあったと思う。私はこの部分はカットして CD-R に入れて楽しんでいる。
無意味なバカ騒ぎが終わるといきなり「キル・キン」のイントロが響き渡り、リッチー節炸裂のギターに血湧き肉躍る。1曲目にレインボーというのが嬉しいが、絵に描いたようなハイトーン・ヴォイスで歌われる “あなた変わりはないですか~♪” が何気にバックのサウンドと合っていて大爆笑。これ、ホンマにオモロイわ(^o^)丿
しかしそれ以上に笑えたのは③で、あの「ジャンプ」のイントロに続いて “北ぁのぉ...酒場通りにはぁ~♪” という歌詞が飛び出してきた時はイスから転げ落ちそうになった。とにかく歌詞とメロディーがめちゃくちゃ合ってて確実にコーヒーを吹くレベルだ。④も「ヴァージン・キラー」のイントロに乗ってアップテンポで歌われる “上野発の夜行列車降りた時から~♪” に大笑い。この選曲の妙というか融合テクニックの切れ味は天才的だ。それにしてもメタルと演歌って意外と相性抜群やねんなぁ...
演歌の方で私が知っていたのはこれら①③④の3曲のみで、残りはタイトルすら知らない曲ばかり。パロディーというのは基本的に原曲を知らないと面白みが半減してしまうものだが、実際に聴いてみるとメタル曲と融合してあるおかげで、②⑤⑥⑦⑧もメタル曲の日本語替え歌みたいなノリで演歌に疎い私でもそれなりに楽しめた。特に⑧の「ハイウェイ・スター」は歌詞が日本語であれ何であれ、あのイントロを聴いただけで “メタル聴いてるぞ~!!!” というある種の高揚感がマグマのように湧き上がってくる。70年代ハードロックの洗礼を受けた者にとってコレはもう条件反射みたいなモンだろう。
この CD はジャケット・センスも抜群で、女の子の開脚ポーズといい、ガラスのヒビの入り具合といい、スコーピオンズの「ヴァージン・キラー」の秀逸なパロジャケになっている。こういうユーモアのセンス、めっちゃ好っきゃわぁ(^.^) それにしてもこんなんばっかり聴いててエエンカいな?
ENKA DE METAL
【おまけ】この道(?)の第1人者といえば元メガデスの天才ギタリストで空耳アワーでもおなじみのこの人、マーティ・フリードマン! 琵琶を加えた石川さゆりとのコラボでも入魂のプレイで究極の演歌メタルを聴かせてくれます。やっぱりメタルは楽しいなぁ(^o^)丿
Ishikawa Sayuri with Marty Friedman Going Over Amagi Mountain Pass.flv
マーティ・フリードマンさん、
大好きです(^^
メタルの一から十を知り尽くした
shoitch7さんならではの記事ですね☆
わたもメタルの世界に
入っていけそうです(^^
:-)
私なんか “メタルの一から十” どころか
三ぐらいの所で足踏みしてます。
でもメタルってリスナーを裏切らないので
安心して聴ける良さがありますね。
私もマーティ大好きです。
ギタリストとしても凄い人ですが、
アレンジ能力も抜群に高く、
アーティストとしても超一流だと思います。
そして何よりあのお喋りが最高ですね。
I'm so glad you like this!
Perhaps you can try this in KARAOKE (^.^)
マーティー・フリードマンっていいますと
タモリ倶楽部の空耳アワー年末版のコメンテーターと違いましたっけ・・・?
それくらいしか知りません。
スミマセン!
そうです。あのマーティですよ(笑)
メガデスっていうヘビメタ・バンドで来日した時に
街で流れていた B'z を聴いて衝撃を受け、
それ以来 J-POP にハマって日本に活動の拠点を移したとのこと。
そのうち日本に帰化しそうな勢いです。
それにしてもこの「天城越え」、ホンマにスリリングなプレイですね。